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あなたは他人が触ったお金を汚いと思いますか?新型コロナの感染拡大によって変化しつつある、紙幣や貨幣への抵抗感を調査してみた。

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紙幣や貨幣の画像

近年、新型コロナウィルスの感染拡大によって、釣り銭のやりとりに抵抗を感じる方が増えてますよね。

たとえば2020年4月19日にはお釣りを手渡しされたことを憤慨した客が、店長に暴行をはたらく…という悲しい事件が起きてしまったほど(記事は削除済み)。

男は19日午後9時頃、同区のドラッグストアでハイボールを購入し、女性店員が釣り銭を手渡そうとしたときに、「コロナが流行しているのだから、釣り銭は素手ではなく、トレーに置け」という趣旨の文句を言い、仲裁に入った男性店長(34)の顔を殴った疑い。

この他にも店員による手渡し中止や釣り銭の洗浄など、コロナ流行前までの衛生観念では信じられないような対応が増加中。

  • 2019年頃まで:現金を汚いと思う人は少なかった
  • 2020年以降では:現金を汚いと思う人が増加中?

少なくとも店員さんがギュッと手をつかんで釣り銭を渡してくるような対応は、この先の未来ではありえない行為になるのかもしれません。

…と少し話が逸れましたが、ここで気になるのがいったいどれくらいの人が現金のやりとりに抵抗を感じているのか…ですよね。

個人的にもちょっと興味があったので、今回はTwitterの統計機能を利用して『現金を触ることによる抵抗感の変化』を調べてみました(当該ツイート)。

質問です。

みなさんは他人が触った紙幣や硬貨を触ることに対して、新型コロナが蔓延した前と後で変化がありましたか?

教えてください。

結果が気になる方はご覧ください。協力してくれた1,010名の方に感謝です!

現金を触ることへの抵抗感について:

抵抗を感じる人が急増:

現金に対する抵抗感を調べた結果は下記の通り。

  • 前から抵抗があった:33.8%
  • 最近、抵抗を感じるようになった:21.7%
  • 言われれば少し抵抗を感じる:19.8%
  • 昔も今も抵抗を感じない:24.7%

他人が触った現金に対する抵抗感の変化

他人が触った現金に対する抵抗感の変化

この中でやはり注目なのは「最近、抵抗を感じるようになった」と回答をした21.7%の方。

これらの方はいわば、新型コロナウィルスの感染拡大によって現金のやりとりに抵抗を感じ始めた人になるので、確かに日本人の衛生観念は大きく変わってきているように思います。

半数以上が抵抗を感じている:

加えてもうひとつ注目したいのは、「前から抵抗があった」と回答した方と、「最近、抵抗を感じるようになった」と回答をした方をあわせると合計で55.5%にもなる点。

要は日本人の半数以上が現金を触りたくない…と考えていることになるので、各地で釣り銭の受け渡しが店頭トラブルになってしまう理由もわかるような気がします(こちらのツイートのように手渡しではなくトレーでお釣りを渡してもトラブルになる)。

職場では、コロナ対策のためにトレーにお釣りを置いているけれど、それが気に入らなかったらしく、トレーを投げつけられた。悔しい怖くて泣いた。手が出るってやばいだろ。

そういうことする人は北海道にもいるんだと思った。

感染リスクもあるのに踏んだり蹴ったりすぎて正直割りに合わなすぎる。

潜在的に嫌な方も含めると3/4:

さらに「言われれば少し抵抗を感じる」と回答をした方は、潜在的に現金を汚いと感じ始めている方。

そのため、こちらの回答者を加えてしまうと実に3/4の方が現金に抵抗を感じていることになります。

  • かなり嫌だと感じる比率:全体の55.5%
  • わずかでも嫌だと思う比率:全体の75.3%

反面、お金のやりとりにまったく抵抗を感じないと断言できる方は全体の24.7%のみ。今となっては少数派ですね。

私も去年まではほぼ平気だった:

そういう私も去年くらいまで現金に対して「汚い」という感想を持つことはほとんどありませんでした。

強いて言うなら現金を触った後に店員さんがそのまま調理に戻ったりすると、おいおい…って思うことくらい(下記調査は2019年に実施した調査ですが、大半の人が抵抗を感じないと回答)。

それほど強いアレルギーがあったとは思いません。

しかし、テレビや新聞でこれだけ手洗いが推奨されると、どんな人が触れたかわからない現金紙幣に対して『汚いかもしれないなぁ…』という負の感情が生まれるから不思議なもの。

現在では触る度に手洗いをしなくちゃ…と思えてしまうので、私同様な心境の変化を感じている方は多いのではないでしょうか?

もちろん、今回の統計に私が答えるとしたら「最近、抵抗を感じるようになった」となります。

現金が汚くても過剰反応はよくない:

重なり合う1万円札の画像

最後に。

紙幣やコインといった現金は汚いかもしれませんし、場合によっては新型コロナウィルスを媒介しうる可能性があるのは確かですが、日本よりもっとキャッシュレス決済が使われているスウェーデン等の北欧諸国でも感染が広がったことを考えると、現金払いをやめたからといって感染拡大がおさまるわけではありません。

つまりあくまでその可能性があるよ…という程度でしかないので、過剰なまでに現金を敬遠する必要性はなし。

  • 間違い:現金払いが感染拡大の元凶
  • 正解:現金は汚いが元凶ではない

気になるなら店員との接触を避けられる電子マネーや〇〇ペイなどのスマホ決済を使えばそれでOKです。そのほうが店員さんもきっと喜びます。

過剰反応は世の中を殺伐とさせる:

それに現金払いに対する過剰反応は、冒頭で紹介した暴行事件を招いてしまうなどの問題点も多め。

他にも下記ツイートの方のように、お客さんが過剰反応をしたことで心にダメージを負ってしまう店員さんも少なくないので、現金のやりとりをしなくちゃいけない時は『あとで手を洗えばいいや!』くらいに思ってもらえると嬉しいですね。

こんな時だからこそ是非、心ある対応をよろしくお願いいたします。

以上、あなたは他人が触ったお金を汚いと思いますか?新型コロナの感染拡大によって変化しつつある、紙幣や貨幣への抵抗感を調査してみた…という話題でした。

この記事で利用している円グラフや統計データは、この記事にリンクを貼ってさえいただければご自由に使っていただいて構いません。

参考リンク:

この機会にキャッシュレス決済を使い始めてみよう…と思う方は、下記記事を参考に。

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