今回はクレジットカードの専門家が、「海外旅行で役立つクレジットカード」を厳選して紹介。
海外での支払いがお得になるクレジットカードから旅行保険やラウンジサービスが充実したカードまで、海外渡航にぴったりの1枚を探している方は是非、ご覧ください。
大事なのは海外旅行の出発前までに、カードを入手しておくことですよ。
- 三井住友カード(NL)…王道Visa
- 楽天プレミアムカード…ラウンジ使える
- 学生専用ライフカード…学生はこれ
- 海外旅行向けのお薦めクレジットカード:
- 海外旅行にクレジットカードが必須な理由:
- 海外旅行前に知っておいて欲しいこと:
- 海外旅行に役立つカードのサービス:
- 海外旅行とカードに関するQ&A:
- さぁ海外用にクレジットカードを作ろう:
海外旅行向けのお薦めクレジットカード:
早速、海外旅行に持っていきたいおすすめのクレジットカードを紹介していきます。
三井住友カード(NL):
海外でも使えるクレジットカード…といえば、Visaカードの発行で有名な三井住友カードがおすすめ。
その中でも発行費&年会費が永年無料の三井住友カード(NL)は、これから初めて海外に行く方にとって最適な1枚になるのではないでしょうか?
日本国内での利用はもちろん、アメリカ合衆国、韓国、台湾、フランス、イギリス、オーストラリアといった海外でも支払いに困ることはありません。
海外旅行傷害保険も付いている:
また、三井住友カード(NL)が嬉しいのは補償内容がそれほど手厚くはないものの、旅費を支払うことで旅行傷害傷害保険に加入できる点。
万が一、海外で病気になってしまった場合でも、医療保険のように保険申請できる点は魅力です。
最高2,000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯)
ほかにも紛失や盗難といった、海外でトラブルに遭遇した場合のサポート体制にも大手ゆえの安心さ有り(お金に余裕がある方は三井住友カードのゴールドカードやプラチナカードもおすすめ)。
とにかく海外に行くのが不安で不安で仕方ない…という方なら、日本最大手のVisaカードをどうぞ。詳しくは下記公式サイトを参照ください。
楽天プレミアムカード:
ある程度の年会費負担ができるなら、楽天のゴールドカードである「楽天プレミアムカード」もおすすめ。
こう書くと、『えっ、楽天のゴールドカードなんて海外で使いにくいんじゃないの?』なんて思われるかもしれませんが、Visaブランドが付いた楽天プレミアムカードならアメリカやフランスなどの先進国から、エジプトやメキシコなどの新興国でも利用可能。
利用できる国や地域の数はもちろん、利用できるお店の数も三井住友カードの使い勝手と99.9%一緒です。
海外でのトラブル対策から、快適な旅行作りにも:
では楽天プレミアムカードのなにが優れているのか…というと、これは主に2つ。
1つ目はゴールドカードらしい手厚い海外旅行傷害保険が付帯しているカードなので、海外での万が一の事故や急病にもこのカードを持っていれば安心な点。
下記記事でも書いていますが、海外における医療費はちょっと手術をするだけで数百万円以上になることもザラなので、こういったカードで海外旅行傷害保険に加入しておくくと安心なんです。
あるだけで万が一のときの補償が段違いとなります。
海外の空港ラウンジが無料利用できる:
2つ目は楽天プレミアムカード保有者なら、海外主要空港にある空港ラウンジが使える会員証「プライオリティパス」を無料入手できる点です(詳しくはこちらの記事参照)。
残念ながら2025年1月以降の改悪が発表されてしまっていますが、それまでは無制限に空港ラウンジを利用できるメリットあり。
年469ドルのプライオリティパス会員費ももちろん無料なので、このサービスが付帯しているだけでも楽天プレミアムカードを持つ価値があります。
- プライオリティパスの年会費469ドル(日本円で5万円以上)
- 楽天プレミアムカードの年会費1万1,000円(税込)
もちろん日本国内でも使い勝手は良いですし、楽天市場での通販もお得になるなどのメリットも魅力ですよ!総合的におすすめのゴールドカードとなります。
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード:
どちらかというと若い世代ではなく、30代以上の方がはじめて海外旅行に行く際におすすめしたいのがこの三菱UFJカードのプラチナカードです。
正直、このカードはAmerican Express®提携のクレジットカードなため、支払いで使えないお店もそれなりに多い…というのが最大のデメリット。
この点だけで言えばこのカードを持つ理由はまったくありません。
海外旅行時のサポートが期待できる:
しかし、大人の海外旅行をしたい方にとって、この三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードは非常に魅力的。
たとえば下記のコンシェルジュサービスは海外が不慣れな方や、英語が苦手な方にとってはすごく有り難いサービスになるのではないでしょうか?
プラチナ・コンシェルジュサービス
国内・海外でのレストランのご予約、海外のミュージカル等のチケット手配、さらに海外でのトラブルや急な病気などの緊急時のご支援まで、専任のスタッフが24時間365日、プラチナ会員様のご相談やご要望にお応えするコンシェルジュ・サービスをご用意しております。
365日24時間体制で且つ、日本語での相談が可能です。
飛行機遅延や空港ラウンジ利用も:
また、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードでもプライオリティパスの取得が可能だったり、航空機が遅延した際の補償をしてくれる航空機遅延保険が付いていたりなど、プラチナカードらしい様々なサービスも充実。
- プライオリティパスの無料発行
- 飛行機が遅れた時に補償される航空機遅延保険
- 手厚い海外旅行傷害保険
それに三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードでは家族カード保有者にもプライオリティパスを無料発行可能…なので、夫婦一緒に旅行に行く場合や、夫婦バラバラで旅行に行く場合にもおすすめですよ。
是非、海外旅行のお供にこのカードをお持ちください(海外渡航時には他のVisaカードやMastercard持参をお忘れなく)。
学生専用ライフカード:
学生専用ライフカードは大学生や専門学校生…といった学生におすすめしたいクレジットカードです(残念ながら社会人の方や30代以上の方は作成不可)。
このクレジットカード、何が凄いのかというと、海外での支払い時に得られるキャッシュバックが抜群に魅力的な点。
詳しくはこちらの記事にまとめてありますが、支払い金額に対して3%分の「返金」が受けられるのはすべてのクレジットカードの中でも学生専用ライフカードくらいでしょう。
利用金額 | 返金率 | キャッシュバック額 |
---|---|---|
10万円 | 3% | 3,000円 |
30万円 | 9,000円 | |
50万円 | 1万5,000円 | |
100万円 | 3万円 | |
334万円以上 | 10万円まで |
ハワイや韓国にショッピング旅行に行く方や、語学留学、自分探しの旅などの長期渡航を予定している方におすすめです。
※すでに学生専用ライフカードが作れない年齢の方は同様のキャッシュバック特典がある「ライフカード Stella」がおすすめです。
海外旅行傷害保険付きなのも嬉しい:
また、学生専用ライフカードには海外旅行傷害保険もしっかり付帯されているため、海外旅行中に万が一の病気や事故にあってしまっても安心そのもの。
海外旅行中の事故や死亡・後遺障害などを最高2,000万円まで補償します。
正直、最高2,000万円の補償だけではやや不十分かな…という気がしなくはありませんが、高い保険の掛け金が払えない学生にとっては補償があるだけでも有り難いはずですよ。
どうしても年会費無料がいいなら:
『クレジットカードを持つのに年会費なんて払いたくないけど、海外で支払いに使いたいし、海外旅行傷害保険も多少はついていて欲しい!』というワガママな方におすすめなのが、横浜インビテーションカードやエポスカードといったクレジットカードです。
どちらも十分な付帯保険が備わっているとは言えませんが、海外での支払いはまったく問題なし(詳しくはこちらの記事参照)。
作成時にVisaブランドを選択すれば、三井住友カード同様にVisa加盟店で利用可能となりますよ。
海外旅行にクレジットカードが必須な理由:
続いて参考までに、海外旅行へクレジットカードを持っていったほうが良い理由をまとめていきます。
1.カードがないと利用できないサービスが多い:
海外にクレジットカードを持っていったほうがいい理由その1は、クレジットカードがないと使えないサービスが多いこと。
代表的なのはやはりホテル宿泊ですね。
日本人からすると信じられないかもしれませんが、海外では「クレジットカードを持たない旅行客おことわりなホテル」が存在するため、クレジットカードを持っていないだけで宿泊先探しに苦労することになります。
また、クレジットカードを持っていない人がホテルを利用しようとすると、10~20万円程度の高額デポジット(預入金)を求められる…なんて場合も。
もちろんデポジットはなにも問題なくチェックアウトすれば返却される金額ですが、それだけの現金をホテルに預けること自体に不安を覚える方も多いことでしょう。
ホテルはなぜカードを必要とするのか?
ではなぜホテル側はクレジットカードを持っていないお客さんを嫌がるのか、それは主にドタキャン防止のためです。
日本ではあまり馴染みはありませんが、海外では「No-Show Charge(ノー・ショー・チャージ)」といって、ホテルを予約したのに当日、姿を見せなかった利用者にはきちんと宿泊料を請求するのが一般的。
- カードありのお客さん:
無断キャンセルされてもホテル側は安心(宿泊費を請求できる) - カードなしのお客さん:
無断キャンセルされたらお金の回収が不可能(宿泊費を請求できない)
それゆえ、クレジットカード保有が予約の前提条件となるのです(当日に来なかった場合にはクレジットカードに対して宿泊料を請求する)。
クレジットカードを持っていない利用者からの予約だと、無断キャンセルをされてもホテル側は泣き寝入りするしかありません。
トラブル対策にもカードが必要:
加えてクレジットカードを必須とする背景には、宿泊時のトラブル防止の意味合いもあります。
たとえばクレジットカードを持っている宿泊者が宿泊中に水漏れや、煙草によるボヤ騒ぎなどのトラブルを起こしてもカード会社宛に請求をすればなんの問題もありませんが、現金払いのお客さんがトラブルを起こした場合には「取り立て」をする手間が発生します。
『いやいやいや、俺は別にトラブルなんておこなさいよ?』と言っても、ホテル側ではあなたの性格や素性など知る由もなし。
それゆえ、前述のように10万円や20万円といった高額デポジットを先に預かることで、現金客に対する予防を取っているのです。
- カードありのお客さん:
トラブル発生時もカード会社にお金を請求できる(損失を回収できる) - カードなしのお客さん:
トラブル発生時には本人にお金を取り立てる必要性あり(損失を回収できない場合あり)
このようにホテルを運営している側からすれば、クレジットカードを持っているお客さんと持っていないお客さんでは安心感が段違い。
結果としてホテルによってはクレジットカードを持っていないお客さんを厄介者として、宿泊拒否している場合もあるほどです。
レンタカーも借りられない:
同様にレンタカーや携帯電話レンタルなど、なにかを貸し出すサービスもクレジットカードなしには利用できないことが多いです(引用元)。
ハーツレンタカーご利用条件
- クレジットカード:契約者本人の有効なクレジットカードが必要です。
これもホテル宿泊と一緒で、貸し出す側からしてみれば万が一、持ち逃げされてしまった時の補償がないため。
その点、クレジットカード情報さえ手元に確保しておけば借りた人間が持ち逃げする可能性も低くなるので、クレジットカードを持っていない人には貸し出さない選択をしているようです。
2.海外旅行時の急病や事故対策に:
海外旅行にクレジットカードを持っていったほうがいい理由その2は、海外旅行傷害保険に加入できるためです。
まぁ残念ながらすべてのクレジットカードにこの保険が完備されているわけではありませんが、年会費2,000円以上のクレジットカードであれば大なり小なり、なんらかの補償がついているもの。
そのため、仮に海外で事故にあってしまったり、急病になってしまった場合でもクレジットカードを持ってるだけで安心なんです(無料で旅行保険に入る方法は下記記事参照)。
無保険では万が一の時に大変なことになります。
そんな補償なんていらないんじゃない?
こう書くと『いやいや、自分は病気なんて滅多にしないし、仮に病気になったとしても所詮は数万円くらいでしょ?そのためにクレジットカードを持っていくなんて面倒だよ』なんて思われるかもしれませんが、海外での医療費はみなさんが想像するよりもはるかに高いもの。
例をあげるとアメリカや中国で盲腸の手術をするような場合には、少なくとも300万円は覚悟しておいたほうがいいほど。
他にも心筋梗塞やクモ膜下出血など、長期治療が必要な病気になってしまった場合には数千万円~1億円単位のお金が必要になります(海外医療費の目安については下記記事を参照)。
それに海外の病院は日本と違ってシビア。
お金が払えないとわかると症状が残っていても病院を追い出されるので、我が身を守るためにも海外旅行傷害保険付きのクレジットカードを活用ください。
そうすればもしもの時にあなたを助けてくれる「お守り」となってくれることでしょう(ゴールドカードには大抵、手厚い海外旅行傷害保険がついているのでおすすめ)。
3.海外で現地通貨を手に入れやすい:
海外にクレジットカードを持っていったほうがいい理由その3としては、クレジットカードには海外キャッシング機能があるためです。
海外キャッシングとは簡単に説明すると「海外で借金をすること」。
これだけを読むとなにがお得なのかさっぱりわからないかと思いますが、実は海外でキャッシングをすると当然ながら現地通貨で借金できるために、「おっと、アメリカドルがちょっと足りないな」とか、「ああ、人民元が足りなくて困る!」という状況の時でも、調達したいだけ現地通貨を手に入れられるメリットがあるんです。
- 日本から日本円を持参:両替しないと使えない
- 日本からカードを持参:そこらじゅうのATMで現地通貨を借りられる
同じようにタイならタイバーツ、南アフリカなら南アフリカランドの入手可能。日本円を持ち歩いて、都度、両替所で交換するよりもスムーズです。
帰国次第返済すれば金利は大したことない:
では気になる海外キャッシングの金利手数料ですが、1週間や1ヶ月程度の海外旅行ではたいして費用はかかりません。
というのもかかる金利は海外の金利ではなく、日本のクレジットカード会社と間で定められている金利が適用されるので、せいぜい1.5%~3.0%程度。
更に繰り上げ返済と呼ばれる借金を早めに返済する方法を利用すれば、0.5%程度の手数料で済んでしまう場合も多いので、むしろ海外の両替商で日本円を現地通貨にするよりキャッシングのほうが手数料はお得となります。
- 海外の両替商で現地通貨に交換:手数料は3~20%程度取られる
- クレジットカードで海外キャッシング:手数料はせいぜい3%
それゆえ、敢えて日本円はそれほど持参せず、必要に応じて現地でキャッシングするのが賢い海外旅行術。
それに海外キャッシングは防犯面でも優れているので、大金を持ち歩いて不要なトラブルに巻き込まれることもありませんよ(キャッシングについて詳しくは下記記事参照)。
4.国によっては現金払いを嫌がられる:
海外にクレジットカードを持っていったほうがいい理由その4は、スウェーデンやノルウェーなどのヨーロッパの国では現金離れが顕著になってきている点があります。
これらの国では日本人には想像できないかもしれませんが、「現金払い受付不可」の看板を掲げているお店が存在するので、クレジットカードなしでは買い物できない可能性あり。
- 日本:クレジットカードが無くても買い物できる
- 北欧:クレジットカードが無いと買い物できない場合も
たとえスウェーデン・クローナやユーロ紙幣を所有していても支払いできないため、クレジットカード持参が海外旅行を楽しむためには必須条件となります。
中国でも使いにくくなってきた現金:
また近年では中国でも現金離れが顕著になってきているので、渡航時にクレジットカードを持っていくのがおすすめ。
もはや世界的にもクレジットカードが必要な世界になりつつあるので、日本ならともかく、海外では現金払いにこだわりすぎないようにしてもらえればと思います(中国に長期滞在するなら下記の銀聯カード持参がおすすめ)。
通貨が異なる国を行き来する際にクレカは活躍する:
流通通貨が異なる国を行き来する際に問題になるのが、その都度、両替するコストが高かったり、紙幣とコインがごちゃごちゃになってどのお金がそのお店で使えるかわからなくなっちゃう点なんですよね。
たとえば中国、香港、マカオを行き来する際などにこれが問題になるわけですけど、クレジットカードが1枚あればどの国でも支払い方法は一緒。
- 現金で支払う:
国や地域が変わる度に両替が必要。中国、香港、マカオを旅行するなら人民元、香港ドル、マカオパタカに都度交換することになる。 - クレジットカード払い:
国や地域が変わっても支払い方法は一緒。カードを出せばそれぞれの地域で使われている通貨で決済される。
店員さんとお金のやり取りがスムーズになるメリットがあるだけでなく、財布の中の管理もラクになるので一石二鳥ですよ。
帰国後に使わなかった紙幣を保管する手間もありません。
海外旅行前に知っておいて欲しいこと:
これが初の海外旅行だ…という方のために、海外のクレジットカード事情がわかる記事をまとめました。心配な方は時間が許す限り、しっかり読み込んでくださいね。
海外でのクレジットカード事情:
海外でのクレジットカード事情について詳しくまとめた記事です。
1回払いは英語でどうやっていうの?といった初歩的な疑問解決からATMキャッシングの利用方法まで、海外でクレジットカードを使う上での注意事項までを幅広くまとめています(下記リストの中にわからないものがある方は必読)。
- 海外でのカード利用方法
- 支払い方法の伝達方法
- ATMキャッシングの使い方
- カードを使えるお店の探し方
ほんと、日本国内にいるような感覚でクレジットカードを使おうとすると混乱してしまうことも多いので、あらかじめ知識を入れておくことは超重要。
予備知識なしで海外にいくことほど怖いものはありません。
海外での医療費は高い:
海外における医療費は、日本人が想像しているよりもかなり高くなることを紹介している記事です。
中でもアメリカや中国といった国だと、ちょっとの手術や入院で数百万円かかってしまうこともザラなので、できるかぎり海外旅行に行く前には海外旅行傷害保険付きのクレジットカードを作っておくようにしてください。
- 海外旅行傷害保険なし:海外での医療費は自腹
- 海外旅行傷害保険あり:補償の範囲内で医療費を負担してくれる
それをせずに渡航すれば、大袈裟でもなんでもなく急病になった時点で人生が終わりかねないほどの借金を抱えることになりますよ。
先日もアメリカで骨折したら2,000万円請求された方が話題になりました(詳しくはこちら)。あなたは2,000万円、自腹で払いますか?
海外旅行傷害保険の落とし穴:
クレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険の注意点をまとめた記事です。
海外旅行傷害保険目当てでクレジットカードを作るのであれば、こういった知識を事前にいれておくとなにかと安心。
海外赴任や語学留学など、長期で海外旅行に行くのであれば尚更、頭に入れておくべき知識ばかりです。
尚、『いや~、難しいことは苦手で…』と思われた方は、どうすればクレジットカードの海外旅行傷害保険が適用になるのか、そしていくらまで補償されるのかくらいは把握しておくと良いでしょう。
この辺を理解しておかないと、万が一の時に海外旅行保険が適用にならない場合もありますよ。
無料で海外旅行保険に加入する方法:
年会費無料のクレジットカードを活用して、完全無料で海外旅行保険に加入する方法を解説している記事が下記のものです。
成田空港や羽田空港で旅行保険代を払うのが嫌だ…という節約上手な方に最適な方法だと言えるので、興味がある方は完全無料での保険加入に挑戦してみてください。
うまく活用すれば 1日あたり3,000円~5,000円程度の費用節約になるだけでなく、短期留学や海外赴任時にかかる医療費の足しにもなります。
長期の留学にも使えるカード付帯保険:
さらに短期の海外渡航だけでなく、3ヶ月以上の長期渡航時の旅行保険代についても節約する方法も存在します。
下記記事で紹介している手法を利用すれば旅行保険代を半額以下に抑えることも夢ではないので、長期滞在であっても最初から全額自腹で加入しないようにしてください。
中でも年に1~2回、日本に戻ってくる予定があるなら、旅行保険代の圧縮はカンタンですよ。
プライオリティパスの入手方法:
海外主要空港のビジネスラウンジを無料で利用可能な、プライオリティパスを入手する方法をまとめたのが後述の記事です(引用はこちら)。
ビジネスやレジャー問わずご旅行はスマートに
ビジネスやレジャーなど旅の目的は違っても搭乗までの待ち時間は皆同じです。
搭乗までの時間を落ち着いたラウンジにて軽食やお飲み物を楽しんだり、オフィス設備でお仕事をするなど有意義にお過ごしください。
残念ながらどれもクレジットカードの年会費がかかってしまう方法になりますが、海外旅行や海外出張に頻繁に行く方ならカンタンに年会費の元が取れてしまう可能性大。
しかも海外空港にあるラウンジ内ではお酒や食事が無料提供されていることが多いので、プライオリティパスがあれば離陸前の時間を最大限に活用できるようになります。
但し、お酒の飲みすぎには注意:
ちなみに。
私も海外渡航の際にはプライオリティパスを活用してますが、この会員証があるのとないのとでは旅の快適さが段違い。
唯一のネックはラウンジ内でお酒を飲みすぎてしまうことくらいでしょう。実際、ラウンジが快適すぎて、飛行機を乗り過ごしてしまう人もいるほどです。
すぐにクレジットカードが必要な場合は?
海外旅行に最適なクレジットカードはわかったけれども、実は海外には明後日から行く予定なんだ…という、海外に行くまでに時間があまりない方はどうすればいいでしょうか?
これは即日発行可能なクレジットカードや、郵送で早めに届けてくれるクレジットカードを選ぶのがおすすめ。
東京や大阪、札幌、名古屋などの都市部にお住まいの方は「即日発行」を、それ以外の地域にお住まいの方は郵送で届けてもらう選択肢を選ぶと良いと思います。
必要日数は即日発行なら当日~1日程度、郵送で届けてもらうなら3~5日を見ておけば問題ありません。これならきっと、急な海外渡航にも間に合うことでしょう。
海外旅行に役立つカードのサービス:
海外旅行に役立つ、クレジットカードのサービスも紹介しておきます。
これらのサービスを事前に把握していると、海外旅行がもっと快適な旅になるので、使えるものがあれば是非、活用してみてください。
手ぶらで空港に行けるサービス:
一部のステータスカードと呼ばれるクレジットカードでは、自宅から国際線のある空港(羽田空港、成田空港、関西国際空港、中部国際空港)などにスーツケースを1個、送料無料で届けられるサービスが用意されています。
手荷物空港宅配サービス
プラチナ会員の皆様に、海外旅行のご出発ならびにご帰国の際にご利用いただける手荷物空港宅配サービスをご提供しております。
ご出発ならびにご帰国の際に、カード会員様お一人につきスーツケース1個を無料で配送いたします。
これはたとえば電車やモノレール等で空港に向かいたい方、空港に行く前に仕事をこなしてから空港に行こうと思っている場合などにかなり便利。
大きいもの、重たいものは全部スーツケースに入れて送りつけてしまえば、自分は手ぶらで自宅を出発できます。
帰国後も無料配送があれば楽ちん:
また、海外から日本に帰国した場合にもこの手荷物無料宅配サービスは便利。
重たいスーツケースをコロコロ転がしながら自宅に戻ると、どっと疲れで出てしまうこともあると思うので、荷物は配送サービスに丸投げして手ぶらで帰宅してしまいましょう。
- 自宅から出発空港:手荷物の送料無料
- 帰国空港から自宅:手荷物の送料無料
もちろんこの場合も送料は無料です。
空港で荷物を受け取らないでOKなカードも:
尚、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードでは自宅から空港に送りつけた手荷物が配送無料になるだけでなく、空港でスーツケースを受け取ることなくそのまま飛行機に乗せてもらえるサービスも存在(手ぶらチェックインサービス)。
ご自宅でお預けになった荷物を、日本の出発空港で受取らずに、海外の到着空港でお受け取りになれます。手荷物保安検査も事前代行検査ですので、チェックイン手続きが簡単・迅速にできます。
出国宅配サービスの無料オプションサービスですので、出国宅配サービス予約時に「手ぶらチェックインサービス利用」とお申し付けください。
- 対象便 日本航空国際線
※ グアム・ハワイを含む米国路線ならびに米国経由便、他社運航コードシェア便(共同便)は対象となりません。
こちらは残念ながら日本航空の国際便のみに限ったサービスにはなりますが、空港でわざわざ荷物を受け取って、チェックインカウンターに預け直すは面倒に感じる方におすすめのサービスとなりそうです。
冬場にハワイやグアムに行くなら:
冬場にハワイやグアムといった南国に旅行する場合に困るのが、空港まで着ていった分厚いコート。
それならと空港まで薄着で行くわけにもいきませんし、渡航先まで持っていけば邪魔な荷物になるだけなので、どうしようか悩んだことある方も多いのではないでしょうか?
コート預かりサービスで荷物を減らす:
そんな悩みを解決してくれるのが、下記クレジットカード等で提供されている「コート預かりサービス」。
このサービスを利用すればその名の通り、国際空港内であなたのコートを無料で預けられるので、かさばるコートを日本に置いて旅立つことが出来ます。
コート(防寒具)預かりサービス【ご出国時】
海外で必要のない衣類(防寒具)などを空港サービスカウンターで無料でお預かりします。
- サービス受付期間:12月1日~3月末
- 数量:1着
- お預かり期間 受付日~30日まで
お預かり場所とお引渡し場所
【お預かり場所】出発階にある出国宅配サービスのお引き取りカウンター、または到着階にある入国宅配サービスのお申込みカウンターでお預かりいたします。
【お引渡し場所】到着階にある入国宅配サービスのお申し込みカウンターでお引渡いたします。
そして南の島から帰国した際、成田空港や関西国際空港で預けたコートを受け取れば自宅まで寒い思いをせずに帰宅可能です。
海外からメールで相談可能なコンシェルジュ:
英語が苦手な方にとって、なにかと便利なのがクレジットカード会社のコンシェルジュデスクなんですが、これらのコンシェルジュデスクを利用するためには、通話で相談をするしかない…というのが従来の問題でした。
しかし、最近ではメールで相談可能なコンシェルジュデスクもいくつか登場中。
中でもLUXURY CARDでは海外からでもGmailやYahooメール等を利用してコンシェルジュデスクを利用できるので、『明日、○○料理が美味しいレストランで食事をしたい!』とか、『○○ホテルでオペラを鑑賞したい!』といった要望をいつでもメールで相談できる強みがあります。
頻繁に海外に行くなら役立つカード:
まぁ正直、LUXURY CARDは年会費が安いクレジットカードではないため、滅多に行かない海外旅行向けに作るのはおすすめしません。
ただ頻繁に海外旅行に行く方や、海外出張等で日本にいないことが多い方などには年会費以上の価値を提供してくれる1枚なので、是非、この機会に保有を検討してみてください。
そういう私もLUXURY CARDを現在保有中。
英語であれこれ調べ物をして予約する時間を、このカード1枚あれば一気に節約できるので重宝しています(その他のサービス内容については下記記事参照)。
頻繁に韓国や台湾に海外旅行にいくなら:
韓国や台湾といった日本人観光客がよく行く観光地限定の手法…ではありますが、ライフカードが発行しているライフカード Stellaを利用すれば、大学生等の学生でなくても海外利用金額の一部キャッシュバックを得ることが可能です。
気になるキャッシュバック率は3%で、上限は年間80万円まで。
つまり年間にして最大2万4,000円の節約が期待できるので、それらの地域に旅行を予定している方は作成を検討ください。
それだけでブランドバッグや洋服等が3%安く買えるようになりますよ(活用方法はこちらの記事参照)。
海外旅行とカードに関するQ&A:
ここで参考までに海外旅行とクレジットカードの関係について、いくつか参考になるQ&Aを作成してみました。
これらのよくある質問とその答えを通して、海外旅行時のカード利用方法について学んでみてください。
Q.私の保有カードも海外で使えるの?
日本で発行されたクレジットカードであっても、海外で利用可能なのか?というと、これはまったく問題ありません。
あなたが保有しているクレジットカードや、これから作ろうと思っているクレジットカードの表面に、Visaやマスターカードのブランドロゴさえ入っていれば、基本的に世界中のどの国や地域でも使えると思ってOK(クレジットカード払いが出来るお店のほとんどで利用可能)。
- Visaマーク付きのカード:海外のVisa加盟店で使える
- Mastercardマーク付きのカード:海外のMastercard加盟店で使える
三井住友カードだけでなく、楽天カードやイオンカード、そしてエポスカードやオリコカードであっても、前述のようにVisaやMastercardのマークさえカード券面についていれば海外で問題なく利用できます。
詳しくは下記記事もあわせてどうぞ。
Q.JCBカードだと海外では使えないの?
Visaカードじゃなくて、JCBカードなら持っているんだけど…という方も、日本にはたくさんいらっしゃるかと思います。
しかし残念ながら海外でJCBカードを使おうとしても、なかなか使えないケースのほうが多いかも。
まぁ日本人がよく行くハワイ、グアム、韓国、台湾といった観光地であれば使えることは使えるのですが、それでもVisaカードやMastercardが使えるお店の数よりは少ないのが現状ですね。
- Visa:ハワイや台湾だけでなく、それ以外の国や地域でも使いやすい
- JCB:ハワイや台湾では使いやすい。それ以外だと使いにくい場合が多い
やはり海外にいくのであればこの記事で紹介させていただいたような、VisaカードやMasterCardを持っていったほうが無難でしょう。
JCBカードは意外に活躍:
但し、JCBカードを海外旅行に持って行くと、JCBカード会員専用のラウンジである『JCBプラザラウンジ』を利用できるメリットはあります(香港、台北、ホノルル等に存在)。
ここはドリンク無料、インターネット利用無料、日本人スタッフによる現地ツアー斡旋などを利用できるため、英語や中国語が苦手な方には非常に助かる場所。
たとえば香港だと夜の夜景ツアーに参加してみたり、台湾だと人気の九份ツアーを手配してもらうなども可能ですよ。
世界の主要都市9ヵ所には、JCB会員の方専用の自由にくつろいでいただける空間「JCBプラザ ラウンジ」を設置。
「JCBプラザ ラウンジ」では、JCBプラザの共通サービスに加え、ドリンクやマッサージ機を用意してラウンジならではのサービスを提供します。また、インターネットや現地情報誌などを自由にご覧になれます。
「JCBプラザ ラウンジ」サービス
- インターネット、プリントアウト無料サービス
- 日本語新聞、雑誌の閲覧
- 現地ガイドブック、情報誌の閲覧
- ドリンクサービス
- マッサージ機
- レンタル傘サービス
- お荷物の当日中一時預かりサービス
特にフリープランで海外旅行に行くことが多い方にJCBカード保有はおすすめですね(株式会社ジェーシービー発行のカードだけでなく、JCBブランド付きのカードであればJCBプラザラウンジの利用は可能)。
JCBプラザも地味に活躍:
また、JCBカード保有者であれば利用可能な『JCBラウンジ』も魅力的。
こちらはJTBとJCBが提携して提供しているだけの旅行案内サービスでしかありませんが、JCBプラザラウンジ同様、外国語が苦手なら、こういった旅行代理店の窓口を使うと便利でしょう(サービス内容はJCBプラザラウンジのほうが格段に上)。
JCBプラザは、世界60ヵ所で海外旅行をサポートしています!
「JCBプラザ」は、世界60ヵ所に設置された海外サービス窓口です。
JCB加盟店のご予約や観光に関するお問い合わせをJCBプラザ・スタッフが日本語で承ります。
Q.海外で一括払いってどうやって言うの?
海外でクレジットカード払いを利用する際、『一括払いでお願いします!』ってどうやって英語で言っていいかわからない…という方、多いのではないでしょうか?
英語に不慣れな方の場合には、こういう店員とのやりとりに不安を感じるものです。
海外では支払い方法の伝達不要:
しかし安心してください。
実は海外のクレジットカード利用方法は日本とまったく異なり、支払い回数に関する質問を店員から聞かれることは100%なし。
カードを店員に渡すだけで自動的に支払いが出来るので、英語でのやりとりは不要となります。
- 日本:カード利用時には支払い回数を店員に伝える
- 海外:カード利用時はなにも言う必要性がない
それでも心配だ…という方は、下記記事も参考に。なぜ支払い回数を聞かれないのか、その理由を解説しています。
Q.VisaとMastercard、どちらがおすすめなの?
海外旅行にいくのにVisaカードかMastercardを作ろうと思っているんだけど、どっちを選んだほうが良いのか?疑問に思われる方も多いですよね。
これはよほど長期の滞在でもしない限り、VisaでもMastercardでも好きなほうを作ってOK。
基本的にこの2つの国際ブランドはほとんどのお店で使えるクレジットカードなので、どっちかのマークが入ったクレジットカードが1枚あれば、支払いに困ることはほとんどありません。
ちなみに昔はアメリカではMastercardが若干使いにくいとか、オーストラリアではMasterCardしか使えないお店があるとか言われていることもありましたが、今ではそんな違いはほとんどない状況なので気にする必要は一切なし。
繰り返しになりますがどちらか好きなほう1枚を持っていれば大丈夫です。
長期滞在をするなら2枚以上がおすすめ:
但し、海外赴任や海外留学など、長期滞在をする予定がある方は念のため、2枚以上のクレジットカードを持っていくようにしてください。
これなら仮に1枚を紛失してしまった時でももう片方のカードで支払いを乗り切れますし、磁気異常や破損など、物理的にクレジットカードが使えなくなってしまった時にも安心だからです。
- カードだってたまには壊れるので、2枚あると安心
また、保有クレジットカードが有効期限に到達し、新しいカードを海外では受け取れない時にも2枚以上あれば対処可能。
1枚でもどうにか出来ないことはありませんが、より安全に海外に行きたいのであればこの記事を参考に2枚目のカード作成を検討&持参ください。
Visaのタッチ決済は海外で非常に便利:
まだまだ普及途上なところもありますが、三井住友カードやdカードといったクレジットカードに搭載されているVisaのタッチ決済があると、海外での支払いがよりスムーズになるメリット有り。
感覚としては日本国内でSuica払いを使うのと同じ感じですね。
Visaのタッチ決済も非接触タイプの端末にかざすだけで利用できるため、イギリスやオーストラリアといった非接触決済が普及している国に渡航する際には活用してみてください。
サインや暗証番号の入力なしに、サッと支払いできますよ。
さぁ海外用にクレジットカードを作ろう:
ここまで海外旅行におすすめのクレジットカードの紹介から、海外でのクレジットカード事情に至るまで、さまざまな情報を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
クレジットカードは申し込みしてから手元に届くまでに1週間程度の時間がかかるものがほとんどなので、海外旅行に行く日程がもう決まっている方は、早め早めにクレジットカードを申し込んでおくようにしてください。
直前になって慌てても、手遅れな場合も多いですよ。
- どのカードにするか迷ったら:三井住友カード(NL)
- 大学生や専門学校生なら:学生専用ライフカード
以上、海外旅行に持って行くべきクレジットカードを専門家が解説(2024年版)!海外でも支払いに使いやすい、おすすめVisaカードを作ろう…という話題でした。
参考リンク:
海外旅行保険などの付帯保険が充実したクレジットカードがほしい方は、プラチナカードも含めた検討を!1枚あると「海外での困った」に対応できます。