今回はTポイントが貯めやすいクレジットカードとして人気のYahoo! JAPANカード(通称:ヤフーカード)を徹底解説した記事を書いてみたいと思います。
このクレジットカードにはどのような保有メリットがあり、使う上でどんな点に注意しなくちゃいけないのか気になる方は是非、この記事を最後まで熟読してみてください。
読めば読むほど『なぜ今まで作らなかったんだ!』と思わされるカードになること、間違いなしですよ。
- Yahoo! JAPANカードの基礎知識:
- Yahoo! JAPANカードのメリット:
- Yahoo! JAPANカードの落とし穴:
- その他の情報やマメ知識:
- よくある質問とその答え:
- さぁヤフーカードを作ろう:
Yahoo! JAPANカードの基礎知識:
Yahoo! JAPANカードとは?
まず、Yahoo! JAPANカードとはその名の通り、Yahoo! JAPANの子会社であるワイジェイカード株式会社が発行しているクレジットカードのこと(引用元はこちら)。
ワイジェイカード株式会社は、日本の金融業を営む会社。現在はヤフーの連結子会社である。
特徴としてはYahoo! JAPANでの利用メリットがある以外にも、Tポイントが貯まりやすいなどの様々な保有メリットがあるため、今、楽天カードと並んで人気のクレジットカードになりつつありますね。
- 楽天カード:楽天ポイントが貯まるカード
- Yahoo! JAPANカード:Tポイントが貯まるカード
楽天ポイントよりもTポイントが好きなTポイント派なら、Tポイントカードが内蔵されているYahoo! JAPANカード一択でしょう。
PayPay利用者にもおすすめ出来る1枚:
また、話題のスマホ決済である「PayPay(ペイペイ)」利用者にもYahoo! JAPANカードはおすすめ。
残念ながらPayPayチャージ等でTポイントは貯まらなくなってしまいましたが、Yahoo! JAPANカード保有者を対象としたキャンペーン等はまだまだ続くようなので、PayPayで得するために保有しておくのも手でしょう。
作成に必要な費用や年会費:
次にYahoo! JAPANカードを作成&保有するために必要な費用っていくらかかるの…と疑問に思っている方のために、入会金や発行費などの費用をまとめてみました。
手数料費用 | 費用 | 解説 |
---|---|---|
入会金 | 不要 | Yahoo! JAPANカード入会に費用は不要です。 |
発行費 | 不要 | カード発行に関してもお金はかかりません。 |
事務手続き | 不要 | 入会関連の事務手続き費用も不要。 |
年会費 | 無料 | Yahoo! JAPANカードを1年間、保有するためにかかるお金は0円。翌年の年会費も翌々年も無料です。 |
解約手数料 | 不要 | 解約にかかる費用も不要です。 |
ご覧いただいたようにYahoo! JAPANカードは入会金も年会費もすべて0円のクレジットカード。発行や保有でかかる費用は1円もかかりません。
1回払いを使えば金利手数料もかからない:
こう書くと、『ヤフーカードが発行費0円のカードだということはわかったけれども、どうせ支払いに使ったら手数料がかかるとか落とし穴があるんでしょ?』と思われる方がいるかも…ですが、こちらもご安心を。
下記図のように1回払いや2回払いといった支払い方法を利用すれば、Yahoo! JAPANカードを支払いに使っても金利手数料がかかることはありません。
要は1万円の支払いで使おうが100万円の支払いで使おうが、もっと多額の1億、10億といった金額で支払いに使っても手数料は0円のままということ。
反面、分割払いやリボ払いといった、いわゆる「カード会社からお金を借りる行為」をすると、例外なく金利手数料が必要になる点はご注意ください。
- 1回払いを利用:手数料は常に0円
- リボ払いや分割払いを利用:手数料が必要
仮にみなさんがYahoo! JAPANカードで1円も手数料なんて払いたくない…というなら、常に1回払いを使えばそれでOKです(クレジットカードの支払い方法と手数料については下記記事も参照に)。
Yahoo! JAPANカードの審査基準:
続いて気になるYahoo! JAPANカードの審査基準ですが、こちらは公式サイトを確認してみると下記の通り。
Yahoo! JAPANカードは主婦・学生の方でもOK!(18歳以上・高校生除く)お申込みには印かん不要!(24時間いつでもOK)
この入会審査基準を見る限りだと、Yahoo! JAPANカード=主婦でも学生でも作れるクレジットカードであるということはわかりますが、その他については詳しく書いてないのでわかりませんよね。
一体、どんな人が作れてどんな人だと審査落ちしてしまうのか、これじゃ不明瞭です。
専門家がヤフーカードの審査基準を推測:
そこで当サイト『クレジットカードの読みもの』ではインターネット上から様々な情報を収集した上で、Yahoo! JAPANカードの審査基準表を独自に作成。
あくまで当サイトの推測に過ぎませんが、実際の審査基準もここからそうズレるものでもないと思うので、是非、参考にしてみてください。
対象者 | 発行可否 | 対象者 | 発行可否 |
---|---|---|---|
正社員 | ◎ | 派遣社員 | ○ |
公務員 | ◎ | 団体職員 | ◎ |
中小企業経営者 | ○ | 会社役員 | ◎ |
個人事業主 | ○ | 自由業 | ○ |
士業 | ◎ | 年金生活者 | ○ |
期間工 | ○ | 大学生 | ◎ |
アルバイト | ○ | 大学院生 | ◎ |
パート主婦 | ○ | 専業主婦 | ○ |
高校生 | × | 無職 | × |
これでなんとなくの審査基準はわかるはずです。
安定収入のある方なら誰でも申込可能:
ご覧いただいたようにYahoo! JAPANカードは安定収入がある方であれば基本的に作成OKのクレジットカード。
正社員や公務員の方はもちろん、個人事業主や中小企業経営社、自由業といった経営者の方でも問題なく作れます。
また、期間工や派遣社員、アルバイト、パート主婦などの収入がやや不安定な方も問題なし。年収も100万円程度あれば審査に通る可能性が高いので、年収が低いなどの理由で申し込みをためらう必要性はありません。
加えて専業主婦や年金受給者の方も審査対象のため、60代、70代の方でも申込OK…とほとんどの方が審査対象に。
残念ながら無職の方や高校生だと作ることは出来ませんが、それ以外なら申し込みに挑戦してみる価値はあることでしょう。
安心の盗難保険付き:
そんな年会費無料で作れるYahoo! JAPANカードですが、こうなると心配になってくるが『無料のクレジットカードなんてセキュリティ対策は大丈夫なの?』という点ですよね。
こちらについてもご安心ください。
Yahoo! JAPANカードには盗難補償といって、万が一、クレジットカードが悪用されてしまった際の補償がしっかりと付いているため(こちらより引用)。
第20条(カードの紛失・盗難、偽造、再発行)
(中略)会員が紛失、盗難等の事実を直ちに当社に直接電話等により連絡のうえ、最寄りの警察署に届け、かつ所定の届出書を当社に提出し、当社が認めた場合、当社がその連絡を受理した日の60日前以降発生した損害については、当社がその支払の全部又は一部を免除します。
この場合、会員は損害の補填を請求する際、損害の発生を知った日から30日以内に当社が損害の補填に必要と認める書類を当社に提出するとともに、被害状況等の調査に協力するものとします。
この補償があるかぎり、Yahoo! JAPANカードを紛失しても、ネット通販サイトからYahoo! JAPANカードの番号や有効期限が流出してしまったとしても、あなたが負担すべき金額は0円で済みます(下記図も参照に)。
Yahoo! JAPANカードには買い物補償も:
更にYahoo! JAPANカードではショッピング保険といって、Yahoo! JAPANカードで買い物をした商品にも自動的に保険をかけることが可能。
これはヤフオクで購入したコップやお皿が壊れてしまったとか、ヤフーショッピングで購入したカメラが誰かに盗まれてしまった…という場合でも適用になるので、普段からYahoo! JAPAN系サービスを利用している方ならこれだけでもかなり助かる補償になるのではないでしょうか?
- 現金払いや他のカードで決済:
購入商品が壊れても盗まれても補償なし
- Yahoo! JAPANカード払い:
購入日から90日以内なら紛失・破損の補償あり
Yahoo! JAPANカード会員がYahoo! JAPANカードを利用して、保険期間中に購入した商品が購入日(配送等による場合には商品の到着日)より90日以内に、破損、盗難、火災などの偶然の事故により損害を被った場合に、所定の金額を補償します。
もちろんこのショッピング保険には様々な例外が設けられているので、たとえばYahoo! JAPANカードで金の延べ棒を購入してみたけど盗まれてしまった…みたいな場合には補償がないので注意。
ただそれでも現金払いをするよりYahoo! JAPANカード払いをしたほうが安心&便利なので、このカードを入手したらとにかくなんでもカード払いで購入するようにしてもらえればなと思います(補償内容の詳細は公式サイトにて)。
Yahoo! JAPANカードとヤフーカードの違いは?
過去、Yahoo! JAPANでは様々な公式クレジットカードを出してきたためか、世の中には複数種類のYahoo! JAPANカードが存在するわけですが、現在、発行元のワイジェイカードが力を入れて募集をしているのは今回紹介したYahoo! JAPANカードで間違いありません。
また、一般的に言うヤフーカードやYJカードは、このYahoo! JAPANカードのことを指すことが多いので、知人・友人から『Yahooカードがお得だよ!』とか、『YJカードだとTポイントが貯まるらしいよ?』と聞いた方も安心して申し込みしてください(YJ=Yahoo! JAPANのこと)。
すべて同じカードのことですよ。
Yahoo! JAPANカードのメリット:
ここから先は肝心の、Yahoo! JAPANカードの保有メリットや魅力についてまとめていきます。Yahoo! JAPANカードを持つべきか迷っている方は是非、参考にどうぞ。
Tポイントが貯まりやすい:
Yahoo! JAPANカード最大の保有メリットは、クレジットカードが使えるお店で支払いに使うとTポイントが貯まる…という点です。
気になるそのポイント還元率は…というと、100円あたり1ポイント(還元率1%)。
- 100円の支払い=1ポイント獲得
ざっくり計算をすると1万円で100円分のTポイント、100万円利用なら1万円分のTポイントが貯まることになるので、Tポイントを貯めているという方ならYahoo! JAPANカードを支払いで使うだけでザクザクとポイントを稼ぐことが出来ます。
Tポイントカード提示でも貯まる:
また、ファミリーマートやガスト、ウェルシアといったTポイントカード加盟店でYahoo! JAPANカードを提示すると、クレジットカード払いで貯まるTポイントとは別にTポイントを付与してもらうことが可能。
- ヤフーカードで支払い:Tポイントが貰える
- ヤフーカードを提示:Tポイントが貰える
つまりダブルでTポイント獲得が出来ることになるので、100円あたり1ポイント付与してくれるTポイント加盟店なら通常の2倍速でTポイント獲得が出来てしまいます(下記図を参照)。
ヤフーショッピングでお得:
Yahoo! JAPANカードはYahoo! JAPAN関連サービスでもお得なクレジットカード。
特にYahoo! JAPAN系の通販モールであるヤフーショッピングや、日用品の買い物で便利なLOHACO(ロハコ)で使うと、支払い金額に対して3%分のTポイントが付与されるので、普段からそれらのサービスを使っている方はこの特典だけでも非常にお得です。
- ヤフーショッピング:いつでもポイント3%
- LOHACO(ロハコ):いつでもポイント3%
※Yahoo! JAPAN側の方針変更により、現在では3%分のTポイントが貯まるのではなく、2%分のTポイントと1%分のPayPayボーナスライトが貯まります(合算で3%分のポイント還元率となる)。
貯めたポイントをまた使うことも出来る:
あと、Yahoo! JAPANカードを利用すればTポイントが貯まる…ということは、Yahoo! JAPANカードを使って貯めたポイントをそのままヤフーショッピング等で使うことも出来るということ。
購入で貯めたポイントをまたヤフーショッピングで利用すればTポイントのみで買い物が出来る…なんてこともありえるので、ガシガシとTポイントを貯めてみてください。
中でもソフトバンク携帯利用者がYahoo! JAPANカードを持った時の還元率は、とてつもないものがありますよ。
PayPayへクレジットチャージ可能:
Yahoo! JAPANカード保有者は、話題のスマホ決済『PayPay(ペイペイ)』にクレジットチャージ出来る点もひとつの魅力。
前述の通り、現在ではYahoo! JAPANカードでチャージをしてもポイントが貯まらない仕様になってしまいましたが、クレジットチャージによる支払いの先延ばし効果は馬鹿には出来ません。
駆使すればPayPayを後払い型のクレジットカードのように活用可能です。
PayPayをリボ払い型にできる:
これは個人的にまったくおすすめする方法ではないのですが、生活費に困るなどしてPayPayを利用しきれない…という方であれば、Yahoo! JAPANカードの支払いをリボ払いに変更することでPayPayをリボ払い型にすることもひとつの手。
- 銀行口座から入金:前払い
- ATMから入金:前払い
- ヤフーカードで入金:後払い
- ヤフーカードで入金+リボ払い:リボ払い
まぁさすがにそこまでPayPayの利用金額が膨れ上がる方は稀でしょうけれども、PayPay関連のキャンペーンを活用し尽くしたい方ならこういったやり方も有りですね(負担するリボ払い金利よりもPayPay経由で得られるポイントのほうが多くなる)。
審査結果が出るまでのスピードが早い:
Yahoo! JAPANカードの隠れた魅力としては、申込から審査結果が出るまでのスピードが早い点。
公式サイトによると最短2分で審査結果が出るとのことなので、とにかく急ぎでクレジットカードが必要な方ならYahoo! JAPANカードの申込を検討してみてください。
万が一、審査落ちしてしまったとしても別のクレジットカードに即、ターゲットを切り替えることが出来ますよ(審査結果が遅いクレジットカードだと、なかなか次のカードを申し込めないデメリット有り)。
Yahoo! JAPANカードの落とし穴:
保有メリットがわかったところで、ここから先はデメリットについても詳しく解説。
Yahoo! JAPANカードは年会費無料のクレジットカードゆえ、落とし穴らしい落とし穴は存在しませんが、念のため、気をつけたほうがいい箇所は紹介しておきます。
実は少額決済には向かない:
Yahoo! JAPANカードは100円の利用ごとに1円分のTポイントが貯まる高還元率クレジットカードですが、利用する上で気をつけたいのはポイント付与は月間の合計利用金額に対してではなく支払いごとである…という点。
- 一般的なカード:
月額の合計利用額に対してポイント付与
- Yahoo! JAPANカード:
1回ごとの利用額に対してポイント付与
これだと『ちょっとなにを言ってるのかよくわからないんだけど…』という方は多いと思うので、もう少しわかりやすく表にするとこんな感じになります。
支払い金額例 | 貯まるポイント |
---|---|
99円を1回=99円 | 0ポイント |
99円を10回=990円 | |
99円を100回=9,900円 | |
99円を1,000回=9万9,000円 | |
99円を1万回=99万円 |
あくまでこれは極端な例ですが、こんなことが起きてしまうのがYahoo! JAPANカードのポイント制度のデメリット。
比較の通り、100円未満の支払いに何度使ってもポイントが貯まることはないため、99円の支払いを1万回しようが、1億回しようがポイント獲得数は0ポイントとなります。
少額決済で使わなければ問題なし:
ただYahoo! JAPANカードを持てば5,000円の支払いで使うことも、3万円の支払いで使うこともあるのですから、この100円未満の切り捨てをそこまで気にする必要性はなし。
実際、過去に99円以下の支払いをクレジットカードでしたことがあるという方はみなさんの中でも稀だと思うので、そこまで神経質に気にする内容でもないのです。
そのため、Yahoo! JAPANカードをこれから入手するなら、100円、200円の小額決済には使わない…という程度の情報をいれておけばOK。
- 小額決済でばかり使う:損な使い方になるかも
- 主に1,000円以上の支払いで使う:Yahoo! JAPANカードはお得
これでTポイントの取りこぼしを最小限に抑えることができるため、ポイント還元率は限りなく1.0%に近い数字になるはずですよ。
ETCカードに年会費がかかる:
Yahoo! JAPANカード、2つ目のデメリットはETCカードに年会費がかかるという点。
解説させていただいたようにYahoo! JAPANカードそのものは発行費も入会金も年会費も無料なクレジットカードなんですが、ETCカードだけはしっかり年会費がかかるのでくれぐれもご注意ください。
- Yahoo! JAPANカード本体:年会費無料
- ETCカード:年会費有料500円(税抜)
尚、年会費無料&発行費無料で入手できるETCカードは他にあるので、クレジットカードをもう1枚別に持つことに抵抗がないのであれば下記記事も参考に。
Yahoo! JAPANカード同様にポイントが貯まりやすいカードもありますよ。
期間固定Tポイントには注意:
Yahoo! JAPANカード、3つ目のデメリットは、ヤフオク等の利用時にもらえるTポイントの一部が期間固定Tポイントである点。
これはその名の通り、Tポイントの使用期限が予め決まっているものになるので、早めに使わないとどんどんポイントを失効させてしまうことになります(引用はこちら)。
期間固定Tポイント
期間固定Tポイントとは、通常のTポイントとは異なり、ポイント毎に「有効期限」と「利用先」が限られているポイントで、指定された「Tポイント提携先」に限りポイントの利用が可能です。
有効期限はだいたい45日間:
では、気になる期間固定Tポイントの有効期限ですが、これはだいたい45日間に設定されています。
こう書くと、『なんだ45日もあるなら安心だ…』と思われるかも…ですが、意外とこの期間ってすぐに立ってしまうものなんですよね(苦笑)
私も何度か失効させてしまったことがあるくらい…。
そのため、みなさん私同様のミスをしないよう、期間固定Tポイントが付与されたら早め早めにポイント消化をするようにしてください。仮にポイントを失効させてしまった時のショックは計り知れません。
ファミマやウェルシアならスマホ1台で買い物も:
iPhone版のおサイフケータイとも言えるApple Pay(アップルペイ)に対応しているスマートフォンをお持ちの方であれば、スマホの中にYahoo! JAPANカードとTポイントカードの両方を入れてしまえるメリットも。
こうすればスマホ1台でTポイントを貯められるようになるだけでなく、Yahoo! JAPANカード払いも可能になるので、提示と利用、両方でTポイントを貯めることが可能になりますよ。
手ぶらで買い物に行きたい方は是非、お試しください。
その他の情報やマメ知識:
Yahoo! JAPANカードに関するその他の情報やマメ知識もまとめておきます。Yahoo! JAPANカードの深いところまで知りたい方はどうぞ。
ワイジェイカードは元国内信販:
Yahoo! JAPANカードの発行&管理を担当しているワイジェイカード株式会社は、もともと九州を地盤に持つ国内信販という名前のクレジットカード発行会社。
たぶん、九州出身の方であれば、国内信販やKCカードって名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?テレビCMもひんぱんに流れていたようです(引用元はこちら)。
1963年4月26日に鹿児島信販として設立。
その後、国内信販を合併し、国内信販株式会社となった。KCを通称とする、九州を地盤とする中堅の信販会社であった。
2005年に楽天が買収:
その後、2005年に楽天が国内信販を買収し、楽天KCという社名に変更。
その際、国内信販はネット専業のクレジットカード会社になるため、不要なオートローンの貸出業務などの部分はオリエントコーポレーション(通称:オリコ)に売却しています。
2005年6月に楽天が買収し、2005年10月1日に商号を楽天KC株式会社に変更。2006年11月1日に吸収分割し、個品あっせん(クレジット)事業を株式会社オリエントコーポレーションに承継させ、ネット系クレジットカード会社に転換した。
2011年に楽天カードを分離:
そして2011年には、楽天が楽天カード発行業務などの「旨味の部分」を抜き取り、残りをJトラストに売却(楽天側にそのまま残った社員も多数)。
楽天としては単純に、楽天カード発行業務に特化したかったんでしょうね。
それが現状では吉と出ているあたりはさすがだなぁ…といえます(とはいえ、この時に楽天は1,000億円近い損失を出した)。
2011年6月2日に楽天KCの親会社であった楽天が、過払い金請求の負担(長期間グレーゾーン金利で貸し付けていた国内信販時代によるものと推測される)と改正貸金業法による収益上の懸念などを理由に、楽天KCが行っている事業のうち「楽天カード」と「楽天VIP Loan Card」「楽天KCタクシーチケット」を除く全ての事業について、他のノンバンクを次々と傘下に収めた持株会社Jトラストに総額415億円で売却する、と発表した。
2015年、ヤフーに売却:
そうして楽天カードの発行&管理業務を失ったKCカードはJトラストに売却された後、2015年1月には今度はヤフーに売られることに。
KCカード株式会社は「KCカード」ブランドを中心とした一部の事業を会社分割によりケーシーに承継し、これをヤフーが譲り受ける形となる。
ヤフーは決済金融領域を新たな事業の柱とするべく、ケーシーの経営権を獲得し、これまで培ってきたインターネットの技術力や100を超える自社サービスとのシナジーに加えて、Tポイントとの連携を強化することにより、利用者や加盟店に対して付加価値の高いサービスを提供すると説明している。
楽天からライバル企業であるヤフーに…とは、なんとも面白い流れです(楽天カード発行のノウハウも、多少は残っていると思われる)。
KCカードは新規発行停止:
旧国内信販の主力プロパーカードであったKCカードですが、こちらはYahoo! JAPANに事業が売却されてから間もなく、新規発行が停止されてしまいました。
前述のように特に九州にお住まいの方にとっては馴染みの深いカードだっただけに、発行停止はちょっと残念かもしれませんね。
今後は主力カードであるヤフーカード発行に注力していくものと思われます。
よくある質問とその答え:
まだまだYahoo! JAPANカードに関する疑問がたっぷりある…という方のために、Q&A形式でよくある質問とその答えを作ってみました。
申込前に不安を解消してしまいたい方はどうぞ。
Q.楽天市場やAmazonでの支払いにも使える?
Yahoo! JAPANカードってYahoo!のクレジットカードだから、楽天市場やAmazonといったライバル通販モールでは使えないのでは?
そう思ってしまう方は少なくありませんが、Yahoo! JAPANカードは基本、日本国内にあるクレジットカードが使えるお店&場所のほぼすべてで支払いに使えると思って間違いありません。
- Amazon:ヤフーカード払いOK
- 楽天市場:ヤフーカード払いOK
例をあげるとユニクロ、イトーヨーカドー、イオンモール、セブンイレブン、ガスト、伊勢丹、大丸などなどだけでなく、近所の居酒屋やレストランでだって支払いに使うことが出来ます(クレジットカード払いが使えるお店の場合)。
公共料金や固定費支払いでも使える:
また、Yahoo! JAPANカードが使えるのは実店舗や通販サイトだけではありません。
東京電力、大阪ガス、NHK受信料といった、いわゆる公共料金の支払いにだってYahoo! JAPANカードは利用可能。
同様にNTTドコモやソフトバンクをはじめ、NetflixやHulu等の固定費支払いでも利用できるため、むしろここまでくると、使えない場所を探すほうが難しいほどですね。
少なくとも、『ヤフーカードってどこのお店で使えるの?』と心配する必要はありません(その他、ヤフーカードがどこで使えるのかよくわからない方は下記記事参照)。
Q.海外での支払いにも使えるの?
『来週、海外旅行に行く予定があるんだけど、海外でもYahoo! JAPANカードって使えるの?』と疑問に思われてる方も多いかも…ですが、こちらももちろん問題なし。
VISAかMastercardブランド付きのYahoo! JAPANカードを選択すれば、アメリカ、ブラジル、フランス、イタリア、韓国、台湾といった世界中の国や地域で支払いに利用することが出来ます。
JCBブランド付きは使いにくさも:
反面、VISAやMastercardではなく、JCBブランド付きのYahoo! JAPANカードを作った方の場合だと、ハワイやグアム、台北やソウルといった日本人がよく行く観光地でのみ使いやすいと思っておいたほうが無難。
- VISAマーク付き:海外で支払いに使える
- Mastercard付き:海外で支払いに使える
- JCBマーク付き:海外で使いにくい場合も
なかなかVISAやMastercardマーク付きのYahoo! JAPANカードのようには使えないので、JCB付きのものを保有している方は渡航前に、他のVISAカードやMastercardを作成してから出国して貰えればなと思います(おすすめカードは下記記事を参照)。
Q.Yahoo! JAPAN JCBカードは作れないの?
ワイジェイカードが過去に発行していた、Yahoo! JAPAN JCBカードというクレジットカードはもう作ることが出来ないのか…というと、こちらは残念ながら下記の通り、新規募集だけでなくサービスそのものの提供も打ち切り予定。
Yahoo! JAPAN JCBカードは、2016年10月1日以降、ご利用できません。
また、Yahoo! JAPAN JCBカードのカード会員サービスメニューは2017年11月30日をもって提供を終了します。
現行のYahoo! JAPANカードにすべて統合されていく流れとなっておりますので、いくら欲しくても作成することは出来ません。
Yahoo! JAPANカードSuicaも同様に作れない:
同様に過去に発行がされていたSuica内蔵のYahoo! JAPANカードである、『Yahoo! JAPANカードSuica』についても新規発行&サービス提供ともに終了済み。
サービス終了のスケジュール
Yahoo! JAPANカードSuicaの新規入会のお申し込み受け付けを、2015年3月31日に終了します。また、2015年7月1日より、更新カードが発行されません。
Suica内蔵のYahoo! JAPANカードには大きな魅力があったので非常に残念ですが、こちらも諦めるしかないことでしょう。
現状のTポイント機能内蔵のYahoo! JAPANカードをお作りください。
Q.ヤフーカードをTSUTAYAの会員証にできる?
Yahoo! JAPANカードにTポイントカードが内蔵されているなら、そのままTSUTAYA(ツタヤ)におけるレンタル用の会員証として利用できるのか…というと、これは一応可能。
しかし、TSUTAYA店頭で別途手続きが必要になることと、TSUTAYA会員の登録料や年会費が別途必要になるので、TSUTAYAで頻繁にレンタルする方なら年会費が無料になるTカードプラス等のクレジットカードを作るほうがいいかもしれません。
そのほうが会員の更新手続き等も不要になるので楽ちんです。
Tポイントの獲得効率は落ちる:
但し、Tカードプラスの場合には支払いで貯まるTポイント数がYahoo! JAPANカードのちょうど半分程度。
- Yahoo! JAPANカード:100円あたり1ポイント獲得
- Tカードプラス:200円あたり1ポイント獲得
電気代やガス代、洋服代や生鮮食品代などでTポイントをどんどん貯めていきたいという方には少し物足りないポイント還元率となっているので、本気でTポイントを貯めたいならやはりYahoo! JAPANカードに軍配が上がります。
解決策としては私のように2枚持ちをしてしまうか、もうTSUTAYAの年会費は必要経費だと思って、Yahoo! JAPANカードにまとめてしまうなどで対処するしかないかもです。
ご検討ください。
Q.少額の期間限定Tポイントはどこで使う?
あとすこしで失効してしまうんだけど、少額すぎて使いみちに困っている…という期間限定Tポイントがある場合には、いっそのこと、Yahoo! totoで「夢」を購入してみるのはいかがでしょうか?
こちらではなんと100円から宝くじが購入可能なので、余ったTポイントでそのまま購入してもよし、足りない分はYahoo! JAPANカードを利用して支払ってもよし…と、使い勝手が良いのが良いところ。
うまくいけば期間限定Tポイントを利用して、最高6億円の1等が当選してしまうことだってありえますよ。
失効させてしまうくらいなら一攫千金の夢をどうぞ(詳しくは下記記事を参照)。
Yahoo!ショッピングは楽天やAmazonより安い:
個人的にYahoo! JAPANカードの隠れた魅力だなぁ…と思うのが、ポイントが3倍たまるYahoo!ショッピングの値段の安さ。
ざっくりとした肌感覚でしかないのですが、楽天市場やAmazonよりも3~5%くらい安い値段設定をしている通販サイトも多いので、とにかく安く買いたいという方には面白い通販モールになっているような気がします(Yahoo!ショッピングは楽天やAmazonよりも出店料が安いので、お店がその分だけ安く販売できる)。
あまりYahoo!ショッピングを使ってない方は是非、一度覗いてみてくださいね。
さぁヤフーカードを作ろう:
ここまでYahoo! JAPANカードの基礎知識から保有メリット&デメリットを解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
記事中でも書いたようにYahoo! JAPANカードは入会プレゼントが魅力的で且つ、ポイント還元率がいいという魅力があるカードなので、Tポイントを貯めている方であれば是非、この機会に申し込みを検討してみてください。
特に、楽天市場&楽天カード嫌いな方におすすめの1枚ですよ(苦笑)
以上、専門家がYahoo! JAPANカードを徹底分析(2020年版)!その年会費からポイント還元率など、ヤフーカードの保有メリットを解説します…という話題でした。
参考リンク:
Tポイントが貯まるクレジットカードをもっと知りたい…という方は下記記事も参考に。Yahoo! JAPANカード以外の、Tポイント獲得可能なおすすめカードも紹介しています。