エポスカードが2017年10月下旬から、在日外国人専用のクレジットカード発行を開始する予定のようです。日本経済新聞が報じました。
丸井グループは10月末から外国人専用のクレジットカードを発行する。これまで発行が難しかった留学生も申し込めるのが特徴で、外国人に特化したカードは珍しい。キャッシングなどの利用が多く収益が見込める外国人の取り込みで、カード事業を強化する。
発行が難しかった外国人向けカード:
従来、外国人向けのクレジットカード発行というのは、なかなか難しい状況がありました。
なにせ急に帰国されてしまえばカード会社としてはもうお手上げ。当然、クレジットカードの利用代金を回収することが難しくなってしまうため、訪日した外国人にクレジットカードを発行することは貸し倒れ(貸したお金を返済してもらえないこと)のリスクがあまりにも大きかったのです。
- 日本人への発行:利用代金の回収が容易
- 外国人への発行:利用代金への回収が難しい
家賃保証会社と提携しての発行:
では、どのようにエポスカードは在日外国人向けのクレジットカードを発行するのか…というと、これは家賃保証をしているグローバルトラストネットワークス(GTN)との提携によって実現した模様。
要するに家賃を毎月しっかり払ってくれている外国人=クレジットカードを渡しても大丈夫…という考え方を元に、クレジットカードを発行するみたいですね。
- 自社審査のみで発行:貸し倒れの危険性が高い
- 家賃保証会社とともに審査:住まいや連絡先、家賃の支払状況がわかっているので、貸し倒れリスクが低い
なるほど、確かにこれならカード代金の回収にも「保険」が付くので、カード会社としても安心して発行できる可能性大。日本にいる在留期間も部屋を借りている期間と照らし合わせれば判別できるため、急な帰国にもカンタンに対処できることでしょう。
外国人はリボ払いやキャッシング利用が多い:
ちなみに。
丸井系のエポスカードがなぜ、外国人へのクレジットカード発行に積極的になろうとしているのかというと、これは外国人は日本人よりもリボ払いやキャッシング利用が多いため。
この辺はまぁ、お国柄による違いなのかもしれませんが、日本人よりも外国人のほうが借金への抵抗感が少ないようなので、エポスとしてはその辺の収益を狙っているものと思わます。
さてさて、どうなることやらですね。また発行が開始されたら記事にさせてもらいます(信用力の高く、日本語が堪能な外国人の方であれば、通常のエポスカードであっても発行可能です)。
以上、エポスカードが在日外国人専用のクレジットカード発行へ!留学や海外赴任等で、日本に滞在している外国人向けのカードです…という話題でした。
参考リンク:
エポスカードについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事も参考に。エポスカードの基礎知識から審査基準までをわかりやすく解説しています。