クレジットカードの最大の魅力といえば、やはり支払いでクレジットカードポイントを獲得できる点。
しかしこのポイントって、実はクレジットカードの種類や発行会社によって、貯まりやすいところと貯まりにくいところがあるってご存知でしたか?
- 不正解:
どのカードでも貯まるポイントは同じ - 正解:
カードによって貯まりやすいものと、貯まりにくいものがある
そこで今回は、そんな『クレジットカードポイントをとにかく貯めたい!』という要望を持っている方のために、専門家が2023年のおすすめのクレジットカードを徹底紹介。
せっかくならポイントが貯まりやすいカードが欲しい方は是非、これらのカード作成をしてみてくださいね。
- クレジットカードポイントの基礎知識:
- ポイントが貯まりやすいカード紹介:
- ポイントに関する専門知識集:
- よくある質問とその答え:
- さぁ高還元率カードを作ろう:
クレジットカードポイントの基礎知識:
ポイントの貯まりやすさは異なる:
まずはじめに、『クレジットカードにはポイントが貯まりやすいものと、貯まりにくいものがあるってどういう意味?』という方のために、初歩的な解説から始めてみたいと思います。
ご存じない方も多いのですが、クレジットカードを利用した時に得られるポイントは、クレジットカードの種類や発行会社によって異なるもの。
わかりやすく例をあげると、下記図のような感じになります。
ポイントが貯まりやすいほうがお得:
要するにクレジットカードで100万円を支払う行為自体は全く同じでも、カードによって貯まるポイント金額は違うってこと。
つまり、クレジットカードでポイントを貯めたいのであれば、わざわざポイントが貯まりにくいクレジットカードを選ぶのではなくポイントが貯まりやすいカードを使うべきだと言えます。
- ポイントが貯まりにくいカード:わざわざ選ぶ必要がない
- ポイントが貯まりやすいカード:使うだけでお得
たったそれだけで獲得ポイント数が段違いです。
ポイントが貯まるスピードが違う:
このようにクレジットカードごとにポイントの獲得量が違うにも関わらず、使っても使ってもポイントが全く貯まらないようなクレジットカードを使っている方は意外と多いもの。
参考までに年間100万円のクレジットカード利用をする方が、そのままポイントが貯まりにくいカードを使い続けた場合と、ポイントが貯まりやすいカードに切り替えた場合の獲得ポイントは下記の通りとなります。
比較項目 | ポイントが貯まりにくいカード | ポイントが貯まりやすいカード |
---|---|---|
1年間 | 5,000円分のポイント獲得 | 1万円分のポイント獲得 |
3年間 | 15,000円分のポイント獲得 | 3万円分のポイント獲得 |
5年間 | 25,000円分のポイント獲得 | 5万円分のポイント獲得 |
10年間 | 5万円分のポイント獲得 | 10万円分のポイント獲得 |
ご覧の通り、3年間、5年間と長期になればなるほど、その差は広がるばかり。10年間では5万円もの差となります。
年間利用額が多い人ならもっと差が広がる:
もちろん年間のクレジットカード利用額が200万円の方であればこの2倍、500万円使うよーという方ならこの5倍のポイント差が生じるってこと。
- 年間200万円使う人:その差は2倍に広がる
- 年間500万円使う人:その差は5倍に広がる
仮にみなさんが今までポイントが貯まりにくいカードを使ってきていたとするなら、ゾッとするような金額を損してた可能性もありますよ。
願わくば3万円、4万円といった現実的な損失であってほしいものです。
ポイント還元率を理解しよう:
クレジットカードによってポイントの貯まりやすさが異なることがわかったその後は、「ポイント還元率」を理解しておくとクレジットカードの比較に役立ちます。
ポイント還元率とはクレジットカードで支払いをした時に、どのくらいポイントが貯まるのかという比率のこと。
たとえばテレビCMで有名な楽天カードは100円の支払いで1円分の楽天ポイントが貯まるので、還元率はそのまんまですが1%となります。
他にもわかりやすく計算例をあげるとこんな感じ。
- 100円の買い物で8円分…ポイント還元率8%
- 100円の買い物で5円分…ポイント還元率5%
- 500円の買い物で10円分…ポイント還元率2%
- 1,000円の買い物で5円分のポイント…ポイント還元率0.5%
ポイント還元率の計算式は『(得られるポイント価値)÷(支払い金額)=ポイント還元率(%)』で算出可能。
それゆえ、クレジットカードがどれだけお得か知りたい方は、面倒でもポイント還元率を計算するようにしてみてください。
それでクレジットカードごとのお得さがわかります。
ポイント価値がわからないと還元率も計算できない:
但し、ポイント還元率を計算する上で難しいのはポイント価値が1ポイント=1円ではないクレジットカードがあることなんですよね。
その最たる例がJCBカード。
こちらは下記のように1,000円の利用あたり1ポイントが貯まるクレジットカードなので、一見、還元率は0.1%なんじゃないかなと思ってしまうところ。
JCBカードの毎月のご利用合計金額の1,000円(税込)=1ポイント
しかし、JCBカード利用で貯めたポイントは1ポイントあたり5円相当の価値があるため、実際には1,000円利用で5円分のポイント獲得=還元率は0.5%という形となります。
代表的なポイント制度の価値:
同様に永久不滅ポイントで有名なセゾンカードや、40代、50代の方には馴染み深いニコスカードやDCカードも、1ポイントの価値が1円ではないクレジットカード。
これらのクレジットカードの還元率を調べる場合には、1ポイントあたりの価値を算出した上ではないと計算できないため、比較する際にはご注意ください(下記は代表的なポイント制度とそのポイント価値を表にまとめたもの)。
ポイント制度名 | 代表的なカード | 1ポイントあたりの価値 |
---|---|---|
楽天ポイント | 楽天カード | 1ポイント=約1円 |
Vポイント | ファミマTカード | 1ポイント=約1円 |
dカード | dポイント | 1ポイント=約1円 |
PayPayポイント | PayPayカード | 1ポイント=約1円 |
JREポイント | JREカード | 1ポイント=約1円 |
Vポイント | 三井住友カード(NL) | 1ポイント=約1円 |
エポスポイント | エポスカード | 1ポイント=約1円 |
Oki Dokiポイント | JCBカード S | 1ポイント=約5円 |
永久不滅ポイント | セゾンカード | 1ポイント=約5円 |
グローバルポイント | 三菱UFJカード | 1ポイント=約4~5円 |
ときめきポイント | イオンカード | 1ポイント=約5円 |
ポイント価値が1円以下のカードも:
ちなみに。
一昔前には逆に、1ポイントの価値が0.1円に設定されたクレジットカードなんてものもありました(Amazon過去に発行していたクレジットカードなど)。
- 楽天ポイント:1ポイント=1円
- Amazonクレジットカードポイント:1ポイント=0.1円
こういったカードでは見た目的に多くのポイントが貯まるものの、還元率で考えると0.5%以下のものばかり。
要するに低い還元率を付与ポイント数の多さでごまかそうとしていたわけですが、現在ではそのほとんどが発行停止になったか、もしくはポイント付与数の見直しをしたところをみると、そう長くは騙せなかったのでしょう。
早めに是正されて良かったなぁ…と個人的にも思います。
高還元率の目安は何%以上?:
クレジットカードポイントの基礎知識、最後は『それじゃ何%以上のポイント還元率があればお得なの?』という点について。
これは2023年現在だと、還元率にして1.0%以上のクレジットカードを高還元率カードと呼ぶことが多い状況ですね。
- 還元率1.0%以上:高還元率クレジットカード
- 還元率1.0%未満:普通のクレジットカード
0.75%や0.8%のポイント還元率だと、高還元率と呼ぶにはちょっと物足りないスペックとなります。
過去は1.5~2.0%が普通だった:
尚、今では1.0%以上のポイント還元率があれば高還元率クレジットカードの仲間入りが出来る状況がありますが、今から約10年くらい前だと1.5~2.0%程度のポイント還元率があるクレジットカードが存在していました。
しかし、詳しくは後述しますが、カード会社の儲けが年々減っていってしまった結果、現在では1.0%以上かどうかが高還元率カード判定の基準に。
そう言い切ってしまっても反論が飛んでこないくらいに、クレジットカードの還元率は年々、低下傾向にありますよ。
固定費支払いで利用額を増やすのがおすすめ:
『世の中にはポイントが貯まりやすいクレジットカードと貯まりにくいものがあるのはわかったけど、そもそも年にクレジットカードを100万円も使わないからなぁ…』。
そんな風に思った方は、電気代、ガス代、NHK受信料、携帯電話料金などの固定費支払いを高還元率クレジットカードに変更するのがおすすめ。
たったこれだけで月にもらえるポイント量も一気に増えるので、ポイントが貯まりやすいクレジットカードに切り替える価値が生まれることと思います。
- 買い物でしか使わない:ポイントが貯まりにくい
- 買い物&固定費で使う:ポイントが貯まりやすい
一度交換して設定してしまえば、後はザクザクとポイント獲得可能です。
ポイントが貯まりやすいカード紹介:
前置きが長くなりましたが、ここでやっと専門家おすすめの高還元率クレジットカードを紹介。
自分ではなかなか良いカードを見つられない方は是非、これらのカードの中から自分にあった1枚を見つけてみてください。どれもキラリと光る魅力がある、お得なクレジットカードばかりですよ。
楽天カード:
ポイントが貯まりやすいクレジットカードとして、今、人気が非常に高いのはやはり楽天カード。
100円の支払いで1円分の楽天ポイントが貯まる仕組みが採用されているので、スーパーマーケットやデパートでの買い物から電気料金や病院代の支払いまで、どこでもお得にポイントを貯めることが出来ます。
いわば、楽天カードは支払い100回に付き1回分が無料になるクレジットカード…といったところでしょうか(支払いが1%分お得になるということは、100回買い物をすると100%分貯まる計算になる)。
楽天ポイントは使い勝手がいい:
更に楽天カードが魅力的なのは、今や楽天ポイントが国民的なポイント制度になったこと。
ファミマ、ガスト、くら寿司、ミスタードーナツなど、様々なレストランや小売店でポイントが貯まる&使えるので、貯めたポイントの消化で困ることはほとんどありません(詳しくはこちらの記事を参照)。
その他、楽天カードのメリットは、
- 年会費無料で作成可能(作成費や入会金も無料)
- 入会で5,000円以上の楽天ポイントが漏れなく貰える
- 楽天市場でのポイント優遇がある
- 顧客満足度が全カードの中で一番高い
といったところ。
とにかく1枚持っておくと便利なクレジットカードなので、入会キャンペーン目当てでも構わないので作成を検討ください。当然、私も保有中です。
JCBカードW:
JCBカードWは2017年に発行がはじまったばかりの歴史の浅いクレジットカードですが、ポイント還元率が高いクレジットカードとして高い人気あり。
中でもAmazonでの支払いが多い方や、高速道路などの通行が多いというETCカード利用者の方には最強のクレジットカードと呼べるかもしれません。
そのくらい今、ポイント面での熱さがあるクレジットカードです。
18歳以上39歳以下じゃないと作れない:
そんなJCBカードWですが、残念ながら1点だけ落とし穴が…。
それは18歳以上39歳以下の方ではないと申し込みができない「年齢制限」があること。40歳以上の方はどんなに欲しくても申し込みすら出来ないので、その点はお気をつけください(詳しくはこちらの記事を参照)。
- 対象年齢の方:申し込み可能
- 40歳以上の方:申し込み不可
まぁ逆に言えば39歳以下の方は申し込まない理由がないってこと。
非常に破壊力のあるクレジットカードになっているため、楽天カードはなんか好きになれない方はこちらのカードを狙って貰えればなと思います。
ライフカード:
ライフカードもポイントが貯まりやすいクレジットカードとして人気。
特におすすめなのが誕生月ポイント3倍といって、自分の誕生日がある月にライフカードを利用すると獲得ポイント数が3倍に増えるというサービス内容ですね。
- 6月10日生まれの人:誕生月は6月
- 9月23日生まれの人:誕生月は9月
- 11月3日生まれの人:誕生月は11月
こちらの期間中にライフカードでの支払いを集中させれば、労せずポイント獲得数を増やすことが出来るのでお得です。
難しいことは何もありません(自分への誕生日プレゼントとして活用可能)。
普段遣いはやや弱い:
但し、ライフカードは誕生月以外のポイント獲得数がやや弱いのがネック。
年間の利用額が少ないと、ポイントが貯まりにくいクレジットカード並のポイント還元率しか得られないので、基本的には『自分の誕生日がある月のためのクレジットカード』という位置付けでいいのかもしれません。
もちろん使い方次第ではポイントが貯まりやすいカードに変化するので、メインで使うカードとしてライフカードを使うのも効果的ですよ。
- 年間利用額が多い人:いつ使ってもお得
- 年間利用額が少ない人:誕生月のみの利用がお得
その際は年間200万円以上の利用を目指しましょう!
ポイントが溜まりやすいカードは常に変わる:
過去にポイントが溜まりやすいクレジットカードとして有名だったのは漢方スタイルクラブカード、スマイルパーソナルカード、K-Powerカード、リクルートカードプラスなどなど。
しかし、これらのクレジットカードは現在、発行中止になってしまったり、ポイント制度が改悪されたりしたことでお得ではないカードに変化。
- 間違い:高還元率カードは常に一緒
- 正解:その時々で高還元率カードは違う
時代の移り変わりとともに高還元率クレジットカードも変わるものなので、カード選びの際はご注意ください。
ポイントに関する専門知識集:
ここまでクレジットカードポイント獲得に関する基礎知識から、おすすめの高還元率クレジットカードまでを紹介させていただきましたが、更に知識を深めてもらうため、ポイント獲得に関するヒントや専門知識を紹介。
もっともっとポイントを貯めたい!というポイント獲得重視派の方は是非、ご覧ください。
ポイントはなぜ貯まるのか?
みなさんご存知のようにクレジットカードは支払いで利用すると、たとえ金利負担が0円であってもポイント獲得できる支払手段です。
しかし、ちょっとお金に強い方であれば疑問になるのが、なぜ無料で使えるのにポイントが貰えるのか…という点のはず。
- 1回払い:手数料無料なのにポイントが貰える
- 2回払い:手数料無料なのにポイントが貰える
- ボーナス払い:無料なのにポイントが貰える
これがマツモトキヨシの現金ポイントカードのように特定店舗でのみポイントが貯まるのであればわかるものの、コンビニ、スーパー、薬局に…と、どこのお店で使っても問答無用にポイントが貯まるクレジットカードってすごく不思議に思いませんか?
なにせクレジットカード会社だって営利企業。無償でポイントを付与してくれるはずもありません。
無料でポイントが貰える仕組み:
この疑問に対する答えは下記図の通り。
要するにみなさんがクレジットカードをお店で使うと、お店からクレジットカード発行会社に対して手数料(これを加盟店手数料と呼びます)が支払われることになり、その一部をカード会社がポイントとしてみなさんに還元しているのです。
- みなさんがクレジットカードを使う
- カードを使われたお店がカード会社に加盟店手数料を払う
- 手数料を貰ったカード会社は、その一部をポイントとしてみなさんに払う
- みなさんがポイントを獲得する
わかってしまえば、なんだそんなカンタンな仕組みなのか…って感じでしょう。
どんどんカードを使って欲しいカード会社:
そう、だからこそクレジットカード会社では、手数料が発生しない1回払いや2回払いでもみなさんにポイントをくれるわけです。
逆にクレジットカードを利用してもポイントが一切もらえない状況下だと誰もクレジットカードなんて使わないので、ポイントという「エサ」をぶら下げることで、せっせとクレジットカードを使わせようとしているのですね(苦笑)
- 利用してもポイントがもらえない:
誰もクレジットカードを使わない(カード会社も儲からない) - 利用するとポイントがもらえる:
多くの人がクレジットカードを使うのでカード発行会社も儲かる
さらに詳しい仕組みは下記記事を参考にどうぞ。
大手クレカほど貯まりにくい:
次にあくまでそういう傾向がある…というだけの話ですが、クレジットカードはだいたい大手発行のカードであればあるほどポイントが溜まりにくく、無名&新興のクレジットカード会社発行のカードほどポイントが貯まりやすい傾向があります。
これは単純な話、大手発行のクレジットカードと無名会社発行のクレジットカードがまったく同じサービス内容だったら、ほとんどの人は大手発行のものを選んでしまうため。
そうならないように知名度が乏しいクレジットカード会社では、『うちのカードを作ってくれればポイントが貯まりやすいよ!』と損失覚悟でなんらかの魅力を付けるのです。
- 大手A社と無名B社が同じサービス内容:大手A社に申込が偏る
- 無名B社のほうが大手A社よりお得:無名B社にも申込が入る
有名カードはことごとく還元率が低い:
実際、名前を出しちゃうと怒られるかもしれませんが、三井住友カード、セゾンカード、三菱UFJニコスといった大手発行のクレジットカードは、総じてポイントが貯まりにくいことが多いです。
反面、この記事でも紹介させていただいたように、発行が開始されたばかりのクレジットカードや中小カード会社発行のクレジットカードはポイント還元率が高い傾向あり。
前述のようにそうでもしないと大手カード発行会社に申込者を取られてしまうだけなので、なんらかの強みを前面に出して申込者を集めているというわけです。
たとえるなら自動車保険は大手ほど掛け金が高く、ネット損保だと安いのと一緒ですね(安くしないと新興の損害保険会社は加入者を集められない)。
大手カードには大手の魅力あり:
もちろんそれじゃ大手発行のクレジットカードには魅力がないのかといえばそんなことはありません。
大手には大手の信頼がありますし、万が一、紛失や盗難といったトラブル発生時の対応には定評があるので、ポイントよりも信頼性でクレジットカードを選びたいなら三井住友カード等を作ったほうがいいでしょう(詳しくは下記記事にて)。
比較項目 | 大手カード会社 | 中小カード会社 |
---|---|---|
安全性 | 非常に高い | 充分に高い |
サポート | 非常にしっかり | 充分にしっかり |
ポイント還元率 | 普通なことが多い | 高めなことが多い |
その他のサービス | 普通なことが多い | 充実してることが多い |
いやいや、自分はポイント獲得を重視したいと思うなら今回紹介したような高還元率クレジットカードを選択するのがおすすめとなります(念のため記載しますが、中小クレジットカード会社だからといってセキュリティ対策が極端に甘いことはありません)。
中小カード会社でも問題になることはない:
ちなみに。
私自身、過去10年以上に渡って楽天カードやライフカード等を利用中ですが、未だにトラブルらしいトラブルはありません。
むしろ下記記事のようにセキュリティがしっかりしているなぁ…と関心することが多いほどで、楽天カードにしろライフカードにしろ、不正利用の可能性があれば即、電話連絡をくれますよ。
有効期限なしも溜まりにくい:
クレジットカードのポイント制度の中には、いつまでたってもポイントが失効しないタイプのポイント制度が存在します。
代表的なのがテレビCMでもお馴染みの永久不滅ポイント。
このポイント制度であれば10年経っても20年経ってもポイントが失効しないため、ポイント交換を忘れてしまう方にとって有り難い存在になるはず…なんですが、実はポイントをたくさん貯めたい方にとってはあんまりおすすめ出来る制度ではないんですよね。
ではなぜ、ポイントに有効期限がないとおすすめ出来ないのか?
その理由は単純で、みんながみんなポイントを交換してしまうと1人あたりの取り分が減ってしまうため。
残念ながらカード会社がみなさんに付与できるポイント数には限度があるので、全員が交換できるポイント制度ではポイント還元率が悪化してしまうことになるんです。
ポイント失効があるほうが高還元率な傾向に:
反面、ポイント失効があるクレジットカードだと、ポイント交換をする人はポイント交換を忘れた人の分までもらうことが可能(下記はポイント原資が50万円だとした場合の例)。
- 100人中100人がポイント交換した場合:
50万円を100人で分け合うことになるので1人あたり5,000円に - 100人中50人がポイント交換した場合:
50万円を50人で分け合うことになるので1人あたり1万円に
仮に2人に1人、ポイントを失効するクレジットカードであれば、単純計算でポイント有効期限がないクレジットカードよりも2倍、お得になりえる可能性がある…というわけですね。
あくまでそういう傾向にあるという話:
まぁポイントに有効期限がないからといって絶対にポイント還元率が低いとか、ポイント有効期限が短ければポイント還元率が必ず高いわけでもないので、この話はあくまでそういう傾向にあるってだけのもの。
ただカード会社の財政事情を考えると確実にその傾向があるのもまた事実。
確実にポイント交換を忘れない自信がある方なら、ポイント有効期限が1~2年に設定されたものを選ぶほうが良いでしょう。
わざわざポイントの有効期限を伸ばす必要がありません。
ポイントが貯まりやすいゴールドカードも:
『クレジットカードポイントをもっと貯めたいけれども、年齢的にもう年会費無料のクレジットカードは使えないよ…』という方は、ポイントが貯まりやすいゴールドカードを作ってみるのもひとつの手。
こちらは年会費無料カードのように見た目が安っぽくなく、恋人や同僚、取引先の前でも堂々と利用できるクレジットカードなので安心です。
- 年会費無料の高還元率カード:人前で使いにくい
- 高還元率なゴールドカード:人前でも堂々と使える
クレジットカードにはポイント以外のメリットも求めたい…そんな方に最適でしょう。詳細は下記記事にてどうぞ。
ポイント獲得で年会費の元を取るのは大変:
ポイント還元率は高いけれども、年会費がかかるクレジットカードはお得なのかどうかというと、これはみなさんのクレジットカード利用額次第。
ただ、総じて言えるのはカード利用で得られるポイントで年会費の元を回収するのはかなり難しいので、ポイント獲得目当てでクレジットカードを使おうと思ってる方は今回紹介をしたような年会費無料のクレジットカードを作るのが無難です。
- 年会費無料カード:ポイント獲得分が丸々お得
- 年会費有料カード:ポイント獲得分-年会費=お得分となる
特に年会費が1万円以上もするようなゴールドカードは、ポイントで年会費の回収をするのが一苦労。
サービスや付帯保険に魅力を感じなければ、わざわざゴールドカードを作るのはおすすめしません。
利用額×還元率の獲得ポイント表:
それでも年会費がかかるクレジットカードを作りたい…という方のために、利用金額と還元率をかけあわせた表を作ってみました。
年間カード利用額 | 還元率0.5% | 還元率1.0% | 還元率1.5% |
---|---|---|---|
12万円(月1万円) | 600円 | 1,200円 | 1,800円 |
24万円(月2万円) | 1,200円 | 2,400円 | 3,600円 |
36万円(月3万円) | 1,800円 | 3,600円 | 5,400円 |
60万円(月5万円) | 3,000円 | 6,000円 | 9,000円 |
120万円(月10万円) | 6,000円 | 1万2,000円 | 1万8,000円 |
180万円(月15万円) | 9,000円 | 1万8,000円 | 2万7,000円 |
240万円(月20万円) | 1万2,000円 | 2万4,000円 | 3万6,000円 |
360万円(月30万円) | 1万8,000円 | 3万6,000円 | 5万4,000円 |
600万円(月50万円) | 3万円 | 6万円 | 9万円 |
1,200万円(月100万円) | 6万円 | 12万円 | 18万円 |
2,400万円(月200万円) | 12万円 | 24万円 | 36万円 |
仮に年会費5万5,000円(税込)かかる三井住友カード プラチナの年会費をポイントで回収しようと思ったら、年に1,000万円以上のカード利用が必要になることになります(実際には三井住友カード プラチナにはVJAギフトカードによる上乗せがあるので年500万円くらいで年会費の回収ができる計算)。
まぁ…よほどのお金持ちでもなければ回収が無理であることは、みなさんにもおわかりいただけることでしょう。
生涯獲得可能なポイント数について:
『ちょっと気になるから、日々、頑張ってポイントを貯め続けると死ぬまでにどのくらいお得になるか教えて!』という方のために、生涯獲得可能なポイント数もまとめておきます(スマホからはやや見づらいかもしれませんがご了承ください)。
これらの数値はあくまでクレジットカードを利用した時に得られる基本的なポイント数をまとめたのみ。
実際にはキャンペーンや優待店舗での上乗せが期待できるので、この数値以上のお得さを得られることでしょう。
年間利用額が50万円の場合:
最初はクレジットカードの年間利用額が50万円程度の初心者が得られるポイント数です。
月額にして4万円程度の利用だと、あまり大きな節約には繋がらない印象。
期間 | 現金払い | 還元率0.5% | 還元率1.0% | 還元率1.2% |
---|---|---|---|---|
1年 | 0円 | 2,500円 | 5,000円 | 6,000円 |
5年 | 12,500円 | 25,000円 | 30,000円 | |
10年 | 25,000円 | 50,000円 | 60,000円 | |
20年 | 50,000円 | 100,000円 | 120,000円 | |
30年 | 75,000円 | 150,000円 | 180,000円 | |
50年 | 125,000円 | 250,000円 | 325,000円 | |
80年 | 200,000円 | 400,000円 | 480,000円 |
現に20歳から100歳まで80年間使い続けても最高50万円程度の節約のみ…だと、人によっては頑張る必要性があるのかと思えてしまうラインかもしれませんね。
節約効果は小さめとなります。
年間利用額が100万円の場合:
年間利用額がやや増えて100万円程度になると、インパクトのある数字になってくる感じ。
期間 | 現金払い | 還元率0.5% | 還元率1.0% | 還元率1.2% |
---|---|---|---|---|
1年 | 0円 | 5,000円 | 10,000円 | 12,000円 |
5年 | 25,000円 | 50,000円 | 60,000円 | |
10年 | 50,000円 | 100,000円 | 120,000円 | |
20年 | 100,000円 | 200,000円 | 240,000円 | |
30年 | 150,000円 | 300,000円 | 360,000円 | |
50年 | 250,000円 | 500,000円 | 600,000円 | |
80年 | 400,000円 | 800,000円 | 960,000円 |
年間100万円は平均所得レベルの方が日常の支払いほぼ全てをクレジットカードですると利用できる金額なので、決して非現実的な数字ではありません。
たぶん生涯で約100万円が貰えるとなれば頑張ろうと思える方も多いのではないでしょうか。1年で1万円以上のポイント還元もかなり魅力的です。
年間利用額が300万円の場合:
さらにショッピング利用額が増えて年間300万円程度になると、明らかにカードを使ったほうがお得なことがわかります。
10年間で40万円近くのポイントが貯まるなら、ちょっと贅沢なヨーロッパ旅行に夫婦で行けたりしますね。最早、はした金ではありません。
期間 | 現金払い | 還元率0.5% | 還元率1.0% | 還元率1.2% |
---|---|---|---|---|
1年 | 0円 | 15,000円 | 30,000円 | 36,000円 |
5年 | 75,000円 | 150,000円 | 180,000円 | |
10年 | 150,000円 | 300,000円 | 360,000円 | |
20年 | 300,000円 | 600,000円 | 720,000円 | |
30年 | 450,000円 | 900,000円 | 1,080,000円 | |
50年 | 750,000円 | 1,500,000円 | 1,800,000円 | |
80年 | 1,200,000円 | 2,400,000円 | 2,880,000円 |
尚、年間300万円は家庭持ちの方が生鮮食品や洋服といった支出だけでなく、家賃や保険、電気代やガス代といった公共料金の支払いまでするとこのくらい余裕で行きます。
また、自分1人ではなく家族全体でのクレジットカード利用で考えると、年間300万円程度の利用額は平均的かもしれません。
年間利用額が500万円の場合:
ここからは憧れの世界に入ります。
年収1,000万円を超える富裕層になれば、年間500万円くらいのカード利用は可能といえば可能。
期間 | 現金払い | 還元率0.5% | 還元率1.0% | 還元率1.2% |
---|---|---|---|---|
1年 | 0円 | 25,000円 | 50,000円 | 60,000円 |
5年 | 125,000円 | 250,000円 | 300,000円 | |
10年 | 250,000円 | 500,000円 | 600,000円 | |
20年 | 500,000円 | 1,000,000円 | 1,200,000円 | |
30年 | 750,000円 | 1,500,000円 | 1,800,000円 | |
50年 | 1,250,000円 | 2,500,000円 | 3,000,000円 | |
80年 | 2,000,000円 | 4,000,000円 | 4,800,000円 |
家族カードを利用して夫婦ともどもカードをとにかく使えば、5年間で30万円、80年間という長い期間で考えると500万円近くものポイントを獲得できるのは圧巻のひとこと(家族カードについては下記記事参照)。
こうなると『所詮はポイントでしょ?』ということは出来ない金額ですよね。多くの方にとってかなり魅力的に映る金額だと思います。
日本最初のポイント制度はJCB:
今となっては当たり前のように感じるクレジットカードのポイント制度。
クレジットカードを買い物で使えばその金額に応じてポイントが貯まるというこの仕組みですが、実は意外にも1981年にJCBがはじめたJOYJOYプレゼント(ジョイジョイ・プレゼント)というものがその起源にあたるようです。
「決済連動マーケティング市場要覧」によると、世界で最も早く本格的にポイントプログラムを導入したクレジットカードは、日本のジェーシービー(JCB)の“JOYJOYプレゼント”であるという(JCBのWebサイトでは業界初のポイントサービスとして紹介されている)。
JCBが50周年を記念して発刊した「JCBカードの半世紀」によると、JOYJOYカードがはじめてポイントプログラムを取り入れたのが1981年3月。グリーンスタンプやブルーチップといったスタンプシールなどからヒントを得て開発され、JCBの創立20周年に合わせて実施されたそうだ。
カード利用金額ごとに1点、利用明細書の合計金額1万円ごとに1点を追加。ポイントは毎月送付される利用代金明細書に応募シールとして印刷・表示され、これを切り取って応募台紙に入りつけて景品と交換する仕組みである。
JCBのJOYJOYプレゼントが業界初:
参考までに『JCBカードの半世紀』からも、JOYJOYプレゼントに関する記述を引用させてもらいます。
「JOYJOYプレゼント」は、業界初のポイントサービスとして注目を集めました。
当初は、カード利用1回につき1点、さらに利用合計額1万円ごとに1点の応募シールがご利用代金明細書に印刷され、それを台紙に貼り付けて応募するものでした。
交換商品は、当時流行の「ウォークマン」が人気でした。
このようにクレジットカードのポイント制度って、今ではさも当然のように付いているしろものですが、歴史としてはまだ40年ちょっと。
しかも当初は応募シールを貼り付けて応募するスタイルだったなんて、なんだか想像できませんよね。
- 現在:ポイントは電子ポイント
- 当時:ポイントはシールでもらい、台紙に貼ってプレゼントをもらう
イメージするなら山崎パンが現在も実施している、春のパン祭りみたいなもの。JCBカード利用者は応募シールを集めてSONY製のウォークマン等と交換ができたようです。
セゾンやニコスが業界初ではない:
ちなみに私はてっきりセゾンカードやニコスカードあたりが日本初のポイントサービスを始めたとばかり思っていたんですが、JCBだったとはちょっと意外。
きっとこういった挑戦する歴史があるからこそ、JCBは海外にも展開できる大きなクレジットカード会社になれたのかもしれませんね。
どうりでVisaカードやMastercardと並ぶ、国際ブランドになれるわけです(詳しくは下記記事を参照)。
ポイントが貯まりにくいカードは損なの?:
この記事の中では便宜上、あえてポイントが貯まりにくいクレジットカード…という表現を使わせて頂いておりますが、実際にはポイント還元率0.5%程度のクレジットカードはどれも『平均的にポイントが貯まりやすいクレジットカード』です。
三井住友カード、セディナカード、イオンカード、ビューカード、JCBカードなどが著しくポイントが貯まりにくいカードというわけではないので、現在使用中の方も心配する必要性はありません。
- 還元率0.5%程度のカード:ごくごく一般的
- 還元率1.0%以上のカード:こちらが異常
あくまでそれらのカードはポイント獲得面において高還元率カードよりも見劣りがする…というだけの話ですよ。
よくある質問とその答え:
さらに参考までに、クレジットカードでポイントを獲得することに関して、よくある質問とその答えをQ&A形式でまとめておこうと思います。
お時間がある方はこの項目もしっかり読んで、ポイントに関する検知を広めてみてくださいね。
Q.ポイントは何に交換するのが最善?
クレジットカードを買い物等で利用することによって貯めたポイントは、何に交換するのが一番賢いのでしょうか?
なにせクレジットカードポイントで交換可能なアイテムの中には、掃除機、テレビといった家電からお肉やお酒など盛りだくさん。
それゆえ、どれを選んで良いのか迷ってしまう方も多いかと思います。
商品券に交換するのがおすすめ:
これについての回答としては商品券をはじめ、楽天ポイント&dポイントといった共通ポイント制度に交換してしまうのがおすすめ。
なぜなら多くの場合、クレジットカードポイントで交換可能な商品というのは金券や他のポイントに交換した上で購入したほうが圧倒的にお得なためです。
- 掃除機やテレビ等の家電と交換する:割高
- お肉やお酒などの食品と交換する:割高
- 商品券と交換して家電や食品を買う:割安
つまり直接アイテムに交換するよりも、買い物可能な商品券やポイントに交換したほうが1ポイントあたりの価値を高められることになります。
楽天ポイントやVポイントへの交換がおすすめ:
その中でもおすすめなのが楽天ポイントやdポイントなどの使い勝手の良いポイントへの交換。
もちろん交換効率次第ですが、商品券交換時と同じくらいの交換効率であれば、積極的にそれらのポイントに交換するようにしてしまってください。理由は下記のように、使い勝手が良いからに他なりません。
- 楽天ポイント:楽天市場はなんでも安いため
- dポイント:スーパーやコンビニで使えるため
そういった意味でも楽天カードは楽天ポイントが貯まるクレジットカードなため、当サイトとしてもおすすめの高還元率カードとなります(ポイント交換をせずに、そのまま買い物でポイントを使える)。
※楽天ポイントのお得な使い方や貯め方については下記記事参照。
Q.よくあるポイント還元率を教えて:
買い物100円に付き1ポイントが貯まる楽天カードとかはわかりやすいけど、200円で1ポイントとか、1,000円で5円分のポイントが貯まるクレジットカードともなるとポイント還元率がよくわからなくて…。
そんな計算が苦手な方のために、代表的なポイント還元率をわかりやすく表にまとめてみました。
利用額に対するポイント付与数 | ポイント還元率 |
---|---|
100円あたり3円分 | ポイント還元率3% |
100円あたり2円分 | ポイント還元率2% |
100円あたり1.5円分 | ポイント還元率1.5% |
100円あたり1円分 | ポイント還元率1% |
200円あたり1円分 | ポイント還元率0.5% |
400円あたり1円分 | ポイント還元率0.25% |
500円あたり1円分 | ポイント還元率0.2% |
1,000円あたり10円分 | ポイント還元率1.0% |
1,000円あたり5円分 | ポイント還元率0.5% |
1,000円あたり3円分 | ポイント還元率0.3% |
1,000円あたり2円分 | ポイント還元率0.2% |
実際、この表にあるポイント付与率を採用しているクレジットカードは多いので、これに当てはめればほとんどのクレジットカードの還元率がわかってもらえるはず。
また、0.2~0.25%のポイント還元率はデビットカードやプリペイドカードで採用されていることが多い還元率となるため、クレジットカードと他の決済手段の還元率比較にも役立ちます。
計算方法は電卓を使うとカンタン:
念のため、電卓の使った還元率の計算方法も紹介しておきます。
- ポイント数を入力する
- 割る(÷)を押す
- 使用金額を入力する
- パーセント(%)を押す
これで表示された数字が、そのクレジットカードのポイント還元率。
実際に数字を使ってJCBカードのポイント還元率を入力してみるとこんな流れになります(JCBカードは1,000円あたり5ポイントが獲得できるカード)。
- ポイント数だから5と入力
- 割る(÷)を押す
- 使用金額だから1,000と入力
- パーセント(%)を押す
すると電卓上に0.5という数字が出たので、これでJCBカードのポイント還元率=0.5%ということがわかりますね。難しいことはありません。
Q.Visaカードのポイント還元率を教えて:
Visaカードのポイント還元率はどのくらいなの?とか、Mastercardを作りたいんだけど還元率が良いかどうか気になる…という方は、残念ながらクレジットカードの基礎知識がちょっと足りないかも。
なぜならみなさんが思ってるVisaカードやMastercardは、三井住友カードや三菱UFJニコスといった日本国内のクレジットカード会社がVisaやMastercardと提携して発行しているクレジットカードに過ぎないため。
要はカード発行会社によってポイント還元率が異なるので、VisaカードやMastercard共通のポイント還元率が存在するわけではありません。
Visaカードの還元率を知るには:
そのため、VisaカードやMastercardのポイント還元率を知りたい方は、VisaやMastercardの還元率を調べるのではなく、その発行を担当しているカード会社のポイント還元率を調べればOK。
- 間違い:Visaカードの還元率を調べる
- 正解:発行してるカード会社の還元率を調べる
前述のように三井住友カード発行のVisaカードなら0.5%、楽天カード発行のVISAカードなら1.0%といったように、クレジットカードごとのポイント還元率なら調べればすぐに出てくるのでそちらを参考にしてもらえればと思います(厳密にいうと同じ発行会社でもポイント還元率は異なるので、正しい数値を知りたい場合は個別カードごとに調べる必要はあり)。
詳しくは下記記事も参考にどうぞ。
Q.ポイント交換を忘れないコツは?
ポイントの有効期限が存在するクレジットカードを利用している場合、ついついやってしまうのがポイントの失効。
せっかく頑張って買い物や公共料金の支払いに使ってきたのに、うっかりポイントを無駄にしてしまうことは誰しも1度は経験があるのではないでしょうか?
こういうポイント失効を防ぐ方法として一番良いのは、やはりカレンダー等で半年に1度程度、クレジットカードポイントを確認する日を設けること。
まぁそうはいっても忘れてしまうことがあるわけですけれども、こういう日をスケジュール帳に記入しておくようにしておけば、余程のことがない限り交換を忘れることはありません。
それでも交換を忘れてしまうなら:
それでもポイントの交換を忘れてしまう方は、もうクレジットカード自体を変えたほうが無難です。
たとえば楽天カードやdカード等のように、ポイントを獲得し続ける限りいつまでもポイントが失効しないクレジットカードに切り替えれば、ポイントの有効期限や失効を気にする必要性がなくなりますよ。
忙しいビジネスパーソンなら切り替えあるのみです(頭の中からポイント交換というタスクを減らすことが出来るのは大きい)。
Q.ポイントをもっと多く貯めるコツは?
ポイントが貯まりやすいクレジットカードを入手したら、その後はとにかくもう、クレジットカードを使いまくるしかありません。
特に電気代、ガス代、水道料金などの公共料金の支払い、そして携帯電話料金の支払いはクレジットカード決済がもう必須。
それぞれ支払う金額が大きいだけに獲得ポイント数も多いので、必ず設定しておくようにしましょう。これだけで年間5,000~1万円は得します。
小さな支払いにもカード払いを:
また、セブン‐イレブンやローソン等のコンビニ、デニーズやガスト等のファミレスなど、クレジットカード払いOKのお店では積極的にカード払いをすることも非常に重要。
あまりご存知ない方は多いのですが、コンビニではサインレス、つまり署名サインや暗証番号の入力なしにクレジットカードが使えるため、まるで電子マネーを使うかのようにスピーディな決済&ポイント獲得が出来ますよ。
ちりも積もれば山となる…です。
- 1日500円利用:年間約18万円
- 1日1,000円利用:年間約36万円
尚、コンビニ決済に関する詳細は下記記事にまとめてあるので参考にどうぞ。なぜサイン不要で支払いができるのかを解説しています。
Q.ポイント獲得に上限とかあるの?
クレジットカードを利用した時に得られるポイントには、月間○万円まで…といったような上限が設けられているのでしょうか?
これは基本的に存在しないと思って間違いなし。
楽天カード、PayPayカード、ライフカードなどなど、当サイト『クレジットカードの読みもの』で紹介しているクレジットカードなら、だいたいは青天井でポイント獲得が可能となります。
つまり1億円使っても、10億円使っても理論上はOKです。
世の中にはウン十億円の支払いで使う人も:
論より証拠。
世の中にはとんでもないお金持ちがいるのはみなさん周知の通りですが、彼らが高額品を購入した際にもクレジットカードポイントはちゃんと付与されるもの。
下記ニュースだと36億円の美術品を購入した中国人富豪が、2,400万円相当のポイントを手に入れた…とあるくらいなので、ポイント獲得数には上限がないと思って間違いありません。
-
37億円使ってポイント2400万円相当-中国人富豪のカード術(当該記事はすでに削除済)
古美術品をカードで購入したら、商品券にして約2400万円相当のポイントが付いた――中国製美術品のオークションとしては過去最高値の2億8100万香港ドル(約37億円)で、中国人実業家の劉益謙氏が落札した陶磁器の逸品「チキンカップ」には、思いがけないおまけが付いていた。
劉氏はサザビーが香港で開いたオークションに電話で参加、落札後の支払いにアメリカン・エキスプレスの最上級クレジットカード「センチュリオン」を使った。
少なくとも私たちが利用するような100万円、200万円単位のクレジットカード利用では、上限を気にする必要などないと言えますね。
気にせずどんどんクレジットカードを利用して、ポイントを貯めてしまいましょう!
Q.保有者が死んだらポイントは相続できるの?
ポイントが失効しないことで有名な「永久不滅ポイント」。
この永久不滅ポイントはその名の通り、10年放置しても30年放置してもクレジットカードを解約しない限りには失効することがないポイント制度なわけですが、では仮にカード保有者が死んでしまった場合にはどうなるのでしょうか?
こちらは残念ながら、いくら永久不滅なポイントといえども失効してしまうとのこと(こちらから引用)。
本人会員が次の各号のいずれかに該当した場合、本人会員は保有するポイント並びに商品との交換及び合算に関する一切の資格を喪失するものとします。
(1)退会、カードの有効期間満了、会員資格の取り消し等本カードの会員資格を喪失した場合
(2)死亡した場合
そのため、セゾンカードを使って『生涯で500万円分のポイントを貯めるぞ!』なんて意気込んでいる親族がいたら、是非、その場で止めてあげてください。
なにせ死亡してしまえばすべてのポイントが失効するだけ。
いくら遺族であっても相続できないわけですから、早めに利用してしまうほうがおすすめとなります。
デビットカード等には一部上限があるものも:
クレジットカードにはあまり存在しませんが、銀行口座開設とともに入手可能なVisaデビットカード等には一部、ポイント獲得の上限が設けられているものも。
また、PayPayやLINE Pay等のQRコード決済にも、ポイント付与の上限が設定されているものがあるのでこちらもあわせて注意が必要かもですね。
- デビットカード:一部上限があるものも
- QRコード決済:一部上限があるものも
まぁどちらにせよ月間に50万円以上のお金を使わない方にとっては無縁の話。
ごくごく普通の使い方をしている限りには、ポイント付与上限に到達すること自体が稀ですよ。
さぁ高還元率カードを作ろう:
非常に長くなりましたが、これでクレジットカードポイント周りの知識については一通りわかってもらえたと思います。
ご覧のようにポイントが貯まりにくいクレジットカードを現在使っている方は、それだけで日々、獲得ポイントを無駄にしてしまっている可能性大なので、是非、この機会にポイントが貯まりやすいクレジットカードに切替をしてみてください。
たったそれだけで、その後はザクザクとポイント獲得できるようになりますよ。今すぐ目の前に落ちているお金を拾いましょう!
以上、 ポイント獲得重視のクレジットカード選び(2023年版)!お得にポイントを貯めたい方に、おすすめの高還元率クレジットカードを紹介…という比較記事でした。
参考リンク:
中身を読んでさっぱりわからなかった方は、下記、初心者向けのクレジットカード選びの記事も参考にしてみてください。
クレジットカードの専門家が、その仕組をわかりやすく解説しています。