クレジットカードの読みもの

専門家がクレジットカードや電子マネーをわかりやすく解説していくサイトです。

やたらと「○○Pay」が増えすぎ問題!コンビニ大手のファミマが2019年7月からファミペイ開始を発表…と、もうゴチャゴチャです。

f:id:cardmics:20181113164327j:plain

大手コンビニエンスストアのひとつであるファミリーマートが、2019年7月をめどに新しいスマホ決済「ファミペイ(Fami Pay)」を全店舗に導入するようです。

日経新聞による報道です(引用はこちら)。

ファミリーマートの全国1万7000店で電子マネー「ファミペイ」を始める。

消費者がスマホ画面に表示したバーコードを提示して、店員がこれを読み取る仕組み。店舗のレジで現金をチャージできるほか、クレジットカードともひも付ける。プラスチック製のカードは発行しない。

ファミリーマートのファミペイについて:

PayPayやLINE Payと同じ仕組み:

ファミペイはQRコードやバーコードを利用したコード決済。

先日、話題になったPayPayやLINE Payと同じように、スマホアプリを店頭で提示し、店員にコードを読み取ってもらうことで支払いが完了するという仕組みとなります。

  1. アプリをダウンロード
  2. 店頭でアプリを提示
  3. 店員がバーコード等を読み取る
  4. 支払い完了

まぁ多少の違いこそあれど、よくあるスマホ決済と一緒と思ってもらえれば間違いありません(QRコード決済については下記記事参照)。

news.cardmics.com

キャッシュバックやTポイント付与で対応予定:

気になるその利用メリットですが、こちらは今のところ不明。

日経新聞によると買い物金額の一部が戻ってくるキャッシュバック還元になるか、もしくはファミマが提携をしているTポイント等の他社ポイントサービスでの付与になるとのことなので、このどちらかでの対応となることでしょう。

買い物額に応じてキャッシュバックする計画で、還元率は今後詰める。独自ポイントは付与せず、ファミマで使えるTポイントなど他社のポイントと連携する考えだ。

予測するにファミマ内にあるキャンペーン商品を購入すれば割増でポイントが貰えるとか、月額○万円以上利用すると還元率アップといった施策が展開されるものと思われます。

ファミマの目的は購買データの収集:

ではなぜ、ファミマが独自にファミペイというスマホ決済を導入するのかというと、これは購買データを集めたいから。

セブンイレブンではnanaco等を通して、そしてローソンではPontaを通してお客さんの購買データ(年齢や性別、購入金額など)を集めているのですが、ファミマでは残念ながらTポイントとの提携を介してではないと購買データの収集ができず、うまく商品開発に活かせていない…という弱みがありました。

そのため、今回導入を決定したファミペイのように自社独自の決済サービスを提供することでお客さんの嗜好を理解したい。そんな思惑があるのだと思われます。

キャッシュレス施策への思惑も:

加えてファミマ経営陣には、2019年10月に開始される政府によるキャッシュレス決済支援も視野に入っているはず(引用はこちら)。

政府は来年10月の消費税増税対策の一環で行うポイント還元制度の費用として、平成31年度予算案に2798億円を盛り込むことを決めた。

実際にこういった国策が開始されれば日本全体でキャッシュレス支払いをしよう…というムードが高まることが考えられるため、それにあわせてファミペイを浸透させたい意図があるのでしょう。

それゆえの2019年7月開始だと私は思います。

ライバルのセブンイレブンも2019年中に開始予定:

ファミマの競合であるセブンイレブンでも、セブンペイ(仮称)と呼ばれるQRコード決済を2019年に導入予定。

こちらの開始時期は2019年夏頃ではないか…と言われているので、セブンペイにファミペイと、2019年の中頃はコンビニのスマートフォン決済が話題になりそうです。

QRコード決済増えすぎ問題:

f:id:cardmics:20180408180812j:plain

ここまで2019年7月に導入開始予定のファミペイについて解説させていただきましたが、正直、これ以上「○○Pay」が増えちゃうと消費者が混乱してしまうだけで誰も得をしないんじゃないかなと思う私。

なにせちょっと名前をあげるだけでも下記のスマホ決済が導入済&登場予定であることを考えると、一体、誰がその全容を理解して正しく利用できるのかと小一時間、問い詰めたくもなります(苦笑)

  1. PayPay
  2. 楽天Pay
  3. LINE Pay
  4. d払い
  5. Origami Pay
  6. Amazon Pay
  7. pring
  8. au Pay
  9. セブンペイ
  10. ゆうちょPay
  11. はまPay
  12. YOSA! Pay
  13. PAY ID
  14. pixiv Pay
  15. paymo(終了予定)

他にも中国人観光客向けのアリペイやWeChatペイ、コード決済ではないけれどもApple PayやGoogle Pay、そして電子マネーであるQUICPayなどなどもあって、もうゴチャゴチャ。

いくらクレジットカードや電子マネー情報を収集&発信をするのが仕事な私といえども、すべてを追いかけるのは無理ゲーに近いです。

QRコード規格の統一に期待:

そんな中、わずかな望みを託せそうなのが、キャッシュレス推進協議会によるQRコード規格の統一(引用はこちら)。

QRコード決済の標準化

背景:

  • キャッシュレス決済の一形態としてQRコード決済が普及しつつある
  • 一方で、多様なQRコード決済の仕組みが誕生し、利用する店舗においては、それぞれのサービスに合わせた対応(オペレーション、システム等)を行う必要が生じている

目的:

  • 今後、さらに普及、増加する可能性の高いQRコード決済について、技術的、業務的仕様の標準化を図る
  • 店舗等における業務負担の軽減、システム開発コストの低減化、消費者に対する普及を目指す

こちらが実現すれば、1つのQRコードを読み取るだけで楽天PayもLINE PayもPayPayも使えるようになるため、店頭で「スマホ決済でお願いします!」といえるようになるかもしれません。

  • 現在:「○○Payでお願いします(サービス名を言う必要性あり)」
  • 今後:「スマホ決済でお願いします(総称をいえばOKになる?)」

ただこれだけ参入事業者が増えましたからね、すべての企業が納得いく形で規格統一をするのは、かなり難しい舵取りが必要になりそうです(企業系と銀行系の2つに集約される形になるのではと推測)。

以上、やたらと「○○Pay」が増えすぎ問題!コンビニ大手のファミマが2019年7月からファミペイ開始を発表…と、もうゴチャゴチャです…という話題でした。

参考リンク:

『こんなゴチャゴチャじゃ、やっぱり今までどおり現金支払が一番だな』と思う方も多いかと思いますが、現金決済が主流のままだと日本経済の発展に繋がらないというデメリットも。

詳しくは下記記事にまとめてあるので、別にキャッシュレス決済なんて普及しなくてもいいのに…と思ってる方は是非、お読みください。

news.cardmics.com

PAGE TOP