今回は東京などの首都圏で入手したSuicaを、大阪府や京都府といった関西地方でも利用できるのか、疑問に思っている方のための記事です。
『今度、京都に旅行に行くんだけど、バスや電車にSuicaで乗れるのか心配…』という方は是非、参考にしてみてくださいね。
大阪や京都でのSuica利用について:
Suicaは全国で利用可能:
まず、結論から先に言ってしまうと、大阪でも京都でも、奈良でも和歌山でも兵庫でも、Suicaを電車やバスの乗り降りに利用可能。
- 大阪府:利用可能
- 京都府:利用可能
- 奈良県:利用可能
- 兵庫県:利用可能
- 和歌山県:利用可能
- 滋賀県:利用可能
更に言うのであれば福岡県、北海道、宮城県といった地域でもSuicaで電車の乗り降りが出来てしまうので、Suicaカード1枚あれば移動で困ることはないでしょう。
ICOCAやPiTaPaエリアで利用可能:
但し、それはあくまでSuicaと提携関係のある交通系ICカード、たとえばICOCAやPiTaPa対応エリアにおける電車やバスの乗り降りのみ。
当然ながらそもそも交通系ICカードを利用して乗降車が出来ないローカルな電車やバスでは、Suicaを使うことは出来ないのでご注意ください。
例をあげると大阪市営地下鉄やJR西日本、阪神電鉄や近鉄ではSuicaの利用が可能ですが、関西は関西でも紀州鉄道などではSuicaは利用できない…といった感じです(下記は2022年1月現在の利用状況)。
- PiTaPaエリア:Suicaで乗降車可能
- ICOCAエリア:Suicaで乗降車可能
- 近江鉄道:2021年よりバスで利用開始
- 京都丹後鉄道:主要駅の窓口で利用可能
- 北条鉄道:使えない
- 智頭急行:主要駅の窓口で利用可能
- 紀州鉄道:使えない
- 他のICカード未対応鉄道:使えない
また、関西国際空港から大阪市内へ移動するリムジンバスも、一部、Suica払いが使えないケースあり。併せてご注意ください。
電子マネーとしても使える:
加えてSuicaはコンビニや喫茶店での支払いにも利用可能。
そもそもセブン-イレブンやローソンといった全国展開しているコンビニでは、全国的にSuica払いに対応しているため問題ありませんが、電子マネー「ICOCA(イコカ)」にのみ対応しているローカルなコンビニや自動販売機等でもSuica払いは可能となります。
反面、PiTaPaしか利用できない場所だとSuica払いが使えないことがありますが、あまりその数自体は多くないのでそれほど心配はいりません*1。
- ICOCA利用可能なお店:Suicaも利用可能
- PiTaPa利用可能なお店:Suicaは利用できない(但し、大抵ICOCA払いなどにも対応しているため利用できる)
頭の片隅に留めておく程度で大丈夫でしょう。
関西でSuicaを使う注意点:
次に関西でSuicaを利用する上での注意点もまとめておきます。
1.オートチャージには対応しない:
関西でSuicaを使う場合の最大の落とし穴は、関西地方ではSuicaのオートチャージが行われない点。
これ、東京にいる時にオートチャージ機能を利用している方だと、残高を気にせずにどんどんSuicaを利用しているとは思うんですが、大阪ではオートチャージが作動しないので改札から出る際に止められてしまう…なんてこともよくあります*2。
- 首都圏でのSuica利用:オートチャージあり
- 関西でのSuica利用:オートチャージなし
まぁ残高がなくなった時にはJR西日本などが設置しているICOCA用の精算機でチャージできるんですが、すべて現金のみでのチャージになってしまうのが難点。
それゆえ、Suicaチャージでポイント獲得したいならモバイルSuicaを活用するか、東京にいるうちに残高を最大にしてから関西に行くようにして貰えればなと思います(下記記事も参考に)。
2.エリアをまたいでの乗車はできない:
いくら関西でもSuicaが使えるとはいえ、たとえば東京を出発して鈍行電車で大阪を目指し、そこでSuicaを使って駅改札から出ることは出来ません。
- JR東海エリアからJR西日本エリアに移動:Suicaは使えない
- 大阪から岡山・広島方面へ移動:Suicaが使える
なぜならSuicaがそのまま使えるのは同一エリア内での移動のみだから。
JR西日本エリアからJR四国エリアへ移動するとか、JR西日本エリアからJR九州に移動する…といった場合には、面倒でもSuicaで入場せず、普通乗車券をクレジットカード払い等で購入してもらえればなと思います。
モバイルSuicaならスマホからチャージ出来る:
iPhone版のおサイフケータイ機能とも言える「Apple Pay(アップルペイ)」。
このApple PayにおけるモバイルSuica機能を利用すると、Suicaのオートチャージ機能が使えない地域でもスマホ上でSuicaチャージが出来るので便利です。
特にアップルペイのモバイルSuicaは年会費不要で使えるSuica。
そのため、関西へ旅行や出張で行く予定がある方は、こういったモバイル版のSuica片手に大阪や京都を満喫してもらえればなと思います。
大阪や京都でもSuicaを活用しよう:
ここまで関西におけるSuica利用について解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
このようにSuicaカード1枚あれば関西だろうが九州だろうが東北だろうが北海道だろうが、どこでもピッと電車やバスに乗車可能。
是非、未だにSuicaを持っていない方は、この機会にお得なSuicaカードを入手してみてくださいね(詳しくは下記記事参照)。
以上、Suicaは大阪や京都といった、関西でも使うことが出来るのか?Suicaカードを使って、電車やバスに乗れる地域を調べてみた…という話題でした。
参考リンク:
Suicaの他にもお得な電子マネーを知りたい方は下記記事も参考に。WAONやnanacoといった電子マネーを紹介しています。