JR東日本系のクレジットカード会社であるビューカードが、2018年より発行を開始したJRE CARD(ジェイアールイー・カード)。
このJRE CARDと「ビュー・スイカ」カードのどちらを作るべきか迷っている方のために、今回は2種類のビューカードを比較した記事を書いてみたいと思います。
せっかくならお得なほうを作りたい…と思ってる方は是非、参考にどうぞ。
JRE CARDと「ビュー・スイカ」カード比較:
アトレやフェザン等を使うならJRE CARD:
まず、JR東日本の駅ナカ&駅チカの商業施設である、アトレ、フェザン、ラスカ、エスパル、グランデュオなどを利用する機会があるという方は、2枚を比較するまでもなくJRE CARDを選択すれば問題なし。
JRE CARDで支払いをするだけで支払額の3.5%分ものポイント獲得が出来るので、あえて「ビュー・スイカ」カードを使うメリットがありません(「ビュー・スイカ」カードだと1.5%還元のみ)。
年会費等の条件はほぼ一緒だけど:
次に、JRE CARDと「ビュー・スイカ」カードの基本スペックですが、こちらはほぼほぼ一緒。しかし、細かくみてみると若干の違いがあるにはあるんですよね。
たとえば1年目の年会費。
JRE CARDでは1年目の年会費が無料に設定されているものの、「ビュー・スイカ」カードでは1年目から524円(税込)の年会費が必要になるなど、約500円ほどJRE CARDのほうが負担の少ない条件となっています。
- JRE CARD…無料(2年目から年会費発生)
- 「ビュー・スイカ」カード…1年目から有料
初年度年会費は無料!
初年度は年会費無料でご利用いただけます!
2年目以降はどちらも同じ年会費になるので負担は一緒です。
Suicaを内蔵させないことも出来る:
あと、すでに定期券付きのSuicaを持ってる方など、追加でSuicaカードを財布の中に入れたくない…という方にとってはJRE CARDのほうが優位性あり。
JRE CARDではSuica機能なしを選択できるのに対し、「ビュー・スイカ」カードではSuicaが強制的に内蔵されてしまうので、財布の中で2枚のSuicaがケンカしてしまうこともあるかもしれません。
- JRE CARD…Suicaなしも選べる
- 「ビュー・スイカ」カード…Suicaは強制的に内蔵
ご利用のスタイルに合わせて、Suica・定期券なし、Suica付、Suica定期券付3種類から選べます。
ただJRE CARDにSuicaを内蔵させない場合には、MastercardやJCBといった国際ブランドが選択できない点はやや注意。
Visaブランドのみの選択になるのでご了承ください。
「ビュー・スイカ」カードが優れてる点は2つ:
それでは、JRE CARDよりも「ビュー・スイカ」カードのほうが優れている点にはどのようなものがあるのか…というと、これは主に2つ。
1つ目は家族カードが発行できる点で、「ビュー・スイカ」カードなら両親や配偶者、子供でも家族カードをもたせることでSuicaチャージ&オートチャージ機能が利用できます。
- JRE CARD…家族カード発行不可
- 「ビュー・スイカ」カード…家族カードが発行できる
家族カード お申込み可能!
さまざまな優待や保険など、充実したサービスを本人会員さまと同様(一部特典を除く)に受けられる「家族カード」をお申込みいただけます(最大9枚まで)。
家族カードのご利用で貯まったJRE POINTは本人会員さまの獲得分と合算され、ご家族で貯めることができます。
ボーナスポイントが貰える:
加えて「ビュー・スイカ」カードにはボーナスポイントといって、年間のクレジットカード利用額に応じて貰える上乗せポイントが存在。
- 年間30万円達成:250ポイント
- 年間70万円達成:1,000ポイント
- 年間100万円達成:1,500ポイント
- 年間150万円達成:2,500ポイント
このボーナスポイント制度はJRE CARDには存在しないので、ビューカードをメインカードとして利用する予定がある方であれば「ビュー・スイカ」カードのほうがお得になります(アトレ等の駅ナカ&駅チカ施設を使わない場合)。
実はそれでも魅力は少ない:
但し、「ビュー・スイカ」カードの家族カードは年会費有料のカード。
それゆえ、別に「ビュー・スイカ」カードで家族カードを作らなくても、家族別々にJRE CARDを作れば問題がないんですよね。
加えて「ビュー・スイカ」カードのボーナスポイントについては、Suicaチャージや新幹線切符の購入等はポイント付与の対象外。
- Suicaチャージで年30万円以上:ボーナス無し
- VIEWプラス以外で30万円以上:ボーナス有り
つまりSuicaチャージやオートチャージ用にビューカードを作ろうと思っている方にとっては、どんなにチャージで「ビュー・スイカ」カードを利用してもボーナスポイントが貰えることはないので、Suicaチャージ用に作るのであればJRE CARDでも「ビュー・スイカ」カードでもお得度は一緒です。
ボーナスポイントを貰っても還元率は最大0.85%程度:
「ビュー・スイカ」カードをショッピング等で利用すると大量のボーナスポイントが貰えるように見えますが、一番還元率が高くなる年間150万円利用時のポイント還元率でも約0.85%程度。
楽天カードやJCB CARD W等にはポイント還元率では敵いません(おすすめの高還元率カードは下記記事参照)。
それゆえ、どうしてもクレジットカードは1枚しか持ちたくない方以外は、目指せるなら年間150万円の利用を目指そう…という程度で大丈夫。
無理にカード利用額を増やすと、むしろ支出を増やしてしまうことになりますよ。
総合的にJRE CARDのほうがお得:
ここまで解説させていただいたように、JRE CARDと「ビュー・スイカ」カードは細かく比較してみてもJRE CARDのほうが魅力的なクレジットカード。
- JRE CARD…総合的におすすめ
- 「ビュー・スイカ」カード…家族みんなで使うなら
それに対して家族カードが作れることやボーナスポイントが貰えることが「ビュー・スイカ」カードの強みなので、家族みんなでJRE POINTを貯めたいとか、家族の誰かが無職でクレジットカードを作れないとか、家族のクレジットカード利用歴を管理したい…といった場合以外は、JRE CARD選択でOKでしょう。
2種類の違いをまとめた表を作成:
最後に念のため、2枚の違いを表にまとめておいたので、こちらも活用ください。
比較項目 | JRE CARD | 「ビュー・スイカ」カード |
---|---|---|
1年目の年会費 | 無料(2年目から年会費発生) | 税込524円(1年目から年会費発生) |
定期券を内蔵 | Visaブランドでのみ可能 | Visa、Mastercard、JCBの3ブランドで可能 |
アトレ、エスパス、フェザン、ラスカ等での利用 | ポイント還元率3.5% | ポイント還元率1.5% |
Suica内蔵 | 内蔵させないことも出来る | 強制的にSuica内蔵 |
家族カード | 発行できない | 発行できる |
ボーナスポイント | なし | ボーナスポイントはあるが、Suicaチャージの金額は対象外 |
入会キャンペーン | やや充実 | 非常に充実 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
以上、JRE CARDと「ビュー・スイカ」カードはどっちがお得?その年会費やポイント制度など、2枚のビューカードを専門家が比較してみた…という話題でした。
参考リンク:
Suicaチャージ用のクレジットカードをもっと詳しく知りたい方は下記記事も参考に。JALカードSuicaやイオンSuicaカード等も含めた上でのおすすめカードを紹介しています。