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海外に行く前に知っておきたい、9つのクレジットカード知識まとめ!海外における支払い方法からトラブル対策までをわかりやすく解説。

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駐機場に停まっている飛行機の画像

今回は海外に行く前に知っておきたい、クレジットカードに関する9つの知識をまとめてみました。

日本と海外おけるクレジットカード事情はだいぶ異なるので、海外渡航がはじめての方はこれらの知識をしっかり身につけた上で渡航ください。

きっと、いざという時にあなたの助けとなってくれると思いますよ。

海外におけるカード事情まとめ:

1.海外では支払い方法を選べない:

海外と日本におけるカード事情の中で、個人的にこれが一番違うなぁ…と思うものが、クレジットカード利用回数の選択について。

ご存知のように日本国内だとクレジットカードを利用する度に、1回払いやら分割払いやらを選択するのが主流なんですが、海外では支払いの際に利用回数を選ぶことは出来ません。

  • 日本国内での支払い:
    1回払い、分割払い、リボ払い等の支払い方法が選択可能
  • 海外での支払い:
    クレジットカードの支払い方法は選べない

海外ではクレジットカードの支払い方法を選べない

海外ではクレジットカードの支払い方法を選べない
海外での支払い方法は設定されている:

ではどうやって支払い方法を選択するのか?

実は日本国内発行のクレジットカードには『海外ではこの支払方法をするよ!』という初期設定がされているため、海外でクレジットカードを利用すると自動的にその支払い方法が選択される流れ。

  • 1回払いが設定されている場合:
    海外でクレジットカードを使うと自動的にすべて1回払いになる
  • リボ払いが設定されている場合:
    海外でクレジットカードを使うと自動的にすべてリボ払いになる

ただクレジットカード会社によってはなぜか初期設定がリボ払いになっている場合もあるので、海外旅行や出張に行く前には『どの支払い方法が設定されているのか?』を事前確認するようにしてください。

仮にリボ払いが設定されていた場合には、ホテルや飲食店でカードを使う度に金利手数料が発生してしまうことになりますよ。

金利を払いたくない方は1回払いに設定変更あるのみです。

海外の支払いコース確認&変更は?

尚、海外利用時の支払いコース変更はカンタンそのもの。

保有しているクレジットカードのウェブサービス上で変更するか、裏面に記載のあるコールセンター等に電話をし、『海外での支払いコースは何になっていますか?』と質問をすればOK(こちらから引用)。

海外でのご利用分は、国内と違い、カードお申し込みの際ご選択いただいた「一括払い」もしくは「リボ払い」となります。変更ご希望の方は、海外旅行へご出発の前に変更願います。

あなたのカードの「海外ご利用分支払いコース」を確認される場合アンサーセンターまでお問い合わせください。

それで海外での支払い方法を選択できるので、自分好みの支払いコースを選んでもらえればなと思います。

2.海外では現金よりもカード払いを:

海外でのカード利用で気をつけたい点、2つ目は、海外では多額の現金を持ち歩かず、クレジットカードを積極的に利用したほうがいいというものです。

こう書くと、『いやいや、ちょっとくらい現金を持ち歩いたってバレないだろうし、そこまで危険じゃないよ』と思われる方もいるかも…ですが、それは海外の治安の悪さを知らないから。

大量に現金を持ち歩いていることがバレてしまうと強盗やスリに目をつけられる可能性があるので、現金は最小限にし、極力、クレジットカードを使ったほうが無難といえます。

アメリカでは100ドル札がほぼ流通していない:

実際、世界一の経済大国であるはずのアメリカ合衆国では、日本の1万円札にあたる100ドル札を見かけることはほとんどありません。

ATMを利用しても小口紙幣である20ドル札(約2,000円のお札)が出てくるのが普通ですし、財布の中に合計1万円分以上のお金を持ち歩いている方も稀…と、まぁみなさんまったく現金を持ち歩かない。

  • 日本:高額紙幣である1万円札が普及
  • アメリカ:高額紙幣である100ドル札は普及せず

そんな中、日本人が無防備に数万円分以上の紙幣を持ち歩いていたらどうでしょうか?簡単に狙われてしまいますよね。

だからこそ、現金ではなくクレジットカードを持ち歩いたほうが安全なのです(日本人=お金持ちなイメージを持っている外国人は多いため、国によっては日本人というだけでスリや強盗に合いやすい事情もある)。

両替手数料の節約にもなる:

また、海外でクレジットカードを利用すると、為替交換手数料の節約にも繋がります。

だいたいどのクレジットカード会社も1.3~2.2%ちょっとの手数料を取る程度なので、日本円を現地貨幣に交換するよりも圧倒的に手数料が安いのが魅力。

反面、成田空港や関西国際空港などの主要空港で日本円を外貨に両替をすると、高い場合、10%近くの手数料を取られることだってあります(図解はこちらより転載)。

  • クレジットカード払いの手数料:1.3%~2.2%程度
  • 空港で両替する際の手数料:4~10%程度

100ドルの支払いを現金 or 楽天カードした場合の比較

100ドルの支払いを現金 or 楽天カードした場合の比較

中でもマイナー通貨への交換手数料は高いですね。

その点、クレジットカードの場合にはどの国や地域で利用しても手数料がかなり低く抑えられているので、結果的にムダな手数料を払わずに済みます。

家計管理も、経費精算もしやすい:

加えて家計管理がしやすいメリットも忘れてはなりません。

海外の現地通貨に交換した後、そのまま支払いに使うと『あれ、いくらくらいの買い物をしたんだっけ?』ということがわかりにくいのですが、クレジットカード払いなら利用明細書上に日本円に換算した請求金額が明記されるので、どこのお店でいくらの買いものをしたのかがわかるようになります。

  • 海外で現金払い:
    レシートを貰っても明細がわかりにくい(いくら使ったのか判別が難しい)
  • 海外でカード払い:
    カード利用明細書で詳細がわかりやすい(どこのお店で使ったかまで明確)

ちなみにこれは家計管理が楽ちんなだけでなく、後日、経費として会社に申請する場合にも役立つもの。

いくら立て替えしたのかわかれば経費申請も楽ちんです。

利用店舗の業種がわかりやすいアメックス:

個人的に海外で好んで利用しているのがアメリカン・エキスプレス・カード。

この理由は単純で、アメックスを海外で利用すると利用店舗の業種が利用明細書に表示されるため。

なにせ海外の店名は当たり前ですが中国語だったりフランス語だったりするため、利用明細書に利用した店舗名が表示されたとしても「なんの支払いなのか?」ってことがかなりわかりにくいんです。

その点、アメックスを利用すれば店名だけでなく飲食店やホテルといった業種までが表示されるので、利用場所を思い出しやすいメリット有り。

とりわけ仕事で海外に行く方は、経費精算をするためにもアメックス利用がおすすめです(詳しくはアメックスの公式サイトにて)。

3.カードは2枚持っていくと安心:

海外に行くのであれば、必ず2枚以上のクレジットカードを持っていくようにしてください。

これは複数枚のクレジットカードあれば下記のような理由でカードを紛失 or 使えなくなってしまった場合でも、窮地を乗り切れるため。

  • 利用限度額に到達してしまった
  • カードを失くしてしまった
  • 財布ごと盗まれてしまった
  • 磁気ストライプ異常で買い物に使えなくなった
  • 長期出張中、有効期限に到達してしまった

その上で2枚目のクレジットカードを財布とは違う場所、たとえばスーツケースの中やパスポートケースの中に入れておけばより安心となります。

クレジットカードを2枚持っていくと万が一の時にも安心

クレジットカードを2枚持っていくと万が一の時にも安心
1枚はVisaカードが欲しいところ:

では2枚のクレジットカードの内訳はどんなものが良いのかというと、そのうちの1枚はやはりVisaカードにすべき。

世界中のほとんどの国や地域で快適に使えるクレジットカードブランドなので、これが1枚あるだけでだいぶ違います。

2枚目としては後述するJCBカード、海外に強いアメリカン・エキスプレス・カードなどでしょうか。

詳しくは海外旅行に持って行きたいクレジットカードをまとめた下記記事に書いてあるので、そちらも是非、お読みください。

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4.海外旅行傷害保険付きのカードは必須:

4番目は海外旅行傷害保険付きのクレジットカードを持って行こう…です。

詳しくご存知のない方に簡単に説明すると、海外旅行傷害保険は海外に滞在中の万が一からあなたを守ってくれる保険のこと(下記はJCBより引用)。

旅行傷害保険(国内/海外)とは?

海外旅行傷害保険では、海外での万一の事故によるケガや病気はもちろん、携行品の盗難や破損などの損害に対しても補償いたします。

病気、怪我、損害賠償、事故、盗難、遭難などなど、例外はもちろんありますが、そういったトラブルで生じた損失を補ってくれる有り難い保険なので、この保険が付いているクレジットカードを持っていくとなにかと安心なのです。

海外の医療費はとんでもない:

この際、『別にそんな保険が付いていなくたって大丈夫じゃない?』と思った方はちょっと考えが甘いかも。

たとえばアメリカや中国でよくある病気『盲腸(もうちょう)』になってしまった時にかかる費用は、だいだいどのくらいだと思われますか?

答えは300万円~500万円程度

桁を間違えていませんよ、100万円を大幅に上回る300万円~500万円です。

もし、あなたがそれをポンッと払える貯金があるなら問題ありませんが、そんなことになってしまったら自己破産しかない…という方は、必ず海外旅行傷害保険付きのクレジットカードを持っていくようにしてください(下記記事では無料で作れる海外旅行保険付きクレジットカードを紹介中)。

他にもホテルで水漏れを起こして数千万円の修理代を請求されたとか、高級レストランで展示してあった美術品を壊してしまったとか、そういった場合の補償も海外旅行傷害保険があればOK。

更にブランドバッグやパソコンが盗まれてしまった時の損害からもあなたを守ってくれるので、日本ほど治安がよくない海外だからこそ必須の保険だと言えます。

海外旅行傷害保険の適用期間は3ヶ月程度

但し注意点も。

クレジットカードを持つことで加入可能な海外旅行傷害保険の適用期間は、最大でも3ヶ月程度

これが海外旅行や短期留学等であればまったく問題ありませんが、海外赴任や長期留学に行くなら損害保険会社が提供している海外旅行傷害保険に加入するようにしてください。

  • クレカの海外旅行保険:最大3ヶ月程度
  • 損保会社販売の旅行保険:長期加入も可能

そうじゃないと無保険状態となり、海外で痛い目にあうことになりますよ(長期で海外旅行保険に入る方は下記記事も参考に)。

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5.海外ではキャッシングをどんどん使おう

海外では積極的にキャッシング機能を使おう、これが5番目です。

国内でのキャッシング利用だと、ちょっと怖いイメージを持っている方も多いかと思いますが、海外だとまったく事情が異なるもの。

むしろ積極的にキャッシングを活用したほうがいいのではないか、そう考えてもいいくらいです。

海外ではなぜキャッシングを利用すべきなのか?

ではなぜ海外ではキャッシングを利用すべきなのか?というと、それは単純に多額の現金を持ち歩くのが怖いため。

時々、日本から10万円以上の現金をスーツケースにいれて海外に持ち出す方もいますが、そういったお金を持ち歩くこと自体が危ない行為だと認識してください。

また、持ちだした日本円をアメリカドルなどのメジャー通貨に交換する場合であればまだ手数料は安いのですが、東南アジアやアフリカの現地通貨など、マイナー通貨に交換する場合にはとんでもない手数料が必要になるもの。

  • アメリカドルやユーロ等のメジャー通貨:両替手数料が安い
  • インドネシアルピアやタイバーツ等のマイナー通貨:両替手数料が高い

下手すると20~25%くらい取られる可能性もあるので、手数料の安いキャッシング機能で現地通貨を手に入れたほうが総合的にお得なのです(キャッシングすればその国の通貨がATMから出てくる)。

海外キャッシングできるようにしておこう:

尚、保有しているクレジットカードの契約次第では、海外キャッシングが利用できないように設定されているケースもあります。

そのため、海外渡航前には自分のクレジットカードでは海外キャッシングが出来るのかどうかを確認しておくのがおすすめ。

同時に『いくらまでキャッシングできるのか?』といった、限度額チェックもお忘れなく!海外に1週間以上いくなら、少なくとも20万円くらいのキャッシング枠が欲しいところですよ。

6.英語が苦手なら、JCBカードを海外に持っていくべき:

JCBカードは日本国内での利用に強いクレジットカードですが、正直な話、海外ではあまり使える場所が多くはありません。

日本人がよく行くような観光地であるハワイ、グアム、韓国、台湾といった場所では不自由なく使えるんですが、それ以外の地域だと途端に知名度が落ちて使いにくくなる傾向あり。

  • 日本人がよく行く観光地:JCBカードが使いやすい
  • 日本人があまり行かない国や地域:JCBは使いにくい

それゆえ、海外に行くならJCB1枚で渡航すべきではありません。

JCBラウンジのためにJCBカードを持って行こう:

そんな海外旅行には不要とも思えるJCBカードですが、海外に持っていくと旅行者向けのサポート施設「JCBプラザ」を使えるメリットがあります(こちらから引用)。

JCBプラザは、世界60ヵ所で海外旅行をサポートしています!

「JCBプラザ」は、世界60ヵ所に設置された海外サービス窓口です。JCB加盟店のご予約や観光に関するお問い合わせをJCBプラザ・スタッフが日本語で承ります。

  • ご案内:JCB加盟店情報、観光情報
  • ご予約:ホテル、レストラン、オプショナルツアー、各種チケット など
  • 緊急サービス:JCBカードの紛失・盗難時のサポート
  • Wi-Fi 無料サービス

特筆すべきなのは日本語でなんでも相談できる点

たとえば台湾に行った時には『高雄まではどうやって行ったらいいのか?』といった交通案内を質問することも出来ますし、今日泊まるホテルの手配、ミシュラン星付きのレストラン予約などなど、様々な旅の要望に応じてくれるのは嬉しい限り。

また、無料Wi-FiがJCBラウンジには飛んでいるので、日本から持っていったスマホやパソコンを接続して、現地情報を調べる…なんてことも可能です。

更に上のグレードな「JCBプラザラウンジ」も:

更にJCBプラザの中にはJCB直接の「JCBプラザラウンジ」と呼ばれる高級バージョンも存在します。

こちらではインターネットが接続済みのパソコンを無料で使えたり、フリードリンクを飲みながらくつろぐ…なんてことも可能。

世界の主要都市9ヵ所には、JCB会員の方専用の自由にくつろいでいただける空間「JCBプラザ ラウンジ」を設置。

「JCBプラザ ラウンジ」では、JCBプラザの共通サービスに加え、ドリンクやマッサージ機を用意してラウンジならではのサービスを提供します。また、インターネットや現地情報誌などを自由にご覧になれます。

私も海外でJCBプラザラウンジをよく利用しますが、現地ツアーの手配やマッサージ店の予約代行なんかにも快く応じてくれますよ。

とりわけ語学が苦手な方には、日本語でいろいろと相談できるこのサービスがほんと役立つことでしょう。

7.出発前に利用限度額は増枠できる

『これから海外旅行に行くのだけれども、クレジットカードの利用限度額が少なくてちょっと不安…』

そんな不安をお持ちの方は、出発前に利用限度額の一時増枠をクレジットカード会社にお願いしてみてください。

一時増枠申請のやり方は簡単。

クレジットカード裏面に書いてある電話番号に連絡をし、『海外旅行に行くので一時増枠をお願いしたい』と伝えればそれでOK。

これだけであとは15分~半日程度で増枠審査が行われ、通常よりも大きめの限度枠を提供してくれることとなります。

海外旅行時は一時増枠申請が通りやすい:

一時増枠をしたいのは山々なんだけど、あんまり利用履歴がよくないから…と不安な方でも、海外旅行時はちょっとしたチャンス。

そもそもクレジットカード会社の立場で考えてみると、海外旅行をする人=そのくらいお金に余裕がある人なので、ちょっとくらいの増枠であれば応じてくれやすい傾向にありますよ。

  • 海外旅行の一時増枠:信用力が低めでも審査が通りやすい
  • それ以外の一時増枠:信用力が低いと審査が厳しくなりがち

うまく枠を広げて、快適な海外渡航を実現させてください。

同様にキャッシング枠も増枠してもらう:

同様に利用限度額だけでなく、キャッシング枠も一時的に増枠してもらうことが可能。

こちらもちょっとした審査が必要になりますが、海外ではキャッシングが使えないと不便であることはクレジットカード会社の方もよくわかっているので、審査に通してもらいやすい傾向があると思います。

是非、あわせて挑戦してみてくださいね。

8.長期滞在なら、出発前に有効期限の確認を:

海外赴任や海外留学などで、長期にわたって渡航予定がある…という方に確認してもらいたいのが、クレジットカードの有効期限。

これをチェックし忘れてしまうと、海外でとんでもなく苦労をする可能性があります。

海外では更新クレジットカードの受け取りができない:

なぜ有効期限間近だと海外で困るのか…というと、これは海外で更新クレジットカードの受け取りが出来ないため。

クレジットカードは郵送されるカード会社に登録している現住所に対してのみなので、海外滞在時にクレジットカード更新が必要になっても、新しいカードの受取が物理的に不可能なんです。

  • 海外では更新カードの受け取りが不可能

『それじゃ、親に受け取ってもらえば良いのでは?』などと思われるかもしれませんが、クレジットカードの配送は本人限定郵便が基本。

カード保有者本人ではないとカードを受け取ることが出来ないのでご注意ください(家族や配偶者であっても、カードの受け取りが出来ない)。

海外渡航前に受け取っておこう:

それではどうすれば良いのか?というと、これは有効期限到達よりも前に、クレジットカードを更新してもらうほかなし。

たとえば三井住友カードの場合には、有効期限到達の半年前であればカード更新を前倒ししてくれるサービスが提供されているので、事前にサポートセンターに相談をして有効期限の更新をすればOKですよ(こちらより引用)。

更新カードの事前発行をご希望の場合は、有効期限の6ヶ月前よりご相談を承っております。本会員さまよりカード裏面のお問い合わせ先にご連絡をお願いいたします。

これで有効期限を気にすることなく海外渡航できることでしょう。

9.海外で困った時の連絡先をメモしてから行こう

最後は海外で困ってしまった時に慌てないよう、スマホやパスポートケース等に緊急連絡先をメモしておくこと。

仮に旅行先で荷物や財布を盗まれてしまった場合には、クレジットカードや携帯電話が手元にない状態になってしまうため、そういう時でも落ち着いて対応できるような対策をしておいてほしい。

そういう話ですね。

ネットに繋がる環境なら大丈夫:

まぁ今の時代、インターネットを使ってちょっと調べたらカード会社の緊急連絡先がわかるはずなので、よほどの新興国にいかない限りはまず大丈夫。

カードを盗まれてしまった場合でも、警察なり友人なり、周りの人なりの手助けをもらって、慌てずに対応するようにしてください。

尚、日本で発行されているクレジットカード会社には盗難保険という有り難い保険が備わっているので、仮に誰かにあなたのクレジットカードを悪用されてしまったとしても、それほど心配する必要性はありません

暗証番号を誰かに教えてしまうような明らかな落ち度がなければ、その損害は保険会社があなたに代わって負担してくれますよ(詳しくは下記記事なども)。

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海外のクレジットカード事情に関する補足:

よくある質問とその答えの画像

いくつかより知識を深めるためにも、海外のクレジットカード事情に関する補足情報を紹介しておこうと思います。

Q.海外での医療費ってそんなに高いの?

海外での医療費って高いことはすでに説明させていただきましたが、日本に住んでいる限り、医療費が高いなんてあまり実感できませんよね(苦笑)

そこで私の経験談を少し。

実は私、2001年にロサンゼルス市内の病院に3時間ほどお世話になったことがあるんですが、その時に請求された金額は今のお金にしてなんと20万円弱程度。

わずか3時間ほどの施術に対しての請求金額がこれなので、確かに盲腸などで数日、病院のお世話になった場合には数百万単位で請求されるのもわかるような気がします。

妊娠中の渡航は超ハイリスク:

また、海外旅行中に早産してしまい、現地で子供を集中治療室にいれて3ヶ月後に帰国した夫婦の方が、病院から数億円を請求されて人生終わった…という話も聞いたことがあるほど。

こんな感じで海外の医療費というのは日本人の常識をはるかに超える金額になってしまうことが多いので、海外旅行傷害保険がついたクレジットカードを持っていくことが重要になるのですね。

詳しくは下記記事も参考にどうぞ。

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Q.海外でのクレジットカード利用方法は?:

海外でクレジットカード利用方法は単純です。

日本のように『一括払いにしてください』といったような支払い方法を店員に伝える必要性がないので、なにも話さずにクレジットカードを店員に渡せば大抵、察してくれます。

暗証番号入力タイプであれば4桁の番号入力を、サイン記入を求められた場合にはそのままサインをするだけで支払いが完了するので、むしろ不慣れな硬貨や紙幣で払うよりもクレジットカード払いのほうが楽ちんです。

  • 貨幣で払う:どれがいくらの価値がある紙幣かわからない
  • カードで払う:いくらの支払いでもサインや暗証番号入力で支払える

言葉が通じないからこそクレジットカード払いがおすすめなのです。

現地通貨か日本円を選べと言われたら:

ちなみに。

クレジットカードを利用しようとすると、「日本円とアメリカドル、どっちで決済する?」といったように、支払いをする通貨を利用者側に選ばせようとしてくる場合があります。

こういった質問を受けるとつい、馴染みが深い「Japanese Yen, please.(日本円でお願いします)」なんて言いたくなってしまうものですが、実際には現地通貨を選んだほうがかなりお得。

むしろ絶対に日本円は選んではいけない…というくらいに高い為替手数料を払わされることが多いので、「海外で決済通貨を選択させられたら現地通貨を選ぶべし」と覚えておいてください。

例外はほぼありません*1

Q.ヨーロッパに行くならICチップ付きクレジットカードが必要なの?

イタリア、フランス、ドイツといったヨーロッパ各国に行くのであれば、ICチップ付きのクレジットカードを持っていったほうが無難…と言われています。

クレジットカード決済機はどうにか対応しているんですが、店員がICチップのないクレジットカードでは支払えないと思っているケースも多いので、会計時に面倒なやりとりをしたくないのであれば必須というわけですね。

  • Visa:ICチップ付きを持っていくのが無難
  • マスターカード:ICチップ付きを持っていくのが無難
  • アメックス:付いていなくても問題なし
  • ダイナースクラブ:付いていなくても問題なし

こんな感じで、Visaカードやマスターカードの場合には特に、ICチップ付きのものを持っていくようにしてください。

Q.チップをクレジットカードで支払うことって可能?

海外といえばチップ文化…というイメージを持っている方は多いかと思いますが、このチップだってクレジットカード払いで支払いが可能だったりします。

やり方は簡単、レストランなどでの支払い時にチップ金額を手書きで記入し、チップを含めた支払い金額に書き直せばOKです。

だいたいそういうお店で出されたレシートというのは下記のようにチップ記入欄が最初からついているので、そこを活用することでチップすらもカード払いしてしまうのですね(下記画像はオリコから引用)。

飲食店でのチップはクレジットカードで払える

飲食店でのチップはクレジットカードで払える

尚、逆にチップ欄を空欄にしたままで会計をしてしまうと、店側で勝手にチップを記入されてしまう危険性あり。

それゆえ、どうしてもチップを払いたくない場合には、チップ欄にバツじるしを付けるなどの対策をしておいてくださいね。それで不正を防げます。

カードとともに、快適な海外の旅を!

羽田空港で撮影したANAの飛行機を映した画像

ここまで海外でのクレジットカード事情についての基礎知識や、よくある質問とその答えを紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

これらの知識をしっかり頭に入れ、そして海外旅行に役立つクレジットカードを2~3枚持っていけば怖いことなんてなし。

是非、この機会に安心を手に入れるためにも、海外に持っていくクレジットカードの見直しをしてみてください(おすすめカードは下記記事を参照)。

それで海外を満喫できること、間違いなしです。

以上、海外に行く前に知っておきたい、クレジットカードに関する9つの知識まとめ!海外における支払い方法からトラブル対策までを解説…という話題でした。

参考リンク:

海外旅行にゴールドカードを持っていきたい方は、下記記事も参考にどうぞ。

手厚い旅行傷害保険がついたゴールドカードを持っていけば、海外渡航がより安心&安全になることでしょう。

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*1:リーマンショック直後などの為替市場が乱高下を繰り返している時などでは稀に、日本円を選択したほうが有利になるケースもあるとは思いますが、それもあくまで確率的にそういう場合があるという程度。現地通貨を選んでおけば基本は問題ありません。

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