先日、楽天カードが顧客満足度調査で1位になったという記事を書いた私。
すると、ある程度は予想していましたが、楽天嫌いな方々からこの顧客満足度調査の内容は間違っているとか、楽天カードに有利なようになってる、恣意的だ!といった指摘をいただきました。
要するに楽天がなんらかのウラ工作をした結果の顧客満足度1位に違いない…そう言わんばかりのコメントが多数あった状況です。
ただ、さすがに楽天憎しと言えど、公的な調査結果までをも否定するのは無理がある話。そこで今回は参考までに『なぜ楽天カードの評判はここまで悪いのか』について記事を書いてみたいと思います。
これから楽天カードを作ろうと思うんだけど、ネット上の評判が悪くて不安な方は是非、読んでみてくださいね。
楽天カードの口コミ調査に関するアレコレ:
顧客満足度が5年連続1位ってマグレでは無理:
まず、調査の取り方うんぬんは抜きにいても、5年連続で顧客満足度調査1位って凄くないですか?(5年連続1位は当記事を書いた当時の状況)
しかもこの日本版顧客満足度指数調査が実施されたのは過去5回のみ。つまりその全てで楽天カードは1位だということです。
- 2009年の顧客満足度調査:1位
- 2010年の顧客満足度調査:1位
- 2011年の顧客満足度調査:1位
- 2012年の顧客満足度調査:1位
- 2013年の顧客満足度調査:1位
これは疑いようのない結果であり、且つ、安定して5年間も1位で居続けることなんてそうそう出来ることではありません。
楽天カードが長く、多くの利用者に満足して使ってもらっているからこその結果だと思います。
比較対象がこれなら当然1位?
…といった内容を書いたら、こういうコメントを頂きました。
還元率の高い信販系、AMEXなどのプレミアム系が無く、流通でもEPOSやTポイント系がない中、時代遅れの銀行系や提携を除いたプロパーカードと比べての1位に意味あるの?
恣意的過ぎでしょ。
他にもこんなコメントも。
『今回比較されたカード一覧:イオンカード、ANAカード、OMCカード、JCBカード、JALカード、セゾンカード、DCカード、NICOSカード、Viewカード、三井住友カード、楽天カード』それなら一位だろうとしか。
なるほど、比較するカードブランドがダメなところばかりだから、これなら楽天カードが顧客満足度で1位になるのも当然だ…という話ですね(1つ目のコメントを寄せてくれた方、業界の方っぽい?)。
ブランド調査&比較相手は大手ばかり:
確かにカード保有者から人気のあるジャックスや、20~30代に支持されてる流通系のエポスカードがないのはわかりますが、これらのカードブランドを除いたとしても1位って凄くないですか?
- 無理がある:
エポスカード、ジャックス、アプラスを除いた1位はすごくない、恣意的だ - 充分に凄い:
エポスカード、ジャックス、アプラスを除いて1位でも十分に凄い
なにせ相手はJALカード、三井住友カード、JCBカード、NICOSカード、イオンカードなどの、知名度もブランド力も高く、保有者数も多いカードばかり。
この中で顧客満足度1位獲得は並大抵のことではありませんし、堂々と誇っていい結果であると私は思います。
全てが調査対象になっても上位は間違い無い:
それにジャックスやエポスカードが調査対象となって楽天カード順位が2位や3位に落ちてしまったとしても、充分すぎるほどに顧客満足度が高く評判のクレジットカードであると言えるはずですよね。
- 顧客満足度調査1位:文句なしに凄い
- 顧客満足度調査2位や3位:称賛に値する価値あり
もし2位や3位でダメ出しされてしまったら、楽天カード以下だったカードブランドの立場がありません。
発行枚数が少ないブランドは調査対象外でもおかしくない:
また、調査対象外となったエポスカード、アプラス、ジャックスは楽天カードと比べて発行枚数が少ないために、顧客満足度調査の比較対象から除外されてしまっていても不思議ではない感じ。
事実、今回の調査対象ブランドだけで日本発行で発行されている90%くらいのクレジットカードが含まれるはずなので、調査が恣意的とするのはいくら楽天カード憎しといえども、少し苦しい意見かなと思います。
- 楽天カードは日本国内で発行されている90%程度のカードブランドの中で顧客満足度調査1位(公式サイト)
※日本版顧客満足度調査では、ホテル業や保険などの他のジャンルでもピックアップされたブランドのみでランク付けされています。
わざわざ楽天カードを1位にする理由がない:
次に、そもそもの話、顧客満足度調査を担当するJCSIがわざわざ不正をし、楽天カードを1位にする理由ってどこにあるんでしょうか?(JCSIの概要は下記引用にて)。
JCSIは、サービス産業に開かれた日本最大級の顧客満足度調査です。
JCSIでは、商品・サービスを購入・利用するときに共通する心の動きをモデル化し、利用前から利用後までの各ステップ全体を調査・分析します。
こうしたアプローチによって、お客様の利用行動の因果関係と満足度を、同業種内での比較だけでなく、業種横断的に比較・分析が可能な「顧客満足度指数」として提供します。
たとえば、調査時に楽天側からお金を貰ったんじゃないかとか、楽天に気を使って1位にしたんじゃないか…などの「陰謀」はいくらでも想像しうるんですが、そういった賄賂が通じるのであれば、もっとお金持ち企業である三井住友カードやイオンカードが1位になる可能性のほうが高いはず。
- 賄賂が通じる場合:
お金持ち企業が1位を買えるので楽天カードが常に選ばれる理由にならない(ランキング1位が毎年変わる) - 忖度がある場合:
忖度するなら新興の楽天グループよりも三菱、三井、住友などの3大財閥にする可能性のほうが高い(楽天に忖度してもあまり旨味がない)
敢えて楽天カードをナンバー1にしつづける必要性がJCSI側にはありません(お金で順位を買えるなら他のカード会社も代わる代わる1位になる)。
追記:この後も1位を獲得した楽天カード
追記です。
この記事を書いた後にも顧客満足度調査が6回ほど実施されましたが、そのすべてで楽天カードは1位を獲得(14年連続1位)。
- 2014年の顧客満足度調査:1位
- 2015年の顧客満足度調査:1位
- 2016年の顧客満足度調査:1位
- 2017年の顧客満足度調査:1位
- 2018年の顧客満足度調査:1位
- 2019年の顧客満足度調査:1位
- 2020年の顧客満足度調査:1位
- 2021年の顧客満足度調査:1位
- 2022年の顧客満足度調査:1位
さすがにここまで来ると偽りなく、「楽天カード=顧客満足度1位のクレジットカード」であると思いますね。
もはや不動の1位といっても過言ではありません(各年ごとのランキング上位カードを見たい方はこちらのページ参照)。
大手カード会社はTOP5にも入れていない:
JCSIの顧客満足度指数調査において、三井住友カード、セゾンカード、三菱UFJカードといった大手ブランドはTOP5にも入れていない状況あり。
陰謀論を語っている方の言う通り、仮に忖度や裏金等でランキング調査が出来るのであれば、こういった大手ブランドこそ上位に並ぶはず。
さらに同じく大手と比べると規模が小さいビューカードが上位に入ってる点も、ランキング結果が事実に基づいていることを証明していますよ。
ネットの声を見ると調査結果はおかしい?:
ここまでは表向きな話で、正直いうと私も、この調査結果には少し疑問に思う部分がありました。
理由は単純で、これだけインターネット上に多数の悪い口コミがある中で、楽天カードが顧客満足度調査1位はさすがに無理があるだろう…と。
最初に調査結果を聞いた時、そんな印象を持ったのも事実です。
間違っているのは調査結果ではない:
しかし、たぶん間違っているのは調査結果ではなく、私の周りのネット世界のほう。
なぜならインターネットにどっぷりと浸かってしまうとネット世界における価値観を一般常識と同じように扱ってしまいがちになりますが、この感覚自体がたぶん間違いなのかもしれません。
例をあげるなら『みんなもうテレビなんて見ていない!』といった意見はネット上に多く、賛同を受けることが多いんですが、一般的にはまだまだテレビを見ている人のほうが圧倒的多数ですからね。
そんなネット世界と現実のギャップがあるのだと推測します*1。
- 間違い:楽天カードが嫌いな人が多い
- 正解:一部な人達のみ、楽天カードが嫌い
そして圧倒的多数の楽天カード保有者から支持された結果が、この調査結果になったのではないでしょうか。そう考えると合点がいきます。
楽天が嫌いな人の声は大きい:
ではなぜ楽天カードの口コミや評判は悪いのか?
これは世の中には『楽天が大嫌いで仕方がないアンチ楽天』が一定数いることが影響しているんじゃないかなと推測。
彼らは楽天と名の付くサービスすべてを批判する立場にあるため、楽天カードについても問答無用で批判する傾向にあるんです。
ロゴすらも嫌悪の対象:
事実、こじらせてしまってる方ともなると、楽天のロゴマークがダサいから楽天カードは恥ずかしい…という理論を展開する方もいるくらい(他、楽天カードが嫌われている理由は下記記事にて)。
でもこれってたとえるなら、自民党への批判が目立つけど実際に選挙が行われると自民党が勝利する、あの現象に近いように思います。
要は批判の声をあげない大多数の人たち、いわゆるサイレントマジョリティーが楽天カードを支持した結果なのでしょう(引用はこちら)。
サイレントマジョリティー【silent majority】
公の場で意思表示をすることのない大衆の多数派。1969年にアメリカ大統領ニクソンが、声高に政府批判をする者は少数派であるとする意をこめて言った語。
物言わぬ大衆。
楽天カード保有者は2,800万人以上:
そんなネット上の声だけでいうと嫌われているはずの楽天市場には、2017年2月現在で1億1,489万人、ログイン歴のあるユーザー数でも8,747万人という膨大な数の会員がいます。
そして楽天カードについても2023年現在でのべ2,800万人以上の保有者がいる日本を代表するクレジットカードになっていることを考えると、ネット上の批判が正しいのか、それとも顧客満足度調査が正しいのかは火を見るより明らか。
- 間違い:嫌われているので利用者が少ない
- 正解:楽天カード利用者はのべ2,800万人以上いる
そんなにも嫌われているなら、カード利用者がこんなにも増えるはずがありません。
Twitter統計でも不満は少ない:
加えて2019年に当サイト『クレジットカードの読みもの』がTwitterアカウントを利用して取得した統計結果でも、59.5%の楽天カード保有者がサービス内容に満足しているという回答結果あり(1,922名の方を対象に調査)。
楽天カードをお持ちの方に質問です。
実際に楽天カードを使ってみて、このクレジットカードに満足していますか?教えてください(満足度が高いかどうかの質問)。
逆に楽天カードに不満を感じている方は保有者のわずか5.4%のみ…と、こういった結果からも、楽天カードがいかに顧客満足度の高いクレジットカードであるかがわかります(楽天カードを批判している人は楽天カードを持っていない可能性が高い)。
楽天カードは日本で一番使われているカード:
『楽天カードなんて、所詮は楽天市場が発行しているクレジットカードだろ?』なんて思われる方は多いかも…ですが、2018年に楽天カードは「日本で一番ショッピングで使われているクレジットカード*2」に成長。
これは楽天市場のみに限らず、コンビニやスーパーマーケット、百貨店や薬局等での利用すべてを含めた全体的なクレジットカード決済額で比較した話なので、楽天カードは今や、三井住友カードやJCBカードよりも利用されている国民的クレジットカードとなりました。
さらに現時点でもその発行枚数や利用額は右肩あがりで急成長中。
この先、どこまで記録を伸ばしていくかはわかりませんが、そのくらい多くの方に保有&愛用されているクレジットカードなので、作成に不安がある方も安心して申込をしてもらえればな…と思います(申し込みはこちらから可能)。
楽天カードを持つのを躊躇しなくてOK:
あれこれ書きましたが、結論です。
一部に批判や悪い口コミがあることは確かですが、全体的には楽天カードが満足度の高いクレジットカードであることに間違いなし。
それゆえ、みなさんがもし『楽天カードを作ってみようかな…』と思っているなら、申込を躊躇する必要性はまったくありません。
年会費無料なので不満なら解約すればOK:
また、楽天カードはご存知のように年会費無料のクレジットカードなので、仮にネットの口コミ通り、使い勝手やサービス内容に不満を感じるなら即座に解約してしまってOK。
作ること自体にはなんら落とし穴は存在しないため、ほんとに使い勝手が悪いのかどうか確認してみたい方はお試し感覚で作成ください。
今なら入会&利用で5,000円分以上の楽天ポイントが貰えますよ。
以上、なぜ楽天カードはこれほどまでに評判や口コミが悪いのか?確かにデメリットはありますが、顧客満足度1位でもおかしくない万能カードです…という話題でした。
参考リンク:
楽天カードの種類や選び方がわからない方は下記記事も参考に。
大抵の場合は年会費無料の楽天カードで十分ですが、海外利用や優待サービスも含めて検討したい方は楽天プレミアムカードもおすすめです。