クレジットカードをネット通販などでの支払いに利用しようとすると、『セキュリティコードを入力してください』と指示されることが多い最近。
しかし、クレジットカード申込時にそんな番号を設定したこともなければ、セキュリティコードなんて言葉を聞いたことがない…という方にとっては、『はて、なんだその番号は?』と途方にくれてしまいますよね。
そこで今回は初心者の方向けに、クレジットカードのセキュリティコードがどこにあるのかを徹底解説。これを読めばもうセキュリティコードがどの番号なのかで迷うことがなくなるはずですよ。
セキュリティコードの基礎知識:
まず、セキュリティコードは何番なのか…というと、これは実はあなたが持っているそのクレジットカードに印字されています。
下記のようにVISAやマスターカード、JCBといった国際ブランドによって印字されている場所は異なりますが、カードそのものを確認すればわかる番号になっているので安心してもらえればと思います。
- VISA…裏面
- MasterCard…裏面
- JCB…裏面
- ダイナースクラブ…裏面
- アメックス…表面
ご覧のようにアメックスだけ表面で、ほかはすべて裏面にあることになります(ほとんどのクレジットカードは裏面にあるということ)。
楽天カードやイオンカード保有者は?
『いやいや、私が持っているのはVISAとかJCBとかじゃなくて、楽天カードやイオンカードなんだけど?』という方もご安心を。
楽天カードにしろイオンカードにしろ、エポスカードやライフカードといったクレジットカードにも、表面にVISAやMasterCard、JCBといったマークが入っているはずなので、それを参考に当記事を読んでもらえればOK。
例えば保有中の楽天カード表面にJCBのマークがあるなら、「あ、これはJCBカードなんだな」と判断し、その裏面を確認してもらえれば大丈夫…という形になります*1。
セキュリティコードの桁数:
次にセキュリティコードの桁数も国際ブランドごとに違います。
- VISA…3桁
- MasterCard…3桁
- JCB…3桁
- ダイナースクラブ…3桁
- アメックス…4桁
こちらも掲載場所同様にアメックスのみ4桁の数字で、ほかの国際ブランドは3桁で統一されています。そのため、アメックスを利用していない方は「セキュリティコードとは3桁の数字なんだ」って覚えてしまって問題ありません。
セキュリティコードの位置:
ここで肝心のセキュリティコードが記載されている位置を紹介。
残念ながらセキュリティコードは、クレジットカードを見ても「これがセキュリティコード番号です」と書かれていることは稀なので、自力でその場所を把握しておくしかありません。
- VISA…カード署名欄に書かれた数字の、右端3桁
- マスターカード…カード署名欄に書かれた数字の、右側3桁
- JCB…カード署名欄に書かれた数字の、右端3桁
- ダイナースクラブ…カード署名欄に書かれた数字の、右側3桁
- アメックス…表面にかかれた15桁のカード番号の右上
となります。まぁ、文字だけではわかりにくいので画像でも紹介させてもらいます。
VISA、マスターカード、JCB、ダイナースクラブの場合:
カード裏面の署名欄にある、右端の3桁の数字です。
いろんな番号が書かれていると思いますが、セキュリティコードはとにかく右端の3桁の番号だと覚えてください。
最近では少しわかりやすく、セキュリティコードだけが署名欄の右に突き出る形で掲載されていることもありますが、セキュリティコード番号とは「とにかく一番右端の3桁の番号である」と覚えておけば大丈夫でしょう。
アメックスの場合:
アメリカン・エキスプレス・カードの場合はカード表面、主にアメックスのブランドロゴの上(15桁のカード番号の右側)に4桁の数字があるので、それがセキュリティコードです。
カードによっては目立ちにくい刻印になってしまっていますが、よく見れば4桁の数字を読み取れるはず。
これをネット通販サイト等に入力すれば、セキュリティコード認証はOKです。
セキュリティコード記載がない場合:
もうたぶん現存しないとは思いますが、20年以上前に発行されたクレジットカードやプリペイドカードだと、セキュリティコードそのものが存在しないカードなんていうのもありました。
さすがにここ5年以内で発行されたクレジットカードにはそのようなものはないとは思いますが、どこをどう探してもセキュリティコードがないぞっ!という場合には、お手数ですがクレジットカード発行会社に確認を。
電話オペレーターがわかりやすく、その位置を教えてくれるものと思いますよ。
セキュリティコードに関するQ&A:
ここで更にセキュリティコードに関する理解を深めてもらうために、よくある質問とその答えも作ってみました。
まだ利用方法等の疑問が残っている…という方はご覧ください。
Q.セキュリティコードが読み取れなくなってしまった:
セキュリティコード番号を確認しようとしたんだけど、クレジットカード裏面の署名欄が滲んでしまって番号を読み取ることが出来ない…という場合には、残念ながらクレジットカード会社に連絡をして相談するしかありません。
また、サイン欄が削れてしまって、セキュリティコードが表示されている箇所も破れてしまっている…という場合の対処法も同じ。
一旦、確認ができなくなってしまったセキュリティ番号は、クレジットカードのその他の部分を見ても確認することは出来ないので、番号確認ができなくなってしまったら素直にカード会社に問い合わせをするようにしてくださいね。
Q.セキュリティコードとCVC、CVVはどう違う?
海外の通販サイトを利用している…という方であれば遭遇することがあるのですが、セキュリティコードと類似した番号にCVC番号やCVV番号があります(英語だとCVV Numberなど)。
こちらについては基本的にはまったく同じ。
CVCやCVV=セキュリティコードと思って問題ないので、CVCやCVV番号を入力しろと指示をされたら、当記事で紹介したセキュリティコードの場所を確認した上で3桁の番号を入力してもらえればなと思います。
- VISA:Card Verification Value(CVV Number)
- マスターカード:Card Verification Code (CVC Number)
尚、アメックスの場合にはCIDと呼ぶこともあるため、アメリカン・エキスプレス・カード利用時にCIDを入力しろと言われたら4桁の番号入力でOKです。
詳しくは下記記事も参考にどうぞ。
Q.カード番号が変更になったらセキュリティコードも変わる?
クレジットカードが更新されて、新しいクレジットカードが手元に届いた場合、セキュリティコード番号も変更になるのかどうか…といえばこれはYES。
これ、特に通販サイト等で買い物をしなれている方だと、セキュリティコードを求められた際に記憶している3桁&4桁の番号を入力してしまいがちですが、カード更新や紛失再発行の際にはセキュリティコードも変更になるのでくれぐれもご注意ください。
- クレジットカード更新:セキュリティコードは変更になる
- クレジットカード紛失&再発行:セキュリティ番号は変更になる
頻繁に間違うと、不正入手したクレジットカードだと勘違いされてしまうこともありえますよ。
Q.なぜセキュリティコードの入力が求められるの?
ネット通販や支払いなどでセキュリティコードの入力が求められるのは、セキュリティコードが「クレジットカードが手元にないとわからない数字」だから。
つまり悪意のある第三者があなたのクレジットカード番号や有効期限、氏名等を不正入手した場合でも、クレジットカードそのものが盗まれていなければ不正利用されにくくなるというわけです。
- 手元にカードがある:セキュリティコードがわかる
- 手元にカードがない:わからないので入力できない
セキュリティコードは万能ではない:
ただすべてのサイトで番号入力が求められるわけではないので、不正利用への対処としてセキュリティコードが100%完璧なわけではありません。
今後は同様の仕組みである3Dセキュア(カード所有者本人しか知り得ないパスワードを設定して支払う仕組み)などの普及が待たれることでしょう。
詳しくは下記記事もあわせてどうぞ。
セキュリティ番号の位置は難しくない:
このようにセキュリティコードはどこにある番号なのか…といった疑問は、一度、解決してしまえばもう二度と疑問に思うことはなくなるはず。
唯一、アメックスのみがわかりにくい場所に掲載されていますが、それも覚えてしまえば問題ないことでしょう。
以上、クレジットカードのセキュリティコードとは、どこにある数字なの?3桁か4桁のセキュリティ番号が、いくつかわからないという方に…という話題でした。
参考リンク:
もっと通販などでポイントが貯まりやすいクレジットカードが欲しい…という方は、下記記事も参考にどうぞ。
やはりポイントが貯まりにくいカードよりも、ポイントが貯まりやすいカードを使うほうが長い目でみるとかなりお得ですよ。
*1:逆に言えば同じクレジットカードであっても、JCBブランドを選択した場合には裏面にセキュリティコードがあり、アメックスを選択した場合には表面の右側にセキュリティコードが来る…ということ。セゾンカードのようにVISA、マスター、JCB、アメックスの4種類の国際ブランドが選べるクレジットカードを使っている方は、この辺、ごちゃごちゃにならないようにお気をつけください。