知っているようで知らない、SuicaとPASMOの違い。
今回は初心者の方を対象に、この2つの電子マネーの違いをわかりやすく解説してみようと思います。
すでにSuicaやPASMOを活用している方はもちろん、これからどちらの電子マネーを持つべきかで悩んでいる方は是非、参考にしてみてくださいね。
SuicaとPASMOの違いまとめ:
基本的に違いはほとんどない:
まず、結論から先にいってしまうと、SuicaとPASMOの違いは発行会社が異なるくらいであまり違いらしい違いはありません。
- Suica:
JR東日本(東日本旅客鉄道)が発行&管理 - PASMO:
東京メトロや小田急電鉄、京急電鉄などの鉄道11事業者、バス19事業者が中心になって発行&管理(株式会社パスモが発行&管理)
実際、Suica保有者であれば東京都内の私鉄各社が利用可能ですし、逆にPASMO保有者であればJR東日本にそのまま乗車可能…と相互利用も実現しているため、どちらを持っていても使い勝手に差はなし。
そのため、SuicaとPASMO、どちらの電子マネー(電車やバスにそのまま乗れるので、交通系ICカードとも言う)を作るべきかで迷ったら、基本的に好きな方を作って問題ありません。
細かい違いはいくつか存在:
では、SuicaとPASMO、完全に同じ電子マネーなのかといえばもちろんそうではありません。
細かい部分でいうとちょっとした違いがあるのも事実なので、その違いについてもいくつか解説していきます。
払戻手数料がPASMOは不要:
Suicaに一旦入金してしまった金額を現金に戻そうとすると「払い戻し手数料」が必要になりますが、PASMOだと0円で払い戻しが可能。
- Suica:払い戻し手数料が必要
- PASMO:払い戻し手数料が不要
そのため、仕事で2週間だけ東京に滞在するとか、3ヶ月だけマンスリーマンションに住んで東京の大学に行く…といった場合には、SuicaよりPASMOを使ったほうが結果的にお得になるかも。
まぁ入金したSuicaやPASMOを使い切ってしまう予定があるなら払い戻し手数料は気にする必要性はありませんが、使い切れない可能性を考慮するなら払い戻し手数料がかからないPASMO一択です。
知名度はSuicaのほうが高い:
SuicaとPASMO、全国的にどちらの知名度が高いかといえばやはりSuicaのほうが上手。
たとえば北海道や九州にあるコンビニで、「PASMO払いで!」といっても店員さんに通じない場合もあるかもしれませんが、「Suica払いで!」といえば99.9%、認識してくれることでしょう。
- 地方でPASMO払い:通じないことも
- 地方でSuica払い:認知度が非常に高い
また、発行枚数についてもSuicaのほうがPASMOよりも2倍以上多い状況があるので、万が一トラブルが発生した場合の安心さでもSuicaに軍配あり(利用者が多いということは、同じ状況になって困る人が多いということ)。
みんなで渡れば怖くない…ではありませんが、利用者が多いということはそれだけで安心感につながるはずですよ。
PASMOにもモバイル版が出来た:
過去、SuicaとPASMOの違いを解説する際に「SuicaならiPhone上で利用できる」と解説していたのですが、2020年10月にモバイルPASMOが登場。
- 2020年9月まで:iPhone上ではSuicaのみ利用可能
- 2020年10月以降:SuicaもPASMOもモバイル版あり
それゆえ、現在ではiPhone上でSuicaもPASMOも使えるようになったので、利用上の使い勝手には違いはありません。
ご安心ください。
迷ったらSuicaを作ればOK:
このように細かい違いはあるものの、全国的な知名度や規模を考えると、Suicaを作っておいたほうがなにかと役立つ可能性大。
むしろ私鉄区間で定期券を作る必要性がある場合でもなければ、わざわざPASMOを選ぶ理由はないので、SuicaとPASMOのどちらを作るべきかで迷ったら、Suicaを選んで貰えればな…と思います。
- 「ビュー・スイカ」カード…お得にSuicaチャージ可能
- JRE CARD…JR東日本の商業施設でお得
以上、SuicaとPASMOの違いをわかりやすく解説。これから交通系ICカードを作るなら、SuicaとPASMO、どっちを作るのがお得で便利?…という話題でした。
参考リンク:
Suicaをお得に活用する方法は下記記事を参考に。
Suicaチャージでポイントが溜まりやすい&オートチャージ対応のクレジットカードを作れば、Suica利用で困ることがほぼなくなりますよ。JR東日本の定期券を買うのにも最適です。