『JRの定期券は6ヶ月定期を購入したほうがお得…ということはわかっているのだけれども、長期間の定期を買うだけのお金がないから1ヶ月定期を購入するようにしている。』
今回はそんなちょっと金欠気味な方のために、定期券は1ヶ月ごとに買うほうが得なのか、それともクレジットカードで分割払いしたほうがいいのかについて記事を書いてみたいと思います。
- 1ヶ月定期:6ヶ月定期よりも高い
- 6ヶ月定期:1ヶ月定期より月額負担は安いが、まとめて買う必要性あり
金利手数料の負担分を考慮したらどっちがお得なのか気になっている方は、是非、参考にしてみてくださいね。
1ヶ月定期と6ヶ月定期を分割払いを比較:
6ヶ月定期を購入したほうが圧倒的に安い:
まず、わかりやすくJR吉祥寺駅からJR東京駅への通勤定期であると仮定して、その金額を計算していってみたいと思います。
- 1か月:11,630円
- 3か月:33,150円
- 6か月:55,840円
ここで1ヶ月定期を6回購入した場合の金額と、6ヶ月定期の金額を比較するとこんな感じ(11,630円×6ヶ月の金額)。
- 1ヶ月定期:69,780円
- 6ヶ月定期:55,840円
こうみると1ヶ月定期を毎月購入するのって、かなり負担が重い感じがしますね。手元にお金があるならやはり、1ヶ月定期よりも6ヶ月定期を一括払いで購入しちゃうのが一番である…ということがわかります。
差額分と金利発生額を比較:
次に、6ヶ月定期と1ヶ月定期の差額を計算してみると下記金額になりました。
- 1ヶ月定期と半年定期の差額:13,940円
つまりこの金額以上に金利が発生するようであれば1ヶ月定期を都度都度購入したほうがお得、いやいや金利発生金額がこの差額よりも小さいようであれば分割払いをしてでも6ヶ月定期を購入したほうがお得…ということになりますね。
- 金利発生額が13,940円未満:分割払いで買ったほうがお得
- 金利発生額が13,940円以上:1ヶ月定期を都度購入したほうがお得
JCBの金利計算機で算出:
ここでやっと肝心の話に移ります。
JRの6ヶ月定期をクレジットカードの分割6回払いで購入すると、どのくらいの金利手数料が発生するのか?については下記の通りです(JCBの金利計算機を利用し、年利18%で算出)。
- お支払い合計金額 58,702円(内手数料 2,862円)
もうここまで違うと比較するまでもなし。
1ヶ月定期を都度都度購入するほうでは1万4,000円近くも損をするのに対し、6ヶ月定期をクレジットカードの分割払いで購入した時の金利負担は3,000円弱でしかないので、分割払いを使って買ってしまったほうが圧倒的にお得であるということがわかります。
下記のように並べると一目瞭然です。
- 1ヶ月定期を6ヶ月連続で買う:69,780円
- 6ヶ月定期を分割払いで買う:58,702円
- 6ヶ月定期を1回払いで買う:55,840円
金利は最大値で計算済み:
尚、『その計算って金利手数料を低くして計算してるんじゃないの?』なんて思われるかもしれませんが、今回利用した金利手数料は年利18%という法律で定められている最大値で算出させていただきました。
つまりこれ以上に金利手数料が発生することは違法業者でもない限りはありえない&むしろ手数料が下がる場合もありえるので、だいたいこのくらいの利子負担なんだなと思ってもらえればと思います。
新宿⇔渋谷間の短距離路線でも調べてみた:
念のため、新宿⇔渋谷といった短距離区間での定期代でも調べてみました。
- 1ヶ月定期を6ヶ月連続で買う:29,100円
- 6ヶ月定期を分割払いで買う:24,451円
- 6ヶ月定期を1回払いで買う:23,260円
やはり6ヶ月定期をクレジットカードの6回払いで購入したほうが圧倒的にお得。超短距離区間であっても1年間で1万円近くの差になることがわかります。
JR定期をカードで購入する注意点:
ここで念のため、JR東日本やJR西日本の定期券をクレジットカードで購入する場合の知識をいくつか共有しておきます。
駅やネットでは分割払いは使えない:
まず、残念ながら駅窓口でクレジットカードの分割払いを使おうとしても使わせてくれません。基本的にJRの窓口ではクレジットカードの1回払いのみしか利用できないので、駅員さんとムダに揉めないようにご注意ください。
ではどうやれば定期券購入をクレジットカードの分割払いで行えるのかというと、これはJRうんぬんでの対処ではなく、自分の保有しているクレジットカード会社のウェブ明細等を開いて処理すればOK。
大手のクレジットカード会社であれば大抵、「後から分割払い」や「あとからリボ払い」という、クレジットカードの1回払いをあとから分割払いやリボ払いに切り替えられるサービスが用意されているので、これを使えば問題ありません。
- クレジットカードのネット明細にログインする
- 「あとから分割」や「あとからリボ」といったサービスを探す
- JR定期券を購入した支払いをそれに切り替える
後から分割は出来るところが少ない:
但し、残念ながら「後から分割払い」を利用できるクレジットカードはそこまで多くはありません。
大手ではJCBカードや三井住友カードがそれに当たりますが、反面、楽天カードやイオンカードといったカード会社では「あとからリボ」しか選択できないので、ここは柔軟に対応する必要性があります。
- JCBカード 公式(あとから分割払いOK)
- 三井住友カード 公式(あとから分割払いOK)
ちなみに分割払いだろうがリボ払いだろうが、発生する金利手数料は原則同じ。6回ですべて払い終わってしまえるリボ払い金額に設定しておけば分割払い同様の使い方が出来ますよ(詳しくは下記記事などを参考に)。
ビューカードなら後からボーナス払いも使える:
『それでも金利手数料を払うのはなんか嫌だなぁ…』という方は、ビューカードを入手して「後からボーナス払い」というサービスを使うのもおすすめ(使い方についてはこちらの記事を参照)。
こちらは支払いを最大数ヶ月~半年以上も先延ばし出来るサービスなんですが、なんと分割払いやリボ払いとは異なり金利が1円も発生しないため、半年定期購入にピッタリなんです。
ちなみにこういったサービスは他のクレジットカード会社には一切なく、ビューカード独自のサービスとなっているので、1回払いで支払いをしたものを後でボーナス払いに切り替えたいという方は新規にカードを作るしかありません。
まぁビューカードはJR東日本の定期購入でポイントが貯まりやすいカードなので、普段から定期を使って通勤しているという方には必携なカードでもありますよ。
加えてSuicaを利用している方や、オートチャージのSuicaカードが欲しいという方にもビューカードはおすすめです。詳しくは下記記事をご覧ください。
定期券は6ヶ月定期を分割払いで買おう:
結論。
JR東日本の電車を利用して通勤&通学をしているなら、どんなにお金がなくても6ヶ月定期を分割払いで購入するようにしてください。
これだけで吉祥寺⇔東京区間などであれば、半年で1万円強、年間でいえば2万円ちょっとの節約になりますよ。都度都度、1ヶ月定期を買うことほど勿体無いことはありません。
以上、JRの定期券はクレジットカードの分割払いで6ヶ月定期を購入したほうがお得なのか、それとも1ヶ月ごとに購入したほうが得なのかを調べてみた記事でした。
参考リンク:
JR東日本の通勤定期をビューカードで購入すると、どのくらいのポイント獲得になるのかについては下記記事を参考に。
これに加えてSuicaチャージでもポイントがしっかり貯まるので、通勤&通学で電車を利用している方であればかなり大きな節約効果が見込めますよ。