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お賽銭をQRコード決済で払う「キャッシュレスお賽銭」はバチ当たり?Twitterのアンケート機能を利用してその賛否を調べてみた。

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神社にあるお賽銭箱の画像

京都市内にある有名なお寺のひとつ「東本願寺」。

この東本願寺で2020年10月12日よりQRコード決済によるお賽銭の支払いが可能になったんですが、世の中には『お賽銭をキャッシュレス決済で払うとはなんたることか!バチ当たりだ!』、そう思う方も少なからずいるみたいなんですよね(引用元はこちら)。

この日、本山・東本願寺と宗祖・親鸞の遺骨を納める大谷祖廟そびょう(同市東山区)に、電子決済サービスのQRコードを示したパネルを設置。

参拝者がスマートフォンで読み取り、金額を入力すればさい銭を納めることができる。参拝接待所の窓口などにはクレジットカード決済用の端末を設ける。

では世論は「キャッシュレスお賽銭」について肯定的なのか否定的なのか。個人的にもすごく興味があったので、その賛否をTwitterでアンケート調査してみました。

結果が気になる方は是非、ご覧ください。

当記事は2020年10月現在のアンケート結果を元にした記事となります。

キャッシュレスお賽銭について:

Twitter民の多くの方は肯定的:

まず、結論から先にいってしまうと、Twitter利用者の大多数はキャッシュレスお賽銭に肯定的(アンケート回収用のツイートはこちら)。

  • 問題なし:57.3%
  • やや違和感:37.6%
  • 絶対反対:5.2%

半数以上の方が問題なしと判断

半数以上の方が問題なしと判断

みなさんはお賽銭をPayPayやLINE PayなどのQRコード決済で支払う、キャッシュレスお賽銭についてどう思いますか?

教えてください。

なんと半分以上の方が問題なしと回答し、絶対に反対な方はわずか5.2%のみとなりました。

要はみなさん、お賽銭は現金でもデジタルマネーであっても、抵抗はあまり無いみたいな感じです。

Twitter利用者対象の調査には偏りがあるけど:

とはいえ、今回のアンケート調査はTwitter利用者を対象にしたアンケート調査であること、そして回答者の何割かは私のTwitterアカウントをフォローしてくれてる方であることを考えると、世の中全体の世論ではここまで歓迎されていない可能性あり。

  • Twitter利用者:
    インターネットやスマホに対して抵抗がない方
  • 私のアカウントをフォローしてくれる方:
    クレジットカードや電子マネー等のキャッシュレス決済に興味がある方が多い*1

また60代、70代といった年配者に対して同じような質問をすればここまで一方的な結果にならないと思われるので、その点は留意いただきたいところですが、それでもこれだけ肯定的にとらえている方が多いのは驚きですね。

他にもTwitter上にはキャッシュレスお賽銭を歓迎する意見が多かったように思います(下記のツイートはお布施の経緯がわかって勉強になる)。

導入されたQRコード決済について:

ちなみに。

東本願寺が今回導入したQRコード決済のひとつは中国人観光客がよく利用しているUnionPayのスマホ決済。

中国人の大多数が保有している中国銀聯カード

中国人の大多数が保有している中国銀聯カード

日本では銀聯カードとして知られているこの国際ブランドのQRコード決済を導入した背景には、お寺を訪れた中国人観光客からのお賽銭を増やしたい思惑に加え、人民元、香港ドル、台湾ドルといった外貨をお賽銭箱の中に投げられると大変…という意図もあるんじゃないかなと思う私。

実際、外貨をお賽銭箱に入れられてしまうと選別&両替の手間が発生するので、お寺としてはそのままQRコード決済で払ってもらったほうがなにかと都合が良いのでしょう。

  • 外貨でお賽銭:
    どこの国の通貨なのかがわからないから選別が大変&日本円への両替で多額の手数料がかかる
  • QRコードでお賽銭:
    手数料はかかるが手間いらずで入金される(日本円にも自動で両替される&選別も不要)

そしてそういったメリットがあったからこそ、東本願寺は批判を覚悟の上でQRコード決済を導入したんじゃないかな…そう思う次第です。

以上、お賽銭をQRコード決済で払う「キャッシュレスお賽銭」はバチ当たり?Twitterのアンケート機能を利用してその賛否を調べてみた…という話題でした。

この記事で利用している統計データや円グラフ画像は、この記事にリンクさえ貼っていただければご自由に使っていただいて構いません。

参考リンク:

別に現金払いのままでも良いだろ…と思われる方もいるかもですが、外国人観光客の多くが日本の現金社会に不満を感じているという統計データは無数に存在。

それゆえ、日本がほんとうの意味での観光立国を目指すなら、キャッシュレス決済への対応は避けては通れない道のように思います。

news.cardmics.com

*1:Twitterのアンケート機能は私のアカウントをフォローしてくれてる方だけでなく、RTやいいね等によって他の方にも拡散&回答を集めやすいため、キャッシュレスに関心がない方による回答も多くなります。

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