クレジットカードの読みもの

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お小遣い制の旦那さん、クレカを使うと嫁に怒られる問題について。小遣い用の銀行口座を作ればクレジットカード利用も問題なしです。

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重なり合う現金紙幣の画像

普段から、家計簿をつけるならクレジットカードの利用を推奨している私。

そうすればいつ、どこで、いくらの支払いをしたかの履歴が残るので、家計簿アプリとの連携で家計管理がラクになるメリットがあるためです。

  • 電子決済:履歴が残るので家計の管理がラク
  • 現金払い:レシートでしか履歴が残らないので管理が面倒

しかし、この世の中はそう単純なものではないようで、先日、お小遣い制の旦那さんがクレジットカードを利用すると嫁に怒られる場合があるって話を聞きました(発信者が奥様から怒られてしまう可能性があるので引用元は匿名で)。

Aさん:家族内だと結構辛いです。特に夫婦間でお小遣い制とかだとクレカ使うと結構怒られます。現金主義の妻は管理がしにくくて嫌とのこと。

Bさん:現金よりカードの方が管理しやすくないです? 何に使ったかわかるわけですし。

Aさん:渡した小遣いで完結させてほしいらしいです。クレカでいくら使ったから、渡すねとか小遣いから引いておいてとかが煩わしいとのこと。

その理由はカンタン。

旦那さんが出先でクレジットカードを使ってしまうと、『クレカで7,500円を払っちゃったから現金で戻しておくね』とか、『先月、居酒屋でクレカを使ったので来月のお小遣いは5,000円だけ少なくしておいて!』といった夫婦間でのお金のやりとりが発生するので、家計簿を付けている妻側からすると面倒との理屈なようです。

  • 旦那が現金のみの利用:
    家計簿への影響がない(小遣いを総額で支出して終わり)
  • 旦那がクレカを利用:
    家計簿への影響がある(小遣い等との調整が別途必要)

まぁお小遣いを現金で渡し、その範囲内でこづかいを消費してもらえば、間違いなく奥さんは楽ちん。

ただそれじゃ旦那さんはいつまでたってもクレジットカードや後払い型の電子マネー等を使えないので、家計簿本来の目的である「家計の節約効果」が薄れてしまうような気がします(旦那がクレカや電子マネーを活用できれば、ポイントや優待等で得するため)。

小遣い制でもクレカを使う方法:

では、どうすればお小遣い制の旦那さんでもクレジットカードを使えるのか。今回はキャッシュレス決済を推進している立場の人間として、その解決策を考えてみました。

『クレカ払いなら5%オフになるのに!』とか、『部下の前でかっこよくクレジットカードを使いたいんだ!』といった、ほんとうはクレカ大好きなのに現金を使わざるをえない旦那さんは是非、参考にしてみてくださいね。

1.こづかい用の銀行口座を作る:

まず、旦那さんが窮屈さを感じずに、好きな支払い方法を使うためにやるべきことは、お小遣い管理用の銀行口座を作成すること。

その後は、『はい、今月のお小遣い3万円ね!』と手渡しでお小遣いをもらうのではなく、こづかい用の銀行口座に対して毎月、定額を振り込んでもらうようにしてください。

  • 従来:お小遣いは手渡し
  • 今後:お小遣いは指定口座に振込

こうすれば旦那さんも財布の中に大金を入れておく必要性がなくなるので、好きなタイミングで好きなだけ現金をおろして利用できるようになります(使わないお小遣いを貯めておくことも可能)。

デビットカードが使えると使い勝手良し:

尚、作成する銀行口座はどんな銀行のものでも構わないのですが、ATM出金手数料が無料になる銀行や、VisaデビットカードやJCBデビットカード等のブランドデビットが作れる銀行を選ぶのが総合的におすすめ。

例をあげると大手銀行なら三菱UFJ銀行、ネット銀行で問題ないのであれば楽天銀行あたりで作成すると満足度は高いと思いますね。

特にクレジットカードそのものが使いたいわけではなく、単純にポイントを貯めたいだけの方や、人前での支払いに現金をあまり使いたくない方などは無理にクレジットカードを作らずともデビットカードで十分でしょう。

詳しくは下記記事を参考にどうぞ。

news.cardmics.com

2.新規にクレジットカードを作る:

お小遣い用の銀行口座ができてしまえばあとは簡単です。

その銀行口座を引き落とし口座に設定した上で、クレジットカードを新規発行すれば万事解決。

  • 家計管理用の口座と紐付いたクレカ:
    家族用の口座から引き通しがかかるので、旦那さんの個人的な支出に利用すると奥さんに怒られる
  • こづかい口座と紐付いたクレカ:
    いくら利用しても自分用のこづかい口座から引き落としがかかるだけなので、奥さんに怒られない

これでクレジットカードはもちろんのこと、QUICPayやiDといった後払い型の電子マネー、そして楽天ペイやd払いといったクレジットカード連動型のQRコード決済等も使えるようになるので、今まで現金払いしか使えなかった状況と比べると格段に支払い手段は増えると思います。

分割払いやリボ払いだって使える:

また、自分専用の銀行口座を作成した上でクレカを発行すれば、お小遣い以上にお金を使わなくちゃいけない場合でも柔軟に対応できるメリット有り。

たとえば分割払いやリボ払いといった支払い方法が使えるのは、ゴルフや釣りといった趣味にお金をかけたい男性なら嬉しいのではないでしょうか?

  • 現金払いのみの場合:
    お小遣いの範囲内でしか買い物ができない
  • 銀行口座+クレカがある場合:
    お小遣いの範囲以上に買い物ができる

同様にカード会社からお金を借りるキャッシングの利用もできるので、海外出張等で現地通貨が必要になった際にも役立ちます(但し、リボ払いやキャッシングを利用する際には奥さんへの事前相談がおすすめ)。

年会費無料のカードを選ぼう:

尚、月に1~5万円程度のお小遣いしか貰っていない方の場合は、年会費を必要としない年会費無料のクレジットカードで十分。

「いやいや、部下や同僚の手前上、年会費無料のクレジットカードじゃちょっと…」と思う方は、年会費2,000円程度で保有できるゴールドカードを検討ください。

詳しくは下記記事を参考にどうぞ。

news.cardmics.com

3.(必要なら)家計簿アプリと連動させる:

最後は必要であれば…というものですが、奥さんが管理している家計簿と、旦那さんのこづかい用に作った銀行口座やクレジットカード等の情報を連携させることです。

これはお金にしっかりしてる方向け…というよりかは、お金にルーズな旦那さんに対して有効な手段。

  • 旦那の金遣いが心配:家計簿と連携を
  • 旦那はしっかりもの:連携しなくてもOK

事前にしっかりと家計簿と連携しておくことでリボ払いや分割払いの残高がどのくらいあるのか、そしてキャッシングを利用していないかどうかを奥さん側からも確認できるようになるので、旦那さんの「暴走」を止められる効果が期待できますよ。

ついでにいうと、旦那さんの浮気防止にも繋がるかも…ですね(詳しくはこちらの記事参照)。

携帯料金等も分離して管理できる:

『うちの旦那はいくら言ってもスマホゲームをやめなくて、課金もすごく多くて困っている』という家計にも、お小遣い用の銀行口座はおすすめ。

毎月のお小遣いに「奥さんが思う平均的な携帯料金」を追加し、旦那さん名義の銀行口座にお金を振込すればOKです。

  • 対策前:お小遣いと携帯料金は別
  • 対策後:お小遣いと携帯料金を一緒に

そうすればあとは旦那さんが勝手に自制するようになるはず。

仮に課金が減らなければその分だけ自由に使える小遣いが減るだけとなります(電話代が払えずに止められてしまったら旦那の自業自得となる)。

旦那さんも節約を頑張ろう:

銀座の街中を歩く夫婦の画像

ここまでお小遣い制の旦那さんが、クレカを使うと奥さんに怒られる問題とその解決策について解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

流行りのQRコード決済による節約効果は言うまでもありませんが、下記図のようにクレジットカードや電子マネーも活用すれば、家計の支出を圧縮できる効果有り。

クレジットカードで貯まるポイントは馬鹿にできない

クレジットカードで貯まるポイントは馬鹿にできない

これを小さいと思うか多いと思うかは人それぞれ…ですが、率先してキャッシュレス決済を利用すれば節約金額もかなりのものになりますよ。

是非、この機会にお小遣いの中身を変えてもられえればな…と思います(ポイントが貯まりやすいクレジットカードは下記記事参照)。

以上、お小遣い制の旦那さん、クレカを使うと嫁に怒られる問題について。小遣い用の銀行口座を作ればクレジットカード利用も問題なしです…という話題でした。 

参考リンク:

せっかくならクレジットカードを本格活用してみたい…と思われた方は下記記事も参考にどうぞ。

大げさでもなんでもなく、キャッシュレス決済を活用すれば年10万円単位の節約につなげる場合がありますよ。

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