今回はプライオリティパスを無料で発行してもらえる、おすすめのクレジットカードをまとめてみました。
海外旅行や海外出張が多いという方は是非、お得にプライオリティパスを入手できるこれらのカードを作成してみてください。
それだけで年に4万円前後の負担削減に繋がりますよ。
- 楽天プレミアムカード…コスパ最強
- 三菱UFJカードプラチナ…家族旅行に
- セゾンプラチナ…利用額が多いなら
プライオリティパスの基礎知識:
プライオリティパスとはどんなサービス?
早速、『プライオリティパスって何?』という方のための基本的な解説からはじめてさせてもらえればと思います(すでに詳しく知ってる方は、少々下にある「プライオリティパスの無料発行ができるカード」の欄まで読み飛ばしてしまってください)。
まず、プライオリティパスを持つと出来ることは1つだけ。海外主要空港にある、1,300箇所以上の空港ラウンジが利用可能になるというのみです。
世界に広がるラウンジネットワーク
世界に広がり続けるラウンジネットワーク。世界148か国、600を超える都市の1300か所以上の空港エクスペリエンス。
メンバーシップのメリットを最大限にご活用いただけるよう、この数は毎月増加しています。
空港ラウンジとは離陸前のくつろぎの空間:
では、空港ラウンジとはどのような場所なのか…というと、これは『飛行機の離陸時間までリラックスできる贅沢なスペース』のこと。
すべての空港ラウンジに同様のサービスが用意されているわけではありませんが、主に下記のようなものやサービスが提供されているスペース=空港ラウンジと思ってもらえれば間違いないと思います。
- ゆったりと座れるソファーや椅子
- パソコン作業しやすいテーブル
- お茶やオレンジジュースなどのソフトドリンク
- ビールやウイスキーなどのお酒
- 麺類やご飯物などの食事
- お酒のおつまみ
- 新聞や雑誌など
- シャワールームや仮眠室などがある場合も
このように、とにかくゆったりと時間を過ごせる場所が空港ラウンジ。
当然ながら通常の搭乗ゲート手前にあるような待合席ではこんな豪勢なサービスは受けられないことを考えると、『是非、利用してみたい!』と思う方は多いのではないでしょうか?
もちろん食事代やお酒代を含めてプライオリティパス保有者であれば無料*1。
特に海外にある空港ラウンジは食べ放題&飲み放題のサービスが提供されていることが多いので、離陸前までに満腹&酔っ払ってしまう方も多いことでしょう。
プライオリティパスは普通なら有料:
そんな海外でくつろぎの空間を提供してくれるプライオリティパス会員権ですが、さすがに無料で入手できるわけもなく、通常であれば年間469ドル、日本円にして約6万円の費用がかかる有料サービスとなっています*2。
そのため、いくら空港ラウンジが利用したい場合でも年額5万円を出してまで使おうとするのは、海外を頻繁に飛び回っているようなエリートビジネスマンくらいのもの。
- 海外で空港ラウンジを使いたくても、正規に加入すると年会費が高すぎる
少なくとも年に1~2回くらいしか海外に行かない方にとっては、プライオリティパスは無用の長物に当たるサービスでしょう。
わざわざお金を払ってでも加入する必要がありません。
日本の空港ラウンジとは比較にならない海外ラウンジ:
空港ラウンジっていったって、ちょっと座り心地のいいソファーがあって無料ドリンクや新聞が読める程度でしょ?と思われている方、実は全然違います。
日本人がイメージする空港ラウンジ=クレジットカード会員が利用できるビジネスラウンジなことが多いのですが、そのイメージでいると海外の空港ラウンジに度肝を抜かれる可能性大。
美味しい食事、並べられたビールやワインなどのアルコール類などなど、もう飛行機に乗らなくていいんじゃない?と思えるほどの寛ぎを味わえます。
- 国内のカードラウンジ:最低限のサービスのみ
- 海外の空港ラウンジ:富裕層向けのサービスが豊富
もちろんそういったサービスがあるかどうかは空港ラウンジの種類や場所によりけり。
しかし、航空会社が用意している高級ビジネスラウンジをプライオリティパス提示で使える場合には期待してOKなので、海外渡航する際は空港でどんなラウンジが使えるのかをチェックしてみてください。
国際空港によっては3種類、4種類の空港ラウンジから好きなラウンジを選べますよ。
プライオリティパスを無料発行できるカード:
前置きが長くなりましたが、そんな年間5万円近くの会費がかかるプライオリティパスを無料で入手できる方法がある…というのが今回のこの記事。
実はクレジットカードの中にはサービスの一貫として、プライオリティパスを無料で発行してくれるカードが存在するんです。
その代表格が楽天プレミアムカード。
このカードにはなんと年会費負担が1万1,000円(税込)のみにも関わらず、保有者全員に年会費469ドル(今の円相場で約6万円)のプライオリティパスを無料発行してくれるサービスがあるため、差し引き5万円以上がお得になることに。
それゆえ、海外旅行や海外出張に行く機会が多い方は、直接プライオリティパスを申し込むのではなく、特定クレジットカードを入手した上でプライオリティパスを取得するのがおすすめ。
仮に1度もクレジットカードとしての機能を使わなかったとしてもプライオリティパス利用だけで年会費の元が取れてしまうため、わざわざ高いお金を払って、正規の会員になる必要性はありません。
以下、プライオリティパスが無料発行可能なおすすめクレジットカードを紹介しますので、興味があるカードがあったらこの機会に作成をどうぞ。
楽天プレミアムカード:
現時点でプライオリティパスを一番安く入手できるクレジットカードが、楽天プレミアムカードです。
前述のように年会費はわずか1万1,000円(税込)のみ。
この費用負担でプライオリティパスのプレステージ会員(年会費469ドル)になれるので、楽天プレミアムカードさえ持てれば何度でも無料で海外空港ラウンジを活用できます。
- 楽天プレミアムカードの年会費:1万1,000円(税込)
- プライオリティパスの発行:日本円にして6万円弱(楽天プレミアムカード保有者なら無料発行可能)
1,300カ所以上の海外空港ラウンジで使えるプライオリティ・パスに無料でお申し込みが可能です
しかも楽天プレミアムカードの場合、入会+利用で1万円分近くの楽天ポイントが貰えるキャンペーンが実施されているため、1年目は割安な年会費負担のみでプライオリティパスが入手&利用できてしまうことでしょう。
※2025年1月よりプライオリティパスの利用回数制限が加わることが発表されています。頻繁に利用したい方は2024年いっぱいまでとお考えください。
海外で支払いに使いやすいのもメリット:
また、楽天プレミアムカードには補償内容の手厚い海外旅行傷害保険やショッピング保険も備わっているため、海外旅行や海外出張のお供に最適という面も。
更にVisaやMastercardブランド付きの楽天プレミアムカードを作ってもらえれば海外ホテル、レストラン、ショッピングセンターといった様々な場所で支払いに利用可能…と、決済手段用のカードとしても役立ちますよ。
当然、海外利用分についても楽天ポイントの獲得が可能です。
セゾン プラチナビジネスアメックス:
個人事業主や法人経営者に最適なクレディセゾンのプラチナカード「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 」もおすすめの1枚。
こちらも割安な年会費2万2,000円(税込)負担のみでプライオリティパスを保有可能&回数制限なしなため、頻繁に海外渡航する方なら年会費分の回収はカンタンとなります。
デメリットはアメックスである点:
但し、セゾン プラチナビジネスアメックスはAMEXブランドのクレジットカードゆえ、海外での支払いには使いにくい点は大きなデメリット。
すでにVisaカードやMastercardを持っている方や、どうしても楽天ブランドのクレジットカードを持ちたくない方向けといった感じですね。
それ以外の方は楽天プレミアムカード選択で問題ないでしょう。
三菱UFJカード プラチナアメックス:
大手クレジットカード会社の三菱UFJニコスが発行している「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(通称:三菱UFJプラチナアメックス)」も、プライオリティパス無料入手が可能なカードです。
こちらのおすすめポイントは、家族カード保有者にもプライオリティパスを発行可能という点。
つまり家族で2枚のプライオリティパスを入手できるため、夫婦で海外旅行をする際や、夫と妻、それぞれ別の旅行に出かける際などに便利です。
カード比較 | 対象 |
---|---|
楽天プレミアムカード | カード保有者本人のみプライオリティパス利用可能 |
セゾン・プラチナアメックス | |
三菱UFJプラチナアメックス | カード保有者本人だけでなく、家族カード保有者も1名まで利用可能 |
前述の楽天プレミアムカードやセゾンのプラチナアメックスでは、こうはいきません(追加料金を払うことで同伴者も一緒に空港ラウンジを利用することはできる)。
航空機遅延保険がついているのも魅力:
また、三菱UFJプラチナアメックスには飛行機が遅れてしまった時の補償をしてくれる「航空機遅延保険」がついている点も大きなメリット。
国内・海外渡航便遅延保険
旅行中の航空便もしくは航空便に預けた手荷物の遅延などにより、ご負担された費用(ホテル等客室料や食事代金など)を補償いたします。
そのため、普段から大手航空会社ではなくLCCが(格安航空会社)を利用する機会が多いという方は、航空機の遅延時や欠航時に保険が損害を補償してくれるこのクレジットカードを持っておくとなにかと助かることでしょう。
家族揃って海外旅行によく行く場合は:
夫婦や子連れで海外旅行によく行くとか、旦那さんだけ or 奥さんだけで海外旅行に行く…なんて場合には、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードもおすすめ(公式サイトはこちら)。
年会費は10万円以上と非常にお高め…ですが、アメックスプラチナであれば家族カード保有者にもプライオリティパス発行可能&同伴者1名まで無料可能なので、たとえば下記のような場合でも全員、空港ラウンジを無料利用できることになります。
- 夫婦+子供2人で旅行:プライオリティパス2枚+同伴者合計2名無料
- 両親だけで旅行:両親にプライオリティパス発行でラウンジ利用可能
- 奥さんが友達1人と旅行:プライオリティパス+同伴者1名なので無料
- 父親と孫が旅行:プライオリティパス+同伴者1名なので無料
子供や友人と海外旅行に行く機会があるなら、検討の余地ありです。
よくある質問とその答え:
ここでプライオリティパスに関する理解を深めてもらうために、よくある質問とその答え形式のQ&Aを作っておきます。
まだまだ疑問があるぞ…という方はこちらで解消ください。
Q.なぜ無料でプライオリティパスが発行できるの?
なぜクレジットカード会社では年会費不要でプライオリティパスを発行可能なのか…というと、これはカード会社の中の人でなければ答えはわかりません。
しかし、推測するにプライオリティパス社とクレジットカード会社の間ではなんらかの契約が結ばれ、「空港ラウンジの利用回数に応じてお金を払う契約」が組まれているのではないかと推測されますね。
要するにカード会員が海外で空港ラウンジを使った分だけ、カード会社はプライオリティパス社に利用費用を払っている…ということです。
会員費を負担してたら元が取れるはずもない:
反面、469ドルという高額のプライオリティパス会員費をカード会社が負担している可能性はゼロ。これをやっていたら年会費1万円ちょっとの楽天プレミアムカードは破綻しちゃいます。
また、会員カード発行ごとに1枚あたり5,000円といった費用をプライオリティパス社に払っている可能性もありますが、年会費469ドルのカードをそこまで安く発行するとは考えにくいのでこちらもたぶん無し。
となると従来のカード会員専用ラウンジのように、ラウンジ利用回数に応じてその費用をカード会社が負担していると考えるのが正しいと思います(あくまで私の推測です)。
Q.何度でも空港ラウンジは無料で使えるの?
クレジットカード経由でプライオリティパスを入手した場合、海外ビジネスラウンジの利用回数制限みたいなものはないのかどうか…ですが、これは無制限。
今回紹介したカードに関しては一切ありません。
しかし、このページで紹介していないクレジットカード、たとえばアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード等だと、プライオリティパスのスタンダード会員にしかなれないので、年に2回しか無料利用できないなどの制約がある場合も多いです。
- この記事で紹介したカード:
プレステージランクのプライオリティパス入手が可能なので、回数制限なく空港ラウンジの利用が可能 - 他のクレジットカード:
スタンダードランクのプライオリティパスしか入手できず、都度、ラウンジ利用料を払わなくてはいけないことも(下記はアメックスゴールドより引用)
空港VIPラウンジ年会費が無料<プライオリティ・パス>
国内外1,300ヶ所以上の空港VIPラウンジをご利用いただける「プライオリティ・パス・メンバーシップ」に、基本カード会員様と家族カード会員様は年会費無料(通常99米ドル)でご登録いただけます。
さらに、1回32米ドルの利用料が年間2回まで無料になります。
くれぐれもご注意ください。
Q.プライオリティパスの会員プランを教えて:
プライオリティパスの会員プラン一覧は現状、下記の通り。
- スタンダード会員:年会費99ドル、ラウンジ利用には32ドル必要
- スタンダードプラス会員:年会費$329ドル、10回までラウンジ利用無料
- プレステージ会員:年会費469ドル、ラウンジは無制限で無料利用可
あまり海外出張に行かないというのならスタンダードプランで充分でしょうし、頻繁に行くという方ならプレステージ会員にならないと年間の負担費用が高くついてしまうこともあるかもしれません。
この記事で紹介したカードなら無料利用可能:
尚、繰り返しになりますが、この記事内で紹介しているクレジットカードであれば年会費469ドルの最高ランクである「プレステージ会員」になれるので心配無用。
年に1回しか利用しなくても、仮に年100回使ったとしても空港ラウンジ利用で代金の請求が来ることはありません。
Q.羽田空港に使えるラウンジってあるの?
プライオリティパス保有者が羽田空港で使えるラウンジがあるのか…というと、現在では第3ターミナル(旧:国際線ターミナル)にあるANAラウンジが利用可能。
Tokyo Haneda Intl, 第3ターミナル
エアサイド - 第3ターミナルより国際線にてご出発のお客様にご利用いただけます。3階の出国審査後、ゲート110付近から4階へ上がり、ラウンジの標識に従ってお進みください。
ターミナル名 | 対応ラウンジ |
---|---|
第1ターミナル(旧名:国内線第1ターミナル) | 使えるラウンジなし |
第2ターミナル(旧名:国内線第2ターミナル) | 使えるラウンジなし |
第3ターミナル(旧名:国際線ターミナル) | ANAラウンジ(ANA LOUNGE) |
残念ながら国内線移動に使える羽田空港 第1ターミナルや第2ターミナル内には利用可能な空港ラウンジは存在しませんが、過去には使えるラウンジが1つもなかった時代があったことを考えると劇的に改善されたと言える状況です。
ANA便利用者以外でも使える:
ちなみに。
ここで疑問になるのが「ANAラウンジってANA便を利用してなくても使えるの?」って点かと思いますが、これはもちろん問題なし。
プライオリティパス保有者はANA便やスターアライアンスメンバーの飛行機に搭乗予定でなくてもANAラウンジが使えるので、搭乗する飛行機を問わずにご利用いただければ…と思います。
たとえライバルのJAL便利用者でも利用&滞在可能です。
プライオリティパスの無制限利用が問題に?:
あんまり真似をしてほしくはありませんが、一部のプライオリティパス入手者が関西国際空港内にある某飲食店を毎日利用してしまう…という問題が2018年~2019年頃にかけて発生しました。
これは純粋にラウンジ利用目的でプライオリティパスを利用していたのではなく、昼食代や夕食代を浮かせるためにプライオリティパスを活用する推奨できない利用方法でしたが、プライオリティパスに回数制限がないことの確かな証拠にもなった感じ*3。
- 本来の使い方:離陸前のくつろぎの時間に
- 問題になった使い方:毎日の食事代節約に
このように無制限でラウンジが使えることは間違いないので、使えるならどんどん空港ラウンジを使ってしまってください。
むしろ使わなきゃ損ですよ。
プライオリティパスを入手しよう:
ここまでプライオリティパスとは何かという基礎知識から、お得にプライオリティパスを入手する方法までを紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
記事中でも書いたようにプライオリティパスは直接申込をするよりも、楽天プレミアムカード等のクレジットカードを通して無料発行するほうがお得なサービス。
是非、プライオリティパス利用に興味がある方はこの機会に対象クレジットカード作成を検討してもらえればな…と思います。
以上、プライオリティパスを無料発行できるクレジットカード(2024年版)!海外旅行時には海外空港にあるビジネスラウンジを無料で使おう…という話題でした。
参考リンク:
海外旅行時の保険代を抑えたい方は下記記事も参考にどうぞ。海外旅行傷害保険付きのクレジットカードを紹介中です。
*1:実際にはプライオリティパスにはランクが存在し、そのランクによっては無料利用できない場合がありますが、説明を簡素化させていただくために無料と記載させていただいております。当ページ内で紹介した入手法であれば無料と思って問題ありません。
*2:無制限で空港ラウンジが利用可能なプレステージ会員の場合。回数制限のあるプランを利用すればもう少し安く契約&利用することは可能ですが、頻繁に海外に行く方なら最上位のプレステージ会員のほうがおすすめです。
*3:今回問題になった事例は規制エリア内にある店舗ではなく、国内線&国際線エリアの外でも利用可能な店舗だったために、飛行機に乗る目的以外のプライオリティパス保有者も使えてしまったためでした。結果、一部のクレジットカード会社ではプライオリティパス保有者であっても、当該店舗は現在無料で利用できなくなっています。