『うちの父親が断りもなく私名義のクレジットカードを作り、借金をしてしまった!』
そんな自分勝手な親がいるなんて信じられないかもしれませんが、世の中的には決して珍しいことじゃないんですよね。
そしてその逆もしかり。
子供が親名義のクレジットカードを無断で作成し、悪用するケースもかなり多い状況があります。
両親による家族名義のカード作成について:
カードって他人名義でも簡単に作れる:
こう書くと、『いやいや、そんなのドラマの中の話だろ?』と思われる方も多いので、論より証拠として、Yahoo!知恵袋に寄せられた悩みを集めてきてみました。
少し引用させてもらいますね。
僕の父親はギャンブルとタバコの中毒者であり、貧乏で苦しい生活をさせられている原因でもあります。
ある日ポケットカードというクレジットカード会社から料金未納という電話が僕の携帯に来ました。僕は「そんなカードは知らない」と本当の事を言ったのですが、「あなたの名前と携帯電話番号で作成されている」と言われ、詐欺まがいの物だろうと思っていたのですが、気になり調べてみると、三井住友銀行とファミリーマートが提供してるクレジットカードであることが分かり、父親に聞いてみると、勝手に作ったと認めました。
親が自分名義のクレジットカード、通帳を使い続けています。
状況としては、昔知らずに名前を書かされて勝手にクレジットカード、通帳を作ってしまいました。現在は結婚をして名前が変わり別のところに住んでいます。
旧姓のままでも借り続ける親、何度もカードを返してくれと要求しましたが全く反応がありません。キャッシングでかなり借り続けているのは分かっているし、払えなくなればいつかこっちにくるのは目に見えてて大変怖い毎日です。
家族名義のカードは不正入手しやすい:
こんな感じでクレジットカードって残念ながら、他人名義でも作ろうと思えば作れてしまうシロモノ。
特に住所や電話番号をはじめ、名前や生年月日の把握、そして健康保険証などの身分証明書まで入手できる父親や母親であれば、子供名義のクレジットカードを作ることはそう難しいことではありません。
- 他人が勝手にクレジットカードを作る:
住所や電話番号が違ったり、本人確認できないため難しい。 - 親が勝手にクレジットカードを作る:
住所や電話番号が一緒、本人確認書類の用意も出来てしまうため可能
結果、前述のYahoo知恵袋のように、親が自分名義のクレジットカードを作成&散財してしまい、その返済に追われる羽目になってしまうのです。
家族に浪費癖のある人がいる場合は注意:
ではどうすれば浪費癖のある家族から自分の身を守れるのか、それは下記2つの点に注意するしかなし。
- 銀行印は自分用の印鑑に変更&厳重に保管する(家族で印鑑を使い回さない)
- 銀行のオンラインサービス用ID&パスワードを家族に隠す
この2つを心がけるだけで家族による被害の大半は防げます。
やろうと思えばそれでも作れてしまう:
ただそれでもいわゆる毒親の場合には、子供名義の銀行口座を勝手に開設してクレジットカードを作ってしまうケースや、銀行口座の登録不要なクレジットカードに狙いを定めて作成をするなどなど、身内であることをいいことにあの手この手でクレジットカードを作ってしまうもの。
こうなると対策としては住民票を移し、実家に自分の住所を置かないようにすることくらいしか方法はありません。
- 実家に住所を置く…悪用されやすい
- 実家以外に住所変更…悪用されにくい
浪費癖、借金癖のある親とは「同居」しないのが唯一の防衛策となります。
すでに作成済みのカードを使われる場合も:
クレジットカードを新規で作成される以外にも、自宅に財布を置いておいたら勝手にクレジットカードを盗まれて買い物で使われてしまった…みたいな被害もよくある話。
また、いくら厳重にカードを管理していても、クレジットカード更新のタイミングで届いたカードを使われてしまう場合もあるので、同居している以上、100%被害から身を護る方法はないのかもしれません。
- 注意その1:財布から盗まれる
- 注意その2:更新カードを狙われる
まぁなんとも悲しい現実ですが、毒親と同居している方は、クレジットカードの所有枚数を極力減らして厳重に管理するしか対策はなし。
自己防衛を徹底して、浪費癖のある父親や母親から自分の身を守ってもらえればと思います(更新時期に自分からクレジットカードを受け取りに行ける「エポスカード」を持つなども手)。
勝手にカードを作るのは家族間でも犯罪:
尚、勝手に他人名義のクレジットカードを作るのは家族間であったとしても犯罪そのもの。名義を勝手に使われた側がカード作成の事実すら知らなかった場合には、その被害額を負担する必要性はありません。
- 負担義務あり:
親にクレジットカードを貸して自由に使わせていた場合 - 負担義務なし:
子どもに無断で親が勝手にカードを作成し、利用していた場合
しかし、クレジットカード会社から『ほんとうにあなたはその犯行に加担していないのか?(親子でグルになってお金を不正に盗もうとしたのではないか?)』といったことを詳しく聞かれるなど、仮にあなたが被害者であったとしても面倒なことに巻き込まれる可能性は高いので、やはりクレジットカードは作らせないのが一番。
これがとにかく重要になりますよ。
以上、親が勝手に自分名義のクレカを作ってしまう被害に合わないための対処法!お金に困った人は家族名義を使う傾向アリです…という話題でした。
繰り返しになりますが、浪費癖のある親がいる方は、銀行印を自分オリジナルのものにしたり、住民票を別のところに移すなどの対策を講じるようにしてもらえればなと思います。
参考リンク:
クレジットカードが不正利用された際の対処法を知りたい方は、下記記事もあわせてどうぞ。
読めば親による不正利用だけでなく、悪意のある第三者による不正利用から自分の身を守る方法がわかります。