今回は『クレジットカードを廃棄しようと思うんだけど、捨てたクレジットカードを誰かに悪用されるんじゃないかと心配…』という方のために、安心&安全なクレジットカードの処分方法を紹介したいと思います。
クレジットカードを解約したものの、そのままゴミ箱に捨てるのが怖い方は是非、参考にしてみてくださいね。
クレジットカードの処分方法まとめ:
ハサミで切るだけでは不十分:
まず、多くの方が間違っている処分方法が「クレジットカードをハサミで切ること」。
これ、もちろんやり方によっては正しく処分することも出来るのですが、処分の仕方があまいとなんの防犯対策にもならないことがあります。
ダメなのは切るだけの処分:
一番ダメなのがハサミで2つや3つに切るだけの処分。
実はハサミで切っただけのクレジットカードは接着剤やセロハンテープなどでくっつければ磁気ストライプを読み取り出来てしまうことがあるため、これだけではなんの対策にもなりません。
なにせ磁気ストライプというのはカセットテープの磁気テープがそのままむき出しになっているようなもの。
ハサミを入れたから…といっても上手に接着させれば、磁気情報の読み込み出来てしまうのですね(下記のような詐欺被害も発生中)。
警察職員を名乗る女が自宅を訪れ、「不正利用の疑いのあるカードは裁判所に持って行く」と説明。女性がカード9枚を差し出すと、女は目の前で2センチほどの切り込みを入れ、白い封筒に入れて持ち帰ったという。
その後、女性の銀行口座からカードを使い計1600万円が引き出されたという。
ご注意ください。
磁気ストライプの正しい処分方法:
ではどうすれば磁気ストライプを正しく破壊することが出来るのでしょうか?これは磁気ストライプを復元させなければOK。
たとえば接合部分をくっつけたとしても間に2mm~3mmでも欠損部分を作っておいてあげれば復元ができないので、ハサミで切った黒い部分の近くをほんのすこし削ってあげるだけでも大丈夫です。
- 2~3回切るだけ:切断が不十分
- 切断部分を広げる:復元が出来ないので安全
加えて2~3回ではなくもっと細かく磁気ストライプを切り刻めばさらに安心。
理想はやはりシュレッダーに突っ込んじゃうことですが、ハサミでも充分に磁気ストライプを破損させることは可能です。
ICチップの破壊も忘れずに:
『磁気ストライプを細かく刻んだからもう大丈夫…』と思っている方、まだちょっと早いです。
最近のクレジットカードにはICチップと呼ばれる電子回路が埋め込まれているので、念のため、このチップ部分の破壊もしておかないとダメ。
ICチップについては下記画像を参照ください(画像はこちらから転載)。
このICチップの破壊までしっかりしておかないと、ICチップに残っている情報でクレジットカードが悪用されてしまう可能性あり。
まぁよほど悪意のある方があなたのクレジットカードを拾わない限りはそこまではしないでしょうけれども、可能性は0%ではないのでしっかりこちらも破壊しておきましょう。
尚、ICチップの破壊方法については単純でハサミで簡単に切れます。ここはメリッと破壊すればそれで十分なので、2回くらい切れば問題ありません。
ETCカードなどは悪用できてしまうので注意:
この記事ではクレジットカードの処理方法を紹介していますが、クレジットカードなんてものはそもそもの話、正しく解約処理をすれば利用そのものが出来なくなるもの。
極論だとハサミで切らなくても安全なんです。
しかし、ETCカードなどの解約後でも使えてしまうサブカードについては、捨て方を間違うと不正利用されてしまう可能性もあるので注意。
正しくICチップを破壊した上で、ゴミ箱に捨てるようにしてくださいね。
別々のゴミ袋に捨てればパーフェクト:
ここまでやればもう99.9%安心&安全なのですが、用心深い方は切り刻んだクレジットカードを別のゴミ袋にいれて捨てればもっと安全。
さすがに複数のゴミ袋からあなたの切り刻んだクレジットカードを取り出して復元する方はいないので、これで100%安心&安全なクレジットカードの処分方法になりますよ*1。
- ハサミ等で複数個に切り刻む
- ICチップを破壊する
- 別々のゴミ箱に切断したカケラを捨てる
以上、100%安心&安全なクレジットカード処分方法まとめ!磁気ストライプとICチップを読み取り不可にしてからクレジットカードは破棄しよう…という話題でした。
参考リンク:
クレジットカードを1枚解約したことだし、別にもう1枚、ポイントが貯まりやすいクレジットカードが欲しい…という方は、下記記事もあわせてどうぞ。
買い物や公共料金の支払いなどでザクザクとポイントが貯まります。
*1:本当に気になって仕方ない方は、コンビニや駅などにある複数のゴミ箱に分けて捨てるとかをすれば120%安全でしょう。