今回は日本国内で銀聯ブランド(ユニオンペイ)のクレジットカードを入手する方法をまとめておこうと思います。
上海や北京、大連といった中国の主要都市に出張で行く予定があるという方は是非、参考にしてみてくださいね。
日本国内で銀聯カードを入手する方法:
三井住友銀聯カード:
現在、日本国内で銀聯カードを発行している主なクレジットカード会社は2社。
1つはご存知、三井住友カード株式会社。Visaカードを発行していることで有名なクレジットカード会社です。
こちらでは三井住友カードをお持ちの方を対象に、三井住友銀聯カードという子カードの発行を行っているので、誰でも気軽に申込をすることが出来ます(三井住友カードのゴールドカードやプラチナカード保有者でも銀聯カード申込は可能)。
サブカードとして銀聯カード発行可:
銀聯カード入手の手順としては単純で、三井住友カードを申し込むタイミングで銀聯カードの追加発行を依頼すればそれでOK。
要するにETCカードや家族カードのように三井住友カードの追加カードという形で銀聯カードが発行できるので、銀聯カードが欲しい方はそのまま三井住友カードや三井住友カード ゴールド等を申し込めば問題ありません(詳しくは公式サイトにて)。
ちなみに銀聯カードの年会費は無料ですが、三井住友カードそのものは年会費がかかること、そして銀聯カードの更新時には更新費がかかる点は把握しておいてください。
気をつけるべき点はそのくらいです。
ゴールドカードの銀聯カード:
日本国内で銀聯カードを発行しているもう1つのクレジットカード会社はMUFGカードです。
そんな名前は聞いたことがない…という方も多いかもしれませんが、MUFGカードはニコスカードやDCカードといった有力なクレジットカードブランドを保有している、三菱UFJフィナンシャルグループの企業。
怪しい会社ではありません(日本最大級のクレジットカード会社)。
このMUFGカードでは現在、日本で唯一、銀聯ブランドのゴールドカードを発行しています。こちらも三井住友カード同様、親となる別のクレジットカードを申し込む必要性がありますが、そのカードを入手できれば誰でも下記の銀聯ゴールドカードを入手することが出来ます*1。
銀聯ゴールドカードの年会費は安い:
こう書くと『銀聯ブランドのゴールドカードは魅力的だけど、銀聯ゴールドカードって年会費が高いんじゃないの?』と思われるかもしれませんが、その費用はというとわずか年会費2,000円程度。
銀聯カードの新規発行費を考慮してもかなり安く銀聯ゴールドカードを入手できるので、それほど家計に負担をかけることなく入手ができますよ(下記のMUFGカード ゴールドの公式サイト参照)。
おすすめです。
尚、銀聯ブランドのゴールドカードを持つメリットは出張先の中国で、現地の方(中国人)から信頼してもらえるということ。
長期で中国に滞在する予定があるのであれば是非、日本にいるうちに銀聯ゴールドカードを作成してもらえればと思います。
三井住友カードの銀聯カードを申込してみた:
実際に三井住友カードの申込と同時に銀聯カードの申込もしてみたところ、だいたい1週間程度で自宅に郵送されてきました。
ただ銀聯カードの郵送は三井住友カード本体とは別の郵送になるようで、本カードよりも1日遅れての到着となった点は要確認。
- 本カード:7日後に到着
- 銀聯カード:8日後に到着
ここをしっかり把握しておかないと、『あれ、銀聯カードを申し込んだのに忘れられているんじゃないか!?』と心配になってしまうかもですね(苦笑)
焦らずお待ちいただければと思います。
VISAやマスターカードが使えないことも:
最後にですが、北京や上海といった大都市であっても中国ではVISAカードやマスターカードが使いにくいことがあります。
そもそも中国国内には銀聯カードのみしか受け付けてくれない店舗なんてものもありますし、Visaカードが使えるお店でも店員から「手元に銀聯カードはないのか!?」と聞かれることもあるくらい。
更にJCBカードに至っては悲しいかな、「加盟店手数料が高いからやめてくれ」なんて言われることすらありましたね(苦笑)
マクドナルドなどの大手チェーンでも使いにくい:
また、最近で中国国内ではクレジットカード払いではなく、アリペイやWeChatPayなどのスマホ払いが主流。
そういう影響もあってか、クレジットカードすら使えないお店も徐々に増加してきている感があるので、そういうお店だと以前にも増してVisaやMastercardが使えないことも考えられます。
事実、大手ファーストチェーン店であるマクドナルドでも、VisaカードやMastercardが嫌がられることがあるのだそう(こちら記事を参照)。
店内に有人レジはあるにはあるが、「その他モバイル決済、カード払い用」という表示があるのみだ。
しかも使えるカードは銀聯カードなど中国のクレジットカードだけで、VISAやマスターなど国際カードブランドいわゆる「外卡」は使えないときた!
こうなると銀聯カードを持っていないと支払いそのものに不便してしまうことも増えるので、中国出張や旅行に長期で行く予定があるなら、銀聯カード作成がもはや必須なのかもしれません。
以上、日本国内でも作れる銀聯カードまとめ!中国に行くなら、予め銀聯ブランド(ユニオンペイ)のクレジットカードを作っておこう…という話題でした。
参考リンク:
そもそも国際ブランドってなに?クレジットカードとはどう違うの?という方は下記記事を参考に。
国際ブランドの基礎知識だけでなく、VisaやMastercardといった国際ブランドごとの特徴も解説しています。
*1:MUFGカードでは銀聯ゴールドカードだけでなく、ノーマルの銀聯カードも発行しています。