ここ最近、りそな銀行を騙る不審なメールが増加中。
いきなり「あなたの銀行口座が規制されました」と連絡を受けると慌ててしまうかもしれませんが、そういったメールが届いたとしても冷静な対処を心がけください。
以下、実際に受信したりそな銀行のフィッシングメールを紹介していきます。
りそな銀行を騙る不審なメール事例:
りそな銀行からの制限通知:
メール件名「【自動メール配信】りそな银行からの制限通知」で届く、不審なメールの事例です。
いつもりそな銀行をご利用いただきありがとうございます。
お客さまのWEBサイトのご利用につきまして、パスワード等の入力相違が続きましたので、2023年8月9日午前3時16分に当社サイトのご利用(WEB、スマートフォン共通)を一時制限させていただきました。
お客さまにはお手数をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力をお願い申しあげます。本人確認後、制限を解除することができます。
◆本人確認をご希望の方は、以下のボタンをクリックしてご本人様確認を行ってください。
※回答が完了しますと、通常どおりログイン後のお手続きが可能になります。
※一定期間ご確認いただけない場合、口座取引を制限させていただきます。
メール内容はもっともらしい内容が並んでいますが、メールタイトルに記載されている「銀行」の文字が「银行」となっている時点でニセモノ確定。
中国語圏からの不審なメールであることがわかるので、絶対に個人情報や暗証番号等を入力しないでください。
当社サイトご利用制限のお知らせ:
メール件名「【りそな银行】当社サイトご利用制限のお知らせ」で届く、不審なメールです。
当社サイトご利用制限のお知らせ
お客さまのWEBサイトのご利用につきまして、パスワード等の入力相違が続きましたので、2023年7月29日午前1時23分に当社サイトのご利用(WEB、スマートフォン共通)を一時制限させていただきました。
お客さまにはお手数をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力をお願い申しあげます。本人確認後、制限を解除することができます。
◆本人確認をご希望の方は、以下のボタンをクリックしてご本人様確認を行ってください。
※回答が完了しますと、通常どおりログイン後のお手続きが可能になります。
※一定期間ご確認いただけない場合、口座取引を一部制限させていただきます。
件名こそ異なりますが、中身は「【自動メール配信】りそな银行からの制限通知」とほぼほぼ同じ。
冒頭の文章だけが異なるだけなので、こちらも騙されないようお気をつけください。
【重要情報】りそな银行一時的利用制限のお知らせ
りそな銀行口座の一時的利用制限を知らせる不審なメールです。
いつもりそな銀行をご利用いただき、誠にありがとうございます。
お客さまの当ウェブサイトのご利用につきまして、パスワードの誤入力が続いたため、9月2日(金)午前1時35分よりりそな銀行ウェブサイトおよびスマートフォンアプリのご利用を一時的に制限させていただきます。
お客様にはご不便をおかけし、誠に申し訳ございません。何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
◆本人確認が完了次第、制限を解除いたします。以下のボタンより本人確認を行ってください。
本人確認を行う
※本人確認が完了すると、通常通りログイン後のお手続きが可能になります。
※24時間以内に本人確認が取れない場合、アカウントの取引を制限させていただきます。
こちらも中身にちょっとした変化がありますが、利用制限を伝える他のメールと同じ。
「本人確認を行う」をクリックすると、りそな銀行とは別のフィッシングサイトに誘導される流れとなります。
※ほか、「【りそな银行】アカウント保護のための制限措置について」という件名で届く場合も確認されてます。
【重要・緊急】入金制限のお知らせ:
りそな銀行への入金制限を伝える不審なメール事例です。
メール件名は「【重要・緊急】入金制限のお知らせ」や「お取引を規制いたしました」で届きます。
いつも【りそな銀行】をご利用いただき、ありがとうございます。
お客さまのお取引を規制させていただきましたので、お知らせします。規制内容は下記をご確認ください。
取引規制日時:2023/07/26
取引規制内容
- 出金規制
- 入金規制
規制解除するには下記へアクセスし、お手続きしてください。
※取引制限について 2023/07/26 までにご回答いただけない場合、 お客様のご回答に著しい不足がある場合、 もしくは ご回答から当社規約第8条(禁止事項)に抵触すると判断した場合、やむを得ず、お客様の口座を解約させていただくことがございますので、あらかじめご了承ください。
出金規制やら入金規制やらが記載されていると、つい慌ててしまいたくもなりますが、飛び先URLはりそな銀行公式のものとは異なるもの。
それゆえ、フィッシング詐欺と捉えて間違いありません。
りそな銀行でも注意喚起を掲載:
フィッシング詐欺を目的としたメールが多く送信されている状況を踏まえ、りそな銀行側でも公式サイト上で注意喚起を掲載中。
「重要」りそな銀行を騙った不審な電子メールにご注意ください
2023年7月21日頃から、りそな銀行のお取引の有無にかかわらず、りそな銀行からの入金制限のお知らせを騙った電子メール・SMS(ショートメッセージサービス)が届き、無関係なフィッシングサイトへ誘導しようとする事象が発生しております。
このような電子メールは、りそな銀行とは一切関係のないものですので、受け取った場合は以下の対応をお願いします。
- 電子メールに記載されているリンク等をクリックしない。
- 該当電子メールには返信せず、削除してください。
フィッシングサイトでID、パスワード、生年月日、暗証番号、カード情報などの情報を入力することがないよう、十分ご注意をお願いいたします。
記載の通り、不審なメールを受信しても絶対に個人情報を入力することのないよう、お気をつけください。
よくある質問とその答え:
不審なメールを受信して不安な気持ちになっている方のために、よくある質問とその答えをQ&A形式で作ってみました。あわせて参考にどうぞ。
Q.りそな銀行に口座なんて持ってないんだけど?
『自分はりそな銀行に銀行口座なんて保有していないんだけど、なぜこんなメールが届くの?』
この理由は単純で、詐欺グループが無差別にメール送信をしているから。
要するに数万人、数十万人単位の人にメールを送信すれば、その中にりそな銀行を利用中の人がいて騙されるのではないか?
そんな憶測の元に大量送信してるので、口座を持っていない人のところにもメールが届くのです。
- りそな銀行口座を持ってない人:騙されない可能性が高い
- りそな銀行口座を持っている人:うっかり騙されることも
それゆえ、りそな銀行の口座を持っていない人はそのまま削除でOK。そのほかにやるべきことはありません。
丁寧に返信をしちゃダメ:
ちなみに。
人によってはご丁寧に「私はりそな銀行口座を持っていません。間違えていますよ?」なんてメールを返信しててしまう人がいるんですが、これは詐欺師に騙してくれとお願いするようなもの。
犯罪者グループは「間違えてしまい、申し訳ございません。実は同様に○○銀行でも同じような事例が確認されているので、ログインして確認ください」といったように、あの手この手で騙してこようとするだけ。
つまり接点を持たないに越したことがないのですね。そのまま削除が一番安全となります。
Q.りそな銀行から情報漏洩したってこと?
『りそな銀行口座保有者向けにメールが送信されてるってことは、りそな銀行から情報が漏洩しちゃってるってこと?』
そんなふうに思われる方もいるかもしれませんが、その可能性は限りなく低め。
だいたいは他の企業から漏洩したメールアドレスに対し、犯罪者グループが無差別にメール送信しているだけに過ぎません。
- 間違い:
りそな銀行から漏洩したメールアドレスが悪用されている(仮にりそな銀行からの漏洩なら口座番号や口座名義が記載されている) - 正解:
通販サイト等から漏洩したメールアドレスが悪用されている(実際、あなたのもとに届いたメールには個人情報が一切掲載されていない)
どうしても心配なら返信をせず、最寄りのりそな銀行や公式サイトに記載されている問い合わせ窓口に漏洩の有無を確認ください。
それで不安の解消につながることでしょう。
参考リンク:
この記事に関連する情報や知識がわかるリンク一覧です。
- カード周りの関連犯罪を知る
- 不審なメールや情報漏洩事例
- 情報漏洩時の対処法
- クレジットカードの基礎を得る
- 経済や金融を学べるおすすめ書籍
- 専門家おすすめのクレジットカード
- 貧困から抜け出すアイデア&考え方
- お金に困った時のヘルプ
最終更新日:2024年1月15日