今回は、年会費の負担がわずか3,300円(税込)で保有できるプラチナカード「TRUST CLUB プラチナマスターカード」をわかりやすく解説。
そのメリットやデメリットを知りたいという方は、この記事をじっくり読んでみてください。あなたにとって必要なカードかどうかがわかりますよ。
※そもそもプラチナカードって何?という方はプラチナカードを解説したこちらの記事もあわせてどうぞ。
TRUST CLUB プラチナマスターカードの基本:
22歳から持てるプラチナカード:
まず、TRUST CLUB プラチナマスターカードは本当にプラチナカードに値するクレジットカードなのか…というと、これは当然ながら事実です。
その裏付けとなるのがMastercardの会員向けサービスである「Mastercard Taste of Premium(マスターカード・テイスト・オブ・プレミアム)」内にある特典を14つほど利用できる点。
Mastercardの特別優待プログラム「Mastercard Taste of Premium」がご利用いただけます。
Mastercardが提供する高級レストランでのご優待、ご出張やご旅行にご利用いただけるサービスなど、価値ある時間をお過ごしいただくための充実したサービスをご利用いただけます。
この「14つの特典が使える」というのがプラチナランクであることの証拠なので、TRUST CLUB プラチナマスターカード=プラチナカードで間違いありません(ゴールドカードやチタンカードの場合には使えるもっと特典が少ない)。
つまりMastercard側も認めるプラチナカードが、TRUST CLUB プラチナマスターカードとなります。
入会&利用で必要な費用まとめ:
次に、TRUST CLUB プラチナマスターカードを保有するために必要な費用は下記の通り。
手数料費用 | 費用 | 解説 |
---|---|---|
入会金 | 無料 | 入会にはお金はかかりません。 |
発行費 | 無料 | カード発行費が別途取られることはなし。 |
事務手続き | 無料 | 手続きにかかる費用も不要です。 |
年会費 | 税込3,300円 | 1年間、保有するためにかかるお金が3,300円。2年目も同様にこの費用がかかります。 |
解約手数料 | 不要 | 解約費が取られることもありません。 |
基本的に年会費のみがかかる形であり、その他には入会金、発行費、事務手続き料等が別途取られることはありません。
要は年間3,300円(税込)の負担のみ覚悟しておけばOKということとなります。
年会費3,000円は1ヶ月あたり250円:
尚、年会費が3,300円かかるというと、なんとなく高いなぁ…という印象を持つ方もいるかもですが、あくまでこの費用は1年間使うための会費。
1ヶ月あたりで考えると275円程度でしかないので、プラチナカードが欲しいと思う方でこの負担が重いと考える方はごく少数でしょう。
- 1年あたり:3,300円(税込)
- 1ヶ月あたり:275円
- 1日あたり:約10円
この費用でプラチナカードが保有できるなら安いものです。
1回払いなら手数料がかかることもない:
あと、稀にクレジットカードを支払いに使うと手数料がかかるのでは?と思われている方がいますが、TRUST CLUB プラチナマスターカードで1回払いを利用すれば手数料が取られることはありません。
反面、リボ払いや分割払いを利用した場合には手数料が必要になるのは他のクレジットカードと変わりなし。
- 1回払い:手数料無料
- リボ払い:金利がかかる
- 分割払い:金利がかかる
しかしこれらの支払い方法は言わば、カード会社からお金を借りて買い物をする方法なので、手数料が取られるのは仕方ないものと思ってください。
とにかく手数料なんて払いたくないと思うなら、1回払いを利用あるのみです。
※クレジットカードの支払い方法や金利について詳しく知りたい方は、下記記事を参考にどうぞ。リボ払いや分割払いの仕組みをわかりやすく解説しています。
入手するための審査基準について:
ここで気になるTRUST CLUB プラチナマスターカードの審査基準…ですが、公式サイト上には下記のような大雑把な入会条件しか記載なし。
入会基準(目安)
- 22歳以上
- 年収200万円以上
これより詳しい審査基準についてはTRUST CLUB プラチナマスターカードを発行&管理している三井住友トラストクラブに電話確認をしても教えてくれるものではないので、私たち申込者側としては推測するしかない状況です。
新卒の社会人でも作れる可能性大:
ただそれじゃTRUST CLUB プラチナマスターカードの審査は厳しいのかというと、率直、そんなことはありません(苦笑)
なにせ年収200万円以上&22歳以上であれば作れる可能性あり…ってことは、大学を卒業したばかりの新卒社会人でも保有可能ということ。
- 年収200万円の22歳:作成できる可能性あり
- 年収300万円の25歳:作成できる可能性大
- 年収400万円の30歳:作成できる可能性大
三井住友カード プラチナやJCBプラチナカード等の他のプラチナカードと比べると、緩すぎるほどの審査基準なんじゃないかなと推測できます。
職業別の審査基準について:
参考までに当サイト『クレジットカードの読みもの』が独自に推測した職業別の審査基準については下記の通り。
対象者 | 発行可否 | 対象者 | 発行可否 |
---|---|---|---|
大企業経営者 | ◎ | 会社役員 | ◎ |
中小企業経営者 | ◎ | 公務員 | ◎ |
正社員 | ◎ | 団体職員 | ◎ |
士業 | ◎ | 自由業 | ◎ |
個人事業主 | ○ | 大学生 | × |
派遣社員 | ○ | 大学院生 | × |
期間工 | ○ | アルバイト | △ |
年金生活者 | ○ | パート | △ |
専業主婦 | 不明 | 家事手伝い | × |
高校生 | × | 無職 | × |
基本的に社会人として働いている方であれば、フリーターやパート勤務を問わず申込をする資格があるようですが、審査基準上で年収200万円というハードルが設定されているところをみると、年収にして100万円前後の方は審査突破が難しい可能性が高いです。
あと、安定収入を持たない専業主婦も夫や妻といった配偶者に収入がしっかりある方であれば作れる可能性あり。
しかしながらまだTRUST CLUB プラチナマスターカードは発行開始されてから日が浅く、情報が不足しているために「不明」とさせていただきました。
ご了承ください。
安心の盗難補償付き:
TRUST CLUB プラチナマスターカードの基本概要、最後はカードの紛失&盗難時の補償について。
クレジットカードというと不正利用が怖いとか、財布ごと落としてしまった時に悪用されるんじゃないかと心配になるものなんですが、TRUST CLUB プラチナマスターカードには会員保障制度が完備されており、不正利用から60日以内であれば原則、三井住友トラストクラブ側がすべての損失を補償してくれます(規約にも記載あり)。
第 20 条(カードの紛失、盗難、偽造およびカード再発行)
- 会員がカードの紛失、盗難等で他人にカードを利用された場合(カード番号の不正利用を含む)、そのカード使用に起因して生じる一切の債務については本規約等を適用し、すべて会員が責を負うものとします。ただし、会員が紛失、盗難等の事実を速やかに当社に直接電話等により連絡のうえ、最寄りの警察署に届け、かつ所定の書類を当社に提出した場合は、当社がその連絡を受理した日の 60 日前以降発生した損害については、当社は、会員に対しその支払いを免除します。
不正利用されても安心:
これは極端なことを言うと、TRUST CLUB プラチナマスターカードが不正利用されても安心だということ。
財布ごと紛失しても、スリに盗まれても、自宅に空き巣が入っても、通販サイトから情報漏えいしても60日以内であれば補償してもらえるので、むしろ現金を持ち歩くよりも安全であると言えますよ。
みなさんがすべきなのは、毎月1度は利用明細書を確認し、不正利用がないかどうかを確認することだけです。
※紛失&盗難時の補償については下記記事も参考に。日本国内発行のクレジットカードであれば大なり小なり、TRUST CLUB プラチナマスターカードのような盗難補償が完備されています。
ダイナースクラブカードの発行企業と一緒:
TRUST CLUB プラチナマスターカードを発行している三井住友トラストクラブは、人気ステータスカードのひとつであるダイナースクラブカードの発行も担当している企業。
それゆえ、『三井住友トラストクラブなんて聞いたことないカード会社でクレジットカードを作るのは不安だなぁ…』という方も、安心して申込をしてください。
ステータスカードの発行&管理で培った、安心さやサポート体制が期待できます。
TRUST CLUB プラチナマスターカードの利点:
ここまででTRUST CLUB プラチナマスターカードの基本がわかったところで、続いては肝心の、このカードの保有メリットについて解説していこうと思います。
年会費がとにかく安い:
TRUST CLUB プラチナマスターカード最大のメリットといえば、やはり年会費が激安に設定されている点です。
これ、他のプラチナカードの年会費はどんなに安くても2万円前後を必要とするのに対してTRUST CLUB プラチナマスターカードでは3,300円(税込)だけですからね。
比較項目 | 年会費 |
---|---|
最高峰のプラチナカード | 年会費10万円以上 |
一般的なプラチナカード | 年会費5万円前後 |
他の激安プラチナカード | 年会費2万円前後(条件付きで1万円前後になるものも) |
TRUST CLUB プラチナマスターカード | 年会費3,300円(税込) |
上記のように表にして比較してみると、いかにこのプラチナカードの年会費だけが突出して安いのかがわかります。
形としてプラチナカードを持ちたい方に:
そのため、お金に余裕はないけど、同僚や部下、異性へアピールするためにプラチナカードを持っておきたい…という方にTRUST CLUB プラチナマスターカードは最適。
1ヶ月あたり300円弱の負担のみでプラチナカード保有者になるため、とりあえず形だけでもプラチナカードを持っておきたい方はこのカードを検討ください。
前述のように22歳の新卒社会人でも作れる可能性のあるプラチナカードですよ。
高級レストランが最大半額に:
TRUST CLUB プラチナマスターカードの保有メリット、2つ目は国内にある高級レストラン200店舗のコース料理が最大半額になる優待がある点です(下記のダイニング BY 招待日和を利用した場合)。
ダイニング BY 招待日和
「招待日和」によって厳選された全国有名レストラン約200店舗をご利用いただけます。お料理は、その店舗で最もおすすめするコースを2名様以上でご予約のうえ召し上がっていただくと、コース代金1名様分を無料でご招待させていただきます。
※本サービスはご好評につき、お一人様1ヵ月あたり2回までのご利用とさせていただいております。
ダイニング BY 招待日和の仕組みは非常にカンタン。
対象レストランのコース料理を2名以上で予約すると、そのうち1名分が無料になるという優待になっているので、夫婦や恋人と食事を楽しみたい…という方には1回利用するだけで年会費分以上の元が取れる計算です(だいたい1回あたり1万円分くらい食事代が安くなる)。
お寿司、割烹、フレンチ、イタリアン、天ぷらなどなど、TRUST CLUB プラチナマスターカードを入手したら美味しい料理を是非、堪能ください。
家族カードの発行が無料:
TRUST CLUB プラチナマスターカードの保有メリット、3つ目は配偶者や両親、子供等に発行可能な家族カードの年会費が無料に設定されている点です。
家族カード年会費無料
本会員の配偶者、ご両親、18歳以上のお子様がお申し込み可能。発行枚数の上限もありません。
つまり、自分1人で利用するだけでも年会費は十分に安いのに、両親、配偶者、子供等に発行した場合にはもっとリーズナブルになるということ。
- 自分用に1枚発行:年会費3,300円(税込)
- 家族を含め2枚発行:年会費3,300円のまま
- 家族を含め3枚発行:年会費3,300円のまま
仮に家族カード2枚を含めて合計3枚発行した場合には、1枚あたり税込1,100円で済んでしまうことになるので、三井住友カードやJCB一般カードなど、ごくごく一般的なクレジットカードと同等の年会費負担になりますね。
ここまで来ると年会費負担なんて気にならなくなることでしょう。
国内空港ラウンジ向けカードとしても:
国内の主要空港には空港ラウンジと呼ばれる、ゴールドカードやプラチナカード会員向けの高級スペースが用意されているんですが、TRUST CLUB プラチナマスターカード保有者も当たり前のようにそれらのスペースが利用可能です(空港ラウンジの解説は下記記事参照)。
しかも、TRUST CLUB プラチナマスターカードの場合には家族カード保有者も無料でラウンジを利用することが出来るため、家族揃って空港ラウンジを利用すればそれだけで年会費の元が取れる可能性大。
頻繁に飛行機を使っている方なら、これだけで作る価値のあるプラチナカードになると思いますよ。今のところ利用回数の制限等もありません。
TRUST CLUB プラチナマスターカードの欠点:
続いてはTRUST CLUB プラチナマスターカードのデメリットについて。
メリットとデメリットをどちらも正しく把握して、このプラチナカードを作るかどうかを決めてもらえればな…と思います。
プラチナのサービス内容は最小限:
TRUST CLUB プラチナマスターカードのデメリット1つ目は、年会費が安すぎてサービスや優待の内容が乏しい点です。
これはまぁ、これだけ年会費を安くしてしまったら仕方のない部分なので、あれこれ言うこと自体が間違っているのかも…ですが、『プラチナカードを作ったんだから、富裕層向けのサービスを受けたい!』と思ってる方には物足りない1枚になるかもしれません。
- 一般的なプラチナカード:サービスや優待が豊富
- TRUST CLUB プラチナマスターカード:サービスや優待が少ない
悪く言えば、年会費相応のプラチナカードでしかないってこと。
それでもこの年会費負担でプラチナカードが持てること自体、私は凄いと思いますよ。
知ってる人にはバレる:
デメリット2つ目は、TRUST CLUB プラチナマスターカードが年会費の安いプラチナカードだということを知ってる人が少なからずいる点。
要するに周りにプラチナカード保有者だということをアピールする目的でTRUST CLUB プラチナマスターカードを作っても、クレジットカードに詳しい人からみれば『あの人、見栄で年会費が安いプラチナカードを持ってる!』と思われてしまう可能性がありえます。
知ってる人はごく少数:
ただ、この記事を読んでいるみなさんが今までTRUST CLUB プラチナマスターカードを知らなかったように、このプラチナカードの知名度はかなり低め。
また、TRUST CLUB プラチナマスターカードのことを知ってる人でもマイナスに捉えずに、『そのプラチナカード、年会費が安いわりにお得でいいですよね!』と好意的にとらえてくれる人もいるはずなので、そこまで深く考える必要性はないのかもしれません。
- 大多数の人:このカードを知らないので気付かない
- ごく一部のマニア:人によってはマイナス印象を与える可能性も
一応、気に留めておけばOK…といったところでしょうか。
よくあるコンシェルジュサービスは付いていない:
TRUST CLUB プラチナマスターカードは年会費の安いプラチナカードゆえに、一般的なプラチナカードに付帯されていることが多いコンシェルジュサービスは無し(コンシェルジュの解説は下記記事参照)。
また、空港への手荷物配送サービスや海外空港ラウンジ利用についても無料ではなく有料となっているので、その点もあわせてご注意いただければと思います。
さぁプラチナカードを作ろう:
ここまでTRUST CLUB プラチナマスターカードについて解説をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
何度か記載させていただいた通り、このカードは年会費が安いことが最大の魅力である反面、それゆえにサービスや優待の乏しさがデメリットになっている一長一短のあるプラチナカードなので、申し込み前には是非、『自分はどうしてプラチナカードが欲しいのか?』を自問自答した上で申請してもらえればな…と思います。
仮にその理由が、とにかくプラチナカード保有者になりたいだけ…というものなら、TRUST CLUB プラチナマスターカードを超えるプラチナカードは国内に存在しませんよ。
以上、TRUST CLUB プラチナマスターカードを専門家が解説(2020年版)!ポイント制度や審査基準など、そのメリットやデメリットを紹介…という話題でした。
参考リンク:
TRUST CLUB プラチナマスターカードとの対比として、年会費が10万円以上するアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(通称:アメックスプラチナ)の解説も是非、お読みください。
年会費は天と地ほど違いますが、その分、サービスや優待についても大きな差ありです。