質問:
『さっきバイト先の店長が「クレジットカードを切っておいてー」って言ってたんだけど、クレジットカードを切るってどういう意味?わからないから教えて!』
回答:
店頭や仕事上の会話で聞く機会がある「クレジットカードを切る」とは、クレジットカードで支払いをする意味合いを持つ表現です。
なんとなく「切る=ハサミで切る」といったイメージのほうが強くて「一体、切るってどういう意味なんだ?」と捉えてしまうかもしれませんが、とりあえずは切る=決済と覚えておけば問題ありません。
クレジットカードが切れないとは?
同様にクレジットカードが切れないというのは、クレジットカードで支払いをしようとしたけれども支払いできなかったことを意味する言葉。
たとえば有効期限が切れてしまっていたり、利用限度額の上限に達してしまったりするなどでカード払いできなかった場合に「クレジットカードが切れない(クレジットカードが切れなかった)」と言います。
- クレジットカードを切る:カードで支払いをすること
- クレジットカードが切れない:支払いができなかったこと
もちろんお店側の決済機が壊れていたり、停電などでカード決済できないこともクレジットカードが切れないと表現。
とにかくカード払いができなければすべて「クレジットカードが切れない」、もしくは「クレジットカードが切れなかった」となるので覚えておいてください。
切る、切らないの応用表現:
参考までにクレジットカードを切る、切らないの応用表現もいくつか紹介しておきます。
- 『あのお客さんのカード切れた?』…あのお客さんのカード使えた?
- 『クレジットカードを切るやつ、持ってきて』…カード決済機を持ってきて
- 『分割10回払いで切っといて』…分割10回払いで支払いしておいて
切る=決済であることがわかっていれば、簡単そのものですね。
なぜクレジットカードは切るなのか?
ではなぜクレジットカードを切る…なんて表現を使うのか?
語源は定かではありませんが、一般的に言われているのは手形を切るとか小切手を切ると同様に、信用取引であるクレジットカードにも切るという言葉が定着したと考える方は多いみたい。
- 手形を切る:手形を発行すること
- 小切手を切る:小切手で支払いをすること
ほかにもトランプを混ぜることを切ると表現する方もいますし、自分の手札を出すことを切るという方もいたりと、「切る」には様々な意味が含まれてそうな感じです。
反面、電子マネーやスマホ決済には同様の表現が使われないのはちょっと不思議な話。
これはSuicaやPayPayといった支払手段が、人工物であるプラスチックカードを利用しない電子決済なことが大きいのかもしれませんね。
こんな感じでSuicaで切るとか、PayPayで切るといった表現は使わないのでご注意ください。
カードを切る=方言ではない:
蛇足です。
クレジットカードを切るという表現が方言なんじゃないか?と調べられている方も多いようですが、カードを切る=決済するという意味は国語辞典にも掲載されている表現です(デジタル大辞泉より引用)。
カードを切(き)・る
- トランプなどの札を、よくまぜ合わせる。
- トランプで、強いカードを出す。切り札を出す。
- クレジットカードで決済する。
まぁもしかすると特定地方で多く使われている可能性は否めませんけど、方言とは少し異なる表現なのかなと思います。
参考リンク:
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最終更新日:2024年4月17日