今回は『最近、テレビCMが頻繁に放送されてるけど、アメリカン・エキスプレスってそもそも何?』という方のために、アメリカン・エキスプレスの解説記事を書いてみたいと思います。
アメリカン・エキスプレス(通称:アメックス)に関する知識がまったくない…という方は、是非、この記事を通してその詳細を知ってみてくださいね。
アメリカン・エキスプレスとは何かを解説:
アメリカン・エキスプレス=クレジットカード:
まず、アメリカン・エキスプレスとはなにかを解説すると、これはVISAカードやJCBカードなどと同じクレジットカードです(クレジットカードの仕組みを知らない方は下記記事も参照)。
まぁ厳密にはちょっと違うのでそれは後述しますが、アメリカン・エキスプレス・カードを入手すれば、コンビニやスーパーマーケットでの支払いに使えたり、飲食店やデパートでの支払いもOK。
他にも電気代やガス代などの公共料金や、楽天市場やAmazonといったネット通販モールでも支払いに使えます。
支払いでポイントが貯まるのも同じ:
また、買い物でアメリカン・エキスプレス・カードを使うと、支払額に応じてポイントが溜まるのも他のクレジットカードとまったく同じ。
つまりアメックスとはなにかと聞かれたら、クレジットカードである…と覚えておけば間違いないでしょう。
VISAやJCBとは何が違うのか?
ではVISAカードやマスターカードと比べた時、アメリカン・エキスプレスはなにが違うのかというと、正直、クレジットカードそのものの機能としてはそれらのブランドより見劣りします。
たとえば、日本国内で支払いに使えるお店の数はむしろVISAカードやJCBカードのほうが多いですし、世界的な知名度についてもVISA&マスターカードには全く勝てない状況(下記図解はこちらより転載)。
要するに「支払いのみ」で考えるならアメリカン・エキスプレスなんて4番手、5番手のクレジットカードブランドで間違いありません。
アメックスは支払い以外のサービスが充実:
反面、そんなアメリカン・エキスプレスがなぜ未だに生き残れているのかというと、それは「支払い以外のサービス」が充実しているため。
実際、テレビCMで放送されているように穴場的なレストランで食事ができたり、会員限定のコンサートが開催されたりするなど、アメックスを持っているからこそ受けられるサービスは多数。
- カードは支払いにだけ使えればOK:アメックスを持つ価値なし
- 支払い以外のサービスも求める:アメックスを持つのがおすすめ
その結果としてブランドイメージが非常に高く、多くの方に愛用されているクレジットカードになっているのですね。
アメックスを持ってるだけで評価される場合も:
難しい話ばかりではアレなので、このあたりでちょっとした雑談も。
前述のようにアメリカン・エキスプレスのブランドイメージは高いために、持っているだけで女性からモテるなんて話もあります(詳しくは下記記事にて)。
まぁ女性からお金持ちに見られることについては良し悪しもあるとは思いますが、少なくとも楽天カードやイオンカードといった年会費無料カードよりは圧倒的に評価されることは間違いなし。
同様に同僚や部下、同級生などに少し差を付けてみたいという方には、VISAやJCBよりもアメリカン・エキスプレス・カードを持ってみるのは面白いと思いますよ。
そのくらい世間的なイメージは高いです。
なぜアメリカン・エキスプレスという名称なのか?
あと、アメリカン・エキスプレスはなぜEXPRESS(配送便や特急などの意味)という名前なのでしょうか?
これについては下記記事にて詳しくまとめましたが、アメックスの創業が配送業だった…ということがその名称のゆえん。
未だに旅行業などクレジットカード以外のビジネスも多く展開しているので、この名前のままでブランドを確立させているのでしょう。
バブル当時にステータス性が高まったブランド:
1980年台後半から1990年ごろにかけて、セレブ向けのクレジットカードといえばアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードと言われる時代がありました。
この時の印象が強いせいか、今でもアメックス=お金持ち向けのカードというイメージが特に40~60代の間で根強く残っている感じ。
反面、20代から30代前半のバブルを知らない層にはアメリカン・エキスプレスは浸透しきっていないので、「アメリカン・エキスプレスってなに?」といった疑問を持っている若者が多い印象もありますね。
- 40代以上の方:アメックスの認知度が高い
- 20~30代前半:正直、認知度が低い
それゆえ、この記事のような内容に需要があるわけです(笑)
アメックスをもう少し詳しく知ろう:
ここまでアメリカン・エキスプレスの基礎の基礎を紹介させていただきましたが、これだけでは少し物足りない…という方のために、ここから先はもう少し詳しくアメックスを紹介させてもらいます。
アメックスは国際ブランドでもある:
ひとことにアメリカン・エキスプレス・カードといっても、世の中には主に2種類のアメリカン・エキスプレス・カードが存在します。
ひとつはアメリカン・エキスプレス社と他のクレジットカード発行会社が提携して発行しているアメリカン・エキスプレス・カード。日本だとセゾンカードやMUFGカードなどでアメックス提携のクレジットカードが有名ですね。
これらは提携カードと呼ばれているもので、ざっくりいうなら「アメックスというブランドの貸与」にあたるもの。
実際にアメックス側が発行&管理にほとんど携わっていないため、ブランドだけがアメリカン・エキスプレス…といった感じに近いかもしれません(アメリカン・エキスプレスの優待サービスなど、一部は利用できる)。
アメックスが直接発行しているカードもある:
2種類目のアメリカン・エキスプレス・カードは他のクレジットカード会社が発行するものではなく、アメックスが自社で発行&管理しているアメリカン・エキスプレス・カードです。
こちらは誰がどう見てもアメリカン・エキスプレス・カードですし、サービス内容や品質も素晴らしいものがある反面、年会費が提携アメックスカードよりも割高になってしまうのが大きなデメリット。
- 提携アメックス:年会費が安い反面、サービスはやや見劣りする
- 本家アメックス:年会費が高い反面、サービスや優待内容が充実
つまりサービス内容を優先するか、それとも年会費が安いほうがいいのかについては、みなさんがどちらに魅力を感じるか次第…というわけです。
ステータス性を考えるなら本家発行のものを:
まぁ個人的にはせっかくアメックスを作ろうと思うなら、やはり本家のアメックスを作るほうがおすすめ。
やはり中途半端に提携アメックスを使っても得られるステータス性は低いので、多少の出費になっても本家が格好いいですよ。
周りから向けられる目線がまったく違います。
最高峰のブラックカードを発行している:
次にアメリカン・エキスプレス・カードでは、現時点で世界最高峰のクレジットカード「アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード」を発行中。
こちらの年会費はなんと35万円以上。
35万円以上ということは1日あたり1,000円程度の保有費用がかかる計算になるので、よほどお金に余裕がある方でもない限りはそもそもこのカードを持つことは出来ません。
もちろんその高い年会費に比例して、サービス内容も段違い。
穴場的レストランだけでなく予約がまったく取れないレストラン&料亭が予約できたり、美術展や個展などを開催日前日に入場してゆっくり拝覧できたりするなど、もうお金持ちが喜ぶサービスが豊富に用意されています。
センチュリオンカード入手は招待制:
ちなみに、私もこのアメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードが欲しくて保有を夢見ているのですが、残念ながらこのカードは「アメリカンエキスプレス側がこの人になら発行してもいい」という招待状を送ってこない限り入手できないカードなので、未だに入手が出来ていません。
- 他のカード:自分から申し込み可能
- センチュリオンカード:招待されてはじめて申し込み可能
こんな風に自社発行のクレジットカードに価値を持たせているからこそ、アメリカン・エキスプレスそのもののブランド価値も維持できているのかもしれませんね(私同様にセンチュリオンカードが欲しいなら、先に下記のプラチナカードを入手する必要性あり)。
年会費無料のアメックスもある:
アメリカン・エキスプレス・カードには前述のように年会費が桁違いのクレジットカードもあれば、逆に提携アメックスの中には年会費無料のカードも存在します。
こういった会費無料なアメックスは、ただ単にアメックスのデザインが付いたクレジットカードでしかありませんが、体裁だけでもアメックスをもってみたいいう方はこういったカードを狙うと面白いでしょう。
特にセゾンカードが発行しているセゾンパールなどは、実質年会費無料で持てるわりにサービス内容もデザインも良いカードに仕上がっているので、入門アメックスとしては最適かも。
これで満足したら年会費の高い、上位クラスのアメリカン・エキスプレス・カードを作成すればOKです。
著名な投資家もアメックスを愛用中:
最後に世界的な大富豪としても有名な、投資家ウォーレン・バフェット氏やマイクロソフトのビル・ゲイツ氏もアメリカン・エキスプレス・カード保有者(ウォーレン・バフェット氏はアメックスの大株主でもある)。
これはアメックス側が富豪を引きつける魅力をもっているのか、それとも彼らがアメックスを持っているからこのカードブランドが有名になったのかはわかりませんが、少なくとも「富豪も使っているクレジットカード」であることは変わりがありません。
みなさんも『将来、大金持ちになりたい!』と思うなら、今のうちからアメックスを入手して富豪入門をしてもらえればな…と思います。
使える店が少ないと言われてたアメックスだけど:
アメリカン・エキスプレス・カードはステータス性が高いけど、使えるお店がないから使いにくいクレジットカードである…という口コミは多いですが、近年はJCBと提携をしたことにより使えるお店はグンと増加。
- 昔:アメックスが使える場所は少なかった
- 今:アメックスはだいぶ使いやすくなった
今ではクレジットカードが使える場所の90%くらいで使える印象なので、使いにくいなぁ…という感じることもそう多くないように思います(アメックスを普段遣いしている私の経験則による)。
これでアメックスとは何かはバッチリ:
ここまでアメリカン・エキスプレスとは何か?ということから、ちょっとした雑談までを幅広く紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
これで誰かに「アメリカン・エキスプレスってなに?」と聞かれてもあなたは自信をもって答えられるはず。
テレビCMを見ている家族や恋人がそうボヤいたら、すかさずアメックスに関するウンチクを語ってみてくださいね(公式サイトもあわせて参考に)。
以上、テレビCMでよく聞くアメリカン・エキスプレスってなに?初心者向けにアメリカン・エキスプレス(通称:アメックス)とは何かを解説…という話題でした。
参考リンク:
アメリカン・エキスプレス・カードについてもっと詳しく知りたい…という方は、下記まとめ記事もあわせてどうぞ。
こちらの記事では入手に必要なものから審査難易度、カード別の特徴などを多岐にわたって紹介しています。