『学生でも作れるクレジットカードの中で、お得なカードってどれなの?』
そんな疑問をお持ちの大学生や専門学校生の方向けに、今回はおすすめの学生向けクレジットカード&関連知識をわかりやすくまとめてみました。
これから学生になる方はもちろん、すでに在学中の方も是非、参考にどうぞ。お得な学生クレジットカードを入手すれば、お金に困りがちな学生生活が少しはラクになりますよ。
- 学生専用ライフカード…海外旅行に
- 楽天カード…満足度No.1
- 三井住友カード(NL)…Visaなら
- 学生向けクレジットカードの基礎知識:
- 学生クレジットカードの入会審査ガイド:
- おすすめの学生クレジットカードまとめ:
- 学生がカードを使う上での注意点:
- 学生クレジットカードのQ&A:
- 今すぐ学生クレジットカードを作ろう:
学生向けクレジットカードの基礎知識:
学生向けのクレジットカードとは?
まず、学生向けクレジットカードとはどんなカードなのか…というと、その名前の通り、学生のために作られているクレジットカードのこと。
呼び方としては学生向けクレジットカードと丁寧に書くこともあれば、学生カードや学生クレジットカードなんて省略を使う場合もあります。
どれも意味に大きな違いはありません。
発行対象は大学生や専門学校生:
学生クレジットカードの発行対象は、一般的に高校生を除く、大学生、専門学校生、短大生、大学院生といった18歳~25歳頃の方がその対象。
残念ながらたとえ同年代であっても、すでに社会人として働いている方は作ることができません。
- 18歳の大学生:作成可能
- 18歳の社会人:作成不可
まさに学生向けのクレジットカード=学生カードとなります。
中学生や高校生はカード作成は無理:
では学生であれば高校生や中学生といった学生でも学生カードを作れるのかどうか…というと、これは作成不可。
一部の例外を除き、中学生や高校生といった18歳未満は学生カードを作れないのでご注意ください。
学生の種類 | 作成可否 | 解説 |
---|---|---|
大学生 | ◎ | 大学名に関係なく作成可能。 |
専門学校生 | ◎ | 専門学校生なら作成可能。 |
短大生 | ◎ | 短大生なら作成可能。 |
大学院生 | ○ | 大学院生でも作成可能だが、カードによっては年齢制限があるため作れないことも。 |
高校生 | △ | 一部例外を除き、高校生のカード作成は難易度が高め。 |
高専生 | △ | 4年制や5年制といった高専生の場合には、18歳以上に限りクレジットカードが作れる場合も。 |
中学生 | × | 中学生はクレジットカードを作れません。 |
同様に18歳であっても高校生では学生向けクレジットカード作成は難しい状況あり(1年留年した高校生ではどうなのか…といったような、カード作成年齢に関する詳細は下記記事を参照)。
基本は大学生や専門学校生といった、高校卒業後に入学可能な学校に通う人向けとなります。
※例外として4年制や5年制の高専生(高校専門学校生)であれば、学生向けのクレジットカードが作れる場合あり。高専生の方でクレジットカードを作りたい方は、各クレジットカード会社まで問い合わせした上で申込をどうぞ。
学生向けクレジットカードの意義:
次になぜ、学生向けクレジットカードなんていうジャンルが存在するんでしょうか?
その理由は単純で、クレジットカードはそもそも収入がある人向けに提供されている支払手段のため。
- 収入がある人:クレジットカードが作れる
- 収入がない人:本来はクレジットカードが持てない
つまり収入がまったくない大学生や専門学校生は本来、クレジットカード発行の対象になりえないんですが、大学生などの学生は特例としてクレジットカードを発行しましょう…ということなのですね。
ざっくり言うなら、収入のない学生でも作れるカード=学生向けクレジットカードと考えておくとわかりやすいかと思います。
なぜ学生にカードを発行するのか?
こうなると疑問なのが、どうしてカード発行会社は収入のない大学生や専門学校生にクレジットカードを発行するのでしょうか。
その理由は主に3つ。
1つ目は、学生は保護者からなんらかの資金援助を受けているものなので、クレジットカードを発行しても利用代金の回収はさほど難しくないだろう…という安心感があるため。
要するに学生がクレジットカードの利用代金を踏み倒してしまったとしても、保護者が学生に代わって返済してくれるに違いない、そんな思惑がカード発行会社にはあるってことですね。
- 一般的なカード発行:踏み倒されたらおしまい
- 学生向けカード発行:親が補償してくれるケースが多い
まぁ実際は保護者であっても学生本人が使ったクレジットカード代金を返済する義務はないのですが、多くの父親&母親は子供のために返済してあげちゃう傾向にあり。
カード会社としてはそれに加え、利用限度額(クレジットカードを使って買い物ができる限界の金額)を低めに設定することで、万が一、返済してもらえなかった場合の損失を小さくしているようです。
社会人になった後を考えての発行:
2つ目は学生のうちからクレジットカードを持ってもらうことで、社会人になった後も愛用してもらいたい意図があるため。
まぁこれはちょっと想像してもらえればわかるんですが、初めて入手したクレジットカードってなんとなく愛着が湧くものなんですよね。
- 初めてのクレジットカード:愛着が湧く
- 2枚目、3枚目のカード:愛着はあまりなし
それゆえか、事実、学生時代に入手したクレジットカードを就職後も継続利用する方は多いので、多少リスクがあっても学生のうちから青田買いしておこう、そんな意図がカード会社にはあると言われています。
ライフタイムバリューが大きい:
3つ目は学生のうちにクレジットカードを発行できれば、ライフタイムバリューが大きいメリットがあるため(ライフタイムバリューの解説は下記参照)。
LTVとは、Life Time Value(ライフ タイム バリュー)の略で、「顧客生涯価値」と訳される。
一人、あるいは一社の顧客が、特定の企業やブランドと取り引きを始めてから終わりまでの期間(顧客ライフサイクル)内にどれだけの利益をもたらすのかを算出したもの。
わかりやすくいうと、10代や20代前半の学生にクレジットカードを発行すればこの先、60年間、70年間と使い続けてくれる可能性がありますが、50代や60代の人にクレジットカードを発行してもせいぜい20~30年間しか使ってもらえないってこと。
- 10代や20代へのカード発行:
この先、60~70年間に渡って顧客になってくれる可能性がある(現時点ではあまり利益とならないが長い目でみると大きな利益となる) - 50代や60代へのカード発行:
最大でもせいぜい20~30年間しか顧客になってくれない(現時点で大きな利益をもたらすが生涯で考えると利益は乏しい)
だったらとにかく若いうちにクレジットカードを発行したほうが企業として得策だよね…ってことで、カード発行会社は学生へのクレジットカード発行に積極的なのです。
クレジットカード入手に必要なもの:
学生クレジットカード作成における基礎知識、最後は入手に必要なものについてですが、こちらは特に心配するようなものはなし。
クレジットカード代金引き落とし用の銀行口座、銀行印、運転免許証や健康保険証などの身分証明書などがあればそれで大丈夫です。
- 銀行口座
- 銀行印(不要な場合も多い)
- 身分証明書(健康保険証や運転免許証など)
- 学生証(不要な場合も多い)
他にはなにも必要ありません。
学生でも親権者の同意は不要になった:
ちなみに、過去、18歳や19歳の学生がクレジットカードを作るためには親権者の同意が必要でしたが、現在では成人年齢引き下げによって同意が不要に変更済み。
- 過去:18歳や19歳は親権者の同意が必要
- 現在:18歳や19歳でも同意不要で申込可能
一部カードを除き、たとえ高校を卒業したての10代学生であっても自分の意思のみでクレジットカードを申込できるようになりました。
詳しくはクレジットカード申込に必要なものをまとめた下記記事を参考にどうぞ。
私が18歳の頃に作ったクレジットカード:
確かに私も18歳の頃に作ったクレジットカードはなぜか、大したお得でもないクレジットカードだったんですが28歳くらいになるまで手放せませんでした。
理由としてははじめてのクレジットカードに思い入れがあったこと、そしてお金に困っていた時に助けてくれたカードということもあったので、心のどこかで恩義を感じていたのでしょう。
そんな感じでこれから学生向けのクレジットカードを作るみなさんにとっても、きっと、初めて手にするクレジットカードは思い出の1枚になるはず。
私同様に10年単位で使い続けるのか、それとも社会人になったら即解約してしまうかはわかりませんが、この記事がそんな特別な1枚をえらぶ手助けになればいいなぁ…と思います。
学生クレジットカードの入会審査ガイド:
続いて、『学生クレジットカードを作りたいけれども、入会審査に通るか不安…』 と心配されている方のために、学生カードの審査基準を解説していきます。
学生クレジットカードの審査はカンタン:
早速、結論から先にいってしまうと、大学生や専門学校生のクレジットカード作成はかなりカンタンです。
特に1枚もまだクレジットカードを作ったことがない学生であれば書類不備でもない限り、審査で落とされる可能性はほとんどないのではないでしょうか?
そのくらいの難易度だと思って間違いありません(下記は学生カードの申込枚数に対する審査難易度の紹介)。
申込枚数 | 難易度 | 解説 |
---|---|---|
1枚目 | 超簡単 | 申込に不備がなければ審査落ちはまずない。 |
2枚目 | 超簡単 | 2枚目くらいまでならよほどのことがない限り簡単。 |
3枚目 | 簡単 | 学生カードでも審査落ちする可能性が出てくる。 |
4枚目 | 五分五分 | キャッシング利用歴などがあると審査落ちする可能性も高い。 |
5枚目以上 | 厳しい | 審査に通るのは難しくなってくる枚数。カード整理を検討しよう。 |
反面、いくら審査難易度が低い学生向けクレジットカードであっても、3枚、4枚とお金に困って申込をしてしまうと審査落ちの可能性あり。
さらに学生ローン等も併用している大学生や専門学校生だと、途端に審査難易度があがってしまうので、それ以上は学生の身分であってもクレジットカードが作りにくくなるものと思われます。
- 学生ローン利用中:審査が厳しくなる
- 多数の学生カード保有:審査が厳しくなる
- リボ払い残高が多い:審査が厳しくなる
ご注意ください。
お金の勉強をする良い機会に:
尚、1~2枚の学生カードじゃお金が回らなくなってしまった方は、良い機会だと思って「お金の勉強」をしてみてください。
- 学生カードのやりくりが上手:良い傾向
- 学生カードを使いすぎてしまう:勉強が必要
社会に出る前にしっかりお金を学んでおくと、社会人になってから周りに差をつけることができますよ。詳しくは下記記事を参考にどうぞ。
学生カードの審査がゆるい理由:
ではなぜ、学生カードの審査基準はこんなにも緩いのか…というと、これは前述の通り、クレジットカード会社としてはとにかく学生に自社カードを持ってもらいたい思惑があるため。
とにかく将来的に優良顧客になってくれるかもしれない学生は多ければ多いほど自社利益に繋がるので、1枚でも多くのクレジットカードを発行したいのが彼らの率直な本音でしょう。
多少の損失はもう覚悟の上なのです。
学生のうちに申込をしておくと有利:
そのため、社会人になってからクレジットカードを申し込むよりも、学生のうちにクレジットカードを申し込んでおいたほうが入会審査は相対的に有利。
- 学生のうちにカード申込:
学生向けのゆるい審査基準が適用される - 社会人になってから申込:
一般人向けのカード審査基準が適用される
つまり卒業間近な学生は「学生の特権」を上手に使い、在学中にクレジットカードを作成しておいてください。これで卒業後に苦労することがなくなります。
限度額は低めに設定されがち:
但し、学生向けのクレジットカードは作りやすい反面、利用限度額については低額に設定されることがほとんど。
その多くが5~10万円で設定されるため、パソコンやスマホ等の高額品を購入する際に困ってしまうことも多いかもしれません。
増額申請をしても受け付けてもらえない:
『それなら増枠申請すればいいんじゃないの?』と思われるかもしれませんが、学生カードは恒久的な増枠には応じてもらえない可能性大。
やはり大学生や短大生といった身分にそれほど高い利用限度額は必要ない…とカード会社側も判断しがちなので、よほど利用歴が良い方でもなければ30万や50万円の利用限度額は貰えないと思ったほうが無難でしょう(2枚、3枚と作って合算の限度額を増やすしかない)。
- 1枚のカードで限度額30万円:やや難しい
- 複数枚のカード合算で限度額30万円:現実的
それでも増枠が必要なら、下記記事を参考に一時増枠を検討ください。こちらなら卒業旅行等の時に使えます。
学生向けクレジットカードには独自特典も:
すこしでも多くの学生を集めるために、学生向けのクレジットカードには一般カードにはない様々な保有メリットが設けられている事例が多くなっています。
たとえばポイントが2倍貯まる、海外利用でキャッシュバック、学生は年会費無料…といったように、学生のうちにカードを作っておくと普通は受けられない特典まで得られるのでかなりお得。
後述する学生専用ライフカードのように、社会人になってから『あの時作っていれば…』と思うような特典もあるので、是非、学生の身分だからこそ受けられるメリットを享受してみてください。
就職してからではもう手遅れです。
おすすめの学生クレジットカードまとめ:
前置きが長くなりましたが、ここで当サイト『クレジットカードの読みもの』がおすすめする、学生向けのクレジットカードをいくつか紹介。
どれも魅力的な特徴のある、学生でも作れるカードばかりですよ。
学生専用ライフカード:
個人的に一番おすすめしたい学生向けクレジットカードが『学生専用ライフカード』。
このクレジットカードには学生時代の節約において最大限の効果を発揮する2つのメリットがあるので、これを見逃さない手はありません。
メリットその1:誕生月はポイント3倍
学生専用ライフカードのメリットその1は、自分の誕生日がある月に利用するとポイント3倍になる特典があることです。
電気代の支払い、携帯電話代の支払い、スーパーマーケットでの買い物などなど、どこでどんな買い物に利用してもポイント3倍。
とにかく生活費を圧縮したい学生の方には、このカードを誕生日がある月に利用するだけでも大きな保有メリットがあると思います。
メリットその2:海外利用でキャッシュバック
メリット2つ目は、海外での利用がとにかくお得な点。
なんと学生専用ライフカードには海外利用で利用金額の3%分がキャッシュバックされる特典があるので、この破壊力が抜群なんです。
利用金額 | 割引率 | 割引金額 |
---|---|---|
ホテル代3万円 | 3% | 900円割引 |
バッグ代10万円 | 3,000円割引 | |
レストラン代1万円 | 300円割引 | |
現地ツアー4万円 | 1,200円割引 |
そのため、卒業旅行で海外にいく予定がある方は、海外滞在時のホテル代や飲食代、そしておみやげなどの代金もすべて学生専用ライフカードで支払うようにしてください。
それだけでかなりのキャッシュバックを受けられるはずですよ(キャッシュバック適用の条件等は下記公式サイト参照)。
三井住友カード(NL):
三井住友カード株式会社が発行している年会費永年無料のクレジットカード「三井住友カード(NL)」も学生におすすめの1枚。
厳密には学生向けの専用クレジットカードではないんですが、高校生を除く18歳から申込可能&学生向けの追加ポイントがあるので、学生うちに作っておくとなにかとお得なんです。
セキュリティに不安があるなら:
では、三井住友カード(NL)を選ぶメリットにはどのようなものがあるのか…というと、これは大手カード発行会社ならではの安心感がある点。
とりわけこれが初めてのクレジットカードな方にとっては、この安心感こそが重要になると思われるので、迷ったら三井住友カード(NL)を選んでみてください。
下記記事でも紹介しているように、三井住友カードには様々なセキュリティ対策と補償が備わっていますよ。
財布ごとカードを落としても、インターネット上で個人情報が漏洩しても、三井住友カードなら安心&安全です。
楽天カード:
学生専用のクレジットカードではありませんが、テレビCMによる認知度が高い楽天カードも、大学生や短大生が作れるカードです。
このカードの魅力は顧客満足度調査1位の常連カードである点。
それゆえ、クレジットカード選びで失敗したくない学生や、周りの評価が高いクレジットカードを入手したい学生にとっておすすめの1枚となっているので、迷ったら楽天カードで問題ありません。
在学中だけでなく卒業後も、お得に使い続けることができます。
入会特典やポイント面で強みあり:
顧客満足度が高い点以外にも、楽天カードには多くのメリットが存在。
中でも5,000円分以上の入会ポイントが貰える点や、どこで利用しても楽天ポイントが貯まりやすい点は、学生にとって嬉しいメリットになることでしょう(入会ポイントの魅力についてはこちら)。
日々の生活で賢く、楽天ポイントを貯めていってみてくださいね。
高校生でも作れるクレジットカードも登場:
『20日、30日は5%オフ♪』のテレビCMでも有名なイオンカードでは最近、高校卒業が決まっている高校生に対するクレジットカード発行を開始。
高校を卒業する年の1月1日以降であれば入手可能なので、大学や専門学校に進学する前にクレジットカードを作っておきたい方はイオンカードを狙ってみると良いでしょう。
審査に通れば高校卒業までの期間を有意義に過ごせるだけでなく、新生活に入居するアパートやマンションへの引越し費用もクレジットカード払いできますよ。
学生がカードを使う上での注意点:
念のため、初めてクレジットカードを手にする学生向けに、クレジットカードに関する利用上の注意点もまとめておきます。
これらをきちんと理解しておかないと社会人になってから『あの時、ああしていれば…』と後悔することになるので、大げさでもなんでもなくしっかり理解しておくことが重要。
下手すると人生が台無しにしてしまう落とし穴にハマることさえありえますよ。
1.支払いは絶対に遅れないこと:
学生がクレジットカードを持った際に一番重要なのは、クレジットカード代金の引き落とし日には、充分なお金を用意しておくことです。
これ、電気代、ガス代、NHK受信料などは少しくらい支払いが遅れても問題はありませんが、クレジットカード代金の支払いだけはどんなことがあっても遅れてはダメ。
つい学生だとやってしまいがちなウッカリではあるんですけど、この支払いをルーズにしていると将来、社会人になった後で確実に後悔するので注意してください。
- 電気代やガス代の支払い忘れ:ウッカリしても大丈夫
- カード代金の支払い忘れ:ウッカリで済まないことも
特に何度も支払い忘れをしてしまうと、大きな痛手になります。
なぜ支払い遅延がいけないのか?
ではなぜカード代金の支払いだけは遅れちゃダメなのか?
これはあなたのクレジットカード返済履歴は「個人信用情報機関(こじんしんようじょうほうきかん)」と呼ばれる場所でしっかり保管&管理されるため。
しかもその情報は日本国内にあるほぼすべてのクレジットカード会社や消費者金融をはじめ、一部の銀行でも共有されてしまうので、カード代金の支払い遅れを何度も繰り返すと『こいつは貸したお金を期日通りに返さない要注意人物だ!』といった烙印を押されてしまうことになるのです。
これがいわゆるブラックリストへの掲載というもの。
こうなると社会人になってから新規のクレジットカード作成が出来なくなるだけでなく、住宅ローンや自動車ローンも組めなくなってしまうので人生設計が大きく狂うことになるのです。
- 毎月、カード代金をしっかり払う:信頼できる人物となる
- カード代金の支払い忘れを繰り返す:ブラックリスト入り
詳しくはブラックリストを解説した下記記事も参考にどうぞ。 読めばその怖さがわかります。
2.リボ払いを理解せずに使わない:
お金に困りがちな学生だと生活が苦しくなってきたり、ポイント2倍などの餌につられてついつい使ってしまうことが多いリボ払い…ですが、その仕組みと怖さが理解できていないのであれば絶対に利用しないでください。
とりわけ学生の頃は自由に買い物ができるのが嬉しくて、ついつい『あのバッグが欲しいからリボ払いで…』なんて思うかもしれません。
しかし、リボ払いは多額の金利手数料がかかる支払い方法ゆえ、収入力が乏しい学生が使うには不向き。
使ってしまえば遠くない未来に支払いに行き詰まることになります(使いすぎてしまう方は下記記事を参照)。
尚、手元にお金はないけどノートパソコンや冷蔵庫など、どうしても買わなくちゃいけないものがある…という場合などには、下記の記事を参考に。
金利手数料をできる限り発生させないクレジットカードの利用方法を紹介しています。
3.クレジットカード現金化は使わない:
クレジットカードを使ってカンタンに現金が手に入られる!と、利用者がまだまだ多いクレジットカード現金化(ショッピング枠の現金化…とも)。
一見、お得で便利なサービスに見えなくはありませんが、これは消費者庁も注意喚起をしているほどの悪質なモデルです。
下手をすると高めの手数料を取られるだけでなく、あなたの個人情報が悪意のある方々に漏洩してしまうことにも繋がりかねませんので、問答無用で利用しないようにしてください。
- イメージ:自分だけの責任で使える
- 現実は:自分だけでなく家族や友人を巻き込む
『いやいや、信用して使える現金化業者もあるよ!?』と思われた方は、下記記事を読むなどしてその怖さを思い知って貰えればと思います。
4.クレジットカードを他人に貸さない:
学生のうちは気軽にクレジットカードを他人に使わせてしまいがちですが、これも絶対にダメです。
仮にあなたがクレジットカードを友達に貸して、その友達があなたのカードを悪用してしまったとしたら…返せないほどの借金を抱える場合だってありえます。
それにそもそもクレジットカードの貸与は、利用規約で禁止されている行為。
『代わりにちょっと払っといて!』といった場合でも、友達にカードを渡さないようお願いします。
名義も貸したり代行で発行してもダメ:
加えて最近、大学や専門学校といった場所の中で、『クレジットカードを代理で作る、カンタンで稼げる良いバイトがあるんだけど?』といった儲け話がまわってくる事例があるようなんですが、こういった誘いには絶対に乗らないように!
これは「名義貸し詐欺」と呼ばれる詐欺行為の可能性大。
こう書くと『いやいや、そうはいっても知らなかった…で通せば大丈夫なんじゃないの?報酬が貰えるなら乗るべきでしょ!』なんて甘い考えを持つ方もいるかもしれませんが、この手の詐欺は話を振ってきた側だけでなく、クレジットカードを代理で制作したあなたにも刑事罰が課せられるのでご注意ください。
- 詐欺の提案者:刑事罰あり
- 詐欺の加担者:刑事罰あり
最悪、刑事罰を受けるだけならまだしも、クレジットカードを不正利用された金額がまるまるあなたへの請求となり、学生のうちから100万円単位の借金を背負うことになりますよ。
詳しくは下記記事を参考にどうぞ。
5.クレジットカードを作り過ぎない:
大学生や短大生といった学生身分だと、クレジットカード審査が甘くなりがちな傾向があります。そのため、実はアルバイト収入0円の学生であっても、10枚程度のクレジットカードを作ることって可能といえば可能です。
そのため、スーパーで1枚、デパートで2枚、楽天で1枚、TSUTAYAで1枚、学校で1枚…とカード枚数が増えていってしまい、気付けば100万円程度までなら自由に買い物が出来る状況になっていた…なんてことも。
でも、身分不相応ですよね、こうなると。
まぁ枚数の目安みたいなものは私の意見でしかありませんが、学生のうちはどんなにクレジットカードを作ったとしても3枚程度で抑えたほうが無難。
- 学生カードは3枚まで:常識の範囲内
- 学生カードは4枚以上:学生としてはちょっと多いかも
作りたいカードを作るのは、収入が安定する社会人になってからでも遅くはありません。
枚数が増えると管理が甘くなりがち:
また、保有している学生クレジットカードの枚数が増えていくにつれ、どうしても管理が甘くなる落とし穴も存在。
- 学生カードの保有枚数が少ない:管理しやすい
- 学生カードの保有枚数が多い:管理が甘くなりがち
そうなるとすでに解説させていただいたようなカード代金の支払い漏れが起きやすくなるので、身の丈以上に学生カードを保有するとブラックリスト入りしやすくなってしまいますよ。
あわせてご注意ください。
私も大学生の頃はリボ払いを使っていた:
今では偉そうに大学生に「クレジットカードの使い方には注意しろよ」みたいな記事を書いている私ですが、大学在学中にはリボ払いを全開で使っていました(苦笑)
しかも未払い残高は一時、200万円を超えてしまったこともあったくらい、クレジットカードの使い方は下手くそでしたね。返済にはだいぶ手こずりました。
まぁそういった失敗経験があったからこそ今があるわけですけど、やはり理想は失敗をしないための知識をいれておくこと。
この記事がその手助けになればいいなぁ…と思います。不幸になる学生が1人でも減りますように!
学生クレジットカードのQ&A:
ここで大学生や短大生がクレジットカードを作る上で疑問に思いがちな点を、Q&A形式でも説明しておきたいと思います。
クレジットカードの知識をより深めたい方は是非、お読みください。
Q.親にカード作成を反対されてるんだけど?
親がクレジットカード嫌いなために、カード作成に反対されている。
そんな学生はクレジットカードを諦めるほかないのかもしれませんが、親で内緒で申込をすることは可能といえば可能です。
やり方は簡単。
下記記事で紹介している「自宅以外で受け取りが可能なクレジットカード」を申し込みすれば、同居家族にバレずにクレジットカード入手が可能となります。
- セゾンカード インターナショナル…店頭発行できる
- エポスカード…店頭発行できる
あわせてネット明細を利用すれば明細書が自宅宛に郵送されてくることもなし。どうしても学生生活においてクレジットカードが必要な方は実践をどうぞ。
Q.社会人になったら学生カードはどうなるの?
学生のうちに持てるクレジットカード=学生カードであることはわかったけれども、それじゃ社会人になったらそれらのカードはどうなるのか?
これは卒業後に切り替えが自動的に行われ、社会人でも保有可能なクレジットカードに変更になるだけの話。
たとえば下記の楽天カードアカデミー保有者なら年会費無料の楽天カードに切り替わる…という流れとなります。
卒業後は楽天カードへ自動で切り替わります
卒業後は自動で楽天カードへ切り替えできるので更新の手間がなく引き続きご利用いただけます。
※お客様の卒業予定年によっては、実際の卒業予定年月より前に、楽天カードへ切り替わる場合がございます。あらかじめご了承ください。
切替カードは学生カードによって異なる:
尚、社会人になったらどのクレジットカードに切り替わるかは、学生カードによってバラバラ。
それゆえ、卒業後にどうなるか心配な方は、申込前にしっかり確認の上、申し込みをしてもらえればと思います(切り替え予定のカードが欲しくない場合には、学生のうちに解約すれば問題なし)。
Q.アルバイトと学生、どちらの身分で申込すべき?
アルバイトをしている学生の場合には、学生としてクレジットカードを申し込んだほうが良いのか、それともアルバイト収入のあるフリーター身分で申し込んだほうが良いのか迷いますよね。
これについてはやはり、学生身分をフル活用するのがおすすめ。
フリーターの身分は残念ながらクレジットカード審査において評価されにくい属性なので、あまりそちらを表に出してクレジットカードを申し込まないほうが無難でしょう。
収入がないと申し込めないカードもある:
ただそれはあくまで学生でも申し込みできるクレジットカードに限った話。
学生申し込みが禁止のクレジットカードの場合には、アルバイト身分で申し込みをしないと審査資格を失うことになってしまうので、2つの身分を上手に使い分けるようにしてください。
つまり結論としては、
- 学生では作れないカード:アルバイトの身分でカード申請をする
- 学生でも作れるカード:学生としてカード申請をする
といった感じ。大学生や専門学校生では作れないクレジットカードのみ、アルバイトのとして申込をすればOKとなります(詳細は下記記事参照)。
Q.社会人入学や放送大学などは学生の身分になる?
30歳を過ぎてから大学に社会人入学をした方とか、放送大学に入学して自宅で勉強している方などでも、学生向けクレジットカードは作成できるのでしょうか?
こちらは残念ながらまず無理。
稀に学生の身分であれば何歳でも作れる学生向けカードもありますが、大抵は30歳以上の方は対象外…といったような入会基準に年齢制限を設けていることのほうが多いので、基本的には諦めるしかないことでしょう。
挑戦するだけムダとなります。
私も抜け道を探してみたがダメだった:
ちなみに。
私も実は学生専用ライフカードを作りたくて、放送大学などの学生証を使って作れないかどうかを調べたことがあったんですが、年齢制限などがあったために作成は無理でした(苦笑)
そのくらい、10~20代の学生というのは世の中的に優遇されている存在なのですね。今となっては羨ましい限りです。
Q.親に家族カードを作ってもらえば良いのでは?
わざわざ自分で学生クレジットカードの申し込みをしなくても、学生のうちは両親に頼んで家族カードを発行してもらえばいいのでは…と思われる方もいるかもしれませんが、個人的なおすすめは学生カードを自分で申し込むことのほう(家族カードの解説はこちら)。
理由は主に2つです。
1つ目は自分でクレジットカードを選び、そのクレジットカードを利用&管理することを学生のうちに学んでおくべきだと思うため。
これを親に丸投げしてしまうといつまでたっても経済的な自立など出来ないので、社会人になる前に経験しておくメリットは大きいでしょう。
- 自分名義のカード利用:経済的な自立に繋がりやすい
- 家族カード利用:親に管理を丸投げできてしまう
自分がどのくらいお金を使っているのかが明確にわかるようになります。
自分名義カードならクレヒスが出来る:
2つ目は自分名義のクレジットカードを作ると、クレジットヒストリーと呼ばれる履歴を構築できるから。
前述のようにあなたがクレジットカードを作成&利用した履歴というのは個人信用情報機関にしっかり記録されるわけですが、この記録(クレジットヒストリー)が良いと社会人になってからゴールドカードやプラチナカードが作りやすくなるだけでなく、住宅ローンを組みやすくなるなどのメリットが生まれます。
反面、家族カードを利用している限りにはクレジットヒストリーの構築はなし。
いくら上手に活用してもあなたの両親のクレジットヒストリーが良くなるだけなので、社会人になってからのメリットは生まれにくいと言えます(比較表は下記の通り)。
比較項目 | 自分名義で申込 | 家族カードを利用 |
---|---|---|
カード選び | 自分で行う | 家族が行う |
カード申込 | 自分で行う | 家族が行う |
支払い管理 | 自分で行う | 家族が行う |
クレジットヒストリー | 構築される | 構築されない |
まぁお金の管理がルーズな学生の場合には、自分名義でクレジットカードを作ってしまうと逆にクレジットヒストリーを悪化させてしまうことにも繋がるので良し悪しな部分があるのも事実。
とはいえ、それを含めて社会勉強。大学生や専門学校生のうちにしっかり経験しておいてもらえればと思います。
大学院への進学や、留年にも対応してくれるけど:
学生向けのクレジットカードは学生が使えるクレジットカードゆえ、たとえ大学を留年してしまっても、大学院に進学したとしてもそのまま継続利用が可能です。
ただ、大学を中退したにも関わらず使い続ける行為は一種の詐欺。
- 進学:継続利用可能
- 留年:継続利用可能
- 中退:権利を失う
カード会社を騙して有利な条件を引き出す行為にあたるので、絶対にやらないようにしてください。
下手をするとクレジットカード発行会社から損害賠償等の請求を受けることもありえますよ。
今すぐ学生クレジットカードを作ろう:
ここまで大学生や専門学校生といった学生におすすめの、学生クレジットカードを紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
記事中でも解説した通り、在学中はクレジットカードを作りやすいボーナスタイム。
まだ1枚もカードを持っていない方は社会人になる準備をするためにも是非、この機会にクレジットカードデビューを果たしてみてくださいね(下記の学生専用ライフカードは特におすすめ)。
以上、専門家が選ぶ、おすすめの学生向けクレジットカード(2024年版)!カード作成が初めてな大学生にも安心な学生カードを厳選紹介します…という記事でした。
おすすめ関連リンク:
学生の方に読んでもらいたい、クレジットカードの基礎知識をまとめたページです。
学生のうちからクレジットカードに強くなっておくと、社会人になってから有利ですよ。