クレジットカードの読みもの

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ブラックリストに載っているかどうか、驚くほどカンタンに確認できる方法。たまにはお金を出して「ブラックリスト」を取り寄せよう。

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白黒で撮影された書籍の画像

今回は「もしかして私、ブラックリストに載っているんじゃないかな?」と不安な方向けに、自分がブラックリストに載っているかどうかを確認する方法を紹介してみたいと思います。

特にクレジットカード審査に連続して落ちてしまったり、携帯電話の割賦購入すらできなかった際は活用ください。

読めばブラックリストの取り寄せ方がわかります。

ブラックリストに掲載されてるか確認する方法:

CICからブラックリストは取寄可能

早速、自分がブラックリストに掲載されてるか確認するにはどうしたらいいのか…というと、それは下記サイト「CIC(シー・アイ・シー)」に行って情報を取り寄せるだけ。

そう、たったそれだけ。

しかもパソコンやスマートフォンからの取り寄せなら即日入手が可能なので、気になる方はすぐにでもブラックリストを取り寄せてみてください。

全国どこからでもご都合に応じて、ご自宅のパソコンやスマートフォンの画面上で回答情報(開示報告書)を即時に確認できます。

それであなたがブラックリスト入りしてるかどうかが判別可能です。

なぜブラックリストに掲載されてるのかわかるのか:

ではなぜ、このCICから情報を取り寄せると、自分がブラックリスト入りしているかどうかの確認ができるのでしょうか?

それはCICにはあなたの持っているクレジットカード一覧やその利用歴、借金の残高などが記録されているため(引用部分はCICの情報開示ページより)。

CICに掲載されている情報例:

  1. あなたが契約しているクレジットカード会社
  2. 各カードごとの加入日、利用限度額などの基本情報
  3. 各カードごとの利用履歴、返済履歴
  4. 各カードごとのリボ払い残高、キャッシング利用歴
  5. 消費者金融の利用履歴、返済履歴
  6. クレジットカードの申込履歴
  7. 携帯電話の分割払い履歴

情報開示とは、お客様ご本人のお申込みにより、CICに加盟している会員会社(クレジット会社等)との契約内容や支払い状況等の信用情報を確認できる制度です。

お客様の情報が現在、信用情報機関に登録されているのか、またはどのように登録されているかを確認していただくことができます。

わかりやすくいうとCICが保管&管理している情報は「あなたのお金の通信簿」といったところですね。

取り寄せて確認すればクレジットカードを何枚保有し、どんな風に返済しているのかが丸わかりとなります。

取り寄せ可能なブラックリストの中身について:

参考までに私が取り寄せたCIC掲載情報は下記の通り。

ご覧のように氏名、生年月日、電話番号といった基本的な情報から、カード会社との契約内容、そして毎月いくら使っていてまだ支払っていない金額はいくらあるのか…などといった情報を確認できるはず(左上に3/28件という数字があるように、同じようなページがカード枚数分だけあります)。

CICから取り寄せた信用情報のうちの1ページ

CICから取り寄せた信用情報のうちの1ページ

さらにページ下部には過去2年分の「入金状況(約束通りにお金を返したかどうか)」が記載されているため、ここを見れば過去の返済履歴がわかる流れ。

  • 支払日にしっかりお金を払ってる履歴あり:信用できる人
  • 支払日にお金を払ってない履歴あり:信用できない人

要は毎月しっかりクレジットカード代金の支払いをしておかないと、CIC上に悪い履歴がしっかり残ることとなります。

カード会社ならこれらの情報を確認できる:

ここまででCICを確認すればあなたの保有クレジットカードやその利用状況を確認できることがわかりましたが、実はCICに掲載されている情報は、日本にあるすべてのクレジットカード発行会社から閲覧可能なんですよね。

CICに掲載情報がカード会社や消費者金融で共有されてるイメージ図

CICに掲載情報がカード会社や消費者金融で共有されてるイメージ図

消費者のクレジットおよび消費者ローンに関する信用情報(個人の属性・契約内容・支払状況・残債額など)を加盟会員であるクレジット会社などから収集し、それらクレジット会社からの照会に応じて情報を提供しています。

それゆえ、仮に保有中のクレジットカード利用履歴が悪いと、『こいつは信頼できない客だ!気をつけろ!』といった注意喚起がカード発行各社で情報共有されてしまうため、それ以降はまるでブラックリストに掲載されたかのようにカードが作れなくなるのです*1

  1. CICにはあなたの保有カードや利用歴が記録&保管されている
  2. すべてのクレジットカード会社はその情報を閲覧できる
  3. 仮にひとつでも悪い利用歴が掲載されてしまうと、まるでブラックリスト入りしたかのようにカードが作れなくなったり、キャッシングできなくなる。

そう、これがブラックリストの正体。実際にブラックリストと呼ばれる書籍や名簿録があるわけではないんです。

news.cardmics.com

CICでブラックリスト掲載の有無がわかる:

だからこそCICを確認すれば自分がブラックリストに入っているかどうかがが丸わかり。

残念ながら掲載情報を取り寄せるためには1,000円程度の費用がかかりますが、ブラックリスト入りしていないか不安な方は試しに自分の情報を取り寄せてみてください(CIC登録情報の見方は下記記事を参考に)。

これで悪い情報がひとつでもあればブラックリストに入っている状態、ひとつもない状態ならブラックリストに入ってはいないけどクレジットカード審査に通らない状態ってことになりますよ。

もし後者ならあとは自分の信用力を磨くのみ…です(年収を増やしたり、正社員になったりなどなど)。

ブラックリストに掲載されてしまう事例はこちらの記事を参考に。あなたがどのようにクレジットカードを利用するとブラックリストに掲載されるのかがわかります。

多重申込もブラックリスト入りとなる:

クレジットカード代金を返済しないといった利用履歴が悪い方がブラックリスト入りするのは当然ですが、実はクレジットカードを短期間に申し込みしまくることもブラックリスト入りに繋がりやすい行為(詳細は下記記事参照)。

いわゆる「多重申込」として扱われてしまうため、クレジットカード審査になかなか通らない方はすこし間をかけてから申し込みするのがおすすめですよ。

約6ヶ月も申し込みを自粛すれば、ブラックリストから脱却可能となります。

定期的に確認したいブラックリスト:

白黒で撮影された書籍の画像その2

尚、あなたのクレジットカード利用歴が素晴らしい状態であったとしても、ごく稀に同姓同名の方の情報が間違って記録されてしまうミスや、あなたの親族があなた名義で勝手にクレジットカードを作ってしまうなどのトラブルにより、意図せずブラックリストに掲載されてしまっている場合もあります。

そのため、『あれ、クレジットカードが急に作れなくなったけどおかしいな~』といった不可思議な審査落ちが続いた場合には、是非、無用なトラブルに巻き込まれないためにも早めにCIC掲載情報を確認するようにしてみてください。

仮に間違いがあればもちろん訂正してもらえるので、こまめなチェックが重要ですよ(親族による不正利用がないかの確認も出来る)。

以上、ブラックリストに載っているかどうか、驚くほどカンタンに確認できる方法。たまにはお金を出して「ブラックリスト」を取り寄せよう…という話題でした。

参考リンク:

どうしてもクレジットカード審査に落ちてしまう方は下記記事も参考に。クレジットカード審査落ちにつながる情報を一覧リストにして紹介しています。

news.cardmics.com

*1:実際には情報共有がされるのではなく、クレジットカード会社がCICに対してあなたの利用履歴(これを個人信用情報といいます)の照会をした際にわかることとなります。

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