今回はクレジットカードを初めて持ったという方が、やらかしてしまいがちな致命的なミス6つを紹介したいと思います。
脅すようではありますが、冗談ではなくこれらのミスは1歩間違えると人生が終わりかねない致命傷になる可能性あり。
数百万以上もの借金を背負わされることや、結婚できなくなってしまう可能性すらありますので、みなさんは絶対にこれらの行為はしないようにしてください。
尚、『クレジットカードの仕組みそのものがわからない!』という初心者の方は、下記記事を読むところからどうぞ。
クレジットカードの仕組みを図解で解説しています。
初心者がやりがちな6つのミスまとめ:
早速、クレジットカード初心者がやらかしがちなミスについてまとめていきます。
1.裏面にサインをせずにカードを持ち歩く:
クレジットカードを持って10年以上…というベテランの方でも、結構な比率でやらかしてしまっているのがこれ。クレジットカードの裏面にある署名欄に、自分のサインをしないまま持ち歩くことです。
まぁ考えても見てください。
クレジットカードの署名欄が空欄ということは、あなたのクレジットカードを拾った誰かが自由にサインできてしまうということ。
こうなるとお店でクレジットカードを不正利用しても店員さんが不正を見抜くことができないので、まさに好き勝手に買い物をされてしまうことになります。
- サインしてある場合:悪用しようにも筆跡でバレる
- サイン欄が空欄:適当にサインをして、買い物で使える
なにせカード裏面のサインとお店で記入されるサインは同一ですからね。店員さんは不正を疑いもしないことでしょう。
クレジットカードを悪用されまくってしまう:
結果、クレジットカード裏面にサインを記入しなかったせいで、10万円や20万円といった高額な不正利用をされてしまう可能性も。
まぁクレジットカードには利用限度額という『支払いで使える金額の上限』が設定されているものですが、ゴールドカード等のステータスカードの場合にはその上限も高めに設定されているので、紛失時の損害が100万単位になってしまうことだってありえる話となります(複数枚、落としてしまう場合も同様)。
ほんと『サインをするのがちょっと面倒だったから…』というだけで、大きな借金を抱えては大損ですよ。今すぐ、裏面にサインをするようにしてください。
サインがあれば盗難補償の対象:
尚、カード裏面にきちんとサインがあった場合には、クレジットカードの盗難補償で不正利用による損害をカバーしてもらうことが出来ます(所定の手続きは必要&申請期限アリ)。
- 裏面にサインがない:
盗難補償の対象外になってしまう可能性も。
- 裏面にサインがある:
盗難補償が不正利用からあなたを守ってくれます。
反面、裏面に署名サインが書かれていないと、クレジットカード保有者に落ち度があったとして盗難補償の対象にならない場合もあるとのこと(引用部分は三菱UFJニコスの規約)。
補償の対象とならない場合
- カード裏面に会員自らの署名が無い場合。
そういった意味でもクレジットカード裏面には必ず、どんな場合であっても、自筆のサインをしておくことが大切なのですね。
紛失&盗難時の補償について詳しくは下記記事も参考にどうぞ。
2.カード代金の支払いをつい忘れる:
初心者がやってしまいがちな致命的なミス、2番目はクレジットカード代金の支払いをつい忘れてしまうこと。
これについては1度や2度くらいであればそれほど問題ありません。しかし、電気料金やガス代を滞納している感覚で、毎月毎月、クレジットカードの支払いを遅らせているととんでもないことになる可能性があります。
- 電気やガスの支払い:
支払いが遅れても少し問題になる程度*1
- クレジットカード代金の支払い:
支払いが遅れるとかなりマズいことに
支払い遅延ばかりしているとブラックリスト入り:
では、クレジットカード代金の支払いが頻繁に遅れたらどうなるのか…というと、俗にいう『ブラックリストに掲載された状態』になる可能性があります。
理由は単純、あなたのクレジットカードの返済履歴というのはすべてのクレジットカード会社や銀行などで共有されている情報なため。
つまりクレジットカード代金の返済を頻繁に遅れている方は、「貸したお金を期日通りに返してくれない信頼のおけない人」という認定をされることになるので、結果としてブラックリスト入りしてしまうのです。
当然、新規にクレジットカードを申し込んでも発行してもらえなくなります(それどころか、保有しているクレジットカードを没収されてしまう可能性も)。
各種ローンも組めなくなる:
ちなみに。
ブラックリスト入りした場合にはクレジットカードが新規発行できなくなることに加え、車や住宅のローンも組めなくなる可能性は高いです。
事例 | 難易度 | 解説 |
---|---|---|
車をローンで買う | 厳しい | 信用力がないのでローンが組めない |
住宅をローンで買う | 厳しい | 信用力がないのでローンが組めない |
消費者金融を利用 | 厳しい | お金を貸してもらいにくくなる |
携帯電話の新規契約 | やや厳しい | 10万円以上の携帯を分割払いで買おうとすると厳しいことも |
この理屈も同様で、あなたが「貸したお金を期日通りに返してくれない信頼のおけない人」だから。
そんな人に住宅ローンなり、車のローンなりで数百万~数千万円を貸してしまったら、銀行としても貸したお金の回収ができなくなってしまうので、ブラックリスト入りした人はローンも組めなくなってしまうのです。
特に地方在住の方にとって車が買えなくなることは死活問題。
そうなりたくなければ、兎にも角にもクレジットカードの支払いだけはどんなことがあっても遅れないようにしてください。
それだけでブラックリスト入りを防げます(ブラックリストの正体や、ブラックリスト入りする場合の詳細は下記記事を参照に)。
3.家族や友人にカードを使わせる:
買い物などの際、自分の手が離せない時に『このクレジットカードで払っておいて!』とやったことがある方、多いんじゃないんでしょうか?
実はこれも問題。
クレジットカードはカード保有者とカード会社との契約に基づいて使える支払い手段なため、他の人が利用できる契約にはなっていないためです。
- 問題なし:自分のクレジットカードを自分で使う
- 問題あり:クレジットカードを家族に使わせる
仮に配偶者や両親であっても、絶対に貸してはいけません。
貸した時に発生した損害は補償されない:
では、家族に自分のクレジットカードを使わせる行為には、どんな危険があるのかというと、これは補償の問題が絡んできます。
たとえば家族や友人にクレジットカードを貸した際にあなたのクレジットカードが悪用されてしまった場合には、その損害はあなたが自腹を切るしかありません。
なぜならクレジットカード会社が損失分を補償してくれるのは、あなた自身が利用していた時のみだから。
さすがに他人に利用させた分の被害まで補償してくれることはないので、家族はもちろんのこと、どんな信頼できる友人や恋人であってもカードだけは渡さないようにしてください。
- 自分が利用していた場合:不正利用されても補償の対象
- 家族が利用していた場合:不正利用されたら補償の対象外
それが安心&安全にクレジットカードを使う上での大前提です。
どうしてもというなら家族カード作成を:
『いやいや、家族で買い物に行った時とか不便になるから、家族にもクレジットカードを使わせたいんだよなぁ…』という方は、下記記事を参考に家族カードを作成するのがおすすめ(家族カード=家族でも使えるクレジットカード)。
こちらであれば家族用に発行するクレジットカードなので、不正利用されてもちゃんと補償がありますよ。
4.暗証番号を誰かに教える:
クレジットカードの暗証番号というのは、カード保有者本人しか知り得ない秘密の番号。
それゆえ、仮に誰かに暗証番号を教えたことによってあなたのカードが悪用されてしまった場合には、その損害は全額、カード保有者の負担になる場合があります。
- サインを真似されて不正利用された:
サインを真似されて不正利用されても、本人が利用していない場合には補償の対象となる
- 暗証番号を入力されて不正利用された:
暗証番号はカード保有者本人しか知り得ない番号なので、あなたの設定した暗証番号が漏れて不正利用されてしまえば補償の対象外になることも
会員規約にも記述あり:
実際、テレビCMでも有名な三井住友カードの会員規約にも下記の記述あり(引用はこちら)。
第14条(会員保障制度)
(中略)次の場合は、当社はてん補の責を負いません。
(中略)カードショッピング、キャッシングリボおよび海外キャッシュサービス取引等のうち暗証番号の入力を伴う取引についての損害(ただし、当社に登録されている暗証番号の管理について、会員に故意または過失がないと当社が認めた場合はこの限りではありません。)
そのくらい暗証番号を誰かに教えるという行為は怖いことなので、絶対にクレジットカードの暗証番号だけは誰にも教えないようにしてください。
家族や恋人であっても当然ダメです。
暗証番号が漏れやすい状況もダメ:
あと、説明不要かとは思いますが、カード裏面に暗証番号を記入しておくとか、カードに付箋紙で暗証番号を付けておく…といった、暗証番号が他人にバレてしまうような扱い方も厳禁そのもの。
他にも暗証番号を誕生日にするとか、1111といったゾロ目の番号にするなども言語道断なので絶対んいやらないようにしてください。
- カード裏面に番号記載:ダメ
- 付箋紙で暗証番号記載:ダメ
- 誕生日を暗証番号に:ダメ
- 財布の中にメモを入れる:ダメ
そしていついかなる場合でも、4桁の数字はあなたの心の中だけに留めておくようにしてもらえればなと思います(暗証番号が覚えられない方は下記記事も参考に)。
5.利用明細書をチェックしない:
人生が終わりかねないクレジットカードの扱い方、5つ目は利用明細書をチェックしないこと。
なぜ利用明細書をチェックしないと危ないのか…というと、これは下記図の通り、悪意のある第三者があなたのクレジットカードを悪用していた場合でも、利用明細書をチェックしない人にはそれに気付くことが出来ないためです。
- 明細書をあまりチェックしない:不正され放題
- 明細書を頻繁にチェックする:不正がすぐわかる
最近では1万円未満の少額を敢えて悪用し、それに利用者が気付くかどうかをチェックしてから悪用する詐欺団もあるという話も聞きます。
毎月の利用明細書をチェックしていない利用者は、そういった悪意のある方にとってはカモみたいなもの。
脇の甘い利用者だと認定されてしまえば、あとは骨の髄まで吸い取られてしまうだけなのでご注意ください。
盗難補償の申請も出来なくなる:
こう書くと、『どうせクレジットカードには盗難補償が付いているんだから、不正利用されても大丈夫じゃないか』と思われるかもしれません。
確かにおっしゃるようにクレジットカードの盗難補償は、悪意のある不正利用からあなたを守ってくれるありがたい補償制度。
この補償がある限り、あなたは不正利用から守られていることになるわけですが、多くの場合、盗難補償には約60日程度の申請期限が存在します。
- 補償期限内:不正利用されても補償される
- 補償期限外:不正利用されたら自己負担になることも
つまり今、半年前の不正利用を見つけたとしても後の祭りだということ。
クレジットカード会社は補償期間外として不正申し立てを受け付けてはくれないので、毎月しっかりと利用明細書を確認して、不正利用がないかどうかを確認することが大切なのですね。
月に1度くらい確認していれば、不正利用など怖いことはありません(こちらの統計結果のように利用明細書をチェックしない人は驚くほどに多い)。
6.仕組みを知らずにリボ払いを使うこと:
最後はリボ払いの仕組みを知らずにリボ払いを使うことです。
先日も楽天カード利用者がリボ払いを使っていたら、いつのまにか100万円もの借金にふくれあがっていた…なんて記事が話題になっていましたが、リボ払いはそういった可能性がある支払い方法。
ポイントが多く貯まろうが、キャンペーンで上乗せポイントが貰えようが、初心者は利用しないに越したことはありません。
どうしても使うなら仕組みを理解すべし:
どうしてもリボ払いを使わなくてはいけない場合には、その前に下記記事に目を通すようにしてください。
こちらではリボ払いを使わなくて済むようにする方法をいくつか紹介しているので、これらの回避策でどうにか出来るならそれに越したことはないためです。
それでもリボ払いを使わなくちゃいけない…というくらいにお金に困窮しているのであれば、きちんとその仕組みを理解した上で利用するように。
リボ払いがあなたにとってメリットになるかデメリットになるかは、利用者側の使い方次第ですよ(お金に困ってどうしようもない場合には下記記事をお読みください)。
カードの券面画像をネットに公開するのもダメ:
クレジットカードをはじめて入手できたからといって、その画像をFacebookやTwitterに掲載してしまうのはダメ。
なぜならあなたのその画像には重要な情報である、クレジットカード番号や有効期限が記載されているため、下手すると悪意のある誰かに楽天市場やAmazonに好き勝手、買い物されてしまう危険性があります。
そのため、どんなに審査通過が嬉しかったとしても、クレジットカードの券面画像だけはネット上に公開しないようお気をつけください(どうしても公開したい場合は、番号のところにモザイクをかけ、判別不可能にした上で公開しましょう)。
この6つだけは絶対にやらないように!
ここまでクレジットカード初心者がやりがちな、致命的なミスを6つほど紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
クレジットカードはきちんと理解して利用すればとてつもなく便利な支払いツール。
しかし、よくわからずに利用すると、あなたの人生を狂わせる存在になることもあるので、基本だけはきちんと理解してから利用するようにしてみてくださいね。
基礎知識が足りないなぁ…と思った方は下記ページを参考にどうぞ。
以上、1歩間違えば人生が終わる?クレジットカード初心者がやってしまいがちな、致命的な6つのミスまとめ!決してカードを甘く見てはいけません…という話題でした。
参考リンク:
この機会にクレジットカードを1枚くらい作ってみようかな…という方は下記記事も参考に。専門家おすすめのクレジットカードを紹介しています。
いやいや、せっかくなら自分でクレジットカードを選びたい方は、下記ページでベストな1枚を見つけてください。ポイントが貯まりやすいカード等が見つかりますよ。
*1:もちろん電気代やガス代の支払いは遅れてもいいよ…というわけではありません。期日までにしっかり支払うようにすることが、大人としてのマナーですよ。