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実店舗にSuica決済を導入する方法まとめ!お店にSuicaやPASMO等の交通系ICカードを使えるようにして、会計スピードアップを目指そう。

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SuicaやPASMOに対応した電子マネーリーダーの画像

今回はレストランや小売店といった実店舗に、Suica決済を導入する方法をわかりやすく解説。

『お客さんからの要望も多いから、Suicaを使えるようにしたい!』という店舗経営者の方は是非、参考にしてみてくださいね。

Suica加盟店になる方法まとめ:

1.AirPAYやSquareを導入する:

実店舗でSuicaを使えるようにする一番カンタンな方法は、AirPAYやSquareといったモバイル決済の導入です。

モバイル決済とはカンタンに言うと、iPadなどのタブレット端末やiPhoneなどのスマホを利用したクレジットカード決済のこと。

このモバイル決済業者の多くが今やSuica決済にも対応しているので、それらを導入すれば晴れてお店でSuica決済が可能になる…というわけですね(下記画像のようにiPhoneを利用してSuica決済できるようになる)。

携帯電話の電波を利用してSuica決済が可能なSquareリーダー

携帯電話の電波を利用してSuica決済が可能なSquareリーダー
導入費用は実質0円:

しかもモバイル決済の場合、Suica決済機の導入費用を実質0円に抑えられる可能性あり(導入費用の無料キャンペーン実施中の場合)。

さらに月額の利用料などの費用も0円に設定されているので、『Suica決済を導入したいけれども、初期費用はちょっと払えない…』といった手元資金に余裕がない経営者にもおすすめです。

  • かかる費用:Suica決済時の加盟店手数料
  • 不要な費用:入会金、月会費、入金手数料など(条件による)

モバイル決済について更に詳しく知りたい方は下記記事を参考にどうぞ。

news.cardmics.com

2.JR東日本と提携している代理店に依頼する:

Suica導入をする方法2つ目は、Suicaを運営&管理しているJR東日本公式サイトに掲載されている代理店(クレジットカード会社など)と直接交渉をする方法です。

こちらには三井住友カード、三菱UFJニコス、UCカードといったクレジットカード会社から、クロネコヤマトやぐるなびなどといった代理店一覧が掲載されているので、自分が「ここなら信頼出来そうだな…」と思ったところに連絡をいれればOK。

反面、こういった代理店ではSuica決済端末の購入代やPOSレジの改修費など初期費用が10万円以上かかる場合も少なくないため、ある程度の負担は覚悟しておいてください。

先行投資がどうしても必要となります。

3.マルチ決済タイプの決済機を導入する:

『Suica単体ではなく、WAON、楽天Edy、nanacoといった他の電子マネー決済まで導入をしてしまいたい!』という経営者の方は、マルチ電子マネー決済端末の導入もおすすめ。

下記のKAZAPi(かざっぴ)などでは、前述のように複数の電子マネーに対応しているので、導入をすれば更に顧客の利便性を高めることができます。

さまざまな電子マネーに対応した「かざっぴ」

さまざまな電子マネーに対応した「かざっぴ」

ただこちらも初期費用が必要なので、その点は予め注意が必要。

しかし、一度導入してしまえばその後の追加端末設置が不要になるので、店舗への導入を検討する際はSuica単体の決済機よりもこういったマルチ決済機導入のほうが良いかもしれません。

複数店舗経営者や、ある程度、資本を持っている企業の方におすすめです。

Suica決済機はレンタルも出来る:

イベントや特設店での会計をスムーズにするためにSuica決済機を導入したい方は、クロネコヤマトの関連会社が行っている決済機レンタルサービスを使うのも手。

こちらなら短期間の貸出に応じてくれるので、釣り銭切れが死活問題になりがちな大型イベント出店時などに導入すると売上アップに貢献してくれることでしょう(支払いが早くなれば多くのお客さんに利用してもらえる)。

Suica決済機導入に関する知識:

店頭によくあるSuica決済機の画像

ここで念のため、Suica決済導入に関する知識もまとめておこうと思います。

Suica決済機をこれからお店に設置したい…と思っている方はこちらもしっかり読んでおいてください。

PASMO決済やICOCA決済も可能?

Suica決済だけでなく、PASMOやICOCAなどの交通系ICカード払いにも対応したい…という場合にはどうすれば良いのでしょうか?

実はこれ、まったく問題なし。

というのも現在、Suicaを含めた全国各地の交通系ICカードは相互利用可能となっているため、Suica決済さえ導入すればPASMOやICOCAだけでなく、Kitaca、SUGOCA、nimocaといった他の電子マネーも使ってもらえる状況があるんです。

Suica決済に対応すればPASMOやICOCA決済にも対応可能

Suica決済に対応すればPASMOやICOCA決済にも対応可能

交通系ICカードの全国相互利用により、JR 東日本の「Suica」、(株)パスモの「PASMO」、JR 北海道の「Kitaca」、JR東海の「TOICA」、(株)名古屋交通開発機構及び(株)エムアイシーの「manaca」、JR 西日本の「ICOCA」、JR 九州の「SUGOCA」、(株)ニモカの「nimoca」、福岡市交通局の「はやかけん」の各交通系電子マネーとの相互利用が可能となりました。

いずれか1枚あれば、全国の各交通系電子マネーが使えるお店で電子マネーによりお買い物をしていただけます。

反面、広島市で流通しているPASPYや高知県の「ですか」などは非対応。

まぁSuica、PASMO、ICOCAなどと比べると流通数が少ないので、主要交通系ICカードのみを抑えておけば大丈夫でしょう。

どのSuica決済を選んでいいのかわからない:

どのSuica決済を導入したらいいのかわからない…という場合は、自店舗の規模によって選べばOK。

たとえば1店舗しか経営のない小売店やレストランなら、個人的にはAirPAYやSquareなどのモバイル決済で十分なので、こちらの導入を検討してもらえればと思います。

反面、チェーン展開をしているような中規模以上の企業だと、少々、モバイル決済では物足りなさを感じることも。

その際はすでに付き合いのある銀行やクレジットカード会社に相談をしてみてください。初期費用は高めですが、確実な導入が可能となります。

Suica決済の加盟店手数料はいくらくらい?

Suica決済の加盟店手数料は概ね3%強。

高い場合には4%程度の手数料を請求されることもありますが、カード会社等としっかり交渉をすれば3%程度で抑えられる可能性は高いと思われます。

もちろんこれは会社規模や導入店舗数、そして決済金額に応じて変わってくるもの。

  • 1社とのみ交渉:加盟店手数料が高くなってしまうことも
  • 複数社と交渉:相見積もりによって加盟店手数料の引き下げ効果あり

そのため、1社だけで見積もりを取らずに複数の代理店に対して、「Suica決済を導入しようと思っているんですが、そちらなら加盟店手数料はいくらくらいですか?」と相見積もりを取るようにしてくださいね(3.25%以上になるようならモバイル決済のほうが料率が低くなる)。

知名度は低いけど安心を求めるなら:

楽天PayやAirPAYは魅力的なんだけど、決済サービスとしての歴史が浅くて不安がある…という場合は、複数のカード会社が共同出資をして運営しているJMSのモバイル決済がおすすめ。

裏側には三菱UFJニコス、JCB、UCカードの大手3社が控えているので、決済サービスの安定性やサポート体制にも期待が持てることでしょう。

当然、SuicaやPASMOといった交通系ICカード決済にも対応済みですが、入金スピードに見劣りがする点はご注意ください。

Suica決済を導入しよう:

自販機に取り付けられているSuica決済機

ここまでSuica決済を店舗に導入するための方法をまとめさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

個人的にはもう少し、JR東側が端末設置費用を負担してくれればもっとSuica決済が普及するのにな…なんて思うところもあるのですが、そううまくはいかないのが現実というもの。

それゆえ、とにかく低予算でSuica加盟店になりたいのであれば、やはりSquareやAirPAYといったモバイル決済の導入が最善なのかもしれません。

同時にiDやQUICPayといった主要電子マネー決済も導入可能ですよ。

以上、実店舗にSuica決済を導入する方法まとめ!お店にSuicaやPASMO等の交通系ICカードを使えるようにして、会計スピードアップを目指そう…という話題でした。

参考リンク:

Suica決済に加えてクレジットカード決済も導入したい方は、下記記事も参考に。クレジットカードの加盟店になる方法をまとめています。

news.cardmics.com

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