クレジットカードの読みもの

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人はどのくらいのお金を貰えれば、まったく関心がないクレカでも申込してしまうのか?Twitter統計機能で、必要な特典金額を調査してみた。

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折り重なった現金紙幣の画像

『楽天カード入会でもれなく5,000円分の楽天ポイントをプレゼント!』

そんなテレビCMが頻繁に放送されていることもあってか、最近、クレジットカード各社の入会キャンペーン合戦が加熱中。

たとえばVisaカードの発行で有名な三井住友カードが大規模キャンペーンを実施すれば、対抗するように三菱UFJニコスも同様のキャンペーンをぶつけるなど、大手&中小を問わずにどこも大盤振る舞い状態が続いている状況です。

まぁ私たちカード作成者側としてみれば非常にありがたい状況なのは間違いないんですが、ここで個人的に気になるのは、「人はいったいどのくらいのお金を貰えれば興味のないクレジットカードでも申込してしまうのか」について。

要はカード会社としてほんとうに5,000円や8,000円といったニンジンをぶら下げる必要性があるのか?

この点が気になったので、Twitterのアンケート機能を利用して意見を集めてみました。

質問です。

入会金&年会費無料クレジットカードがあるとします。

  • 作成費:0円
  • 維持費:0円

仮にまったくそのカードに興味がない場合、みなさんはどのくらいの入会特典があれば作成を考えますか?

教えてください。

多くの方にとっての「心を揺さぶられる金額」が知りたい方はどうぞ。

入会キャンペーンの最適な金額について:

多くの方は1万円前後が狙い目:

早速、いくらの入会特典をもらえれば興味ないクレジットカードでも作成を考えるのか…というアンケート結果を円グラフにまとめてみました。

  • 1,000円以上5,000円未満:7.0%
  • 5,000円以上1万円未満:37.2%
  • 1万円以上3万円未満:31.8%
  • 3万円以上 or いくらでも無理:24.1%

5,000円以上1万円未満が最多の回答に

5,000円以上1万円未満が最多の回答に

ご覧のように5,000円未満では7%の方しか作成を検討しないのに対し、5,000円~1万円程度の特典があれば作成を検討する方が合算で44.2%に増加。

つまり三井住友カードや楽天カードが過去に実施した入会キャンペーンは、ちょうどいい金額に設定されたニンジンであることがわかります。

さすがの一言です。

1万円以上の入会特典は現実的ではない:

こう書くと、『いやいや、1万円以上の入会特典を設定すればもっと申し込みが入るじゃないか!』と思われるかもしれませんが、そこまで多くの特典をプレゼントしてしまうと販促費が大変なことに。

  • 1万円未満で入会特典を抑える:申込が増える&利益を出せる
  • 1万円以上に入会特典を増やす:申込は激増するが赤字になる

もちろん○周年記念…といったような特別なタイミングでは1万円~1万5,000円分の入会特典が用意されることもあるのですが、そういった機会でもなければだいたい1万円前後がカード会社の限界なのではないでしょうか?

入会特典が魅力的であればあるほど申込者は増えるがそれにも限界はある

入会特典が魅力的であればあるほど申込者は増えるがそれにも限界はある

中でも年会費無料~年会費数千円のクレジットカードだと、それ以上の販促費捻出は無理。

このあたりが上限だと思って間違いありません(年会費の高いゴールドカードやプラチナカードならもう少しお得なキャンペーンが実施されることもある)。

3万円以上でも作らない人も:

あと、3万円以上の入会プレゼントがなければ不要なクレジットカードなんて作らない…と回答した方も全体の1/4程度存在。

残念ながらこちらの項目を選択した方がお金にゆとりがある方なのか、それともクレジットカード作成に対して抵抗がある方なのかはわかりませんが、入会特典をいくら積み上げても作成したくない方は一定数いるようです。

これはこれで、面白い結果だなぁと思います。

ネット統計と現実はやや異なる:

尚、今回紹介したアンケート結果は当サイト『クレジットカードの読みもの』のTwitterアカウント(@cardmics)をフォローしてくれてる方を中心とした調査結果です。

そのため、そもそもの話としてクレジットカードに興味がある方が中心となりますし、さらに言うとクレカの入会特典をもらい慣れている方であるとも言えるので、世の中の実情からはややズレた結果となっている可能性があります。

たぶん、5,000円や8,000円の入会特典じゃ物足りない!そう思って回答した方も多いのではないでしょうか。

反面、駅前でスタッフを使って行われているクレジットカード勧誘や、ショッピングセ施設やホームセンター内で商品券をチラつかせてるあの類の勧誘を見ていると、2,000~3,000円程度の入会特典でも申込が増えてる感じはありますよね。

そう考えると実際にはもうちょっと少ない入会特典であってもクレジットカード作成に興味を持ってくれる方は多そうな感じ。カード会社は入会特典の金額をすこしずつズラしながら、「最適解」を見つけて欲しいなと思います。

以上、人はどのくらいのお金を貰えれば、まったく関心がないクレカでも申込してしまうのか?Twitter統計機能で、必要な特典金額を調査してみた…という話題でした。

この記事で利用している円グラフや統計データは、この記事にリンクさえ貼っていただければご自由にお使いいただいて構いません(TwitterやFacebook等、SNS上での利用もOK)。

参考リンク:

現時点で入会キャンペーンを実施中のクレジットカードに興味がある方は、下記記事を参考にどうぞ。商品券やポイントが貰えるお得なキャンペーン情報を紹介しています。

news.cardmics.com

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