今回は『クレジットカードの有効期限っていつまでなの?』といった疑問をお持ちの方向けに、有効期限をわかりやすく解説。
いつまでこのカードが使えるのかわからない!有効期限に到達すると手持ちのカードはどうなちゃうの?などなど、有効期限に関する疑問がある方はこの機会にどうぞ。
読めば有効期限に関連する疑問が解消できるものと思いますよ。
有効期限に関する知識まとめ:
カードの有効期限はいつまで?:
まず、自分が持っているクレジットカードの有効期限はいつまでなのか?その見方がわからない方向けに、超初歩的な解説からはじめたいと思います。
クレジットカードの有効期限はカード券面上に記載された「09/20」や「05/18」といった真ん中にスラッシュを挟んだ4桁の数字のこと(画像はライフカードより)。
最近ではカード表面ではなく裏面に記載がある場合や、エンボス加工と呼ばれる凸凹の加工がなされていないカードも増加しつつありますが、基本は4桁の数字を探せば問題ありません(よく見ると日本語で小さく「有効期限」と書かれている)。
有効期限の読み方、見方は簡単:
4桁の数字さえ見つかってしまえばあとはカンタン。前の2桁が月、後ろの2桁が年を表す数字なので、それで有効期限がわかります。
- 05/24…2024年5月まで利用可能
- 12/25…2025年12月まで利用可能
- 01/26…2026年1月まで利用可能
この際、年会費の高いカード、たとえばダイナースクラブカードやアメリカン・エキスプレス・カードの場合には、有効期限だけでなく加入月も記載されているのでややわかりにくいですが、「有効期限」や「THRU」と書かれたほうの数字を読み取ってもらえばそちらが有効期限。
また、クレジットカードによっては間がスラッシュではなく、ハイフン(ー)になっているケースも稀にあるのでご注意ください(08/17ではなく、08-17になっている場合もあるってこと)。
表記こそ異なりますが、有効期限の判別方法は一緒になります。
期限切れになるとどうなるのか:
次に有効期限が切れてしまうとクレジットカードはどうなるのか…というと、そのクレジットカードを買い物や支払いで使えなくなるだけの話。
- 有効期限内のカード:支払いに使える
- 期限切れのカード:支払いに使えない
当然、コンビニやスーパーマーケットでの支払いが使えなくなるだけでなく、楽天市場やAmazonに登録済みのクレジットカードも有効期限切れとともに使えなくなってしまうので、クレジットカードを使う機会が多い方はご注意ください。
有効期限は定期更新される:
そんなクレジットカードの有効期限ですが、大抵のクレジットカードでは有効期限切れとともに新しいクレジットカードが郵送されてくるもの。
たとえば2024年6月に有効期限を迎えるクレジットカードの場合には、その月の末頃までに新しい有効期限が設定されたカードが届く仕組みになっているので、次のカードに切り替えすることでそのままカード払いを継続利用可能となります(到着は2024年5月下旬から6月中旬頃)。
わかりやすく流れを書くとこんな感じ。
- 2024年6月:有効期限切れ前なので普通にカード払いできる
- 5月下旬~6月中旬頃:新しい有効期限が設定されたカードが届く
- 7月以降:新しいカードを使って引き続きカード払いできる
有効期限が切れそうなのにまだ更新カードが届かない方もご安心ください。
更新カードの有効期限はだいたい5年間:
尚、新しく手元に届く更新カードの有効期限はだいたい5年間ほど。つまりそれを利用すればその先また5年間はクレジットカード払いが使えることになります。
そして同様にその5年後には手元に新しいカードが届き、有効期限がその都度更新されていく流れになるので、有効期限到達うんぬん関係なしにクレジットカードは解約するまで使い続けることが出来るのですね。
- 解約しない場合:5年周期で新しいカードが届く
- 解約した場合:その時点で契約が終了となる
あくまで形式上、5年更新のような契約になっているだけです。
有効期限が更新されないケースもある:
そんな定期的に有効期限が更新されるクレジットカードですが、下記に当てはまる方だと更新されない可能性あり。
まぁ半分以上はカード保有者の自業自得によるものなので、更新拒否をされてしまった場合には諦めるしかありません。
- カード会社への支払いができていない場合
- 他社のクレジットカード代金を踏み倒している場合
- 自己破産などの債務整理をした場合
- クレジットカードをほとんど使わない場合
1~3は利用歴が悪いケース。
あまり知られていませんがクレジットカードの保有枚数や利用歴は、国内にあるほぼすべてのクレジットカード会社や消費者金融で共有されています。
そのため、クレジットカードの利用代金を期日までに支払わなかったり、代金を一部でも踏み倒したりしてしまうと、あなたは「お金を貸しても返してくれない悪いお客さん」としてカード会社間で情報共有されることに。
結果、保有クレジットカードの有効期限が切れたとしても、更新カードが届かない事態になります(いわゆるブラックリストに掲載された状態となる)。
使っていなくても更新が拒否される:
あと、4番目はカード会社にとって良いお客さんになれていないことが原因。
いくら年会費無料のクレジットカードといえども、カード会社からしてみれば発行費や管理コストがかかっているものなので、カードを使ってくれないお客さんにまで新しいクレジットカードを送ることはないのですね。
- カードを使っていない人:更新カードが届かない場合も
- カードを使っている人:更新カードが届く可能性大
それゆえ、もしカードを引き続き使いたい希望をお持ちなのであれば、せめて1年に1度くらいはクレジットカード払いを使うようにしてください。
たったそれだけで「私はカードを使う意思があるんだぞ!(あなたの会社に利益をもたらすお客さんだぞ!)」といった意思を、カード会社にアピール可能となります。
電気代やガス代はカード情報を更新しなくてOK:
電気料金、ガス料金、プロバイダ費用といった毎月かかる費用をクレジットカード払いにしている方は、『そろそろ有効期限が切れそうだから、別のカードにしておかないと…』と思われるかもしれませんがこちらは心配ありません。
これはクレジットカードには「洗い替え」と呼ばれるサービスがあり、有効期限が切れた場合でも自動的に有効期限を更新してくれるため。
つまり有効期限の変更をわざわざ自分でしなくても、クレジットカード会社が勝手に対応してくれるのですね。
但し、この洗い替えに対応しているのは主に公共料金と呼ばれるようなもののみ。
- 電気代やガス代:自動的に有効期限が更新される
- 税金や年金など:大抵のカードが洗い替えに対応
- 通販サイト:有効期限の更新は自分で行う
- 一部の固定費支払い:更新は自分で行う
一部の保険会社や通販サイト等の定期購入には対応していない場合がほとんどなので、有効期限が切れた場合にはご注意ください。
よくある質問とその答え:
その他、クレジットカードの有効期限に関してよくある質問に答えていきたいと思います。更に詳しく有効期限を理解したい方は参考にどうぞ。
Q.有効期限はその月の末まで?それとも前月末まで?
保有しているクレジットカードの有効期限が仮に11/23と記載されていた場合、クレジットカードの有効期限は2023年11月末までなのか、それともその月の前、10月末までなのかわからない…という疑問です。
これは11月末まで利用可能のほうが正解。
- 間違い:有効期限は2023年10月末まで
- 正解:有効期限は2023年11月末まで
有効期限は記載されている月の末日まで使えると思っておけば問題ありません。
期限切れでも少しだけ使える場合も:
ちなみに有効期限が少し過ぎてしまっても、いきなりクレジットカードが使えなくなってしまうと困るだろう…という理由で使えるクレジットカードも存在。
カード会社によってはだいたい10日くらい猶予を持たせてくれているので、更新カードがなかなか届かない…どうしようと慌てる時も落ち着いて対応してもらえればと思います(あくまで契約更新がなされている場合の話)。
Q.どこをみても有効期限が記載されてないよ?
三井住友カード(NL)や三井住友カード ゴールド(NL)といった一部のナンバーレスタイプのクレジットカードだと、券面上のどこをどう確認しても有効期限が記載されていない場合あり。
これらのクレジットカードは紛失時のセキュリティ強度を高めるため、アプリ上でしか有効期限を確認できない仕組みを採用中。
有効期限を知りたい方は専用アプリ上にてご確認いただければと思います。
クレジットカードじゃない場合も:
『いやいや、私が持ってるのは三井住友カードじゃないよ?カード券面上にカード番号はあっても有効期限がないんです。』
その場合はもしかするとクレジットカードではなく、楽天ポイントカードやdポイントカード等のポイントカードな場合あり。
- クレジットカード…必ず有効期限あり
- 国際ブランド付きデビットカード…必ず有効期限あり
- 国際ブランド付きプリペイドカード…必ず有効期限あり
- ポイントカード…有効期限がない
これらのポイントカードにはそもそも有効期限が存在しないので、有効期限を気にせずそのまま利用できます(ポイントそのものの有効期限はあるがポイントカードには有効期限がないってこと)。
ほか、地方銀行や信用金庫発行のキャッシュカードである可能性もありそうな感じ。こちらもクレジットカードとは異なるので、有効期限の設定がありません。
※クレジットカードとキャッシュカードの違いはこちらの記事を参照ください。
Q.期限切れになったカード代金の支払いは?
『保有中のクレジットカードが期限切れになってしまったんだけど、期間中に利用した金額はちゃんと引き落とされるか心配…』
そんな危惧をお持ちの方もいらっしゃるようですが、こちらはまったく問題なし。
仮にクレジットカード契約が更新されなかった場合でも、通常通りのタイミングで引き落としがかかるのでご安心ください。
- 1回払いの未払い残高:通常通り翌月振替
- リボ払い:そのまま継続して支払い
- 分割払い:そのまま継続して支払い
- ボーナス払い:予定通りボーナス月に支払い
あくまで新規のカード利用ができなくなるだけのイメージです。
返済が遅れると一括弁済を求められる:
とはいえ、それはちゃんと期日通りに支払いをしている場合の話。
すでに支払いが遅延してしまっている方や、カード期限切れ後に支払い遅延を起こしてしまった方の場合には、一括弁済を求められる可能性大(残っているリボ払い残高を一括で支払えと言われること)。
- 期限切れ前に遅延状態:一括弁済を求められる
- 期限切れ後に支払い遅延:一括弁済を求められる
そのため、手元にお金がない方こそ、毎月の返済に最新の注意を払ってもらえればなと思います。
Q.有効期限到達時に途上与信はある?
ちょっと専門的な話ではありますが、クレジットカードの有効期限到達時にはCICやJICCへの信用照会&途上与信が行われるかどうか…ですが、これは当然、行われると思って間違いなし。
カード会社としてみれば更新とはそれからまた5年間、自社カードを使わせる契約を交わすことを意味するので、信用情報を確認しないはずがないためです。
- 当然:審査をしてから契約期間を5年延長
- 無理:審査をせずに契約期間を5年延長すること
つまりカード更新時にはほぼ100%、途上与信ありとなります。
途上与信に在籍確認はない:
但し、更新時には在籍確認や本人確認といった電話確認は行われません。
- 在籍確認の電話:更新時にはなし
- 本人確認の電話:更新時にはなし
あくまで個人信用情報機関への信用情報照会のみの途上与信なため、転職や起業などで勤務先が変更になっていたとしても問題はありませんよ(職業が変更になっている場合には早めにクレジットカード会社に連絡を!)。
有効期限が来る前に解約されるケースもある?
クレジットカード代金の返済を踏み倒してしまったり、毎月、返済が遅れてしまっている場合には、クレジットカードの有効期限に関わらずに強制解約されてしまうケースも存在。
- 利用履歴が悪いカード保有者:有効期限切れ前に没収
- 利用履歴がやや悪いカード保有者:有効期限切れとともに没収
- 利用履歴が良い利用者:契約更新となり有効期限が延長となる
これはそもそもカード会社と取り決めをした返済のルールを守らなかった方側の責任ゆえ、自業自得といえることでしょう(未払いになってる残高の返済をいきなり求められることとなる)。
普通に使っていれば自動更新される:
ここまでクレジットカードの有効期限に関して詳しく解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
前述のように使い方がよほど悪いとか、返済を踏み倒しているとかでもない限り、クレジットカードは定期的に自動更新されるもの。
有効期限など気にしなくても期限切れ間近になったら新しいクレジットカードが手元に届くので、それほど期限うんぬんを心配することはありませんよ(どういう使い方をするとクレジットカードが更新されないのかは下記記事参照)。
以上、クレジットカードの有効期限はいつまで?有効期限の見方から、クレジットカードが期限切れになるとどうなるのか等を解説します…という話題でした。
参考リンク:
クレジットカードをまだ作ったばかりで右も左もわからない方は、下記記事も併せてお読みください。現金不要でクレジットカード払いができる仕組みを解説しています。