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クレジットカードを持たずに海外旅行に行くのは自殺行為?なぜ海外旅行にはカードを持参すべきなのか、その理由を解説します。

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カート進入禁止の表記画像

今回は『海外旅行に行くといったら、周りからクレジットカードを持っていったほうがいいと言われた。でもなんでカードが必要なの?』といった疑問をお持ちの方のために、海外旅行にクレジットカードが必須な理由をわかりやすく解説。

これを読んでいただければきっと、クレジットカードを持たない海外旅行がいかに不便で大変かがおわかりいただけるはずですよ。

海外旅行にクレジットカードが必須な理由:

早速、海外旅行にクレジットカードを持っていったほうが良い理由を解説してきます。

1.カードがないと利用できないサービスが多い:

海外にクレジットカードを持っていったほうがいい理由その1は、クレジットカードがないと使えないサービスが多いこと。

代表的なのはやはりホテル宿泊ですね。

日本人からすると信じられないかもしれませんが、海外では「クレジットカードを持たない旅行客おことわりなホテル」が存在するため、クレジットカードを持っていないだけで宿泊先探しに苦労することになります。

また、クレジットカードを持っていない人がホテルを利用しようとすると、10~20万円程度の高額デポジット(預入金)を求められる…なんて場合も。

もちろんデポジットはなにも問題なくチェックアウトすれば返却される金額ですが、それだけの現金をホテルに預けること自体に不安を覚える方も多いことでしょう。

ホテルはなぜカードを必要とするのか?

ではなぜホテル側はクレジットカードを持っていないお客さんを嫌がるのか、それは主にドタキャン防止のためです。

日本ではあまり馴染みはありませんが、海外では「No-Show Charge(ノー・ショー・チャージ)」といって、ホテルを予約したのに当日、姿を見せなかった利用者にはきちんと宿泊料を請求するのが一般的。

  • カードありのお客さん:
    無断キャンセルされてもホテル側は安心(宿泊費を請求できる)
  • カードなしのお客さん:
    無断キャンセルされたらお金の回収が不可能(宿泊費を請求できない)

それゆえ、クレジットカード保有が予約の前提条件となるのです(当日に来なかった場合にはクレジットカードに対して宿泊料を請求する)。

クレジットカードを持っていない利用者からの予約だと、無断キャンセルをされてもホテル側は泣き寝入りするしかありません。

トラブル対策にもカードが必要:

加えてクレジットカードを必須とする背景には、宿泊時のトラブル防止の意味合いもあります。

たとえばクレジットカードを持っている宿泊者が宿泊中に水漏れや、煙草によるボヤ騒ぎなどのトラブルを起こしてもカード会社宛に請求をすればなんの問題もありませんが、現金払いのお客さんがトラブルを起こした場合には「取り立て」をする手間が発生します。

『いやいやいや、俺は別にトラブルなんておこなさいよ?』と言っても、ホテル側ではあなたの性格や素性など知る由もなし。

それゆえ、前述のように10万円や20万円といった高額デポジットを先に預かることで、現金客に対する予防を取っているのです。

  • カードありのお客さん:
    トラブル発生時もカード会社にお金を請求できる(損失を回収できる)
  • カードなしのお客さん:
    トラブル発生時には本人にお金を取り立てる必要性あり(損失を回収できない場合あり)

このようにホテルを運営している側からすれば、クレジットカードを持っているお客さんと持っていないお客さんでは安心感が段違い。

結果としてホテルによってはクレジットカードを持っていないお客さんを厄介者として、宿泊拒否している場合もあるほどです。

レンタカーも借りられない:

同様にレンタカーや携帯電話レンタルなど、なにかを貸し出すサービスもクレジットカードなしには利用できないことが多いです(引用元)。

ハーツレンタカーご利用条件

  • クレジットカード:契約者本人の有効なクレジットカードが必要です。

これもホテル宿泊と一緒で、貸し出す側からしてみれば万が一、持ち逃げされてしまった時の補償がないため。

その点、クレジットカード情報さえ手元に確保しておけば借りた人間が持ち逃げする可能性も低くなるので、クレジットカードを持っていない人には貸し出さない選択をしているようです。

クレジットカードがないと海外でホテル予約やレンタカーが使えないことも

クレジットカードがないと海外でホテル予約やレンタカーが使えないことも

2.海外旅行時の急病や事故対策に:

海外旅行にクレジットカードを持っていったほうがいい理由その2は、海外旅行傷害保険に加入できるためです。

まぁ残念ながらすべてのクレジットカードにこの保険が完備されているわけではありませんが、年会費2,000円以上のクレジットカードであれば大なり小なり、なんらかの補償がついているもの。

そのため、仮に海外で事故にあってしまったり、急病になってしまった場合でもクレジットカードを持ってるだけで安心なんです(無料で旅行保険に入る方法は下記記事参照)。

無保険では万が一の時に大変なことになります。

そんな補償なんていらないんじゃない?

こう書くと『いやいや、自分は病気なんて滅多にしないし、仮に病気になったとしても所詮は数万円くらいでしょ?そのためにクレジットカードを持っていくなんて面倒だよ』なんて思われるかもしれませんが、海外での医療費はみなさんが想像するよりもはるかに高いもの。

例をあげるとアメリカや中国で盲腸の手術をするような場合には、少なくとも300万円くらいは覚悟しておいたほうがいいほど。

他にも心筋梗塞やクモ膜下出血などなど、長期治療が必要な病気になってしまった場合には、下手すると数千万円~1億円単位のお金が必要になるんですよね(海外医療費の目安については下記記事を参照)。

それに海外の病院は日本と違ってシビアなので、お金が払えないとわかると症状が残っていても病院を追い出される…なんて可能性すらあるので、我が身を守るためにも海外旅行傷害保険は必須。

100%、急病にならない自信がある方なんて存在しないので、万が一の時のためにも海外旅行傷害保険付きのクレジットカードを持っていくようにしてください。

そうすればもしもの時にあなたを助けてくれる「お守り」となってくれることでしょう(ゴールドカードには大抵、手厚い海外旅行傷害保険がついているのでおすすめ)。

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3.海外で現地通貨を手に入れやすい:

海外にクレジットカードを持っていったほうがいい理由その3としては、クレジットカードには海外キャッシング機能があるためです。

海外キャッシングとは簡単に説明すると「海外で借金をすること」。

これだけを読むとなにがお得なのかさっぱりわからないかと思いますが、実は海外でキャッシングをすると当然ながら現地通貨で借金できるために、「おっと、アメリカドルがちょっと足りないな」とか、「ああ、人民元が足りなくて困る!」という状況の時でも、調達したいだけ現地通貨を手に入れられるメリットがあるんです。

  • 日本から日本円を持参:両替しないと使えない
  • 日本からカードを持参:そこらじゅうのATMで現地通貨を借りられる

同じようにタイならタイバーツ、南アフリカなら南アフリカランドの入手可能。日本円を持ち歩いて、都度、両替所で交換するよりもスムーズです。

帰国次第返済すれば金利は大したことない:

では気になる海外キャッシングの金利手数料ですが、1週間や1ヶ月程度の海外旅行ではたいして費用はかかりません。

というのもかかる金利は海外の金利ではなく、日本のクレジットカード会社と間で定められている金利が適用されるので、せいぜい1.5%~3.0%程度。

更に繰り上げ返済と呼ばれる借金を早めに返済する方法を利用すれば、0.5%程度の手数料で済んでしまう場合も多いので、むしろ海外の両替商で日本円を現地通貨にするよりキャッシングのほうが手数料はお得となります。

  • 海外の両替商で現地通貨に交換:手数料は3~20%程度取られる
  • クレジットカードで海外キャッシング:手数料はせいぜい3%

それゆえ、敢えて日本円はそれほど持参せず、必要に応じて現地でキャッシングするのが賢い海外旅行術。

それに海外キャッシングは防犯面でも優れているので、大金を持ち歩いて不要なトラブルに巻き込まれることもありませんよ(キャッシングについて詳しくは下記記事参照)。

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4.国によっては現金払いを嫌がられる:

海外にクレジットカードを持っていったほうがいい理由その4は、スウェーデンやノルウェーなどのヨーロッパの国では現金離れが顕著になってきている点があります。

これらの国では日本人には想像できないかもしれませんが、「現金払い受付不可」の看板を掲げているお店が存在するので、クレジットカードなしでは買い物できない可能性あり。

  • 日本:クレジットカードが無くても買い物できる
  • 北欧:クレジットカードが無いと買い物できない場合も

たとえスウェーデン・クローナやユーロ紙幣を所有していても支払いできないため、クレジットカード持参が海外旅行を楽しむためには必須条件となります。

中国でも使いにくくなってきた現金:

また近年では中国でも現金離れが顕著になってきているので、渡航時にクレジットカードを持っていくのがおすすめ。

もはや世界的にもクレジットカードが必要な世界になりつつあるので、日本ならともかく、海外では現金払いにこだわりすぎないようにしてもらえればと思います(中国に長期滞在するなら下記の銀聯カード持参がおすすめ)。

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通貨が異なる国を行き来する際にクレカは活躍する:

流通通貨が異なる国を行き来する際に問題になるのが、その都度、両替するコストが高かったり、紙幣とコインがごちゃごちゃになってどのお金がそのお店で使えるかわからなくなっちゃう点なんですよね。

たとえば中国、香港、マカオを行き来する際などにこれが問題になるわけですけど、クレジットカードが1枚あればどの国でも支払い方法は一緒。

  • 現金で支払う:
    国や地域が変わる度に両替が必要。中国、香港、マカオを旅行するなら人民元、香港ドル、マカオパタカに都度交換することになる。
  • クレジットカード払い:
    国や地域が変わっても支払い方法は一緒。カードを出せばそれぞれの地域で使われている通貨で決済される。

店員さんとお金のやり取りがスムーズになるメリットがあるだけでなく、財布の中の管理もラクになるので一石二鳥ですよ。

帰国後に使わなかった紙幣を保管する手間もありません。

さぁ海外旅行に出かけよう:

駐機場に停まっている日本航空の飛行機画像

ここまでクレジットカードを海外に持っていったほうがいい理由をまとめてみましたが、まぁ、やろうと思えばクレジットカードなしでも海外旅行に行くことは可能といえば可能です。

しかし、トラブルなく海外旅行を楽しみたいとか、出来る限り不便な思いや怖い思いをしたくない方ならクレジットカードを作っていくのが無難。

これは言い換えるとクレジットカードがないと海外旅行を100%満喫できないとも言えるので、記事中で何度も書いた通り、海外渡航するならクレジットカードを作成した上でどうぞ(お薦めカードは下記記事にて)。

以上、クレジットカードを持たずに海外旅行に行くのは自殺行為?なぜ海外旅行にはカードを持参すべきなのか、その理由を解説します…という話題でした。

参考リンク:

クレジットカードの他にも、海外旅行に持っていったほうがいいものはたくさんあるので、海外旅行が初めてな方は下記記事を参考におすすめの持参品を確認してみてください。

旅先に持っていくと快適さが段違いですよ。

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