海外の通販サイト等で買い物をしようとすると、『3桁のクレジットカードCVV番号を入力してくれ』といった場面に出くわすことがあります(他にもCVC番号やCV2などの表現も)。
しかし、日本国内でクレジットカードを使っている分にはこんな番号を入力しろと言われることは稀。
面食らってしまい、検索からこの記事にたどり着いた…。そんな方も多いかと思います。
CVVやCVCに関する知識:
CVVやCVCはセキュリティコード:
ではCVVやCVCとは何なのか?
結論から先にいってしまうと、CVV、CVC、CIDといった番号は日本国内で言うところのセキュリティコードです*1。
Visaカード、マスターカード、JCBカードであればクレジットカードの裏面にある3桁の番号、アメリカン・エキスプレス・カードであればクレジットカード券面の表面に記載のある4桁の番号を入力すればOK。
なにも難しいことはありません。
CVVやCVCの確認方法&記載されてる場所:
念のため、CVVやCVCが記載されている場所を画像で説明すると、Visaカード、マスターカード、JCBカード、ダイナースクラブカードの場合は下記の場所。
アメリカン・エキスプレス・カードだと下記場所にCVVとCVC番号が記載されているのでご確認ください。
こんな風に日本の通販サイトでセキュリティコードを入力する感覚で、3桁や4桁の番号を入力してもらえればなと思います(セキュリティコードをもっと詳しく知りたい方は下記記事も参照に)。
CVCとCVVの違いは?
では、CVCとCVVの2つはどう違うのか?これはVisaカードとマスターカードでその呼び名が違うだけです。
- Visa:Card Verification Value(CVV Number)
- マスターカード:Card Verification Code (CVC Number)
専門家でもない限り、CVCとCVVは同じものなんだな…くらいに思っておいて間違いありません。
それでクレジットカードを利用する上での知識としては十分です。
アメリカン・エキスプレスではCID:
ついでに言っておくと、アメリカン・エキスプレス・カードではCVVやCVCのことをCID Number(CID番号)と呼んでいます。
- アメックス:Card Identification Number(CID Number)
こちらもCID=セキュリティコードなので、海外サイトでの支払い時にCID番号を求められたら、表面に記載のある4桁の数字を入力すれば大丈夫。
それで問題なくクレジットカード決済が完了することでしょう。
3Dセキュア番号を求められた場合は?
CVV番号やCVC番号を求められるだけでなく、3D Secure(Visa SecureやMastercard ID Check等)によるPassword入力を求められた場合には、カード発行等に設定したネット用のパスワードを別途入力する必要性あり。
こちらはCVCやCVV等の番号と異なる番号なので、間違って何度か入力しないようにしてくださいね(詳しくは下記記事参照)。
連続して間違えると後で面倒なことになります。
CVVとCVV2の違いは?:
最後に。
CVVとCVV2、CVCとCVC2の違いが気になる方のために、その違いについてもちょっとだけ解説しておきます。
これはざっくりいうと、CVVやCVCがクレジットカードのセキュリティそのものの仕組みのこと、CVV2やCVC2がセキュリティコードのことを指す言葉。
- CVVやCVC:防犯セキュリティの仕組みのこと
- CVV2やCVC2:セキュリティコードそのもののこと
つまり厳密には数字の2が付いたCVV2やCVC2こそが、セキュリティコードを指す正しい単語になるのですね(引用はこちら)。
CVVはCard Verification Valueの略語で、VISA(ビザ)が開発したクレジットカードのチェックデジットのことで、CVCはCard Verification Codeの略語で、マスターカードが開発したクレジットカードのチェックデジットのことです。
簡単にいうと、CVVとCVCは偽造カード防止コード技術のひとつで、クレジットカードの磁気ストライプにエンコード(入力)されたデータにより、そのクレジットカードが偽造であるか否かを判定することができる仕組みになっています。
CVV2とCVC2はクレジットカード裏面のサインパネル数字により、クレジットカードの持ち主(カード会員)であるか否かの確認をするための仕組みですので、CVVとCVV2(またはCVCとCVC2)は全く別の仕組みになります。
以上、クレジットカードのCVV番号(CVV Number)を入力しろ…と言われた時にはどうすればいい?同様にCVV2、CVC、CVC2、CIDも解説…という話題でした。
参考リンク:
クレジットカードに関する知識をもっと増やしたい、カードを今よりも安全に使いたい方は下記ページも参考に。
支払い方法やセキュリティ対策など、クレジットカードの基礎知識をわかりやすく解説しています。
*1:通販サイトによってはCVC2やCVV2という表現がなされている場合もありますが、これも同様にセキュリティコードを入力すればOK。もちろんCVC2 Number=CVC番号=セキュリティコードです。