今回はゴールドカードにプラチナカード、クラシックカードにリボ払い専用カードといった、クレジットカードの種類について初心者向けに解説した記事を書いてみたいと思います。
クレジットカードを作ろうと思うんだけど、自分はどれを選んだらいいんだ…と迷っている方は是非、これらの種類をしっかり把握した上で自分に適した1枚を探してみてくださいね(クレジットカードの比較方法については下記記事を参照)。
階級ランクごとのクレカ種類:
早速、クレジットカードの種類やその特徴についてまとめていきたいと思いますが、はじめはゴールドカードやプラチナカードといった、クレジットカードの階級ランクにおける種類の解説からしたいと思います。
一般クレジットカード(クラシックカード):
クラシックカード、または一般クレジットカードは、年会費0円で作ることが出来る年会費無料クレジットカードや、年会費が数千円以下程度で作れるクレカの総称のこと。
言わば一般クレジットカード=ごくごく普通のクレジットカード…という感じですね。代表的なクラシックカードとしては、楽天カード、三井住友カード、イオンカードなどが挙げられると思います。
初めてカードを作る方に最適な一般カード:
そのため、大学生や社会人になったばかりの方がはじめて、クレジットカードを入手する…という場合には、この一般クレジットカードの中から選ぶのがおすすめ。
カードの右左もわからない状態で年会費を払っても意味はないので、最初は年会費無料クレジットカードで十分ですよ。詳しくは下記記事を参考にどうぞ。
ゴールドカード:
ゴールドカードはその名の通り、黄金に輝くクレジットカード。
従来はだいたい年会費にして1万円前後のクレジットカードがゴールドカードと呼ばれることが多かったんですが、時代とともに大きく変化中。
たとえば2000年はじめ頃から20代向けのヤングゴールドカード、そして2010年頃からは年会費負担の少ない低年会費ゴールドカードなどが発行開始されたので、現在では年1万円もお金を出さなくてもゴールドカードを持てる時代になっています。
- 一般ゴールドカード:年会費1万円前後の王道カード
- ヤングゴールドカード:主に20代向けのゴールドカード
- 低年会費ゴールドカード:年会費2,000円程度のゴールドカード
昔よりも庶民的なカードになってきた:
そんな感じで20代でも作れたり、年会費負担が2,000円(1ヶ月あたりで考えると200円弱)で作れるようになってきたゴールドカードは、昔とは異なり、収入が多くなくても作れるクレジットカードという位置付けに。
反面、世間的なゴールドカードの印象は未だに高いままなので、ゴールドカードを1枚持っておくと、異性や部下へのアピールに役立つことも多いですよ。詳しくは下記記事を参考にどうぞ。
プラチナカード:
プラチナカードはゴールドカードよりも上のグレードを持つクレジットカードの分類です。
当然、ゴールドカードよりも手厚いサービスや保険がついていて、年会費は安くても2万円台から、高いものになると10万円以上のプラチナカード何ていうのも珍しくはありません。
そのため、基本はプラチナカード=30歳以上の所得が高い人向けクレジットカード…といったところですね。庶民ではなかなか入手は出来ません。
招待制であることがほとんど:
あと、プラチナカードは一般クレジットカードやゴールドカードとは異なり、クレジットカード会社から招待されてはじめて入手できる招待制のカードが大多数。いくら欲しくても自分の意思では申し込むことが出来ません。
しかし、近年では三井住友カード プラチナのように自由に申し込めるプラチナカードも増えてきているので、どうしてもプラチナカードが欲しいなら直接申し込み可能なものを選ぶようにすればOK。
詳しくは下記記事に詳しくまとめてあるので、そちらを参考にしてもらえればと思います。
ブラックカード:
ブラックカードは、ごくごく限られたお金持ちや、クレジットカードの利用歴がとんでもなく良い方が作れるクレジットカードの種類。
ブラック…というとあまり良い印象がないかもしれませんが、このブラックカードはプラチナカードやゴールドカードよりも圧倒的に上のグレードになっています。
国内で発行されてるブラックカードは少ない:
また、ブラックカードともなると、日本国内で発行されている種類もごくわずか。
JCBやアメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブといったクレジットカードブランドでそれぞれの最高峰カードが存在するので、興味がある方は下記記事もあわせてご覧ください。
最近では直接申し込みな金属製のブラックカード(LUXURY CARD)なんてものも出てきていますよ。年会費はとんでもなく高いですが、目立つこと間違いなしです。
一般クレジットカードをシルバーカードと呼ぶことも:
ゴールドカードやプラチナカード、ブラックカードという用語のように、一般クレジットカードをシルバーカードと呼ぶ風潮もクレジットカード業界内にあり。
これは年会費無料カードや年会費数千円のカードは、銀色をしていることが多いことからその総称が使われるようになったものと思われます。
ただ一般的にそういった呼び方がされることは稀なので、これから業界人になる方でもなければ一般クレジットカード、もしくは年会費無料カードという呼び方でOKかもしれません。あくまで参考までに。
目的別のクレジットカード種類:
次に支払い方法や用途に応じたクレジットカードの種類を紹介します。
リボ払い専用クレジットカード:
リボ払い専用クレジットカードは気軽に作れるメリットがある反面、利用時には一番気をつけて欲しいクレジットカードです。
ご存知のようにリボ払いは1回払いやボーナス払いとは異なり、金利手数料が別途必要となってくる支払い方法。
そのため、支払いで使えば使うほど金利手数料が発生してしまうクレジットカードなので、特にクレジットカードの仕組みをよく理解していない初心者の方には不向きなカード種類だと言えます。
- 通常のクレジットカード:
1回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払いなどからその都度、好きな支払い方法を選べる。
- リボ払い専用クレジットカード:
その名称の通り、リボ払い専用のクレジットカード。支払い時には1回払いや分割払いは使えず、リボ払いしか使えない。
ポイントが貰えても年会費無料でもダメ:
こう書くと『いやいや、リボ払い専用クレジットカードを使うと普通のカードよりもポイントが貯まりやすし、年会費も無料なんだよ』という意見もあるかもしれませんが、そういった活用方法が使えるのはクレジットカード中上級者以上の話。
- カード初心者:お得さよりも払う金利のほうが多くなる
- カード中上級者:うまく使えばお得だが、当サイトとしてはおすすめしない
前述のように知識量が圧倒的に不足している初心者の方には不向きなクレジットカードなので、お得そうに見えたとしてもリボ払い専用クレジットカードは作らないようにしてもらえればなと思います。
リボ払い専用であることが大きく書かれていない:
尚、そんなちょっと初心者には危険なリボ払い専用クレジットカードですが、クレジットカード発行会社によっては『これはリボ払い専用です』といった記述があまり書かれていないケースも存在。
誤って申し込んでしまわないように、カード申込時には隅々までしっかりと確認した上で申請するようにしてくださいね(リボ払いのメリット&デメリットは下記記事参照)。
法人向けクレジットカード:
法人向けクレジットカードはその名の通り、株式会社や有限会社といった企業経営者や、個人事業主の方向けに作られているクレジットカードです。
主に商品の仕入れや交通費などの支払いをクレジットカード払いでしたい…経営者や、社員にクレジットカードを持たせて経費管理をしたいという方に最適なクレジットカードジャンルですね。
下記のクラウド会計ソフトと連動させれば、経費処理も一気に楽になるので、経営者本人&経理担当の負担を大きく減らせることでしょう。
活用次第でビジネス躍進に繋がります。
起業&創業間もなくても作れる:
ちなみに一昔前までは法人向けクレジットカードなんて会社設立から3年以上が経過&3年連続黒字な会社には発行してもらえなかった時代があったんですが、現在では経営者本人が保証に入ることで創業間もない起業であっても作成可能。
- 過去:創業3年以上&3年連続黒字の会社向け
- 現在:創業まもない企業や、起業間もない個人事業主でも作成可能
また、社会的に信用力が低いと言われている個人事業主でも作ることが出来るので、とにかく事業用のクレジットカードが欲しいと思っている方は、下記記事を参考に、おすすめの法人カードを作ってみてください。
1枚あるとかなり便利ですよ。
ドル決済専用クレジットカードなんてものも:
海外で利用することが多い方や、アメリカドルで資産運用している方にとって使いやすい、ドル決済専用クレジットカードというものも発行されています(現在だと住信SBIネット銀行やソニー銀行などが取扱)。
- 通常のクレカ:日本円に両替した上で引き通し
- ドル決済専用クレカ:ドル建てのまま決済(為替手数料不要)
こちらは海外で利用しても為替手数料がかからないメリットがあるので、米ドル建ての銀行&証券口座を持っている方は使ってみると面白いかもしれません。
クレジットカードに付随するカード:
クレジットカードのランクや用途による分類を紹介させてもらったので、今度はクレジットカードに付随するカードの種類についても解説しておきます(いわゆる子カードと呼ばれるものの種類)。
ETCカード:
ETCカードは高速道路や有料道路を通行するために利用するカードのこと。
ETCパーソナルカード等の例外はありますが、原則はクレジットカードを発行した上ではないと入手できない付随カードとなっています。
- クレカ発行なしのETCカード入手:難しい
- クレカ発行ありのETCカード入手:一般的
そのため、ETCカードが欲しいならば、ETCカード発行に対応しているクレジットカードを作るのが最短ルートです。
クレジットカード一体型タイプも:
また、ETCカードには独立型のETCカードと、クレジットカードと一体型になったETCカードの2種類が存在。
クレジットカード一体型のETCカードは1枚だけ持ち歩けば買い物にもドライブにも使えるので便利なカードなんですが、車の中に置きっぱなしにしてしまうことが多いETCカードに買い物機能がついていると車上荒らし等の対象になってしまうので、当サイト『クレジットカードの読みもの』としてはおすすめはしていません。
あと、ひとことにETCカードといっても、様々な特徴やサービスのついたものが存在するので、『どうせどれでも一緒だろ?』と思わないでください。詳しくは下記記事を参考にどうぞ。
家族カード:
家族カードは保有しているクレジットカードの分身のようなカード。
本来、クレジットカードは名義人本人しか使うことが出来ないところを、家族名義のクレジットカードをもう1枚作ってもらうことで、家族にも自分のクレジットカードを利用させられるメリットがあります。
- 家族カードなし:家族に自分のカードを使わせることは出来ない
- 家族カードあり:家族に自分のカードを使わせることが出来る
家族カードは年会費が安いのがメリット:
家族カードの主なメリットは、年会費負担が元となるクレジットカードよりも安いことが多いという点。
中には年会費負担0円で家族カードを発行できるクレジットカードも多いので、たとえば夫婦2人でバラバラにクレジットカードを作るのではなく、自分名義のクレジットカードを作った上で家族カードを発行すれば年会費負担をへらすことが出来ます(下記図を参照)。
更に家族カードを活用すれば、獲得可能なクレジットカードポイントも1枚に集約することが出来るので、より高額で価値の高いアイテムとポイント交換することも可能になりますよ(さらなる活用方法については下記記事を参考に)。
ビジネスアカウントカード:
ビジネスアカウントカードとは、保有中のクレジットカードに1枚追加する形でカードを発行し、私生活用と仕事用でクレジットカードを分けて使おう…というもの。
- 通常のカード:私生活用の支払いに
- ビジネスアカウントカード:経費支払に
基本的には個人事業主や小規模な法人ビジネスを運営している経営者向けのクレジットカードなんですが、正社員や会社役員の方が支払いを分けるためにビジネスアカウントカードを活用している場合もありますね。
とにかくカードを2つにして、支払先に応じて使い分けたい…という方に最適な付随カードです。
楽天カードなどでも発行できる:
そんなビジネスアカウントカードを発行できる主なクレジットカードは下記の通り。
意外なのは楽天プレミアムカードでもビジネス・アカウントカード(楽天ビジネスカード)を発行出来る点だと思います。
どちらも追加で発行費用はかかりますが、1枚持っていると家計簿&経費処理がラクになるのでおすすめですよ。
主な国際ブランドの種類:
ちょっと本題とはズレますが、VISAやJCBといった国際ブランドの種類を知りたい…という方もこの記事を読んでくれていると思うので、念のため、こちらの情報についてもざっくりまとめておきます。
『えっと、国際ブランドってなに?』という方は、下記記事を読んでもらったほうが詳しい知識が入ると思いますよ。
VISAカード:
VISAカードはご存知、世界ナンバーの国際ブランド。
このVISAブランドが付いたクレジットカードさえ保有していれば、海外での支払いで困ることはほとんどないため、海外旅行や海外出張に行く予定があるなら1枚くらい持っておくようにしてください。
また、最近では日本国内でも一番使われているクレジットカードブランドに成長(引用はこちら)。
後述するJCBカードよりも今や使えるお店の数が多いので、どのカードブランドにするか迷ったらVISAがおすすめとなります。
マスターカード:
マスターカードはVISAに次ぐ、世界No.2の国際ブランド。
海外での使い勝手はバツグンなのは言うまでもありませんし、日本国内でもVISA同様に使えるお店はJCBよりも多いので、すでにVISAカードを1枚保有している方であれば2枚目はマスターカードブランド付きのクレジットカードを選ぶのが無難です。
VISAに対抗すべく積極的に投資中:
あと、ここのところVISAに対抗すべく、積極的な投資を行っていることもマスターカードの魅力。
特にiPhone版のおサイフケータイともいえるApple Payでは、マスターカードを保有しているとフル機能が使えるメリットがあるので、1枚目からマスターカード付きのクレジットカードを作るのもおすすめですね。
JCBカード:
日本国内での利用に強みを持つ国際ブランドの種類がJCBカード。
主に40歳以上の方であれば『クレジットカードといえばJCBカード』という印象を強くお持ちの方もきっと多いと思います。
しかし、昨今ではVISAやMastercardに押されてそのシェアは下落中。海外でもハワイや台湾といった日本人がよく行く観光地以外では使い勝手がそれほど良くないので、存在感が少しずつ薄れてきているのは残念な点ですね。
ディズニーとの提携キャンペーンが多い:
とはいえ、JCBカードを保有していると受けられるメリットも多く、国内だと毎年、東京ディズニーリゾートと提携した限定イベントや大規模なパークチケット配布キャンペーンを実施中。
そのため、ディズニー好きな方ならもうJCBカード一択かもしれません。
支払いで使って使って使って、お得に東京ディズニーランド&ディズニーシーを楽しんでもらえればなと思います。
アメリカン・エキスプレス・カード:
アメリカン・エキスプレス・カードはステータス性の高いクレジットカードブランドとして人気の種類。
1980年後半のバブル当時に、『いつかはアメリカン・エキスプレスのゴールドカードを持ちたい!』と夢見た方は多いのではないでしょうか?そのくらい金持ちしか持てない、高嶺の花だったのです。
現在では比較的ラクに作れる:
反面、2020年現在ではアメリカン・エキスプレス・カードの入手はさほど難しいことはありません。
下記記事のように年会費無料か条件付き無料で入手できるアメリカン・エキスプレス・カードも増えてきているので、極端なことを言ってしまえばアルバイトやパート社員でも作成可能。
もはや高嶺の花でもなんでもないので、いつかはアメックスと思っている方はこの機会に作成してもらえればと思います。
ダイナースクラブカード:
ダイナースクラブカードもアメリカン・エキスプレス・カードと同じで、昔は『医者や弁護士でなければ作ることが出来ないクレジットカード』として羨望の的になったクレジットカード。
実際、年収にして1,000万円以上、賃貸マンションや貸家に住んでいる人には発行がされず、持ち家を持っている方のみ入手できる…なんて噂もあったくらいです(真偽の程は不明)。
若干、審査基準が緩められたものの:
しかし、現在では若干、審査基準が緩められたようで、年収にして500万円以上もあれば作れるクレジットカードに変化。
それでも入手難易度は高いので、今も昔もステータスカードとして人気がありますよ(ステータスカードについては下記記事を参照)。
国際ブランドには他にもいくつか存在:
クレジットカードの国際ブランドは日本国内だと、VISA、マスターカード、JCB、アメックス、ダイナースクラブの5つが主流ですが、海外に行くと他にも中国銀聯(UnionPay)やディスカバーカードなどの国際ブランドが存在。
まぁ日本にいる限りにはお世話になることはあまり無いですけど、今後、中国経済が発展していけば日本でも銀聯ブランドのクレジットカードが主流になる時代が来る可能性も。日本人としてはすこし寂しい限りですが、これも時代の流れなのかもしれませんね。
クレジットカードの種類はたくさん:
ここまでゴールドカードやプラチナカードといった階級ランクから、VISAやJCBといった国際ブランドといった種類までを解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
まとめるとクレジットカードの種類には大きく分けて下記のものがあるってこと。
- 階級ランクによる種類
- 付随カードの種類
- 国際ブランドによる種類
- 目的別の種類
他にも流通系クレジットカードや銀行系クレジットカードなど、発行元による種類分けみたいなものもありますが、ここまで詳しく解説してしまうとあまりにもマニアックになってしまうために割愛させていただきます(苦笑)
以上、クレジットカードの種類がこれでわかる!VISAやJCBといった分類から業界固有のカードジャンルまで、クレカの種類と特徴を解説…という話題でした。
参考リンク:
『たくさん種類がありすぎてクレジットカードを選べない!』という方は、当サイトがおすすめするクレジットカードをまとめた下記記事を参考に。
これらの中から1枚作っていただければ、他のクレジットカードを選ぶよりも失敗は少ないですよ。おすすめです。