クレジットカードの読みもの

専門家がクレジットカードや電子マネーをわかりやすく解説していくサイトです。

モバイル決済の今がわかる、2020年版まとめ!中小小売店や飲食店の方は、モバイル決済導入で加盟店手数料を下げることも可能です。

f:id:cardmics:20190712205149j:plain

7~8年ほど前から、途端に盛り上がってきたモバイル決済。

モバイル決済とはカンタンに説明すると、iPhoneやiPadなどのスマホやタブレット端末を利用してクレジットカード決済をしてしまおう…というものなんですが、これだけですべてを理解しろというのは無理な話ですよね。

そこで今回は、今話題のモバイル決済についてわかりやすく解説。

そのメリットやサービス内容に興味がある方は是非、この記事をじっくりと読みいただければなと思います。

モバイル決済の基礎知識:

主要なモバイル決済業者について:

まず2020年現在、日本国内で利用可能な主要モバイル決済は下記の通り。

それぞれサービス内容には多少の違いこそあれど、どのサービスを利用してもVISA、Mastercard、JCB、アメリカンエキスプレス等のクレジットカード決済ができることには違いはありません。

他にも中小業者は存在:

この他にも中小のモバイル決済業者は存在しますが、それらのサービスはいつどのタイミングでサービス停止してしまうかわからないので、特にこだわりがないという方であれば大手を利用するのがベスト。

  • 大手モバイル決済業者:サービスが安定的&継続される可能性大
  • 中小モバイル決済業者:利用者が少ないのでサービスが不安定

楽天ペイは楽天グループ、Squareはアメリカの上場企業、AirPAYはリクルート系の大企業ゆえ、どれを選んでも安心して利用できることでしょう。

モバイル決済の導入メリット:

次に、ここが肝心ですね。モバイル決済を導入するとどのようなメリットがあるのかについて、1つずつ紹介していきたいと思います。

1.加盟店手数料がかなり低い:

中小の小売店や飲食店がモバイル決済を導入するメリットとして一番大きいのが、加盟店手数料が非常に安いこと。

前述の主要モバイル決済だとだいたい3.25%程度の手数料しかかからないので、すでにクレジットカードの加盟店契約がある経営者の方でも、モバイル決済に切り替えるだけで大幅に加盟店手数料の引き下げることが可能です。

  • 一般的な加盟店契約:中小店舗だと4~6%はかかる
  • モバイル決済:規模にかかわらず3.25%程度

但し、JCBやアメリカン・エキスプレスの決済手数料についてはやや割高で、3.75%程度の費用が必要になる点には注意。

AirPAYのクレジットカード決済手数料一覧

AirPAYのクレジットカード決済手数料一覧

まぁこの辺は経営上の考え方次第ですが、高い手数料負担が嫌だと思うならVISAカードやMastercardのみ受付可能としてしまってもOKかもしれません(JCBカードやダイナースクラブカードも導入すべきか悩んでいる経営者は下記記事も参考に)。

news.cardmics.com

2.Suica等の電子マネー導入も可能:

楽天ペイやAirPAYといったモバイル決済を利用すれば、SuicaやPASMO、ICOCAといった交通系ICカード決済の導入も楽ちん。

駅チカを中心にSuica決済に対する需要は高まっているので、商店街等にお店を出している方であればクレジットカードと同時にSuica等を導入しておくと売上アップ効果が見込めるものと思います。

また、iPhone系のおサイフケータイとも言えるApple Pay(Apple社製品を使っている方向けのおサイフケータイのようなもの)に対応できる、iDやQUICPayの導入もモバイル決済なら可能。

  • iD:楽天ペイ、AirPAYで利用可
  • QUICPay:楽天ペイ、AirPAYで利用可
  • nanaco:楽天ペイで利用可
  • 楽天Edy:楽天ペイで利用可
  • WAON:楽天ペイで利用可

楽天ペイで決済可能な電子マネー

楽天ペイで決済可能な電子マネー

20~30代といった、比較的若い世代の方がお客さんとしてやってくるお店であれば、 Apple Pay導入によるメリットは計り知れないことでしょう。

3.入金サイクルが早い:

モバイル決済を導入する上で大きな魅力なのが、楽天ペイやSquareの入金サイクルの早さ。

なんとクレジットカード決済を利用された最短翌日には入金してくれるので、資金繰りに困りがちな中小小売店の方であっても導入に前向きになれるはずです。

  • 楽天ペイ…楽天銀行への入金なら翌日
  • Square…三井住友銀行やみずほ銀行への入金なら翌営業日

しかもそれらの銀行に対してなら、振込手数料は常に無料。

たとえ100円や200円といった少額の売上しかなかった場合でも手数料無料で振込してくれるため、毎日、売上を入金してほしい経営者にも最適なサービスだと言えます。

4.実質0円で導入可能:

モバイル決済導入のメリット4つ目は、各社、新規加入キャンペーンを実施しているために決済機の購入費用が実質0円なこと。

キャンペーン内容はそれぞれ違いますが、各社ともに導入後、一定の売上があると導入費をキャッシュバックしてくれる仕組みが採用されているため、ただ単にお客さんにクレジットカードや電子マネーを使ってもらうだけで実質無料となる形です(AirPAYは審査通過のみで無料になる)。

19,800円+税する決済機もキャンペーン中なら実質無料

19,800円+税する決済機もキャンペーン中なら実質無料

尚、モバイル決済各社ともに、決済機が無料になるのは1台目のみ。

2台目以降は有償となってしまうわけですが、それでも5,000円~2万円程度と比較的リーズナブルに決済機は購入可能なので、ビジネスにおいてそれほど大きな負担になるわけでもありません。

  • モバイル決済機:5,000~2万円程度
  • 据え置き型の決済機:10~20万円程度

まぁ売上が大きな小売店や飲食店だと、クレジットカード会社から無償で決済機を提供してもらうことも出来なくはありませんが、中小小売店だと交渉は難しいので、最初からモバイル決済導入を検討するのが無難かもですね。

詳しくは下記記事も参考にどうぞ。

news.cardmics.com

会計ソフトと連携させれば経理処理も楽に:

モバイル決済を導入する隠れたメリットとしては、クラウド会計ソフトと呼ばれる会計ソフトと連携させることで、売上管理が楽になるという点。

これはなぜならモバイル決済経由で支払いを受けた履歴はすべて電子データとして保存されるので、その履歴を利用すれば会計処理が劇的に楽になるため(1件1件、売上を手入力で打ち込む必要性がなくなるということ)。

  • 現金での売上:POSレジ等を使わないと売上管理が面倒
  • モバイル決済の売上:電子データとなるので管理が楽

今日の売上はいくらあって、何人のお客さんが来たのか…ということも、モバイル決済の集計機能を使えば一目瞭然です。

POSレジとともに刷新も可能:

また、個人的におすすめなのが、モバイル決済と同時にPOSレジも刷新してしまう方法。

最近では下記記事のように無料で利用可能なPOSレジサービスも増えてきているので、モバイル決済を相性の良いものに是非、切り替えを検討してみてください。

うまく活用すればPOSレジの購入費をゼロにできるだけでなく、売上集計等の作業を劇的に合理化することも可能ですよ。

news.cardmics.com

外国人観光客が喜ぶQRコード決済導入も:

あと、日本にやってくる中国系の外国人観光客を呼び込むために、中国国内で使われているAlipay(アリペイ)やWeChatペイを導入しようとしている経営者は多いかと思いますが、実はこれらのQRコード決済もモバイル決済を利用して導入可能。

  • AirPAY…アリペイとWeChatペイに対応

店先にそれらのロゴマークを貼り出せば中国人観光客による売上アップが見込めるため、繁華街にある店舗を経営している方はあわせて検討をしてもらえればなと思います(こちらの統計データのように、外国人観光客はクレカ決済やQRコード決済できるお店を探しています)。

モバイル決済ならではの強み:

f:id:cardmics:20190712204851j:plain

続いて携帯電波を利用してクレジットカード決済できるモバイル決済ならではの強みについても紹介しておきます。

イベント会場や移動店舗に:

モバイル決済導入が一番役立つ場面は、コミケやフェスといった、イベント会場に出店する場合。

こういった店舗でもモバイル決済なら携帯電波1つでクレジットカード決済導入が出来るようになるので、特に高額品を販売するような場合には導入しておくと売上アップが見込めます。

  • 据え置き型の決済機:イベント会場には持っていけない
  • モバイル決済:イベント会場でもカード決済可能

また、前述のようにSuicaや楽天Edyといった電子マネー決済にもモバイル決済は対応可能。

こういった電子マネー決済を導入すれば少額決済にもスムーズに対応することが出来るので、釣り銭の受け渡し等で時間を浪費するくらいなら、手数料を払ってでも電子マネー決済を導入してしまうほうが1日の売上額アップには繋がると思います。

移動店舗でも使える:

あと、車を改造して移動しながら商売を行う、移動店舗の経営者にもモバイル決済はおすすめ。

こちらも理屈は一緒で、モバイル決済であれば行く先々でストレスなくクレジットカード決済を受け付けることが出来るため、支払いに選択肢をもたせることで売上げアップが見込めることでしょう。

税理士や司法書士などの士業に:

モバイル決済は税理士や司法書士といった、士業の方にもおすすめのクレジットカード決済機。

というのもこういった先生方というのは基本、お客さんの自宅やオフィスにお邪魔をする機会が多いと思うんですが、その際にモバイル決済の契約さえあれば客先でもクレジットカード決済を受け付けられるようになるため、何かと便利なんです。

  • モバイル決済なし:
    客先で現金払いのやりとりが必要、もしくは銀行振込を依頼
  • モバイル決済あり:
    客先でカード払いしてもらうことができるので、即、売上に繋げやすい

場合によってはその場で顧問料を払ってもらったり、書籍やソフトウェア等の販促物を買ってもらうことだって出来ます。

手元にお金がなくて…という言い訳を潰せる:

また、クレジットカード決済を受付可能にしておくと、『今、ちょっと手元に現金がないから、また今度ね』といったお客さんの言い訳を潰せるメリットも。

要するに現金がないことを理由に契約を断ってくるお客さんがいたら、すかさず『あっ、今手元にモバイル決済機があるので、Visaカードやマスターカード等のクレジットカードでも大丈夫ですよ』と伝えることで、お客さんの逃げ道を無くす効果があるんです(苦笑)

まぁそういった強引な手法で売りつけたところで後で不満に繋がったり、クレームに繋がったりといった側面もあるので良し悪し。

しかし、決済手段を複数持っておくと多彩なセールストークが可能になるため、現金払いや銀行振込のみだと取れない契約もクレジットカード決済さえ出来れば取れる契約も出てくると思いますね。

他にも資金繰りに困っている企業や、銀行振込に対応してくれない個人事業主相手にも、クレジットカード決済導入は有益です(一度カード決済が出来てしまえば、お金を回収し損なうことがない)。

インフラが整っていない地域で:

モバイル決済導入が役立つ場面、最後はあまり事例はないかもしれませんが、インフラが整備されてない場所でのクレジットカード決済です。

たとえば有名なところだと穂高岳にある山荘がありますね。

こちらには当然ながら電話線もインターネット回線も通っていませんが、携帯電波であれば問題なく受信可能なのでモバイル決済が使えます。

山岳ガイドや釣り船などにも:

事例は他にもまだまだ存在。

たとえば登山道を案内する山岳ガイドなどは、通常、現金払いのみでしかガイド料を貰うことは出来ませんが、モバイル決済があればその場でスマホと接続させて代金をクレジットカードで払ってもらうことも可能。

こちらであれば釣り銭の準備も不要ですし、小銭等で持ち物を無駄に重くすることもありません。

あとは釣り船などにも良いですよね。

陸地からそう遠くない場所なら携帯電波が届くので、海の上でクレジットカード決済を受け付けることだって出来てしまいます。

モバイル決済の関連情報:

f:id:cardmics:20171109092446j:plain

もっとモバイル決済に関する情報を知りたい…という方のために、過去、当サイト『クレジットカードの読みもの』上でまとめた記事についても紹介。

モバイル決済についてもっと詳しく知りたいという方はどうぞ。

大手モバイル決済を比較:

モバイル決済サービスにはどのようなものがあるのか、そしてそれらはどのような特徴やメリットがあるのか…といったものを、わかりやすく比較している記事です。

楽天ペイ、Square、AirPAY等、どのモバイル決済サービスを選んでいいか迷っている…という方は、こちらの記事をご覧ください。

読むだけでそれぞれのメリット&デメリットがわかります。

news.cardmics.com

ICカード決済にも対応:

AirPAYや楽天ペイ等のモバイル決済は今、従来の磁気ストライプを利用した決済方法ではなく、ICチップを利用したEMV方式にも対応済み。

  • ICチップ決済:対応可能
  • 磁気ストライプ決済:対応可能

仮にクレジットカードの不正利用に遭遇してしまった場合でも、ICチップ決済であれば店舗側の責任を問われることが少なくなるため安心です(外資系カード会社等だと一部、責任を問われることも)。

news.cardmics.com

翌日入金がとにかく便利:

楽天ペイにしろSquareにしろ、クレジットカード払いをされた後の資金回収までのスピードが非常に早いです。

翌日、もしくは翌営業日入金が原則になるので、『クレジットカード払いを導入すると資金繰りが悪化しそうで嫌だ』と思っていた経営者の方はこちらをお読みください。

  • 間違い:カード決済を導入すると資金繰りが悪化する
  • 正解:カード決済を導入しても資金繰りは悪化しない

それがただの誤解であることがわかります。

news.cardmics.com

モバイル決済でSuica決済も可能:

楽天系の楽天ペイやリクルート系のAirPAYというモバイル決済なら、スマホやタブレット端末を使ってSuica決済も可能。

そのため、「自店舗にクレジットカードだけでなくSuicaも導入したい!」と思う経営者の方ならこちらがおすすめでしょう。

噂によるとSquareでも近々、導入が予定されているようです。

news.cardmics.com

カード決済を導入すると売上があがる:

モバイルクレジットカード決済を導入して、クレジットカード払いOKにすると、お店の売上があがる…という統計データです。

今後、今までよりも更に増えていくであろう外国人観光客への対応としても、カード決済導入は必須。この先、現金払いのみのお店だと誰もお客さんが寄り付かない…なんてこともありえるので、今からしっかり準備ください。

下手するとAirPAYのテレビCMみたいなことが、あなたのお店でも発生してしまいますよ。

キャッシュレス決済非対応店舗は不評:

加えて、レストランや居酒屋といった飲食店に限った話ではあるものの、クレジットカードや電子マネーが使えないお店には近寄らない…という人が一定数いるのもまた事実です。

これらを考えると、クレジットカード加盟店手数料を惜しさにカード決済を導入しないのは経営上、問題であることがわかるはず。

薄利多売なお店であってもモバイル決済を導入できる方法はあると思うので、是非、ご検討ください。

news.cardmics.com

継続課金にも使えるモバイル決済:

生徒さんから塾の費用を回収したいとか、定期刊行誌の発行代金を回収したいなど、毎月、継続的にクレジットカード払いを受け付けていきたい…という方にもモバイル決済は便利。

Square(スクエア)ならカンタンな設定のみで継続課金に使えるので、常連さんからのお金の回収が面倒だと思う方は上手に活用してみてください(Square公式より引用)。

「Squareのカード情報保存機能」と「Square 請求書の定期送信機能」を組み合わせると、お客様のクレジットカードに自動継続課金をすることができます。

自動継続課金の設定をすれば、月々の会費や顧問料、月謝などの請求も効率的に処理することができます。

定期的なお金の回収がグンと楽になります。

モバイル決済は契約解除も非常にカンタン:

楽天ペイやSquareといったモバイル決済は、契約金や月額利用料金が不要な決済業者。

そのため、導入後に『やっぱりクレジットカード決済なんて導入すべきじゃなかったなぁ…』と思った場合には、手数料無料で解約をすることも出来るのであわせてご安心ください。

  • 解約手数料:0円
  • 最低契約期間:なし

この辺も導入がカンタンなモバイル決済ならではのメリットと言えますね。

さぁモバイル決済を契約しよう:

f:id:cardmics:20180715141329j:plain

ここまでモバイル決済の基礎知識からそのメリット、そして関連記事までを紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

解説の通り、現在ではモバイル決済の導入費は実質0円と、かなり導入しやすい状況になっているので、是非、この機会に導入を検討を!

時代は間違いなく、キャッシュレス社会になりつつありますよ。

以上、モバイル決済の今がわかる、2020年版まとめ!中小小売店や飲食店の方は、モバイル決済導入で加盟店手数料を下げることも可能です…という話題でした。

参考リンク:

店舗経営者であれば、経費の支払いに使える法人クレジットカードの導入もおすすめ。

こちらを導入すれば仕入れ等にクレジットカード払いが使えるだけでなく、経費精算や決算処理が楽になるメリットがありますよ。

news.cardmics.com

PAGE TOP