伊勢丹や三越といった百貨店でお得なクレジットカードとして人気のエムアイカード(MICARD)。
このエムアイカードを作るべきかどうかで迷っている方のために、今回はエムアイカードの保有メリットや選び方に関する記事を書いてみたいと思います。
お得に洋服、靴、バッグ等のファッションアイテムを買い物したい方は参考にどうぞ。
エムアイカードの基礎知識:
エムアイカードは全4種類:
2023年現在、発行されているエムアイカードの種類は全部で4つです。
それぞれ特徴のあるクレジットカードになっていますが、ざっくりと分けると、プラスが付かないエムアイカード2種類は三越や伊勢丹であまり買い物をしない方向けのカードで、プラスが付いたエムアイカードは頻繁に買い物をする方向け…といったところ。
そのため、普段から三越&伊勢丹で買い物をする方なら、最初からプラスなしのエムアイカードを選択肢から排除してしまって問題ありません。
4種類をエムアイカードを比較:
さすがにこれだけじゃ4種類の比較ができないと思うので、参考までにエムアイカードを比較した表を作ってみました。
4種類を一気に比較してしまうとスマホ等から閲覧しにくいので、プラスがないエムアイカードとプラス付きエムアイカードで分けて表にさせてもらいます。
エムアイカード2種類を比較:
まずは三越や伊勢丹で特典が乏しいエムアイカード2種類の比較から。
比較項目 | エムアイカード スタンダード | エムアイカード ゴールド |
---|---|---|
年会費 | 初年度無料(ウェブ明細登録&年に1度でも利用すれば翌年の年会費無料) | 5,500円(税込) |
券面色 | シルバー | ゴールド |
三越伊勢丹でのポイント還元率 | 1.0% | 1.0% |
三越伊勢丹以外での還元率 | 0.5% | 1.0% |
家族カード発行 | 無料 | 年会費1,100円(税込) |
付帯保険 | 盗難補償 | 盗難補償、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング保険 |
空港ラウンジ利用 | 使えない | 国内主要空港でラウンジを無料利用可 |
空港ラウンジ利用 | 公式サイト | 公式サイト |
エムアイカード プラス2種類を比較:
次にクレジットカード名にプラスが付いたエムアイカードの比較表です。
比較項目 | エムアイカード プラス | エムアイカード プラス ゴールド |
---|---|---|
年会費 | 初年度無料、2年目以降は2,200円(税込) | 1万1,000円(税込) |
券面色 | シルバー | ゴールド |
三越伊勢丹でのポイント還元率 | 5~10%に加え、ボーナスポイント(1年目は還元率5%) | 8~10%に加え、ボーナスポイント(1年目は還元率8%) |
三越伊勢丹以外での還元率 | 0.5% | 1.0% |
家族カード発行 | 無料 | 年会費2,200円(税込) |
付帯保険 | 盗難補償、海外旅行傷害保険 | 盗難補償、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング保険 |
空港ラウンジ利用 | 使えない | 国内主要空港でラウンジを無料利用可 |
空港ラウンジ利用 | 公式サイト | 公式サイト |
ご覧のように三越&伊勢丹におけるポイント還元率を見ればプラス無しのエムアイカードではなく、プラス有りのエムアイカードを作るべきというのがわかってもらえるはず。
- プラス無しのエムアイカード:原則1%のみ
- プラス有りのエムアイカード:5~10%+ボーナスポイント
お得に買い物をしたいなら、プラス付きのエムアイカード一択となります。
通常のエムアイカードは作る価値がないかも:
こういうことを書いてしまうと後でエムアイカードに怒られてしまうかもしれませんが、プラスが付いていない通常版のエムアイカードは、正直、あまり作る価値がないクレジットカードです。
確かに大阪駅にあるルクアや名古屋のラシック等ではややお得感があるものの、だったらラシック エムアイカードやLUCUAメンバーズカードを作ったほうがお得度は高いので、あえてエムアイカード スタンダードを作る必要はない感じ。
その他のサービス内容も至って普通なので、年会費無料カードが欲しいなら三井住友カード(NL)やライフカード等を作るほうが良いでしょう。
エムアイカード プラスの保有メリット:
ここまで解説させていただいたように、三越や伊勢丹デパートでポイント獲得をしたいと思うなら、プラスが付いたエムアイカード プラスやエムアイカード プラス ゴールドを作るほうがおすすめ。
ただそれだけだとどちらのクレジットカードを作るのがお得なのかがわからないと思うので、ここから先はエムアイカード プラス2種類の解説と比較をしていこうと思います。
ポイント還元が非常にお得:
まず、MICARD+(エムアイカード プラス)は伊勢丹や三越といった百貨店で支払いに使うと、支払額の5~10%分のポイントが貯まるクレジットカード。
つまり普段から伊勢丹や三越で買い物をしている方であれば、もはや持たない理由がないクレジットカードである…とも言えます。
年間利用額に応じて翌年の還元率が変わる:
ではなぜエムアイカード プラスのポイント還元率は5~10%と幅があるのか…というと、これは前年度の利用実績に応じて還元率が変化するため。
- 去年の利用額30万円未満:還元率5%
- 去年の利用額30~100万円未満:還元率8%
- 去年の利用額100万円以上:還元率10%
要するに三越&伊勢丹で100万円以上買い物をするお得意様ならポイント還元率が10%になるけど、あまり利用しない方だと5%になっちゃうよ…って話ですね(エムアイカード プラス ゴールドは30万円未満でも還元率8%が維持される)。
年会費負担を考えると年30万円は使いたい:
まぁ5%分のポイントを付与してくれるだけでも充分に魅力的なのですが、エムアイカード プラスの魅力を最大限に引き出そうと思うならポイント還元率が8%になる年間30万円以上は使いたいところ。
また、エムアイカード プラス ゴールドだけでなく、エムアイカード プラスも年会費がかかるクレジットカードなので、その年会費分の元を取ろうと思うならせめて年に10万円以上は利用してほしいですね。
- エムアイカード プラス
年会費は税込2,200円&最低還元率5%なので、年4万4,000円以上使わないと年会費の元は取れない - エムアイカード プラス ゴールド
年会費は税込1万1,000円&最低還元率8%なので、年13万7,500円以上使わないと年会費の元は取れない
それ以下しか三越&伊勢丹で使う予定がない場合には、エムアイカード プラスを作成せずに他のクレジットカードを使ってしまうほうがお得かもです。
あえて公式クレジットカードを作る必要性はありません。
5~10%貯まらないケースも:
尚、伊勢丹や三越のデパートでエムアイカード プラスを利用すれば、どの商品を購入しても5~10%分のポイントが貯まるのか…というと、さすがにそんなことはなく、対象となるのは1品3,000円以上の商品のみ(3,000円以上の支払いが対象ではなく、税抜3,000円以上の商品購入時が対象)。
そのため、1足1,000円の靴下を10足購入したとしてもポイント付与率が5~10%になることはないので、この点はお気をつけください。
他、ポイント還元率が5~10%にならないケースは下記の通り。
- 食品や日用品
- レストラン街での利用
- セール品、特売品
- お正月の福袋
- 送料の支払い
- 仕立て代、加工料、修理代
- ギフトボックス等の箱代
- 一部のブランド
- ボーナス払い利用時
特にデパ地下にある食品やスイーツ等や、レストラン街での利用については税抜3,000円以上の利用であってもポイント還元率は1%のみなのでご注意いただければなと思います。
ゴールドは1年目の利用額に応じて:
次にエムアイカード プラスと、ゴールドカードであるエムアイカード プラス ゴールドのどちらを作るべきかについては、1年目の利用想定額に応じて考えるのがおすすめ。
仮に年間30万円以上の買い物を三越や伊勢丹でする予定があるのであれば、1年目のポイント還元率から8%になるエムアイカード プラス ゴールドを作ったほうがお得な計算になります(年会費の差額である8,000円分以上のポイント獲得に繋がるため)。
- MICARD+:1年目は5%還元
- MICARD+ GOLD:1年目から8%還元
1年目の利用額 | MICARD+ | MICARD+ GOLD |
---|---|---|
10万円 | 5,000円分 | 8,000円分 |
20万円 | 1万円分 | 1万6,000円分 |
30万円 | 1万5,000円分 | 2万4,000円分 |
50万円 | 2万5,000円分 | 4万円分 |
100万円 | 5万円分 | 8万円分 |
利用額が少ないなら無理せずMICARD+:
反面、1年目&2年目以降にあまりエムアイカードを利用する予定がない方は、最初から年会費の安いエムアイカード プラスを作るのが無難かも。
- 年間5万円未満:そもそもMICARD不要
- 年間5~30万円:MICARD+で充分
- それ以上:MICARD+ GOLDがおすすめ
こちらであれば少ない年会費負担のみで5%分のポイント獲得が可能になりますよ。
三越Mカードや伊勢丹アイカード等はどこへ?
三越百貨店のクレジットカードといえば三越Mカード、そして伊勢丹百貨店のクレジットカードといえば伊勢丹アイカード…という印象をお持ちの方も多いですが、この2つのクレジットカードは三越と伊勢丹が合併して三越伊勢丹ホールディングスになったことにより、現在ではMICARD(エムアイカード)と名称が変更になっています。
- 三越Mカード:現在はMICARD
- 伊勢丹アイカード:現在はMICARD
そのため、三越や伊勢丹でお得なクレジットカードが欲しい方は、今回紹介しているMICARD+やMICARD+ GOLDを検討すればOK。
こちらが旧三越Mカードや伊勢丹アイカードにあたる、後継クレジットカードです。
よくある質問とその答え:
『まだまだエムアイカードに関する疑問が晴れていない!』という方のために、ここではよくある質問とその答え形式でQ&Aを作ってみました。
不明点は今のうちに解消しておきましょう。
Q.エムアイカードは三越や伊勢丹以外でも使える?
一昔前だと三越や伊勢丹のデパート内でしか使えない、ハウスカードと呼ばれるカードがそれらの店内でも発行がされていましたが、現時点ではMICARD、MICARD+ともに、三越や伊勢丹以外のお店でも問題なく支払いに使うことが可能。
たとえばセブン-イレブンやローソンなどのコンビニ、紀伊國屋書店やジュンク堂書店などの本屋さん、イトーヨーカードーや西友などのスーパーマーケットなどなど、基本、クレジットカード払いが使えるお店ではそのほとんどで利用できると思って間違いないことでしょう。
さらには競合デパートである大丸や高島屋でだって支払いに使えます。
楽天やAmazonでも利用可能:
また、楽天市場やAmazonといったネット通販モールでも、エムアイカードを支払いに利用可能。
同様に東京電力や大阪ガスといった光熱費の引き落としにも使えるので、MICARDやMICARD+を入手したら『どこで使えるんだろう?』と心配する必要性すらないと思いますよ(MICARD+でアメリカン・エキスプレスを選択した場合を除く)。
詳しくは下記記事も参考にどうぞ。
Q.1年目から還元率10%にする方法はないの?
エムアイカード プラスやエムアイカード プラス ゴールドの還元率を、1年目から最大の10%にする方法はないのか…というと、こちらは残念ながら抜け道はない様子。
現時点ではエムカード プラス ゴールドの8%還元率が最大値となるので、こちらで我慢してもらうほかありません(さらに還元率が高いMICARD+ PLATINUMも存在するがこちらは完全招待制)。
- MICARD+:1年目は5%還元
- MICARD+ GOLD:1年目は8%還元
どうしても10%にしたいんだ…という方は、後述する株主優待制度を活用することで上手に割引額を増やすようにしてもらえればなと思います。
Q.株主優待と併用はできるの?
三越伊勢丹ホールディングスの株主であれば利用可能な、10%割引の株主優待制度とエムアイカード プラスは併用可能かどうか…というと、さすがにこれは無理とのこと。
基本的に割引かポイント付与かのどちらかしか適用されないので、株主優待制度を利用できる方は、エムアイカード プラスではポイント10%が還元されないセール品等で利用するようにしてください(引用はこちら)。
- 株主優待制度:セール品でも10%オフ
- エムアイカード プラス:セール品は適応外
百貨店および当社グループの店舗でのお買物・レストラン、イートイン、喫茶でのご飲食代金を10%ご優待いたします。(ご優待限度額の範囲内)
わざわざエムアイカード プラス決済でポイントが貯まる、洋服や靴等で株主優待を使う必要はありません。
食品やレストラン利用にも株主優待はお得:
あと、こちらもエムアイカード プラスの適応外になる、食品の購入やレストラン街の利用についても、株主優待制度であれば10%優待の範囲内。
- 株主優待制度:食品購入やレストラン利用でも10%オフ
- エムアイカード プラス:食品やレストラン利用は適応外
つまりこれらの買い物で株主優待制度を優先利用すれば、エムアイカード プラスで獲得できるポイントと重複せずに株主優待を利用できるのでお得ですよ(株式投資をしたい方は下記記事も参考に)。
Q.エムアイ友の会との併用はできる?
毎月積み立てをすることで伊勢丹や三越でお得に買い物ができる、百貨店の友の会とエムアイカードを併用することは出来ません。
これが出来ると理論上は商品価格を20%以上も節約できるわけですが、そもそも友の会経由で入手する「お買物カード」はクレジットカードのようなもの。
その両方で支払いは出来ないので、エムアイカード プラス等との併用は難しいのですね。
セール品やブランド品購入に:
尚、それじゃエムアイ友の会に入る必要性なんてないんじゃないの?と思われるところですが、エムアイ友の会のお買物カードはセール品やブランド品の購入にも使える点が大きなメリット。
- 友の会のお買物カード:セール品やブランド品に使える
- エムアイカード プラス:セール品やブランド品はポイント還元率1%
そのため、お得に三越&伊勢丹で買い物をしたい方は、この2つの制度をうまく併用することで、上手に節約してもらえればなと思います。
Q.エムアイカードがお得なのは三越や伊勢丹だけ?
エムアイカードの1種であるエムアイカード プラスを使うと5~10%分のポイントが貯まるのは、三越や伊勢丹百貨店だけではありません。
他にもグループ百貨店である丸井今井や岩田屋でも同様に5~10%分のエムアイポイントを獲得することが出来ます。
ルクアやラシック等ではややお得:
反面、三越伊勢丹ホールディングス系のショッピング施設であるルクアやラシック、ミーツ等では前年利用実績に応じたエムアイポイントの付与は対象外。
下記のように2~3%のポイント還元率で固定されているので、エムアイカードを作成してもそこまでお得というわけにはいかないようです(MICARD、MICARD+ともにこの還元率)。
それらのショッピング施設を利用の際にはご注意ください。
エムアイカードは海外でも利用できる:
三越や伊勢丹のカードだから、エムアイカードは日本国内でしか使えないのでは?と思ってる方も多いのですが、Visaブランド付きのエムアイカードをお持ちの方は、アメリカや韓国、フランスにイギリスに…と、世界中での支払いで利用可能。
- 作成時にVisa選択:海外で使いやすい
- 作成時にAMEX選択:使いにくい場合も
当然、外国にある伊勢丹デパートでの支払いにも使えるので、海外によくショッピング旅行に行くという方にもおすすめですよ。
エムアイカード ゴールドやエムアイカード プラス ゴールドなら、海外旅行保険等も手厚く完備です。
さぁエムアイカードを作ろう:
ここまで4種類のエムアイカードの紹介と、お得に伊勢丹等で買い物をする方法について解説をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
ご覧のように普段から伊勢丹&三越を利用している方にとって、エムアイカード プラスはもう持たない理由のないクレジットカード。
今すぐエムアイカード プラスかエムアイカード プラス ゴールドを作成して、今よりももっとお得に洋服や靴、バッグなどのファッションアイテムを購入してみてくださいね。
- MICARD+:あまり百貨店で買い物しない方向け
- MICARD+ GOLD:1年目から買い物する方向け
以上、三越や伊勢丹でお得なエムアイカードを徹底解説(2023年版)!その年会費や選び方など、エムアイカードの保有メリットを紹介…という話題でした。
参考リンク:
『私はあまり特定の百貨店やデパートで買い物をしないんだけど、そういう時ってどのクレジットカードがお得なの?』と疑問な方は下記記事も参考に。
どこで利用してもポイント還元率が高いクレジットカードを紹介しています。