『ダイナースクラブカードは医者や弁護士などの、ハイクラスな職業の方でなければ作ることが出来ない。』
ダイナースクラブカードに対してそういったイメージを持っている方は未だに多いと思いますが、気になるのは2023年現在でも同様の状況なのか…という点ですよね。
そこで今回は、現時点におけるダイナースクラブカードの審査難易度を徹底解説。
だいたいどのくらいの年齢&年収があればダイナースクラブを持てるのか、気になる方は参考にどうぞ。
ダイナースクラブの審査難易度を解説:
審査難易度はそこまで高くない:
まず、結論から先にいってしまうと、ダイナースクラブカードの審査難易度はもはやそこまで高いわけではありません。
バブル当時は確かに医者や弁護士、そして株式会社経営者などでなければ作れなかったステータスカードでしたが、現在では中小企業勤務の正社員などでも問題なく作成可能に変化。
- 過去:
医者、弁護士、企業経営者などのハイステータスのみが発行可能 - 現在:
中小企業勤務の正社員や地方公務員などでも作成可能
少なくとも昔ほどは審査難易度が高くないクレジットカードになっている状況です。
個人事業主である私も保有できている:
事実、私はしがない個人事業主ですが、ダイナースクラブカードのブラックカードである「ダイナースクラブ プレミアムカード」を保有中。
いくら過去のカード利用歴が良いとはいえ、ちょっと前であれば私のような個人事業主は3秒で審査に落とされていたことを考えると、だいぶ緩和されてきていると考えて間違いないのではないでしょうか?
つまりフリーターやパート勤務でもない限り、自分に審査通過は無理だから…とダイナースクラブを諦める必要性は無いのです。
必要年収や年齢はどのくらい必要?
では、ダイナースクラブカードの審査に通過するために必要な年収や年齢はどのくらいあれば良いのでしょうか?
これはだいたい27歳以上の方で且つ、年収500万円以上もあれば作れる可能性が高くなると言われています。
- 必要な年齢:27歳以上
- 必要な年収:500万円以上
もちろん他のクレジットカード利用歴や、職業の安定度なども審査において加味されるのは間違いありませんが、目安としてこのあたりにひとつの基準がある感じ。
要はこれ以上の年齢&年収がある方であれば、ダイナースクラブカード申込を躊躇しなくてOKとなります(申込はこちらの公式サイトから可能)。
年収400万円台でも申込可能?:
更に近年では年収500万円&27歳以上…という審査基準すら緩和傾向にあるとも言われているので、年収400万円でも挑戦は大歓迎。
- 信用力が高い年収400万円の方:入手できてしまうかも?
- 信用力が普通の年収400万円の方:入手できる可能性は半々
年収 | 可能性 | 解説 |
---|---|---|
300万円未満 | × | 弁護士、歯科医、会社経営者などであれば審査に通る可能性はあるかもしれないが、基本的にこの年収だと審査落ちの可能性が高い。 |
300万円台 | × | 年収300万円未満同様に弁護士、歯科医、税理士などや公務員であれば審査に通る可能性が出てくるが、それ以外は極めて厳しい年収。 |
400万円台 | △ | 職業次第では審査に通りやすくなる年収。正社員でも上場企業勤務など、勤務先に安定感があれば審査に通る可能性がありそう。 |
500万円台 | ○ | 充分にダイナースクラブの審査に通る可能性が出てくる年収。中小企業勤務の正社員でも審査突破は可能と思われる。 |
600万円台 | ○ | フリーランスや個人商店経営者などの個人事業主でも審査に通る可能性が出てくる年収。職業を問わずこのくらいの年収があれば審査突破が見えてくる。 |
700万円以上 | ◎ | どんな職業でも自信をもってダイナースクラブカードに申込してOKな年収。これで審査落ちをしたら年収以外の別項目に問題があると思ったほうが良いかも。 |
まぁ残念ながらすでに他社カードでリボ払いを使っているとか、消費者金融で借入履歴があるといった状況だと難しいですが、それ以外の方であればダイナースクラブ入手を諦める必要性はありません。
年収と手取り年収は違う:
あと、勘違いしている方も多いのですが、クレジットカード申込時に記入する年収は「総額の年収」であって「手取り年収」とは異なります。
- 間違い:手取りの年収
- 正解:社会保険料や失業保険料などが差し引かれる前の年収
たとえば月額25万円程度の手取りがある方の場合にはボーナスを含めると総額500万円をオーバーしていることも少なくないので、カード申込時には源泉徴収票をチェックした上で正しい金額を記入ください。
それでも足りない場合には残業をたくさんし、総額の年収を高めてもらえればな…と思います(年収の詳しい解説は下記記事を参照)。
職業別のダイナースクラブ審査基準:
次に気になる職業別のダイナースクラブ審査基準は下記の通り(当サイト「クレジットカードの読みもの」による推測)。
対象 | 審査 | 対象 | 審査 | ||
---|---|---|---|---|---|
会社経営者 | 大企業の経営者 | ○ | 公務員 | 国家公務員 | ○ |
大企業の役員 | ○ | 地方公務員 | ○ | ||
中小企業の経営者 | ○ | 団体職員 | ○ | ||
中小企業の役員 | ○ | 士業 | ○ | ||
正社員 | 上場企業勤務 | ○ | 個人事業主 | 医療関係 | ○ |
大企業勤務 | ○ | 不動産収入 | ○ | ||
中堅企業勤務 | ○ | 農業・林業 | △ | ||
小規模企業勤務 | ○ | 店舗経営 | △ | ||
零細企業勤務 | ○ | 自由業 | △ | ||
非正規雇用 | 契約社員 | △ | 学生 | 大学院生 | × |
期間工 | × | 大学生 | × | ||
派遣社員 | × | 専門学校生 | × | ||
嘱託社員 | × | 短大生 | × | ||
アルバイト | × | 高専生 | × | ||
パート | × | 高校生 | × | ||
家内労働者 | × | 中学生以下 | × | ||
年金受給者 | △ | 無職 | 資産あり | △ | |
専業主婦(主夫) | × | 資産なし | × | ||
投資家 | × | ギャンブラー | × | ||
生活保護 | × | 家事手伝い | × |
ご覧頂いたように大学生やフリーター、パート主婦などはダイナースクラブの審査に通過できませんが、正社員、公務員、経営者、役員、士業の方なら年収と年齢の基準を満たすことで、さほど苦もなくダイナースクラブカードを入手できてしまう可能性大。
また、個人事業主、自由業、年金受給者でも作成できる可能性は充分にあるので、ダイナースクラブカードが欲しい方は申込に挑戦してみてください。
うまくいけば審査通過できるものと思います。
勤続年数や会社の格も気にしなくてOK:
あと、ダイナースクラブカードといえば東証一部に上場している企業社員じゃないと作れないとか、勤続年数が最低でも10年は必要だ…なんて言われていた時代もありましたが、現在ではあってないようなもの。
- 昔:上場企業勤務の正社員である必要性があった
- 今:正社員であればどこの企業でもOK
社員数10名程度の中小企業勤務でも、大学院を卒業して今年やっと正社員になった27歳であっても作れる可能性は高いので、気にせず審査に挑戦あるのみです(申込はこちらの公式サイトから可能)。
過去、持ち家がないと作れないと言われていた:
過去、持ち家や分譲マンションを所有していないとダイナースクラブカードは作れない…なんて話もありましたが、こちらも現在では大幅に緩和され、賃貸物件や社宅に住んでいる方でも問題なく作れるようになりました。
- 昔:持ち家がないと作れないとい噂があった
- 今:持ち家がなくても審査突破可能
これも論より証拠、賃貸マンションに住んでいた私がダイナースクラブカードを作成できたくらいなので間違いない事実だと思います。
『ダイナースクラブカードが欲しいけど、賃貸アパートだから無理だなー』と思っている方は諦めずに挑戦してみてくださいね。
入会審査に対するQ&A:
ここで参考までに、ダイナースクラブカードの入会審査に対するQ&Aを作ってみました。
細かい部分が気になる方はこちらもあわせてお読みください。
Q.個人事業主だから審査に落ちてしまう:
ダイナースクラブカードの審査に落ちてしまう個人事業主は、同じ会社が発行している事業主向けカード『ダイナースクラブ ビジネスカード』を作るのもひとつの手。
こちらであれば下記のように27歳以上の個人事業主を対象としているため、いわゆる平ダイナースクラブよりも審査に通りやすい可能性があります。
入会の目安:
年齢27歳以上 個人事業主、法人企業の代表者または役員の方
特に会社を起業したばかりの個人事業主だと平ダイナースクラブカードの入手は困難なので、最初からこちらを選ぶしか選択肢がないかもしれません。
ビジネスカードでもサービスは同一:
尚、ダイナースクラブカードとダイナースクラブ ビジネスカードの特典&サービス内容にはほとんど違いはありません。
イメージとしてはダイナースクラブカードに経営者向けのサービスが加わったカードがダイナースクラブ ビジネスカードだと思えば問題ないので、経営者の方なら年会費分の差額回収は容易でしょう。
商用の合間や商談に便利なラウンジ ダイナースクラブビジネス・ラウンジ
ダイナースクラブ ビジネスカードをご提示いただくだけで、ダイヤモンド経営者倶楽部が運営する会員制の「銀座サロン」に無料でご入室・ご利用いただけます。
ダイヤモンド社の最新書籍も揃えており、商用の空き時間や、打ち合わせ、商談などに便利なラウンジとしてご利用いただけます。
入手することで経費精算が楽になりますよ。
Q.アメックスと比べるとどっちが入手しやすいの?
ダイナースクラブカードと比較されることが多いクレジットカードブランドに「アメリカン・エキスプレス・カード(通称:アメックス)」がありますが、ここで気になるのはどちらが入手しやすいのか…という点ですよね。
これ、結論から先にいってしまうと入手しやすいのは断然アメックスのほう。
バブル当時人気だったアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(通称:アメックスゴールド)に至っては年収300万円前後の新卒社会人でも作れるクレジットカードとなっているので、ダイナースクラブカードを入手するには年収や年齢が足りない方はそちらの作成を目指してみてください。
詳しい審査基準については下記記事を参考にどうぞ。その審査難易度がわかります。
Q.年齢27歳以上、年収500万円以上の根拠は?
ダイナースクラブカード入会の基準としてこの記事で紹介している、年齢27歳以上&年収500万円以上の根拠はなんなのか?というと、これは過去、ANAダイナースカードの公式ページに記載されていたことがあるから(現在では「入会の目安:年齢27歳以上」のみが残る)。
他にも2013年頃にダイナースクラブカード側が用意した簡易チェックツールが存在したことがあるんですが、こちらでも年収500万円以上と入力するとダイナースクラブカードを推奨されたので、だいだいこのあたりにダイナースクラブ側の審査基準があると思って間違いありません。
20代の審査はそれでも厳しめ:
とはいえ、私も29歳のときにダイナースクラブカードに申込をして審査落ちを経験したように、ダイナースクラブカードでは年収もさることながら年齢もかなり重視しているみたいな感じ。
つまり審査落ちしたくない方は30歳になるのを待ってから申込するのが良いかもなので、焦らず申込のタイミングを伺ってもらえればと思います。
発行会社は変わったけど審査基準には変化なし?
ダイナースクラブカードの発行は過去、シティカードジャパンという外資系のクレジットカード会社が担当していたのですが、2015年12月に大手信託銀行である三井住友信託銀行傘下の三井住友トラストクラブに変更済み。
- 2015年12月まで:シティカードジャパンが発行&管理
- 2015年12月以降:三井住友トラストクラブが発行&管理
そのため、審査基準についても少しは変更&緩和があるのかなと思っていたんですが、外部から推測した限りには、ダイナースクラブカードの審査難易度に変化はあまりないようです。
ダイナースクラブが欲しいなら申込を:
ここまで説明させていただいたように、今やダイナースクラブカードの審査難易度は柔軟に変化済み。
持ち家がないから作れないんじゃないかとか、有限会社社長じゃ難しいんじゃないかなどと思わず、是非ともダイナースクラブカード入手に挑戦してみてください。
公式な審査内容については非公開のため100%通る保証はできませんが、たぶんあっさりと審査通過できると思いますよ。
欲しいなら挑戦あるのみです。
以上、ダイナースクラブカードの審査難易度(2023年版)!今や年収や年齢などの審査基準を満たせば、ダイナースクラブが作れる時代です…という話題でした。
参考リンク:
ダイナースクラブカードに興味がある方は、下記記事も併せてどうぞ。ダイナースクラブカードの使い勝手をまとめています。