今回はよく混同されることが多い「Visaカード(クレジットカード)」と「Visaデビットカード」の違いを、わかりやすく表にして比較&解説。
これを読んでいただければ今まで判別しにくかったクレジットカードとデビットカードの違いが、一目瞭然でわかるようになるはずですよ。
VisaカードとVisaデビットカードの違い:
VisaカードとVisaデビットカードの比較表:
早速、こういう傾向にあるよ…という比較にすぎませんが、VisaカードとVisaデビットカードの違いをわかりやすく表にしてみました。
比較項目 | Visaカード | Visaデビットカード |
---|---|---|
種類 | クレジットカード | デビットカード |
年会費 | 年会費無料から10万円以上のものまで | 年会費無料から数千円のものが主 |
発行費用 | 原則、無料 | |
入会金 | 原則、無料 | |
有効期限 | 5年程度 | 5年程度 |
利用限度額 | 10万円程度から1,000万円以上まで、カードによる | 銀行口座残高の範囲内 |
支払い方法 | 一括払い、2回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払いなど | 一括払いのみ |
あとからリボ | 一括払いしたものを後でリボ払いに切り替え可能 | 利用できない |
支払いタイミング | 一定期間分をまとめて、後日、支払日に引き落としがかかる | 支払いに使ったタイミングで都度、指定口座より引き落としがかかる |
日本国内での利用 | Visa加盟店で使える*1 | |
海外での利用 | Visa加盟店で使える | |
ショッピング保険 | ショッピング保険がついているものも多い | 原則、ほぼ付いていない |
盗難補償 | ほぼすべてのVisaカードに付けられて補償上限はない | ほぼすべてのVisaデビットカードに付けられているが補償上限がある場合も |
ポイント獲得 | 総じてポイントは獲得しやすい | 総じてポイントは獲得しにくい |
ポイントモール | ポイントアップモールが備わっている場合が多い | ほとんど存在しない |
入会審査 | 入会審査あり | 原則、入会審査なし |
ETCカードの発行 | 対応可能が多い | 原則、対応できない |
家族カードの発行 | 対応可能が多い | 家族カード対応は少なめ |
入手可能な年齢 | 高校生を除く18才以上が多い | 高校生を含む16才以上が多い |
無職の作成 | 作れない可能性が高い | 作成可能 |
自己破産者 | 作れない可能性が高い | 作成可能 |
クレヒスの蓄積 | クレヒスが構築される | クレヒスは作られない |
独自の危険性 | 利用状況が悪いと、住宅ローン審査などに悪影響も(逆にいえば利用状況が良いとローン審査に好影響もある) | カード紛失時にはキャッシュカードを紛失することになるため、4桁の暗証番号がバレると不正出金される可能性あり |
その他 | 銀行口座残高がなくても買い物に利用できてしまうため、自制が効かないタイプには使いすぎの心配も | 急な出費が必要になった場合でも、銀行口座残高以上には支払いに使えない上、リボ払いや分割払いも使えない |
ポイント獲得、有効期限、利用限度額、支払い方法などなど、それぞれの違いを確認してもらえれば…と思います。
VisaカードとVisaデビットカードの違いその2:
さすがに説明ばかりではその違いがわかりにくいので、もう一つ、○×△でその違いを表した「ざっくりとした表」も作りました。
比較項目 | Visaカード | Visaデビットカード |
---|---|---|
種類 | クレジットカード | デビットカード |
ポイント獲得 | ◎ | △~○ |
サービスの充実度 | ◎ | △ |
付帯保険の充実度 | ◎ | △ |
維持費用 | ○ | ○ |
発行可能年齢 | 18才 | 18歳未満も可 |
入会審査の有無 | 有り | 無し |
使える場所の多さ | ◎ | ○ |
使いすぎの予防 | △ | ◎ |
個人的な主観も含まれていますが、総じてこんな感じなんじゃないんでしょうか?
似ているようでまったく異なるもの、それがVisaカードとVisaデビットカードとなります。
VisaカードとVisaデビットカードは見た目で判別できる?
VisaカードとVisaデビットカードは見た目で判別できるのか…というと、これは業界にかなり精通した方じゃないと基本的には無理。一瞬で判別することは出来ません。
- 一部の業界人:見ただけで判別可能
- ほとんどの人:見ただけで判別はできない
そのため、自分がVisaデビットカードを使っていることがバレたくない方は、店員に「クレジットカード払いで!」と伝えればそれでOK。
それで知人&友人などの一般人にはバレないので、安心してVisaデビットカードをご利用いただけるものと思います。
Visaデビットカード保有がおすすめなケース:
ここまでVisaカードとVisaデビットカードを表で比較させていただきましたが、ではVisaカード(クレジットカード)よりもVisaデビットカード保有が向いているケースにはどのようなものがあるのでしょうか?
これは主に4つですね。
項目 | 解説 |
---|---|
1.現在、クレジットカードが作れない年齢の方 | 18歳未満は原則としてクレジットカードが作れないので、Visaデビットカード選択となる。 |
2.過去に自己破産をするなどしてクレジットカードを作れない方 | 自己破産や任意整理をしたことがある「ブラック属性」の方はクレジットカードが作れないので、Visaデビットカード選択となる。 |
3.クレジットカードを持つとお金を使いすぎてしまう方(自制が効かない方) | 自制がきかないタイプの方は、口座残高の範囲内でしか支払いに使えないVisaデビットカードのほうが向いている。 |
4.後払いがなんとなく気持ち悪い方 | 使った金額を後日、まとめて払う…という後払いが気持ち悪い方もVisaデビットカードが最適。 |
これらのケースに当てはまる方は、Visaデビットカードがおすすめです。
反面、これ以外の方の場合には、年会費無料で作れるクレジットカードを作っておいたほうが何かと安全&使い勝手が良いのでおすすめ。
加えてVisaカードのほうがポイントも溜まりやすく、付帯している保険も充実しているとくれば、もうVisaデビットカードには勝ち目はないかもです。
クレジットカードは不正利用に強い:
あと、Visaデビットカード最大のメリットには「銀行口座の範囲内でしか利用できない(カード利用額が即時引き落としされる)」という点があるのですが、これは不正利用された際のことを考えると最大のデメリットにもなるんですよね。
なにせVisaデビットカードを誰かに使われてしまえば、その瞬間にあなたの銀行口座からお金が引き落とされてしまうため。
- Visaデビットカードを不正利用された:
デビットカードは即時引き落としなので銀行口座から即引き落とされる - Visaカードを不正利用された:
Visaカードの請求は約1ヶ月後なのですぐには引き落としにならない(引き落とし前にカード会社に相談して支払いをキャンセルしてもらえる)
もちろん紛失&盗難時の補償がVisaデビットカードにもありますが、クレジットカードの補償よりかは心もとない補償になっている銀行も多いのでご注意ください。
理想はやはり、お金が引き落とされてしまう前に請求を止めてしまうこと…ですよ。
以上、VisaカードとVisaデビットカードの違いを徹底解説!それぞれのメリットやデメリットを、わかりやすく表にして比較してみました…という話題でした。
参考リンク:
この記事を読んでやっぱりクレジットカードのほうが安心だなぁ…と思った方は下記記事も参考に。
クレジットカードの基礎知識からおすすめのカードまでを専門家が詳しく解説しています。
*1:一部、公共料金や携帯電話代といった定期的な支払いにVisaデビットカードが使えない場合があります。また、ガソリンスタンドなども使いにくい状況があるのでご注意ください。