海外旅行や出張中に発生した事故や急病による負担を軽減してくれる、ありがたい保険である海外旅行傷害保険(通称:旅行保険)。
今回はこの海外旅行傷害保険に完全無料、つまり負担0円で加入できる年会費無料クレジットカードを紹介してみたいと思います。
今回のクレジットカード選定基準:
- 年会費無料(保有にお金がかからない)
- 発行費用無料(入会金無料)
- 保険加入費用無料(保険加入に別途費用不要)
- 海外旅行傷害保険付き
とにかく旅行費用を安く抑えたい方はもちろん、海外旅行用にクレジットカードが欲しい方もご覧ください。1枚あるだけで安心感が段違いですよ。
海外旅行保険付きクレジットカード:
早速、海外旅行傷害保険が付いた年会費無料のクレジットカードを紹介していこうと思います。
セゾンブルー(25歳以下限定):
現在、大学生や専門学校生といった学生の方などの25歳以下の方であれば、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードというクレジットカードが一番おすすめ。
こちらのクレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険は最高3,000万円&自動付帯…と、他の年会費無料クレジットカードよりも手厚い補償内容となっているので、とにかく25歳以下の方であればこのカードを選ぶようにしてください。
海外・国内旅行中の事故について
海外・国内旅行中の事故について最高3,000万円(注1)まで自動的に補償いたします。会員様はもちろん、ファミリーカード会員様(注2)も補償いたします。
他のカードと比較する必要性がないくらいの手厚さです。
26歳以降は年会費が発生する:
但し、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは26歳以降になると年会費が発生してしまう点には注意。
- 25歳以下で申し込んだ場合:26歳になるまで年会費無料
- 26歳以降に申し込んだ場合:年会費が必要になる
そのため、このカードを申し込むのであれば、18~23歳くらいの学生がベストかもですね。
それ以降だと年会費無料の特典を充分に堪能することなく、年会費が有料に切り替わってしまうことでしょう(26歳までに解約すれば年会費は発生しない)。
エポスカード:
マルイ系のクレジットカードであるエポスカードにも、海外旅行傷害保険は自動付帯。
Visa付きのエポスカードなら海外旅行傷害保険が自動付帯。旅先でのケガやさまざまなトラブルを強力ガード!
ご出発前のお届けやお手続きは一切不要。エポスカードをお忘れなくお持ちください。
こちらは傷害死亡が最高500万円まで…とちょっとさみしい金額になっていますが、障害治療や疾病治療費用が200万円以上補償されるなど生存時に助かる保険内容になっているのが魅力です(死亡時の補償は少なめだが、事故や急病などの際には助かる補償内容ってこと)。
※2023年10月1日より自動付帯から利用付帯へと変更が決定済み。それにあわせて補償内容が大幅に強化されます。
カードとして癖が少ないのも魅力:
また、エポスカードは初心者にも安心のクセが少ないクレジットカードであること、そして割引サービスも豊富なカードなので、海外旅行傷害保険の加入目的でなくてもおすすめしたい1枚。
当サイト『クレジットカードの読みもの』でも、おすすめのクレジットカードとして紹介中です。
楽天カード:
インターネット上で絶大なる人気を誇る楽天カードにも、海外旅行傷害保険が付帯。
しかも傷害死亡・後遺障害が最高2,000万円…と、年会費無料のクレジットカードにしては非常に魅力的な補償内容となっています。
海外旅行傷害保険
旅先でのケガや病気、トラブルをサポートいたします。海外旅行の際は、楽天カードをお忘れのないようお持ちください。
利用付帯である点は注意:
ただ楽天カードの海外旅行保険については自動的に加入となる保険ではなく、楽天カードで旅行費用の支払いをしてはじめて加入となる「利用付帯」のため、持っているだけでは海外旅行保険に加入できません。
- 自動付帯:持ってるだけで旅行保険に加入
- 利用付帯:旅行費用や航空券をカード払いすると加入できる
つまり楽天カードを入手して海外旅行保険を適用させたいのであれば、必ず旅行費用の一部でも構わないので楽天カードで支払いを!
例をあげると羽田空港へ関西国際空港への電車代をクレジットカード払いしても保険適用となるので、忘れずにカード払いしてください。
それで最高2,000万円の補償獲得です。
横浜インビテーションカード:
知名度はまったく高くありませんが、クレジットカード発行大手のジャックスが発行している横浜インビテーションカードは、年会費無料にも関わらず最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯されるクレジットカード。
しかもこのカードの旅行保険は自動付帯ゆえ、保有しているだけで自動的に海外旅行保険に加入している状態になります。
海外でも頼もしい!海外旅行傷害保険
安心して海外旅行が楽しめるよう、保険金最高2,000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯されています。会員期間中なら、何度旅行されても、その都度保険が適用されます。
急病やケガの際にも緊急アシスタンスサービスがついているから安心です。
楽天カード等のように旅行代金の支払いは不要です(国内旅行傷害保険は利用付帯)。
※2023年10月1日より自動付帯から利用付帯へと変更となります。ご了承ください。
各種割引が多いクレジットカード:
また、横浜インビテーションカード…なんて名前が付いているものだから、神奈川県の横浜エリアでしかお得感がないクレジットカードかというとそんなことはなく、全国各地にある映画館、レストラン、ホテル等での優待が豊富なサービスも付帯。
そのため、クレジットカードを持つことによって様々な割引を受けたい方にも横浜インビテーションカードはおすすめの1枚になりますよ。
弱点は支払い時に得られるポイント数が少ないことや、知名度が低いことくらいです(支払い用ではなく割引や保険用に持つとお得となる)。
海外旅行保険代は通常、有料:
通常、海外旅行傷害保険に加入するためには、成田空港や関西国際空港にある海外旅行保険加入の機械などで手続きを踏み、お金を払う必要がありますが、上記で紹介しているクレジットカードであれば完全無料で海外旅行傷害保険に加入可能。
- 海外旅行傷害保険にそのまま加入:当然、有料
- クレカで海外旅行保険に加入:年会費無料カードなら無料
しかも海外旅行の場合には数日間の旅行保険代でも5千円~1万円以上の費用がかかってしまうことも多いので、今回紹介したクレジットカードを活用することで保険代負担を0円に抑えることができます。
とにかくお金を節約したい方はもちろん、頻繁に海外渡航している方はどうぞ。
海外旅行傷害保険に関する知識:
ここでクレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険に関する知識をまとめておきます。知識が不足している方はここで補充しておいてください。
複数枚保有すると補償内容は更に手厚くなる:
実は今回紹介した海外旅行傷害保険付きのクレジットカードを2枚、3枚と複数枚の保有すると、重ねて複数の保険に加入した状態になります。
- 1枚保有:1枚分の保険が適用される
- 2枚保有:2枚分の保険が適用される
- 3枚保有:3枚分の保険が適用される
もちろん1枚のクレジットカード加入だけでも充分な海外旅行保険の補償内容ではあるんですが、大きなトラブルに遭遇してしまった場合や渡航先で重病にかかってしまった場合には不十分なケースもあるので、心配な方は2枚、3枚と複数枚所持をご検討ください。
それでより手厚い補償を受けられるはずです。
死亡保障は増額されない:
但し、保険の補償内容のうち、死亡時&重度の障害が残ってしまった時の「死亡・後遺障害」の補償は加算されません。
あくまで疾病治療費用や傷害治療費用などの補償内容が手厚くなるだけなので、その点はご注意ください。
手厚い補償が欲しいならゴールド以上を:
「死亡・後遺障害」の手厚い補償が欲しい…というのであれば、ゴールドカードやプラチナカードといった年会費がかかるクレジットカード保有が一番。
特に縁起でもありませんが、飛行機が墜落したとか、海外旅行中の不慮の事故で死亡してしまったといった場合などの「遺族への補償」を手厚くしたいのであれば、この「死亡・後遺障害」を重視したクレジットカード選びが重要となります。
- 死亡や後遺障害が手厚い:死亡時に遺族が助かる
- 疾病や怪我の治療費用が手厚い:自分自身が助かる
あなたが家族の大黒柱であるなら、尚更です。
ゴールドカードは年会費がかかるけど:
ただゴールドカードともなると完全無料で旅行保険に加入するのはちょっと無理。
しかし、中には初年度年会費無料といって、1年目の年会費が無料になるゴールドカードもいくつか存在するため、めったに海外旅行なんて行かない方なら1年限定でゴールドカードを保有するのもひとつのアイデアかもしれません。
その上でサービス内容に満足した場合には保有継続を、旅行保険以外にメリットを感じられなかったら解約を…という形を取ればOKです。
詳しくは下記記事を参考にどうぞ。
旅行保険の適用期間は3ヶ月まで:
あと、クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険はその多くが出国後3ヶ月まで…と、適用期間には期限があります*1。
そのため、長期で海外赴任する予定な方や、語学留学などで3ヶ月以上、海外に行く予定がある方の場合には、今回紹介した海外旅行傷害保険だけでは不十分。
費用負担があったとしても、損害保険会社が提供している海外旅行傷害保険に加入していったほうが無難でしょう。
頻繁に帰国するなら十分なことも:
但し、頻繁に日本と海外を行き来している場合には、日本に帰国するたびに適用期間がリセットされるため、その都度、3ヶ月間の補償を受けることができます。
- 年1回の渡航:その渡航後、3ヶ月間が保険適用
- 年2回の渡航:それぞれの渡航後、3ヶ月間に保険適用
- 年3回の渡航:それぞれの渡航後、3ヶ月間に保険適用
まぁさすがに留学生だとそんなに頻繁に日本に戻ってくることはないかと思いますが、仕事で海外渡航される方はクレジットカード付帯の海外旅行傷害保険だけでも十分なケースもありますよ(長期で渡航予定がある方はこちらの記事も参照)。
是非、上手に活用してもらえればな…と思います。
以上、海外旅行保険が付いた年会費無料クレジットカード(2023年版)!海外旅行や留学には、旅行保険が自動付帯のカードを持っていこう…という話題でした。海外旅行や海外出張前にタダで手入る安心を、どうぞ堪能ください。
参考リンク:
出国前に海外でのクレジットカード事情を知っておきたい方は、下記記事もあわせてどうぞ。
店頭でのクレジットカード利用方法から、紛失等で困った時にどうすれば良いのか等をまとめています。
*1:一部のクレジットカードでは、海外旅行傷害保険の適用期間が2ヶ月まで…とされているものもあります。また、海外渡航後から3ヶ月間なのか、それとも日本で自宅近くから公共交通機関(電車やバスなど)に乗った時から3ヶ月間なのかはカード会社によってもバラバラなので、ギリギリ3ヶ月渡航する予定な方は念のため、調べておいたほうがいいでしょう。