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飲食店の資金繰りを助けるため、今は現金払いを使うべきなのかを解説!実はキャッシュレス決済でも資金繰りが悪化するとは限りません。

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最近、Twitterを眺めていると、キャッシュレス決済=悪と思わせるようなツイートをちらほら見かけることがあります。

例をあげるとこんな感じ。

  • 新型コロナの影響によって飲食店は資金繰りに苦しんでいるのだから、クレジットカードや○○Payじゃなくて現金で支払ってあげよう!そのほうがお店の人が喜びます。
  • 政府が2019年10月にはじめたキャッシュレス消費者還元事業によって、どこの飲食店も今は資金繰りが大変。だからキャッシュレス決済なんて普及させるもんじゃないんだよ。

要するにキャッシュレス決済を使うと飲食店の資金繰りが悪化するから、今はキャッシュレス決済を使わないようにしようって話なんですが、これって事実なんでしょうか?

今回は雑談がてら、キャッシュレス決済と資金繰りについて記事を書いてみたいと思います。

キャッシュレス決済と資金繰りについて:

資金繰りが必ず悪化するとは言えない:

まず、クレジットカードや○○Payなどのキャッシュレス決済を飲食店で利用すると、そのお店の資金繰りが悪化するのか…というと、これはケースバイケース。

例をあげると今、爆発的に普及しているスマホ決済『PayPay(ペイペイ)』の入金サイクルは最短翌日入金なので、仮にお客さん全員がPayPayを利用してもお店の資金繰りが悪化することはほとんどありません(PayPayの加盟店になる詳細情報)。

入金サイクル

PayPayなら売り上げ金額に関わらず最短翌日入金

ジャパンネット銀行は累計決済金額関わらず翌日入金となります。その他金融機関の場合、最短翌々営業日に入金となります。

しかも入金手数料&決済手数料も無料と至れり尽くせり。

PayPayの手数料は現時点で無料

PayPayの手数料は現時点で無料

お店としては是非ともPayPayで払ってもらいたいと思っているはずです。

クレカ決済の入金サイクルについて:

ではVISAカードやJCBカードといったクレジットカードをお店で使った場合にはどうなのでしょうか。

こちらは残念ながら遅めの入金サイクルがまだまだ一般的。

中小規模のお店だと月に1~2回の振込で契約をされていることが多いため、冒頭のような危惧には一理あると言えます。

  • 月1回の入金例:
    当月分が翌月末に入金
  • 月2回の入金例:
    1~15日分が当月末に入金、16~31日分が翌月15日に入金

中でもICカード未対応の巨大なクレジットカード決済端末を利用しているお店や、コードが付いた暗証番号入力端末を使っているところはだいたい遅め。

あえて現金払いをしてあげるのも、一種の優しさになりえることでしょう。

モバイル決済だとかなり早い:

但し、クレジットカード決済だからといって必ずしも入金サイクルが遅いというわけではありません。

たとえば店頭に下記のようなステッカーが貼られていた場合には、お店の資金繰りを心配することなくクレジットカードを使ってOK。

Squareのモバイル決済を示す店頭ステッカー

Squareのモバイル決済を示す店頭ステッカー

なぜならこのステッカーが貼られているお店ではSquareという決済サービスの導入店舗なので、みなさんがクレジットカードで支払いをしても最短翌営業日に回収可能なためです(Squareの公式ガイドはこちら)。

Squareアカウントに三井住友銀行またはみずほ銀行の口座を登録している場合は、0:00 から23:59 までの決済分が、決済日の翌営業日に振り込まれます。

楽天ペイも入金が早い:

また、楽天が提供している楽天ペイというキャッシュレス決済サービスも同様のスピード感(楽天ペイ 公式)。

最短翌日自動入金

楽天ペイ(実店舗決済)の指定口座を楽天銀行にすると、365日いつでも決済の翌日に自動で入金いたします。

楽天銀行以外の金融機関でも、翌営業日に入金可能です。

つまり飲食店が楽天ペイやSquare等の決済サービスを導入済みの場合には、店舗経営者に気兼ねなくクレジットカードや電子マネーを利用して問題ないことになります。

  • Squareや楽天ペイ:最短翌日に回収できる
  • 他のカード決済:回収まで20~30日程度かかる

楽天ペイやSquare等のモバイル決済業者は入金が早い

楽天ペイやSquare等のモバイル決済業者は入金が早い

これでも尚、資金繰りが厳しくなる店舗だと、さすがにキャッシュレス決済うんぬんの問題ではないかもですね。

お客さん側が気にする問題ではない:

ここまで支払いサイクルが遅い例、早い例を紹介させていただきましたが、まぁそもそもの話として、そんなことを客側である私たちが心配する必要はないんですよね。

なにせ仮にお店側の資金繰りが苦しいなら、そもそもキャッシュレス決済なんて使えるようにしておかなければ良いだけの話。

実際、下記ツイートで紹介されている店舗のように『コロナウィルス影響のため、誠に勝手ながら本日より各種クレジットカードを支払い不可とさせていただきます』と告知しているお店があるように、今なら新型コロナのせいにしてキャッシュレスを止めたって誰も文句は言いません。

それでも尚、キャッシュレス決済を使えるようにしておくなら、それは経営側の問題でしかないのです。

キャッシュレス決済を続ける理由がある:

加えて店舗側がキャッシュレス決済を使えるようにしておく理由には、キャッシュレス決済導入のメリットがそこにあるからで間違いなし(下記はその一例)。

導入メリット 解説
客単価の向上 財布の中にお金がなくても、キャッシュレス決済導入店舗ならそれ以上の支出をしてもらえる(例:財布に1,000円しかなくても3,000円の飲み食いが出来るということ)。
集客効果 キャッシュレス消費者還元事業の対象店舗になると、客側に5%還元の恩恵があるために来客数を集めやすい。
釣り銭不要 お釣り用の千円札や硬貨を用意が不要になる。
キャンペーン効果 クレジットカード会社や○○Payの業者は頻繁に飲食店を対象としたキャンペーンを実施するので、導入しておくとその恩恵が得られる。

だからこそキャッシュレス決済を使えるままにしてるわけですから、私たち消費者は尚更、店舗に気を使う必要性がないことになります。

Airペイはちょっと入金サイクルが遅い:

最近、テレビCMで見かけることが多いAirPAY(エアペイ)は、競合する楽天ペイやSquareよりも入金サイクルがやや遅め。

だいたい5~10日程度かかることが多いので、資金繰りが厳しい経営者の方は楽天PayやSquareを選択したほうが良いでしょう(モバイル決済サービスの比較はこちらの記事を参照)。

あと、人気のスマホ決済『PayPay(ペイペイ)』と直契約している場合の入金サイクルは最短翌日と早めですが、AirPay経由のPayPayについては入金サイクルがかなり遅め。

現状だと翌月末入金となる点は注意です。

感染防止のためにキャッシュレス決済を:

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最後に。

店舗経営者としては現金を使って欲しい本音があるのかもしれませんが、お店で働いている店員さんのことを考えると、今、選ぶべきはキャッシュレス決済一択。

理由は単純で、先日も現金払いのやりとりにおいて暴行事件に発展してしまった事例もあるように、ウィルスを媒介しうる現金決済にはなにかと問題が多いためです(引用元はこちら)。

容疑者はハイボール1本を購入した際、レジで接客した女性店員が釣り銭を手渡ししようとしたことに激高し、文句を言っていたところに仲裁に入った店長が被害に遭ったということです。(中略)

事件のきっかけとなったレジでの接客について、「コロナがはやっているなか、釣り銭を手渡しで渡そうとしたからふざけているのかと思い、苦情を言った」などと話しているということです。

お店側でもキャッシュレス決済を歓迎:

また、大手のチェーン店の中にはキャッシュレス決済を推奨する店舗も出てきているほど。

まぁ今回の記事は「飲食店における資金繰りの問題」についてなのですこし本題からは逸れますが、こういった側面も考慮すると、やはりわざわざお店に気を使って現金払いをする必要性はないと私は思いますよ。

店員さんも喜ぶキャッシュレス決済で、ピッと支払いを済ませてしまいましょう!

以上、飲食店の資金繰りを助けるため、今は現金払いを使うべきなのかを解説!実はキャッシュレス決済でも資金繰りが悪化するとは限りません…という話題でした。

参考リンク:

『うちはクレジットカード会社との古い契約が残っていて、入金サイクルが30日以上あるんだよ』という経営者は、この機会に最短翌日入金をしてくれるモバイル決済への変更を検討ください。

  • 現状の契約のまま:資金繰りが厳しくなりがち
  • モバイル決済へ乗換:資金繰りの心配不要に

それだけで資金繰りが一気に良くなること間違いなしです(詳細は下記記事参照)。

news.cardmics.com

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