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主要電子マネー15種類の発行枚数をランキング形式で紹介(2019年版)!後払い型のiDやQUICPayが、発行枚数を大きく増やしました。

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さまざまな電子マネーのロゴ画像

今年もSuicaや楽天Edyといった、主要電子マネーの発行枚数とその推移をまとめた記事を書いておこうと思います(統計データは月刊消費者信用2019年9月号より抜粋)。

これから電子マネーを作るなら発行枚数が多いものが良い…という方は、こちらの統計データを参考にしてもらえればなと思います。

後日、最新データに改訂予定。

主要電子マネーの発行枚数(2019年):

2019年の発行枚数ランキング:

早速、主要な電子マネーの発行枚数を表にまとめてみました。

残念ながら各電子マネー、発行枚数の発表時期が異なるために正しい比較か…というと微妙な点はありますが、参考値としてはこれでも充分に参考になると思われます。

電子マネー名 発行枚数 前年比
楽天Edy 1億2,060万枚 +7.2%
Suica 7,616万枚 +6.4%
nanaco 6,665万枚 +7.1%
PASMO 3,844万枚 +6.0%
iD 3,545万枚 +20.2%
ICOCA 2,148万枚 +16.4%
QUICPay 1,245万枚 +40.2%
manaca 680万枚 +9.4%
nimoca 399万枚 +9.0%
PiTaPa 332万枚 +3.1%
TOICA 291万枚 +9.8%
SUGOCA 289万枚 +14.7%
uniko 228万枚 +7.0%
Kitaca 160万枚 +16.8%
はやかけん 133万枚 +12.4%

2019年も発行枚数1位は楽天Edy:

気になるその発行枚数1位は…というと、2019年も楽天Edyがガッチリと堅持。

ただ発行枚数こそ1位を獲得できている楽天Edyですが、過去に全日空やコンビニ等と提携してバラ撒いたことによる「水増し分」も発行枚数に含まれているため、実際に楽天Edyを利用している利用者数としてはSuicaやnanaco等には勝てないことでしょう。

それでも前年比で1,000万枚近く発行枚数を増やしている点は立派そのもの。

近年では楽天カードに内蔵されたこと、そしてヴィッセル神戸や楽天イーグルスの観戦者に配布していることで発行枚数を伸ばしているものと思われます(じわりじわりと利用者が増えてる印象を受ける)。

Suicaはやや頭打ちの勢いだけど:

反面、電子マネーの代表格ともいえるSuicaは発行枚数がやや頭打ち。

2018年には前年比12.4%だったものが、2019年の数値だと前年比6.4%に勢いが衰えてきてしまっているので、ここからどう、発行枚数を伸ばしていくかは要注目ですね。

ちなみに2020年には楽天ペイ利用者にSuica発行が解禁されると言われてるため、楽天グループとのシナジー効果で発行枚数が増える可能性はあります(その際の楽天Edyの位置付けにも要注目)。

「楽天ペイ」アプリで「Suica」の発行・チャージを実現し、電車・バスなどの 交通機関や全国約60万の店舗で利用が可能に

iDやQUICPayは発行枚数が激増:

他、前年比で特筆すべきだと思われるのが、後払い型の電子マネーであるiDとQUICPayの発行枚数が激増した点です。

この背景には最新スマホのおサイフケータイとも言えるApple PayやGoogle Payが普及したこと、そしてLINE PayがQUICPayに、メルペイがiD決済に対応したことが大きそうな感じ。

ほんと、今まではどちらかというと日陰な存在だったiDやQUICPayが、ここ数年で一気にメジャーになったなぁ…ってくらいに利用者が増えてますね。

それに伴って、利用可能なお店も増加中です。

WAONは未だに非公開:

イオン系の電子マネーであるWAONは従来、発行枚数や決済金額を公表していたんですが、2017年から非公開に方針変更。

2019年現在でも公表されていない状況があるようです。残念ながら現状の正確な発行枚数はわかりません(推定だと約7,000万枚程度)。

2020年は電子マネーは更に伸びる?

支払い電子マネーが選べるイオンの決済端末

こんな感じで未だに成長途上な電子マネーですが、2020年には発行枚数が更に大きく伸びる可能性大。

その理由は単純で、この10月から日本政府によるキャッシュレス決済支援が開始されるためです(引用はこちら)。

キャッシュレス・消費者還元事業は、2019年10月1日の消費税率引上げに伴い、需要平準化対策として、キャッシュレス対応による生産性向上や消費者の利便性向上の観点も含め、消費税率引上げ後の9カ月間に限り、中小・小規模事業者によるキャッシュレス手段を使ったポイント還元を支援する事業です。

この事業によって特典店舗で電子マネーを利用すると、支払い金額の2~5%分が還元されるので、テレビや新聞が報道してくれればくれるほど電子マネー界隈が盛り上がること間違いなし。

  • 現金払い:ポイント還元なし
  • 電子マネー払い:特定店舗で2~5%ポイント還元

今までよりももっともっと、Suicaや楽天Edyといった電子マネーが身近な存在になるはずですよ。

以上、主要電子マネー15種類の発行枚数をランキング形式で紹介(2019年版)!後払い型のiDやQUICPayが、発行枚数を大きく増やしました…という話題でした。

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