NHK受信料をクレジットカードを使って支払うことって、本当にお得なんでしょうか?
せっかくなのでコンビニ払い、銀行口座振替(ゆうちょ振替)と比べて、クレジットカード払いがどのくらいお得なのかを詳しく調べてみました。
今後、クレジットカード決済への切替を検討している方はご覧ください。
NHK受信料のお得な支払い方法について:
一番損なのはコンビニ払い:
まず、NHK受信料の支払い方でもっとも損をするのは、コンビニ払いです。
これは銀行口座振替やクレジットカード払いと比べて最初から料金が高めに設定されているため、コンビニ払いするだけで割高な料金を払うことが確定。
1年間で考えると600円程度、10年間程度の長期間で考えれば6,000円も多めに払わなければいけません。
- コンビニ払いを1年利用:600円の損
- コンビニ払いを10年利用:6,000円の損
まぁ1年程度で考えると大した出費増はありませんが、5年、10年といった長期で考えると結構バカに出来ない差ですよね、これ。
そのため、現在コンビニ払いでNHK受信料を支払っている方は、即、クレジットカード払いや銀行口座振替への切り替えをご検討ください。
それだけで家計の節約になります。
口座振替とクレジットカード払いは同一料金:
では口座振替とクレジットカード払いはどうなのかというと、これらの2つの支払い方法はどちらも同一料金。
NHK側が設定している料金自体には差はありません(2023年1月現在の金額)
※「口座・クレジット」となっている部分が銀行口座振替やクレジットカード払いした時の金額、「継続振込等」となっているところが振込用紙を使った振込やコンビニ払いでの金額。
契約種別 | 2か月払額 | 6か月前払額 | 12か月前払額 | |
---|---|---|---|---|
地上契約 | 口座・クレジット | 2,450 円 | 7,015 円 | 13,650 円 |
継続振込等 | 2,550 円 | 7,300 円 | 14,205 円 | |
衛星契約 |
口座・クレジット | 4,340 円 | 12,430 円 | 24,185 円 |
継続振込等 | 4,440 円 | 12,715 円 | 24,740 円 |
それじゃどこに差があるのか、それはクレジットカード利用額に応じて貰えるポイント分の差です。
地上契約の方であれば年間1万4,000円程度、衛星放送を含む契約の方は2万5,000円程度の受信料を払うため、この支払い分で貯まるポイント分だけ差が付くことになります。
獲得できるポイント数を表にしてみた:
わかりやすく、どのくらいのポイントが貯まるのかをざっくり計算してみます*1。
地上契約のみの場合:
期間 | 口座振替 | 還元率0.5% | 還元率1.0% | 還元率2.0% |
---|---|---|---|---|
1年 | 0円 | 70円 | 140円 | 280円 |
5年 | 350円 | 700円 | 1,400円 | |
10年 | 700円 | 1,400円 | 2,800円 | |
20年 | 1,400円 | 2,800円 | 5,600円 | |
30年 | 2,100円 | 4,200円 | 8,400円 | |
50年 | 3,500円 | 7,000円 | 14,000円 | |
80年 | 5,600円 | 11,200円 | 12,400円 |
正直、10年間払ったところで大した差はありません。
とりわけ平均的なクレジットカードを利用中の場合には、年間100円前後しかポイントが貯まらないことになります。
続いて衛星放送料金を含む契約の場合です。
衛星放送を含む契約の場合:
期間 | 口座振替 | 還元率0.5% | 還元率1.0% | 還元率2.0% |
---|---|---|---|---|
1年 | 0円 | 125円 | 250円 | 500円 |
5年 | 625円 | 1,250円 | 2,500円 | |
10年 | 1,250円 | 2,500円 | 5,000円 | |
20年 | 2,500円 | 5,000円 | 10,000円 | |
30年 | 3,750円 | 7,500円 | 15,000円 | |
50年 | 6,250円 | 12,500円 | 25,000円 | |
80年 | 10,000円 | 20,000円 | 40,000円 |
こちらは若干、見栄えのする数字になりますね。
それでも年に1回ほど吉野家の牛丼が食べられるかどうか。大きいといえば大きいですが、小さいといえば小さいかもしれません。
一度の振替設定で継続して貰える:
とはいえ、これらのポイントは1度クレジットカード払いに設定変更するだけで、毎年、継続してもらえるポイントです。
それゆえ、やはり面倒でもカード払いへの設定変更がおすすめ。
- 手続きを行う:今後は継続してポイント獲得可能
- 手続きを面倒くさがる:いつまでもポイントは貰えない
短期ではたいした差にはなりませんけど、10年間、20年間といった長期で考えると大きな差になることでしょう。
高還元率なクレカで払うとお得:
ちなみに。
NHK料金の支払いでお得なクレジットカードが欲しい方は下記記事を参考に。
ポイント還元率が1.0%以上あるクレジットカードを中心に紹介させてもらっているので、これらのクレジットカードを入手すればNHK料金の支払いでポイントが溜まりやすくなりますよ。
同じカード払いでも、貯まるポイント数が段違いです。
クレジットカードだと年払いしやすい:
NHKの受信料は2ヶ月単位で支払いをするよりも、1年分を前払いしてしまったほうが圧倒的にお得になるもの。
- 地上契約12ヶ月前払額:13,650円
- 地上契約2ヶ月×6回額:14,700円
『そういっても1年分も払うお金なんてないよ!』と思われる方は多いかと思いますが、実はリボ払いの金利手数料を払っても年払いのほうが総額が安くなる計算。
そのため、1回払いが無理ならリボ払いの活用もご検討ください。それで総合的な家計の出費を抑えられます。
カード払いのメリットは他にも:
NHK受信料をクレジットカード払いするメリットは他にもあります。
- 支払いを1ヶ月ほど先延ばしできる
- ガス料金や電気料金などを同じカードで払うと、支払日管理が楽になる
- お金がないときはリボ払いなどで凌げる
- カードの利用明細書で受信料の金額がわかる
まぁ微々たるメリットかもしれませんが、これらは銀行口座引き落としにはないメリットなのは間違いなし。
個人的には支払日管理がラクになる点が大きなメリットかなぁ…と思ってます。
以上、NHK受信料をクレジットカード払いするとどのくらいお得?NHK料金はコンビニ払いや銀行口座振替ではなく、カードで支払おう…という話題でした。
NHK受信料の支払い方法をどれにしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
参考リンク:
NHK受信料に限らず、東京電力や東京ガスなどの光熱費もクレジットカード払いしたい方は下記記事も参考に。
電気代やガス代の支払いにはちょっとした「落とし穴」があるので、特に一人暮らしの方の場合には敢えてクレジットカード払いしないほうがお得になる場合もありますよ。
臨機応変に対応ください。
*1:還元率とはクレジットカード利用でポイントがどのくらい貯まるかの「ポイント還元率」のこと。クレジットカードはカードによってポイントが貯まりやすいカードと貯まりにくいカードがあるため、このように還元率別にポイントがどのくらい貯まるかを書いています(詳しくはこちらを参照)。