今回は初心者の方を対象に、クレジットカードはどうやって選べば良いのか…という比較方法を解説させてもらおうと思います。
なにせひとことにクレジットカードといっても、日本だけで1,000種類程度は発行されている現状…。
この中から自分にとって最適な1枚を探しだすことは決して容易なことではないので、是非、この記事を読んでカードを比較する上での視点というものを学んでもらえれば幸いです(クレジットカードの仕組みすらわからない…という方は、下記の図解記事から先にどうぞ)。
クレジットカードの比較方法解説:
早速、どのクレジットカードが自分に適しているのかを選ぶための方法を紹介させていただきます。
1.年会費で選ぶ:
まず、クレジットカードを比較する上で一番重要なのが「年会費(ねんかいひ)」。年会費というのはそのクレジットカードを1年間、保有するためにかかる会員費のことです。
この年会費は0円、つまり無料に設定されているものから、年に30万円以上の負担を必要とする富裕層向けのクレジットカードまで幅広く存在。
それゆえ、クレジットカードを持つために会費なんて払いたくない…という方は、まずは下記のおすすめ年会費無料クレジットカードの中から選ぶようにしてください。
意味もなく年会費を払う必要性はありません。
年会費が高くなればサービスも充実する:
では、年会費を払うメリットにはどのようなものがあるのか…というと、これは年会費の金額が高くなればなるほどにステータス性や優待等のサービスが拡充されていくイメージを持てばOK。
わかりやすいのはみなさんご存知のゴールドカードですね。
こういったゴールドカードを持っていると飲食店やホテル等で様々な優待が受けられることになるわけですが、そんなサービスが不要だと思うなら年会費無料のクレジットカードで充分…という形になります。
- 年会費無料カード:支払い以外の機能はほとんどなし
- 年会費有料カード:年会費に応じたステータス性や優待がある
『いやいや、私はクレジットカードにステータス性や優待等のサービスも求めたい!』という方は、年会費を負担することでより手厚いサービスを受けてもOKです。
年会費ごとの特徴を表にまとめてみた:
さすがにこれだけだとクレジットカードを比較する際に困ってしまいそうなので、年会費ごとの大まかな特徴を表にまとめてみました。
年会費比較 | 解説: |
---|---|
年会費無料 | クレジットカードを1年持つために1円もかからないもののこと。こういったクレジットカードは何年もっても維持費0円なので、カード保有で手数料を払いたくないクレジットカード初心者の方におすすめです。 |
条件付き年会費無料 | 条件付きで年会費が無料になるクレジットカードです。年に1度でも利用すれば翌年度は無料とか、年間5万円以上の利用で無料とか、さまざまな条件があります。初心者の方にはあまり優しいとはいえないクレジットカードです。 |
年会費2,000円程度まで | 年会費が2,000円程度までのクレジットカードは、年会費無料とさほどサービス内容には違いがありません。こういったカードを選ぶならきちんと年会費無料カードと比較してから申込をするのが無難ですね。 |
年会費5,000円程度まで | 年会費が2,000円以上になってくると、買い物以外のサービスが強化されてきます。海外旅行時に加入できる傷害保険が無料だったり、空港の特別ラウンジが使えるようになったりといった点に興味があるなら、このあたりのカードがおすすめです。 |
年会費10,000円前後 | 一般的にゴールドカードと呼ばれるカードがこのあたりの年会費です。クレジットカードの見た目がよくなることや、ホテルに割安で泊まれるサービスがあったりと、徐々にサービスが強化されてきます。周りへのアピールもしたいならこのあたりを! |
年会費30,000円程度まで | ゴールドカードの中でも最上位のアメックスゴールドや、プラチナカードの年会費が安いものがこのあたり。サービス内容にレストランの割引やゴルフ場の予約などが加わり、まさに富裕層向けのサービスが使えるようになります。日々の生活を充実させたいならこのあたりを。 |
年会費30,000円以上まで | プラチナカードでも上位のカードや、最高峰のブラックカードと呼ばれるクレジットカードがこのあたり。コンシェルジュと呼ばれる「いろいろとお願いできる秘書サービス」が使えるようになったり、海外ホテルの上級会員ステータスを貰えるようになるなど、富裕層に嬉しいサービスが多いのが主な特徴です。 |
ご覧のように年会費にして2,000円以上を負担する予定がないのであれば、年会費無料のクレジットカードとサービス内容や優待は変わりはありません。
最初は年会費無料カードで十分:
まぁこんな感じでクレジットカードには様々な独自サービスがありますが、クレジットカード初心者の方はまず、年会費無料のクレジットカードからはじめてみるのが無難。
それでサービス内容に不満があったり、もっといろいろなサービスを使ってみたくなったらその時に、年会費のかかるカードに切り替えればOKです(年会費無料クレジットカードのメリットやデメリットが知りたい方は下記記事も参考に)。
2.カード発行会社で選ぶ:
次におすすめなのが、クレジットカードの発行会社でどのカードを選ぶかを決めること。
日本だけでも100社以上のカード会社がクレジットカードを発行しているので、どの発行会社が良いかを選ぶかだけでもクレジットカードの比較が出来ます。
大手カード会社がやはりいいのか?
では、どのクレジットカード発行会社が良いのかというと、これはみなさん次第。
基本的には大手でも中小でも買い物における使い勝手に違いはないのですが、やはりセキュリティ面での安全を重視するとか、万が一のサポート体制が気になる…という方は大手を選ぶほうが無難。
比較項目 | 大手カード会社 | 中小カード会社 |
---|---|---|
買い物における使い勝手 | どこでも使える | どこでも使える |
セキュリティ面 | 大手ならではの安心感あり | やや弱いところもあり |
電話サポート | 概ね、充実している | やや弱いところもあり |
オンライン明細 | 機能が強化されていて使いやすい | カード会社によっては使いにくい |
万が一の時の対応 | 他にも利用者が多いので安心 | 雑な対応をされてしまう可能性あり |
特にこれから作るクレジットカードが人生初の1枚になる…という方なら、最初はテレビCMで聞いたことがあるようなカード会社を選ぶと良いでしょう。
これらのカード会社には確かな安心があります。
中小カード会社はサービス面に強みあり:
反面、大手のクレジットカード会社にはクレジットカードそのものの魅力が乏しいケースが多くなっています。
理由は単純で、大手には信用力と知名度があるので、そんなにサービスを強化しなくても勝手に利用者が集まるためですね。
- 大手カード会社:
サービスやポイント制度を強化しなくても申込者が集まる
- 中小カード会社:
サービスやポイント制度を強化しないと申込者が集まらない
その点、中小のクレジットカード会社のほうがポイントが溜まりやすかったり、年会費無料のクレジットカードを積極的に発行していたりと様々な魅力あり。
比較項目 | 大手カード会社 | 中小カード会社 |
---|---|---|
ポイント制度 | 平凡な場合が多い | 魅力あるものが多い |
年会費 | 総じて高め | 年会費無料カードが多い |
要するにそういった強みを持たないと利用者を集められない…というのが中小カード会社の実情でしょう。
今や知名度バグツンの楽天カードも、中堅カード会社だったからこそ生まれたクレジットカードとなります(同じサービスと機能を持ったクレジットカードを発行していたら、誰も中小カード会社発行のクレジットカードを入手しないということ)。
大手と準大手カード会社の一覧リスト:
参考までに大手クレジットカード会社と準大手のクレジットカードをリスト化してみました。代表的なカードと一緒にご覧ください。
大手カード会社名 | 代表的なカード | 解説 |
---|---|---|
株式会社ジェーシービー | JCB一般カード | JCBブランドのクレジットカードを管理&発行しているカード会社。海外にも提携会社が強い。 |
三菱UFJニコス株式会社 | MUFGカード ゴールド | ニコスカードやDCカードを管理&発行しているカード会社。過去の大手銀行合併によって誕生。 |
三井住友カード株式会社 | 三井住友VISAカード | テレビCMによる知名度が高いクレジットカード。海外でも使いやすいカードとして人気。 |
クレディセゾン | セゾンカード インターナショナル | 年会費無料カードを最初に発行した会社。現在は有効期限のない永久不滅ポイントが人気。 |
続いて準大手のカード会社例と代表的なカード&解説です。
人によっては楽天カードやイオンカードを大手クレジットカード会社に分類する方もいることでしょう。事実、それらのカード会社が発行しているカード枚数は軽く1,000万枚オーバーなので、大手と読んでも差し支えありません。
準大手カード会社 | 代表的なカード | 解説 |
---|---|---|
楽天カード株式会社 | 楽天カード | 楽天カードマンのテレビCMが話題のカード発行会社。顧客満足度調査1位の常連でもある。 |
イオンクレジットサービス株式会社(イオン銀行) | イオンカード | 20日30日は5%オフ♪のテレビCMで有名なクレジットカード会社。地方在住の方に強い人気。 |
トヨタファイナンス株式会社 | エネオスカード | トヨタ系のクレジットカード発行会社。ディーラー向けカードやENEOSカード等の発行を担当。 |
株式会社オリエントコーポレーション | オリコカード THE POINT | 通称オリコ。過去にテレビCMを多く行っていたことで、未だに高い知名度を誇る準大手。 |
株式会社エポスカード | エポスカード | 丸井のショッピング施設で使えるエポスカードで有名。大手カード会社とは異なる路線を突き進む。 |
このように大手クレジットカード会社と中小クレジットカードには違いが存在。
安心さを取るか、それともクレジットカード自体の魅力を取るかは…みなさんの判断にお任せしますが、初めてカードを作るならまずは無茶せずに大手か準大手カード会社で作るのが無難ですね(詳しくは下記記事にて)。
前述のようにこれらの会社発行のクレジットカードなら、万が一の時の対応にも安心できるはずですよ。
3.ポイント還元率で比較:
3つ目はポイント還元率で選ぶ方法です。
とにかくクレジットカードを買い物で使ってポイントを貯めたい…という方におすすめの比較方法ですね(ポイント還元率とは何?という方は下記記事参照)。
但し、ひとことにポイント還元率が高い、低いといっても年会費が別途かかるのではそれもしっかりと考慮しないといけません。
たとえば私が現在利用しているダイナースクラブ プレミアムカードはポイント還元率1.5%(マイル1.5円換算で2.25%還元)になる素晴らしいカードなんですが、このカードの年会費は10万円以上。
それゆえ、ポイント獲得で年会費の元取るためには年間1,500万円の利用が最低でも必要になってくることを考えると、高還元率かといえば非常に微妙です。
年会費無料カードは少額利用でもお得:
その点、年会費無料のクレジットカードはポイント獲得分がまるまるお得になるクレジットカード。
仮にちょっとだけしか買い物で使わなかったとしても損をすることがないため、クレジットカードの利用額が少ない方は年会費無料のものから選ぶのが無難でしょう。
比較項目 | 解説: |
---|---|
年会費無料のカード | ポイント獲得分すべてが得をするクレジットカード。年会費無料のクレジットカードでポイント還元率が高いものがあればそれがベストですね。楽天カード、JCBカードWあたりが最近の主力です。 |
年会費有料のカード | 年間のポイント獲得金額から年会費を差し引いてポイント還元率を計算しなくてはいけません。たとえば年間利用金額が100万円で2万円分のポイント獲得をしたとしても、年会費1万円なら差し引き1万円の得になるだけ。ポイント還元率は1.0%になります。 |
あえて年会費を払う必要はありません。
大手カード会社はポイント還元率が低い:
あと、多少の例外は存在しますが、三井住友カード株式会社や三菱UFJニコス株式会社といった大手カード会社が発行しているクレジットカードは、総じてポイント還元率が低め。
これは大手カード会社だとポイント制度に魅力を持たせなくても新規会員が集まりやすいためなので、ポイント目当てでクレジットカードを作りたい方は選択肢から外してOKでしょう。
- 三井住友VISAカード:還元率0.5%程度
- JCB一般カード:還元率0.5%程度
- MUFGカード ゴールド:還元率0.5%程度
高還元率カードとして有名な楽天カード等と比較すると、1/2程度のポイントしか貯まりません(楽天カードの公式サイトはこちら)。
専門家おすすめのカードは別記事にて:
こんな感じでポイント還元率でクレジットカードを比較するのであれば、発行会社や年会費分も考慮した上で選ぶことが大切。
『なんだか難しそうだし、計算は苦手だからおすすめを教えてよ』という方は、下記のポイント獲得重視のクレジットカード選びを解説した記事をお読みいただければと思います。
専門家おすすめの高還元率カードを紹介中ですよ。
4.国際ブランドで選ぶ:
4つ目は国際ブランドで選ぶという視点です。
「国際ブランドって?」という方のためにカンタンに説明すると、国際ブランドとはVISAやMasterCard、JCBといったクレジットカードのカテゴリのこと。
これら3つに加えて、アメックス、ダイナースクラブなどを加えた5つが世界5大ブランドと言われています。
例えば海外旅行や海外出張に頻繁に行く…という方は、VISAの国際ブランドが付いたクレジットカードを作るのがおすすめ。有名なクレジットカードだと三井住友VISAカードがありますね(公式サイトはこちら)。
他にも日本国内での利用を重視したい…という方であればJCBブランド付きのクレジットカードを選んだり、とにかくステータス性重視でクレジットカードを選びたいならアメックスやダイナースクラブ…といったように、それぞれの国際ブランドには特徴があります。
VISAかMasterCardが無難:
ただ2019年現在でいえば、VISAかMasterCardブランド付きのクレジットカードを選ぶのが最適なので、どれを選んで良いのかわからない…という方はこの2つのうちのどちらかのマークが入ったクレジットカードを選べばOK。
無理にJCBやアメックスなどを選ぶ必要性はありません*1。
- VISA:強くおすすめ
- MasterCard:強くおすすめ
- JCB:おすすめ
- アメックス:初心者にはおすすめしない
- ダイナースクラブ:初心者にはおすすめしない
また、楽天カードやセゾンカードといったようなクレジットカードでは、カード申込時にVISA、MasterCard、JCBの3つのブランドから好きな国際ブランドを選べるようになっているので、国際ブランドは好きなクレジットカードを選んだ後、どれにすべきかを考えれば大丈夫ですよ(迷ったらVISAで問題なし)。
尚、稀にJCBブランドのクレジットカードのみしか発行していないクレジットカードもありますが、海外旅行にいかないのであればこれでも特に問題ありません。
日本国内ではVISAやMasterCard並に快適に使えます。
5.付加価値で選ぶ:
5つ目はこれ、付加価値で選ぶこと。
ここまでいくつかの付加価値を書いてきましたが、代表的なクレジットカードのサービス内容をいくつか紹介しておきます。
年会費比較 | 解説: |
---|---|
海外旅行傷害保険 | クレジットカードを持っているだけで、海外旅行傷害保険に加入していることになるサービス(自動付帯の場合)。海外での事故や急な病気などでの治療費が出たり、トラブル発生時の損害賠償に対応してくれます。海外旅行によく行く方に人気です(無料で海外旅行保険に加入する方法はこちら)。 |
国内旅行傷害保険 | クレジットカードを持っているだけで、国内旅行傷害保険に加入していることになるサービス(自動付帯の場合)。ただ海外旅行傷害保険とは異なり、適用になるのは事例はかなり少ないので、万が一、事故死してしまった場合など、自分の家族への補償くらいに考えておいたほうが無難かもしれません。 |
空港ラウンジ無料 | 日本国内を飛行機で旅をする方に人気な空港ラウンジ無料サービスも人気です。飛行機の搭乗時間までの隙間時間を有効活用できるので、ビジネスマンの方におすすめですね。 |
プライオリティパス無料 | 日本国内だけではなく海外にも飛行機で行くことが多いという方に人気の空港ラウンジサービスです。国際空港ならほとんどの場所で使えるので、海外旅行や海外出張時に重宝します(プライオリティパス付きカードの一覧はこちら)。 |
高級レストラン半額 | フレンチやイタリアン、お寿司屋さんなどの高級レストランが最大半額になるサービスです。グルメ好きの方に特に人気ですが、主に東京や大阪などの都市部にしか割引対象レストランがないのがデメリットです。 |
ゴルフ場割引 | 憧れのゴルフコースに予約できるサービスや、特定ゴルフコースの割引があるクレジットカードは多いです。ゴルフを安くしたい、有名ゴルフ場でプレイしてみたい…というゴルファーの方向けですね。 |
コンシェルジュサービス | 飛行機チケットを取ってほしい、あのレストランの予約をしておいてほしいなど、自分の秘書がわりに使うことが出来るコンシェルジュサービスも人気。基本、カード決済ができるものならなんでもわがままを聞いてくれるのでラクです。 |
これらの付加価値概要を読んでピンと来た方は付加価値でカードを選ぶのがおすすめ。逆にどれを読んでも「私には関係ないな…」と思われた方は、年会費の安さ(無料かどうか)でクレジットカードを選ぶほうが良いかもしれません。
- 魅力あるサービスがあった:年会費を払ってでも加入を
- 魅力あるサービスがなかった:年会費無料で充分
個人的には美味しいものを食べるのが好きなので、高級レストランの料金が半額になるサービスが付いている、ダイナースクラブカードなどを持つようにしています。これだけでたぶん、年間10万円以上は得してます(ダイナースクラブ 公式はこちら)。
6.直感で選ぶ:
最後はこれ、直感です(笑)。
基本的にこういってしまってはアレですが、クレジットカードなんていうのは最初から自分にベストな1枚が見つかるケースなんて稀。いろいろなクレジットカード申し込んでは解約して知識を増やしていき、最終的に自分にとってベストな1枚が見つかるほうが普通だと言えます。
- 滅多にない:最初から最適なカードが見つかること
- 普通:最初に選んだカードよりも後に選んだもののほうがお得
『そんなこといっても変なカードを申し込んじゃったら危ないんじゃ?』と思われるかもしれませんが、日本国内で発行されているクレジットカードの中で危ないのはリボ払い専用クレジットカードと呼ばれるものくらい。
他のカードはどれも、申し込んだとしても変な請求が来たりするようなことはないので、失敗を恐れずに安心して申込をしてもらえればなと思います(初心者が作ってはいけないリボ払い専用カードリストは下記より)*2。
クレジットカードの解約は3分程度でできる:
こんなことを書いてしまうとカード会社の方に怒られてしまうかもしれませんが、クレジットカードなんてものは銀行口座や証券口座とは異なり、好きなだけ申込してOKですし、不要だと思えばものの3分で解約できる金融商品です。
それにも関わらず、クレジットカードを作りなれていない方だと『クレジットカード選びで失敗してはいけない!』と変に肩肘を張って選びがち。
確かに変なカードを入手したくない、失敗したくない…という気持ちを持つことは重要ですが、仮に変なクレジットカードを選んでしまったとしても解約してしまえば問題ないわけですから、そこまで慎重になる必要性もありませんよ。
事実、私も現時点で15枚のクレジットカードを保有中。
これはもちろん多いほうですが、世の中的には50枚、100枚のクレジットカードを持ってる人もいるくらいなので、過度にクレジットカードを怖がらないようにしてもらえればと思います。
カード比較方法Q&A:
ここまでクレジットカードを比較する上での手がかりを紹介してきましたが、ここから先は更にカード比較がしやすいように、よくある質問とその答えをまとめさせていだこうと思います。
『出来る限り一番お得なクレジットカードを作りたい!』という方は、このQ&Aもしっかりと熟読してみてくださいね。
Q.一番お得なクレジットカードはどれ?
クレジットカードを比較しよう…という方が、一番最初に知りたがるのが『今、一番お得なクレジットカードはどれなのか?』という点。
確かに自分であれこれ比較せずに、一番お得な最強クレジットカードがわかればそれに越したことはないのですが、実はこの質問の回答がとにかく難しい。これはなぜなら年収200万円のフリーターの方にとってのお得なクレジットカードと、年収5億円の大富豪にとってお得なクレジットカードはまったく異なるためです。
更に言うなら専業主婦をしている女性にとってのお得なクレジットカードと、60歳を過ぎて定年退職した後の年配者におすすめなクレジットカードも別。
こんな感じで年齢や職業、性別に応じてお得なカードは変わってくるため、万人にとってお得なクレジットカードなんて存在しないですね(詳しくは下記記事にて)。
だからこそ自分で見つける必要性あり:
だからこそ自分にとって一番お得なクレジットカードというのは、面倒でも自分自身で調べて見つける必要性あり。
もちろん年会費無料クレジットカードの中で一番お得なクレジットカードはどれかとか、ポイントが貯まりやすいカードはどれかとか、そういう条件を付けた上での最強カードはいくらでも紹介可能なので、まずは自分がどの角度からカードを選びたいかを見つけてもらえればなと思います。
いやいや、それすらも面倒だ…というなら下記の、当サイトがおすすめするクレジットカードの中から、好きなものを1枚、選んでみてくださいね。
Q.VISAカードとマスターカードはどちらが良いの?
はじめてクレジットカードを比較する…という方が悩みがちなのが、VISAカードとマスターカードはどちらが良いのか…という点です。
これについての結論は「どちらでも好みでOK」。その理由は単純で、VISAカードもマスターカードも使えるお店の数にはそう違いがないためです(詳細は下記記事にて)。
とはいえ、完全にVISAとMasterCardが一緒なのかと言えばそんなことはありません。
実際にはMasterCardよりもVISAの企業規模のほうが2倍くらい大きいので、「とにかく安心&安全なクレジットカードを作りたい」という要望があるなら、最初はVISAブランド付きのクレジットカードを作ったほうが無難かも。
日本国内はもちろん、アメリカやブラジル、イギリスやスペインなどなどの海外でも支払いに使えるので、海外旅行等のお供に持っていってもらえればと思います。
Q.それじゃJCBとVISAならどっち?
同様にJCBカードにするかVISAカードにするか迷っている…という方も多いのですが、こちらは主に海外に行く予定があるかどうかで判断すればOK。
JCBは残念ながら海外で利用できる場所が限られてしまうというデメリットがあるので、海外旅行や出張等に行く可能性があるのであれば、VISAブランドのクレジットカードを作っておいたほうが無難でしょう。
JCBはキャンペーンに強い:
反面、日本国内くらいでしかクレジットカードを使う予定がない…という方なら、東京ディズニーリゾート貸し切りキャンペーンなどの魅力的なイベントを主催しているJCBもおすすめ。
支払いで使えるお店の数はVISAと比べて若干、見劣りしますが、使う上で不便さを感じることはほぼ無いとは思いますよ。
Q.年会費無料カードだと恥ずかしいの?
『自分でいろいろとクレジットカードを比較してみたら年会費無料カードがいいなと思ったんだけど、年会費無料カードって人前で使うと恥ずかしいとかあるの?』と心配な方も多いかと思いますが、これはまぁ、ケースバイケース。
例えばこれから付き合うかもしれない意中の女性の前で楽天カードやイオンカードといった年会費無料カードを使うのはあまりおすすめは出来ません。やはりゴールドカードやプラチナカードといった、ある程度、見栄えの良いクレジットカードを使うほうが無難といえることでしょう。
- 異性の前で利用:お金がない&ケチな人だと思われるかも?
- 部下の前で利用:上司の威厳が保てないかも?
反面、すでに結婚している方や、お金を持っていないのが普通である大学生や専門学校生には年会費無料カードでも十分。敢えて年会費を払ってゴールドカードを持つ必要性はないので、無理に背伸びをする必要性はありませんよ(ゴールドカードに関する詳しい情報は下記記事にて)。
その他、クレジットカード比較方法:
ここまでで紹介した比較方法以外の、もっと違う視点でクレジットカードを選びたい…という方向けに、更に別の比較視点についても紹介しておきます。年会費もポイントも、自分にとってはそれほど重要じゃない…という方はこちらを参考をどうぞ。
ETCカード重視で選びたい:
クレジットカードではなく、そのカードで追加発行可能なETCカード利用を重視したクレジットカードを選びをしたい…という方は下記記事を参考に。
ETCカードもクレジットカード同様、カードによって特徴やポイントの貯まりやすさなどが異なるものなので、普段から車で通勤している方や、仕事で車を使う機会が多い方などにおすすめ出来ます。
加えて近年ではETCカード発行が有料とか、年会費が別途必要などなど、ETCカードを取り巻く環境は悪化傾向にあるので、ETCカード作成にお金なんて払いたくない…という方は、こちらの記事の内容こそ重視すべきなのかもしれませんね。
デザインでカードを比較したい:
クレジットカードの年会費やサービス内容、ポイント制度ではなく、券面デザインでカード選びをしたい…という方も一定数います。
そんな方は券面デザインが固定されているクレジットカードではなく、自由に選べるクレジットカードを作るのがおすすめ。
例えば上記のエポスデザインカードなどは現在、70種類以上のカードデザインから好きなものを選択して作成できるので、カード払いをする度に嬉しい気分になれることでしょう(下記はエポスカードで選べる券面デザイン例)。
この他にもデザインを選ぶことが出来るクレジットカードはそれなりに存在するので、デザイン重視の方は下記記事を参考に。
JCB EITやVIASOカードなど、豊富なデザインラインアップが用意されているカードがありますよ。
早く発行してくれるカードが欲しい:
『ポイントとかサービスとかそんなのどうでもいいから、とにかく早くクレジットカードを入手したいんだ!』という、発行スピードを重視したクレジットカード比較をしたい方は下記記事を参考に。
郵送で自宅まで届く時間の早い、おすすめクレジットカードを紹介中です。
もっと急ぎで入手したい場合は?
『いやいや、2日や3日と言わず、今日この日にクレジットカードがほしいんだよ!』という方は、即日発行に対応したクレジットカードを選べばOK。
これらのクレジットカードは郵送で自宅まで届けてもらうのではなく、自分から指定場所にクレジットカードを受け取りに行くことで即日入手が可能なため、急ぎでカードが欲しい方に最適ですよ。
- 郵送で届けてもらう:早くても1~2日はかかる
- 自分から受け取りに行く:今日申し込んで今日受取も可能
反面、デメリットとしては都市部ではないと受け取りができない点。山間の過疎地などにお住まいの方は、素直に郵送でカードを送ってくれるクレジットカードを選んだほうが無難でしょう。
入会特典でクレジットカードを選ぶ:
ポイントは発行スピードではなく、入会キャンペーンの有無などでクレジットカードを選びをしたい…という方も少なくありません。
例えば年会費無料&発行費無料で作れる楽天カードだと、入会+利用だけで5,000円分以上のポイントが貰えるため、こういったカードを複数申込するとちょっとしたお小遣いになる…といった具合です。
入会キャンペーンはすべてがお得ではない:
とはいえ、クレジットカード会社が企画しているすべての入会キャンペーンがお得というわけではありません。
実際、入会で1,000円前後のポイントしか貰えないカードも多いですし、入会特典の付与条件が厳しすぎてせっかくカード入手しても貰えない…なんて場合もあるため、入会特典目当てでクレジットカード比較をするならそういった部分も気をつけてもらえればと思います(下記記事では当サイトおすすめの入会キャンペーンを紹介しています)。
さぁクレジットカードを作ろう:
これでみなさんもクレジットカードの比較についてはバッチリなはず。
あとは自分にとって一番最適なクレジットカードを見つけるだけなので、年会費やポイント、サービス内容を比べてみた上で、「これはお得に違いない!」という1枚を探し出してもらえればと思います(それでも選べない…という方は当サイトおすすめのカードをどうぞ)。
以上、専門家がクレジットカードの比較方法をわかりやすく解説(2019年版)!あなたに最適なクレジットカードの選び方を解説します…という話題でした。
参考リンク:
クレジットカードの最新情報や知識をもっと知りたい…という方は是非、定期的に当サイト「クレジットカードの読みもの」を読みに来てください。
日々、カード業界の最新情報やお得なカードの使い方等を紹介していますよ。