今回は『通販サイトからの個人情報流出で、クレジットカード番号や有効期限が漏れてしまった…』という場合の対処法をわかりやすく解説。
個人情報流出事件が起きるとどうしてもアタマが真っ白になってしまうかもしれませんが、これを読めば怖いことなどまったくないことがわかってもらえると思いますよ。
自分のカード番号が流出した時の対処法:
まずは落ち着くことが非常に重要:
クレジットカード情報が流出してしまった時、最初にやるべき行為は深呼吸をし、とりあえず落ち着くこと。
ただこれだけです。
焦ってカード会社に電話をする必要性もありませんし、パニックになって警察に駆け込む必要性もなし。
なぜならクレジットカード情報を盗んだ詐欺グループの中には警察や銀行員のフリをしてあなたに電話をかけてくる場合もあるので、そんな時でも冷静に対処できるようにまずは兎にも角にも落ち着くことが重要であるといえます。
被害が大きくなっちゃうんじゃないの?
こう書くと『いやいや、落ち着いてなんていたら、その間に私のクレジットカードが不正に利用されて被害が大きくなっちゃうんじゃないの?』と思われるかもしれません。
しかし、あなたに個人情報の流出が伝わる頃には、間違いなくカード会社と警察にも情報が伝達済み。
- 間違い:
通販会社から個人情報流出の連絡があったから、すぐにカード会社に電話をしてその事実を伝える - 正解:
通販会社から個人情報流出の連絡があっても慌てない(すでに警察やカード発行会社には情報が届いている)
つまり不正利用を防止するための対策はすでに講じられているので、私達が慌ててなにかをしなくちゃいけないことなど何も無いのです(クレジットカード会社側がすでに対策済み)。
落ち着いたら行うべき対策は?
では、個人情報の流出を知り、ひととおり状況を把握できたその後はなにをすればいいのでしょうか?
これは流出の対象となったクレジットカードの利用明細書をチェックするだけ。仮にその利用明細の中に「これは私が使った利用じゃないぞ」と思われる怪しい請求が含まれていないのであれば、あなたがすべきことはなにもありません。
反面、身に覚えのない請求が利用明細書上にあった場合には、カード会社に電話をしてください。
- 身に覚えのない請求なし:
特になにかする必要性なし(そのまま放置して問題ない) - 身に覚えのない請求があった:
クレジットカードの発行会社に即、電話で連絡を!
問い合わせ先はクレジットカードの裏面を確認すればそれで問題なし。
だいたい上のほうか右下に電話番号が記載されているので、そちらに電話をかければその後の対応方法をやさしく教えてくれることでしょう(各カード会社の連絡先はこちら)。
不正被害は自己負担になるの?:
では、最悪にもあなたのクレジットカードが悪用され、不正請求を受けてしまった場合にはどうなるのか?
実はこちらも大丈夫。
カード会社に連絡&申請をすればあなたが受けた被害を取り消してくれるので、心配する必要など1ミリもありません。
仮に100万円だろうが1億円だろうが、あなたが利用していないカード利用であることを証明できれば全額補償の対象となるので安心してください。
- ネット通販で不正利用…補償あり
- 複製されて店頭利用…補償あり
- 宅配サービスで悪用…補償あり
- ギフト券等の購入…補償あり
- アプリ等への課金…補償あり
結果、冒頭でも書いたとおり、個人情報が流出しても怖いことなどまったくないのです。
慌てる必要すらありません(不正被害を受けた時の補償を詳しく知りたい方はこちら記事参照)。
漏洩したカード情報すべてが悪用されるわけではない:
クレジットカード情報が何万件、何十万件といった単位で漏洩した場合でも、そのうち、不正にクレジットカードが使われるのはごくごく一部。
なんとなくイメージだと情報漏えい=必ず不正利用される感じを持っている方も多いのですが、実際には漏洩したカード情報の1%未満のみが不正に利用される感じです。
- 間違い:情報流出したらすべて不正利用される
- 正解:情報流出しても不正利用されるのはごく一部
とはいえ、不正利用されなかった=安心かというとそんなことはないので、大事なのは継続してクレジットカード明細をチェックし続けること。
これを毎月、きちんと行っている方であれば情報漏えいや不正請求など怖くはありませんよ。
気持ちが悪いならカードを再発行してもらおう:
最後に。
『個人情報が流出しても被害はまったく出なかったけど、なんとなく自分のカード番号が誰かに知られてしまっている状況なのは気持ちが悪いなぁ。これじゃ安眠できないよ!』と思われる方は、カード会社に電話をしてカード番号を新しくしてもらうのも手です。
この際、再発行にかかる手数料は個人情報漏洩事件を起こしてしまった企業が負担してくれるケースが増えてきているので、カード会社から別途請求されることは稀。
とにかく漏洩が気持ち悪いなら、不正利用されなかったとしても新しい番号に変更してもらえればなと思います*1。
※心配な方は再発行手数料がかかるかどうかをカード会社側に相談を。下記はインク通販のサイトから漏洩した際の対応です。
クレジットカードの再発行に関しまして
誠に恐れ入りますが、再発行をご希望の場合、クレジットカード裏面のカード発行会社にお客様から直接、お問い合わせください。
漏えいの対象となっているカードと確認できた場合、再発行手数料がお客様のご負担にならないよう、カード会社に依頼しております。
以上、クレジットカード番号が流出した時の対処法を解説!個人情報流出等で、クレジットカード情報が漏洩&不正利用されたらどうなる?…という話題でした。
参考リンク:
クレジットカード会社は情報漏えいがあろうがなかろうが、発行済クレジットカードに不正利用がないかどうかを常に監視中。
こういった監視体制に加えて、最近では人工知能による監視強化が模索されているので、今後は今までよりももっと、クレジットカードを安全に使える時代になっていくと思いますよ(人工知能による監視については下記記事参照)。
*1:個人的に言わせてもらうと、個人情報の流出事件というのは大なり小なり、毎日どこかしらで起きているものなので、気にしても仕方ないものなのかなとは思ってます。つまり都度都度、カード番号を変えていると大変なので、私は何度、個人情報流出事故が起こったとしてもカード番号はそのままですね(不正利用されたらカード会社に請求するだけなので)。