今回は創業したての個人事業主でも作りやすい、おすすめの法人クレジットカードをまとめてみたいと思います。
『うちはまだ事業を立ち上げたばかりだから、作れるか不安…』という事業主の方は是非、この記事で紹介している法人カードを中心に作成を検討してみてください。
- 通常の法人カード:起業から数年は作れない
- 今回紹介の法人カード:起業したてでもOK
どれも個人格でも問題なく申込可能なカードのみなので、運営年数が短くても作れる可能性大ですよ。
個人事業主でも作りやすい法人カード:
三井住友カード ビジネスオーナーズ:
個人事業主でも作りやすい王道ビジネスカードが「三井住友カード ビジネスオーナーズ」です。
これ、従来の三井住友ビジネスカードだと個人格の経営者は入手が難しかったんですが、2021年に新規発行がはじまったこの三井住友カード ビジネスオーナーズでは経営者本人の信用力だけで発行が可能。
- 起業したての事業主:発行対象
- 赤字の事業主:発行対象
入会対象者
満20歳以上の会社経営者(中小企業代表者もしくは個人事業主)の方
極端なことを言ってしまえば起業直後や赤字であっても発行に問題ありません。
三井住友カードブランドの強み有り:
また、三井住友カードブランドの法人カード保有は一種のステータス。
取引先の前でカード払いをすることが多い方や、海外に出張に行く機会がある…という方はこちらの作成がおすすめですね。
Visaカードならではの使い勝手とステータスの高さを味わえることでしょう。
アメックスビジネスゴールド:
ステータスカードの代表格とも言えるアメリカン・エキスプレス(通称:アメックス)が発行しているビジネスゴールドカードも、起業したばかりの個人事業主を発行対象にしている法人カード。
しかも一昔前までだと『起業したての個人事業主はアメックスのビジネスゴールドを狙え!』と言われていたくらいの定番カードなので、ステータス性が高いゴールドカードが欲しい方ならこちらのカードを狙ってみてください。
意外にもあっさりと、審査を突破できると思います。
審査はほんとうに難しくない:
『いやいや、そうは言ってもあのアメックスゴールドでしょ?私みたいな個人事業主が作れるわけないよ!』
そう思われる方もいるかもですが、前述の通り、アメックスのビジネスゴールドは起業したての個人事業主にとって定番の1枚。
- 間違い:アメックスゴールドの審査は厳しい
- 正解:起業したてでも問題なく作れる
吹いたら飛んでしまうような個人事業主でも入手は難しくないので、1枚くらい決済用のクレジットカードが欲しい方だけでなく、せっかく独立したのだから格好いいカードが欲しいと思う方もどうぞ。
昔は個人事業主に厳しかったカード業界:
昔はとにかく個人事業主ってだけでクレジットカード作成が難しい時代があったんですが、現在ではフリーランスが増加しているためか、徐々にカード作成へのハードルは引き下げられつつあります。
- 昔:個人事業主はカードが作りにくかった
- 現在:個人事業主でもカードが作れる時代に
それゆえ、起業したての個人事業主だからといってクレジットカード作成を諦めたり、法人カード作成は無理だと自己判断するのではなく、とにかく申し込んでみることが非常に重要。
実際、私はしがない個人事業主ですが、最高峰のクレジットカードランクであるブラックカードを何枚も保有していますよ。
法人カード作成の関連知識:
ここで念の為、起業したての方が法人カードを作る際に役立つ情報をいくつか紹介しておこうと思います。
どうしても法人カードが欲しい方や、クレジットカード作成によって資金繰りを良くしたいと思ってる経営者の方は参考にどうぞ。
起業したてで作れるカードは少ない:
今回紹介した法人向けのクレジットカード以外にも個人事業主向けに発行されているカードはそれなりにありますが、どれも起業したてのフリーランスや自由業には審査が厳しいカードになりそうな感じ。
- 今回紹介したカード:起業したてでも作りやすい
- 他の法人向けカード:起業したてだと厳しい場合も
たとえば法人格向けの三井住友ビジネスカードやJCB法人カードなどの王道な法人カードが欲しいなら、ある程度の実績と収入を得てから申し込むほうが無難でしょう。
いきなり申し込みしても良いことなど何ひとつありません。
借金漬けの人は審査に通らない:
あと、すでに保有中の個人向けでリボ払いや分割払いを限界いっぱいまで利用してしまっていたり、キャッシング枠が天井(借入可能な上限)まで到達してしまっている場合には、個人事業主うんぬん関係なしに審査に通る可能性は低いです。
- 限界までリボ払いを使ってる人:審査が厳しい
- 限界まで分割払いを使ってる人:審査が厳しい
- 消費者金融を利用している人:審査が厳しい
なぜならクレジットカード会社としても「この人はそのうち、自己破産してしまうだろう」ということが推測できる状況でカードを発行することはあり得ないので、借金でクビがまわらない方は下記記事を参考に、まずはその圧縮からはじめてもらえればと思います*1。
カード払いするだけで資金繰りがよくなる:
事業にとって必要な支払いを現金や銀行振込でした場合には、当たり前ですがその瞬間にお金が手元からなくなります。
しかし、法人カードで支払いをすればだいたい30~60日程度の支払いが猶予されることになるため、起業したてで資金繰りで困っている事業者の方こそ法人カードを作るべき。
- 現金払い:その瞬間にお金がなくなる
- 銀行振込:その瞬間にお金がなくなる
- カード払い:支払いは30~60日後
うまく活用すれば銀行からの借り入れ金額を減らせる場合もあるでしょうし、事業拡大にお金を回すことだって可能になりますよ(事業経営において「掛け」は非常に重要)。
さぁ法人カードを作ろう:
ここまで起業まもない経営者でも作れるおすすめの法人カードから、法人カード作成における関連知識を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
お読みいただいたように現在では起業したでも問題なく法人カードは作成可能。
しかもある程度は選択できる余地があるので、是非、みなさんには事業にとって一番メリットが大きそうな法人カードを選んで貰えればなと思います。
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ…安心の大手発行
- アメックスビジネスゴールド…定番の事業者向けカード
以上、起業したばかりの個人事業主でも作れる、法人クレジットカードまとめ。新米フリーランス等の経営者におすすめの法人カードはこれだ…という話題でした。
参考リンク:
法人クレジットカードの知識をもっと付けてから入手したい方は、下記記事も参考に。おすすめ法人カードから活用方法までを幅広く紹介しています。
*1:時々、無職な方がクレジットカードや消費者金融申し込みのために起業し、体裁だけ個人事業主になる場合もありますが、こういった場合にはすでにリボ払いやキャッシング枠がパンパンだと思うので、どちらにせよクレジットカードが作れる可能性は低いです。また、仮に審査基準に運良く適合できたとしても、クレジットカード会社からの事業内容確認電話で虚偽の起業がバレてしまうことでしょう。