世の中に一定数いる、『現金払いのみのお店には行かない』という完全キャッシュレス派の人たち。
こういった人たちは全体を通してどのくらいいるのか個人的にも興味があったので、現金払いしか使えない飲食店への来店意欲を旧Twitter統計機能で調査してみました(2019年7月に実施)。
クレジットカードをお持ちの方に、質問です。
はじめて行った飲食店が、現金払いしか使えないことがわかりました。その後の来店意欲は下がりますか?(来店意欲=またそのお店に行きたいと思うかどうか)
教えてください。
結果に興味がある方は是非、この記事をご覧ください(回答に協力してくれた3,238名の方に感謝です)。
キャッシュレス決済と飲食店への来店意欲について:
全体の73.4%が来店意欲が下がると回答:
早速、気になるその調査結果は…というと下記の通り(統計結果はこちら*1。
- 12.8%:今後は絶対に行かない
- 60.6%:来店意欲がすこし下がる
- 26.6%:来店意欲は変わらない
わかりやすく円グラフにしてみるとこんな感じになります。
完全キャッシュレス派は12.8%:
この中で特筆すべきなのは、全体の12.8%存在する『今後は絶対に行かない』と回答した人たち。
彼らは言わば、どんなに味やコスパに優れていても現金払いしか使えないレストランや居酒屋には近寄らない完全キャッシュレス派の人たちなわけですが、個人的な雑感としてもこんなにもこの比率が高いとは思いませんでした。
- 私の推測:完全キャッシュレス派は全体の5%程度
- 実際の数値:完全キャッシュレス派は全体の12.8%
言い換えると現金払いしか使えない飲食店は、全体の12.8%のお客さんが来る可能性を排除してしまっている。そんな風にも言えるのかもしれません。
来店意欲が下がる方も60.6%:
加えて過半数以上の60.6%もの方が、『現金払いしか使えないお店だったら、来店意欲がすこし下がる』と回答したことも見逃せない点。
つまりクレジットカードや電子マネー、昨今だとPayPay等のQRコード決済を導入しないと、全体の73.4%ものお客さんの来店意欲を落としてしまうことになるので、店舗経営を真剣に考えるのであれば、手数料なぞ気にしないで即、キャッシュレス決済を導入すべきだと言えます。
『いやいや、私は現金払いのみでも気にしないよ!』という人は、全体の1/4相当のわずか26.6%のみです。
他企業の統計でも類似した数値有り:
ちなみに。
こういったキャッシュレス決済寄りのデータを記事にすると、『クレジットカードに興味を持っている人に対してアンケートを取得したんだから統計がそっちに偏って当然!』とか、『TwitterなどのSNS利用者はITリテラシーが高いから、キャッシュレス決済と親和性が高いんだよ!』なんてコメントを頂くことがあるんですが、まぁ確かにその傾向はあるかもしれません。
しかし、私が今回実施させていただいたアンケート調査以外でも類似の統計結果はちらほら存在して、たとえばJCBが2019年7月18日に発表した統計結果でも下記のような結果あり(引用はこちら)。
Q5. キャッシュレス決済を利用している方にお聞きします。あなたはキャッシュレス決済が使えないとわかった店舗について、来店意欲が下がりますか?
- 12.3%:とても下がる
- 41.2%:どちらかというと下がる
- 46.5%:下がらない
こちらでも全体の12.3%もの方が二度と来店しない…とまでは行きませんが、極端に来店意欲が下がると回答したほどで、「どちらかというと下がる」を含めると53.5%もの方に現金決済のみのお店は影響を与えると言うことができます。
そもそも来店しない方も多い:
また、そもそもクレジットカードや電子マネー決済が使えないと来店しない…と回答した方も非常に多いですね。
Q6. キャッシュレス決済を利用している方にお聞きします。あなたは、飲食店などでキャッシュレス決済が利用できないとわかって、来店をやめたことがありますか。
- 2.4%:頻繁にある
- 12.0%:時々ある
- 24.9%:まれにある
- 60.7%:まったくない
こういった「機会損失」を含めると、現金払いのみに固執したスタイルは経営としてあまり良い選択肢ではないように思います。
よほどの人気店や、味やコスパに自信があるお店でもない限りは、キャッシュレス決済導入を1日でも早く決断すべきです。
私もカード払いができないお店を避けてる:
私も最近では現金払いしか使えないお店を避けるようになってきました。
その理由にはキャッシュレス決済が扱えるとポイント獲得等の節約になるから…というのもあるんですが、個人事業主である私にとってもっとメリットがあるのは「支払いをデータ化できる」ってこと。
現金払いをしてしまうとその場で領収書を貰い、自宅に戻った後に領収書を会計ソフトに入力する手間が発生するので、クレジットカードや電子マネーが使えるお店のほうがなにかと都合が良いんです。
- クレカ:会計ソフトと連携させれば経費処理が楽
- 現金:領収書を貰う手間や、それを入力する手間が必要
こんな感じで時代は間違いなくキャッシュレス決済に傾いてきてるため、飲食店経営者の方もそろそろ、その重たい腰をあげてもらえればなと思います。
手数料が気になるならPayPayから:
それでも尚、クレジットカードや電子マネー決済を導入しちゃうと手数料が…と心配するなら、まずはPayPayをはじめとした決済手数料が低めなスマホ決済を導入するのがおすすめ。
これらの決済手段はご存知のようにブームになっているので、導入するだけで近所からお客さんを集める効果も期待できますよ。
加盟店になる方法は下記記事をご覧いただければなと思います。
以上、現金払いしか使えない飲食店は要注意!約73.4%が『現金払いしか使えない飲食店は、次回以降の来店意欲が下がる』と回答…という話題でした。
参考リンク:
中小の飲食店でもカンタンに電子マネーやクレジットカード決済が導入可能なモバイル決済については下記記事を参考に。初期費用&月額費用0円での導入も可能です。
*1:それぞれの数値は、回答をせずに結果のみを見た6%の方を除いた形で再調整しています)