今回は超初心者の方向けに、クレジットカードの使い方をわかりやすく解説してみたいと思います。
『お店でどう言ったらクレジットカード払いになるのかわからない』とか、『カードを使う時に店員さんに何か聞かれたら怖いな…』などといった不安を抱えている方というのは意外と多いもの。
そこで今回は超初心者の方を対象に、クレジットカードの使い方をわかりやすく解説。
せっかく手元に届いたクレジットカードを活用しない手はないので、是非、この機会に利用方法を学んでもらえればなと思います。
※まだクレジットカードを持っていない方は下記記事を参考にどうぞ。
クレジットカードの使い方解説:
カード払いが出来るかどうかの確認から:
まず、クレジットカードを使う上で非常に重要なのが、そのお店でクレジットカード払いが使えるかどうかを確認すること。
クレジットカードが使えないお店の場合には、当然ながら店員さんにクレジットカードを渡したところで支払いを受け付けてはくれないので、カード払いを試してみたいのであればカード払いOKのお店を探すところからはじめてみてください。
これが最初の一歩です。
カードが使えるお店を紹介:
とはいえ、どのお店がカード払い出来るかなどというのは、超初心者の方には難しいですよね。
そこで参考までにこういった店舗であればクレジットカード払いを受け付けてくれるよ…というのをリストにして紹介。
- セブンイレブン
- ローソン
- ファミリーマート
- ユニクロ
- スターバックスコーヒー
- 紀伊國屋書店
- デニーズ
- ガスト
- マツモトキヨシ
もちろんこれ以外にもクレジットカード払いが使えるお店はたくさんありますが、クレジットカードを利用したことがない方はこれらの店舗での支払いからはじめてみるのが無難かも。
使えるかよくわからないお店で使うよりは、きっと安心感があると思いますよ。
試しに使うならコンビニが一番:
では、試しにクレジットカード払いに挑戦してみるには、どのお店で使ってみるのが良いのでしょうか?
これは断然、ファミリーマートやセブンイレブンといった大手コンビニで使うのがおすすめ。これらのお店では驚くほど簡単にクレジットカード払いを利用できるので、とにもかくにもコンビニで試すのが一番です。
コンビニにおけるカード払いの使い方:
使い方のステップとしてはこんな感じ。
- 財布の中からクレジットカードを取り出す
- 店員さんに『クレジットカード払いで!』といってカードを渡す
- 店員さんがクレジットカード払いの処理をする(処理方法を教えてもらえる)
- 店員さんからカードを受け取る
- レシートを受け取る
これで支払い終了です。
よく言われているサイン記入や暗証番号の入力も、セブンイレブンやファミリーマートといったコンビニではする必要性がまったくないので、私たちカード保有者がしなくていけないのは『クレジットカード払いで!』といってカードを店員に渡すことだけ。
たったそれだけで支払いが完了してしまいます(だからこそ大手コンビニは初心者の方におすすめの練習方法)。
理解してもらえない時は聞こえていないだけ:
この際、稀に店員さんがこちらの話を聞いておらず、カードを渡そうとしても「はっ?」という顔をすることがありますが、これは単純にクレジットカード払いをしたいという意思が相手に伝わっていないだけ。
- 間違い:カードが使えないという意思表示
- 正解:単純にカード払いをしたいことが伝わってないだけ
もう一度、落ち着いて「クレジットカード払いでお願いします」といってカードをコンビニ店員に渡せばOKです。
たとえ外国人の店員さんであっても、これだけでちゃんと理解してくれるので安心してください。相手側からなにか聞かれることはありません。
最近は自分でクレジットカード処理をする:
過去、コンビニでクレジットカードを利用する際には店員さんにクレジットカードを渡し、店員側で決済処理をしてもらうのが普通でしたが、現在は私たちカード保有者側で決済機に挿入する作業が必要に変更済み。
そのため、利用手順としては変更はないのですが、店員から「ここにクレジットカードを挿入してください」と言われたら、その指示通りに動く必要性はありますよ。
- 過去:店員がカード決済処理
- 現在:自分でカード決済処理
なんにせよ、よくわからなければ店員さんがなんとかしてくれるのがコンビニの良いところ。安心してご利用ください。
署名サインと暗証番号について:
晴れて大手コンビニでクレジットカード使用の初挑戦が終わった…という方は、今度はサインや暗証番号入力によるクレジットカード払いにも挑戦してみましょう。
一般的にコンビニにおける支払い方法は主流ではなく、このサイン記入や暗証番号入力による支払いのほうがクレジットカードの使い方としては主流。
- あまり多くない:コンビニのようにサイン不要で支払いできる場所
- 圧倒的多数:サインや暗証番号を入力して支払いするお店
それゆえ、カードの使い方を覚えるためにはむしろこちらのやり方を覚えるのが重要ですよ。以降、詳しく解説していきます。
カード裏面にサインがあるかをチェックしよう:
はじめに、クレジットカードを店頭で使う前に確認したいのが、クレジットカード裏面にきちんと自分の自筆サインがあるかどうか。
仮にサインがない場合にはきちんとサインを書いた上で、クレジットカードを使いはじめるようにしてください。
漢字のフルネームでも、英語の筆記体サインでもなんでもかまいません(サインについてよくわからない…という方は、下記記事を参照)。
サインをしたらそれでクレジットカードを使う準備はバッチリ。
あなたの持っているクレジットカードが使える場所であればどこでも、そのカードを使って支払いが出来るようになります(どのお店で使えるのかについては下記記事をご覧ください)。
サイン記入と暗証番号入力の2種類がある:
次にクレジットカードの支払いを完了させるためには、サイン記入と暗証番号入力の2種類があることを覚えてください。
最近では後者の暗証番号入力のほうが増えてきていますが、未だにサインをさせることでカード支払いを完了させる店舗も残っていますので、カードの使い方を覚えるためにはどちらも一応、知識として頭に入れておかなくてはいけません。
『えっ?店舗によってサインをするところと暗証番号入力をするところがあるの?』と思われた方、その通りです。
たとえば高島屋や大丸といった大手デパートではサインをする機会のほうが多い反面、イオンモールなどのショッピングモールではサインではなく暗証番号入力をさせられることが多い…といったように、お店によってほんとバラバラ。
どちらで対応しなくてはいけないかは最後の最後までわからないと思っておいたほうが無難です(心配な方は下記表を参照)。
比較項目 | 解説 |
---|---|
百貨店・デパート | サインがまだまだ多い印象。高級百貨店であればあるほどサインが選択される傾向に。 |
ショッピングモール | ショッピングモールではサインと暗証番号が半々な印象。アウトレットモールなどもサインが主です。 |
書店 | 小規模な書店は暗証番号が主流。大規模な書店だとレジ裏の決済機で一括処理するので、サインになることも。 |
居酒屋 | レジで会計する居酒屋は大抵が暗証番号で処理。テーブル会計の居酒屋だとサインが主流です。 |
高級レストラン | テーブル会計&サインでの処理が通常です。暗証番号入力をさせられることは滅多にありません。 |
家電量販店 | 暗証番号入力によるクレジットカード払いが基本です。サインで処理するのは稀だと言えます。 |
ドラッグストア・薬局 | 暗証番号入力によるクレジットカード払いが基本です。サインで処理するお店は少ないです。 |
サインの仕方について:
まずはサインの仕方について。
こちらは単純そのもの。あなたがクレジットカードの裏面に書いたサインをそのまま、店員さんに指定された場所にサインすればOKです。
95%以上ではレシート状の紙にサインを求められますが、最近ではiPhoneやiPadといったタブレット端末へのサインを求められるケースも増えてきています。
どちらになるかはちょっとわかりにくいですが、店員さんの指示された通りに自分のサインをすれば大丈夫なので、落ち着いて対応するようにしてください*1。
- 紙のレシートを出された場合:お店から借りたボールペンでサインをする
- タブレットを出された場合:指かタブレット用のペンシルでサインをする
この際、大事なのはクレジットカード裏面のサインを同じサインをすること。
クレジットカード裏面のサインが英語なのに漢字のフルネームでサインをする…といったことはしないようにしてもらえればと思います。
サインする場所がわからなかったら:
あと、稀に店員が面倒くさがって『サインをお願いします』とサインする場所を指定せずにレシートを差し出してくる場合がありますが、この場合は落ち着いて『どこにサインをすればいいですか?』と質問すれば大丈夫。
- サインする場所がわからない:店員さんに聞く
- サインする場所がわかった:そのままサイン
慣れるとなんとなくどこにサインをすればいいかがわかりますが、不慣れな初心者はちゃんと店員さんに教えてもらうようにしてください。
聞かないで間違ったところにサインをしちゃうと、後々、問題になるだけですよ。
暗証番号の入力について:
続いて暗証番号の入力方法についてですが、こちらは4桁の暗証番号を予め把握しておく必要性あり。
『へっ、暗証番号って?』という方は、クレジットカード申込時に設定した暗証番号を思い出すようにしてください。カード申込書や申込画面にたぶん4桁の数字を入力したはずで、それがあなたの暗証番号です。
ただ外資系のクレジットカード会社や新興カード会社の場合には、カード会社側から4桁の数字を指定してくるケースもあるので一概には言えません。
もしどれが自分の暗証番号かわからない…という方は、事前にカード会社に連絡をして、暗証番号の確認をしておくと良いでしょう。
暗証番号を覚えてなくてもカードは使える:
ついでにいうと、暗証番号を覚えてなくてもクレジットカード払いは問題なく可能です。
店員さんに対して「暗証番号ではなくサインによる支払いに切り替えてください」と言えば、暗証番号の入力をやめ、サインによる支払いに切り替えることが出来るので、そちらを利用してもらえればと思います。
※最近、暗証番号の入力拒否ができないお店も徐々に増加中。すべてのお店で暗証番号の入力を断れるわけではありません。
端末に4桁の暗証番号を入力する:
そんなこんなで暗証番号の数字がきちんと把握できたらあとはカンタン。店員が出してきた端末にあなたの4桁の暗証番号+確定というボタンを押せばOKです。
- 店員が暗証番号入力用の端末を渡してくる
- あなたが4桁の暗証番号+確定ボタンを押す
- あとは店員が処理してくれる
これでクレジットカード払いが完了。
その後にあなたがすべきことは、渡したクレジットカードを返してもらうことと、支払い完了したという記録が記載されているレシートを受け取ることだけです。
サインになるか暗証番号入力になるかの流れ:
念のため、サインの記入になるか暗証番号入力になるかの流れを図解にしておくとこんな感じ。
クレジットカードをお店で使ったことがない方からすると不安かもしれませんが、この2種類があるということを把握しておけば怖いものはありませんよ。
とにかく落ち着いて対処すればOKです。
暗証番号入力時は出来る限り隠すように:
4桁の暗証番号は、クレジットカードを所有している本人しか知らない秘密の番号。
そのため、他人にその番号を知られてしまうと、不正に買い物で使われてしまったり、キャッシングといってお金を借りられてしまうなどの被害を被る可能性があるので、暗証番号を入力する場合には出来る限り反対の手を使って隠しながら入力するのがおすすめです。
また、家族や恋人などの信頼がおける人に対しても教えないのが暗証番号。聞かれても絶対に教えないようにしてください。
- 間違い:家族や恋人になら教えてもOK
- 正解:家族や恋人であっても教えちゃ駄目
仮に教えてしまったら、不正利用等があっても補償されなくなってしまいますよ。
クレジットカードの支払い回数について:
ここまででクレジットカードを初めて使うのに適したお店や、暗証番号&サインの振り分けについて解説をさせていただきましたが、クレジットカードの使い方をマスターするためにはあと一歩。
支払い回数についても覚えておく必要性があるので、こちらもわかりやすく解説していきます。
カード利用時には支払回数を選択する:
ご存知の方も多いように、クレジットカードには支払回数というものが存在。
よく知られているのが1回払いですが、テレビCM等でリボ払いや分割払いといった言葉を聞いたことがあるという方は多いと思います(すべての支払い方法については下記記事を参照)。
まぁ詳しい支払い方法とその特徴についても是非、知ってほしいところですけど、クレジットカードをお店で使ったことがない初心者の方に覚えておいてもらいたいのはたった1つだけ。
それは店員側から『支払い方法はどうしますか?』や『支払いは1回払いでよろしいでしょうか?』といった質問を投げかけられた場合には必ず、『1回払いでお願いします』と回答するようにしてほしい…という点です。
1回払いだと金利手数料が発生しない:
それではなぜ、支払回数は1回払いがいいのか…というと、これはシンプル。
クレジットカードの1回払いであれば金利手数料が発生しないので、手数料不要でそのまま支払いをすることが出来るからです(手数料の有無については下記図を参照)。
そのため、金利のことをよくわかっていないカード初心者は、とにかく1回払いを使うのが一番。
こちらであれば金利が発生することもありませんし、借金が膨れ上がって返済でクビが回らなくなる…なんてこともないので安心です。
支払い回数が聞かれない場合もある:
尚、ファミリーマートやセブンイレブンといった大手コンビニなどでは、この『支払い方法はいかがいたしますか?』といった質問を投げられることはありません。
なぜならこういったコンビニでは1回払いによる支払いしか受け付けていないので、そもそも質問する必要性がないのです。
- 一括払いしか使えないお店:支払い回数は聞いてこない
- 支払い回数が選べるお店:支払い回数を聞いてくる
また、他のお店でも支払い方法が1回払いに固定されているお店では質問されることは稀。
つまりクレジットカードの使い方として覚えるべき流れとしては、支払回数はいかがしましょうか…と聞かれた時に『1回払いで!』と答える点だけですよ。これで問題ありません。
クレジットカード使用方法の流れ:
ここまで初心者の方を対象に、クレジットカードの使い方を解説してきてみましたがいかがでしたでしょうか?
使用方法をまとめるとこんな流れになります。
- クレジットカードが使えるお店かどうかを確認する
- 店員に『クレジットカード払いで!』と伝える
- (不要な場合あり)『お支払い回数はどうしますか?』と店員が聞いてきたら『1回払いで!』と伝える
- (不要な場合あり)店員側よりサインか暗証番号の入力を求められるので、サイン記入、もしくは暗証番号の入力をする
- これで支払い完了、あとはカードとレシートを受け取るだけ
難しそうだけど使い方はカンタン:
正直、文章が長くなってしまったぶんだけ「難しそう…」という感じになった方も多いかもしれませんが、勇気を出して3~4回もクレジットカード払いをしてみれば「なるほど、簡単だ」と思えるようになるはず。
- 最初:なんとなく難しそう
- 利用後:カンタンに支払い可能
是非、なにごとも経験と思い、いろいろなお店や場所でカード払いを試してみてください。クレジットカードを支払いで使うとポイントが溜まりやすくなるなど、様々なメリットがありますよ。
疑問できたら当サイトをチェック:
そしてその上で浮かんだ疑問等については当サイト「クレジットカードの読みもの」を読んでみてください。
下記ページではクレジットカードの基礎知識をわかりやすく解説しているので、あなたが抱えているさまざまな疑問も解決できるはずです。
以上、専門家がクレジットカードの使い方をわかりやすく解説!初めてのクレジットカード利用で、店頭での使い方がわからず心配している方に…という話題でした。
参考リンク:
クレジットカードはなんで現金不要で支払いができるの?という疑問を持っている方は、下記のカードビジネスの仕組みを解説した記事もお読みください。
クレジットカードの仕組みがわかればもっと、カードを活用できるようになるはずですよ。
*1:前述のように95%以上のお店では紙のレシートに対してサインをするのが普通なので、iPhoneやタブレット端末にサインをさせるお店では多くのカード保有者が慌てます。カード初心者のみがどうサインをしたらいいのかで迷うわけではありませんので、安心して対応してください(初心者であっても恥ずかしいわけではないということ)。