『どうしてもクレジットカードを作りたくない(カードを作れない)!』という現金主義な方にとって、とにかく困るのがETCカードが作れないこと。
ご存知のようにETCカードはクレジットカードに紐付くカードのため、カードを保有しない限りは持つことは出来ません。
特に車がないと生活がままならないような車社会な地方にお住まいの方であれば、かなり深刻な問題ですよね、これ。
クレジット不要のETCカード:
クレカが作れない人はパーソナルカード:
そんなクレジットカード必須なETCカードですが、世の中にはクレジットカードを持ちたくない方を対象としたETCカードが存在します。
それがETCパーソナルカード(通称:ETCパソカ)。
はじめて名前を聞いた…という方のために、ドラぷらより解説を引用とこんな感じ。
「ETCパーソナルカード」は、クレジットカード契約をしないお客さまにもETCをお使いいただけるよう、NEXCO東日本/中日本/西日本、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社の6社が共同して発行するETCカードで、有料道路の通行料金のお支払いに限定されたカードです。
要はETCパーソナルカードとはクレジットカード作成不要で作れるETCカードってことです。
ETCパーソナルカードはデメリットだらけ:
ここで『なんだ、クレジットカードを作らなくてもETCカードって作れるんじゃん!』と思った方は是非、慌てずに最後までこの記事を読むようにしてください。
というのもこのETCパーソナルカードはとんでもなく使いにくいETCカードに仕上がっているため、正直、使いたくても使えないETCカードだから。
参考までにいくつかそのデメリットを紹介させてもらいます。
1.月額利用額×4の保証金が必要:
ETCパーソナルカードのデメリット、1つ目はETCパーソナルカードを使いはじめるためにはデポジットと呼ばれる保証金を預ける必要性がある点(こちらより引用)。
預託していただくデポジット額について
お申込みの際に、平均利用月額(有料道路の月平均利用額)をご申告いただきます。平均利用月額を4倍した額をデポジットとして預託していただきます。
それゆえ、ETCパーソナルカードを使いたければそれだけの保証金を事前に用意しておく必要あり。
もちろんこの金額はあくまで「保証金」なので解約時に返金してもらえるお金なんですが、金欠によってクレジットカードが作れない方には少し重たい負担になってしまうように思います。
2.高速道路の通行料が必要:
ETCパーソナルカードのデメリット、2つ目は保証金とは別に高速道路の通行料金を用意する必要がある点。
ETCパーソナルカードの場合には指定期間の間に利用した高速料金を、後日、まとめて指定口座から引き落としする仕組みになっているので、引き落とし日までにしっかりと現金を口座内に用意しておくようにしてください。
- 間違い:ETCパソカは保証金のみで利用可能
- 正解:ETCパソカは保証金とは別に通行料を払う必要がある
そうしないとETCパーソナルカードの利用を止められてしまうこととなります。
3.年会費が必要:
ETCパーソナルカードのデメリット、3つ目は年会費1,257円が必要になる点。
これは高速料金の支払いがあろうがなかろうがかかってくるお金なので、予め覚悟しておくようにしてください。
反面、クレジットカードで作成可能なETCカードはクレジットカード本体を含めて無料な場合も多いのでお得。
- ETCパーソナルカードの年会費:1,257円
- カード会社のETCカード年会費:無料が多い
詳しくはETCカードの比較方法を解説しているこちらの記事にまとめてあるので、年会費なんて払いたくない方はそちらをご覧ください。
4.申込手続きが面倒:
ETCパーソナルカードのデメリット、4つ目は入手のための手続きが面倒な点。
郵送で申込用紙を送る必要性があったり、デポジット入金の手間、発行までの期間…といったように、クレジットカード会社で作るETCカードとは比較にならないほどの手間が発生します。
- ETCパーソナルカード:郵送で手続き&発行が遅い
- カード会社のETCカード:スマホやパソコンから申込
そのため、『今すぐETCカードが欲しいんだ!』という方にはやや不向き。ETCパーソナルカードを申込するなら十分な余裕をもって実行しましょう。
5.ポイントが貯まらない:
ETCパーソナルカードのデメリット、最後はどんなに利用してもポイントが貯まらない点。
ETC固有のポイント制度であるETCマイレージを貯めることは可能ですが、クレジットカード会社が発行しているETCカードのようなポイント制度は存在しないので、ETCパーソナルカードのほうがその分だけ損と考えることが出来ます。
- ETCパーソナルカードを10万円利用:ポイントなし
- カード会社のETCカードを10万円利用:500~1,000円分程度のポイント獲得
まぁ微々たるものといえば微々たるものですけど、頻繁に高速道路を利用している方であればちりも積もれば山となりますよ。
クレジットカードを作りたくないだけなら:
こんな感じでETCパーソナルカードの使いにくさは半端ないので、単純にクレジットカードを作りたくないという理由だけでETCパーソナルカード作成を検討している方は、この機会にクレジットカードを作ることも視野に入れてみてください。
下記記事にもまとめてありますが、クレジットカードはみなさんが思っているほど怖いものでも、手数料がかかるものでもありません。
むしろ現金払いよりも安心&安全であるとも言えますよ。
高速料金の現金払いは損:
また、高速道路料金を現金払いで払えばいいじゃないか?と思っている方も、ETC割引が受けられないなどのデメリットを考えるとかなり損している可能性あり。
年に何回も高速道路を利用しないのであればそれでもOKかもしれませんが、月1回は高速を利用している方であればETCカード保有がおすすめですね。
以上、ETCパーソナルカードの、驚きの使いにくさを紹介!現状、ETCパソカ利用には月額利用額×4の保証金と年会費が必要です…という記事でした。
参考リンク:
『自分は自己破産しちゃったから、クレジットカードは作れない…』という方はクレジット機能なしのクレジットカード作成方法をまとめた記事も参考にどうぞ。
個人事業主の方であればETCパーソナルカード以外にも作れるETCカードは存在しますよ。