今回はVISAブランドのゴールドカードである、三井住友カード ゴールドの基礎知識から保有メリットなどをわかりやすく解説した記事を作ってみたいと思います。
来月、海外旅行に行く予定があるとか、せっかくならゴールドカードが欲しい…という方は是非、参考にしてみてください。
これを読めば三井住友カード ゴールドを作るべきかどうかがわかりますよ。
三井住友カード ゴールドの基礎知識:
VISAカードはクレジットカード:
まず、三井住友カード ゴールドはクレジットカードです。
こう書くと『えっ、VISAって名前が付くくらいだからVISAカードなんじゃないの?』と思われる方もいるかもですが、実はVISAカードもMasterCardもクレジットカードのブランドのひとつ。
- VISAカード=クレジットカード
- MasterCard=クレジットカード
- JCBカード=クレジットカード
イメージをするなら、クレジットカードという枠の中に、VISAやMasterCardなどのブランドがある…という感じですね(下記図を参照)。
そのため、これから三井住友カード ゴールドを作るのであれば、自分が作ろうとしているカードはクレジットカードであるという認識を必ずするようにしてください。
ここを誤ると、後々、大変なことになります。
三井住友カードだけがVISAカードじゃない:
次に三井住友カード ゴールドだけが、世の中に存在する唯一のVISAゴールドカードだと思っている方も多いのですが、実際にはそんなことはありません。
他にも楽天カードが発行している楽天ゴールドカードや、三菱UFJニコスが発行しているMUFGカード ゴールドなどなど、世の中には数百種類以上のVISAゴールドカードが存在(詳しくは下記記事にて)。
しかし、今までみなさんがそう思っていたように、三井住友カード ゴールドこそがVISAゴールドカードの筆頭というイメージがある方は多いですし、三井住友カード ゴールドには他のゴールドカードにはない「信頼」があるのも事実です。
それゆえ、クレジットカードを持つのは不安がある方や、ゴールドカードを作るなら信頼性の高いものを持ちたい…という方にとって、三井住友カード ゴールドは非常におすすめのVISAカード。
兎にも角にもゴールドカードに安心を求めるなら、このカードで決まりです。
三井住友カード ゴールド作成に必要な費用:
ここで肝心の、三井住友カード ゴールド作成に必要な費用についてもまとめておきます。VISAゴールドカードは欲しいけれども、年会費負担が重くないか心配…という方はご確認ください。
手数料費用 | 費用 | 解説 |
---|---|---|
入会金 | 無料 | 三井住友カード ゴールド入会にお金は必要ありません。 |
発行費 | 無料 | VISAゴールドカードであっても発行にお金はかかりません。 |
事務手続き | 無料 | 事務手続き、入会手続きなどの費用も三井住友カード ゴールドでは無料です。 |
年会費 | 1万円+税 | 年会費には各種割引が用意されていますが、原則1万円+税の費用が毎年、維持費としてかかります(インターネット入会なら1年目の年会費は無料)。 |
解約手数料 | 無料 | 解約時にかかる費用は無料です。いつでも自由に解約可能です。 |
年会費がかかるのは覚悟すべし:
ご覧いただいたように、基本的に三井住友カード ゴールドは入会金も発行費も、事務手続きも無料のクレジットカードです。
年会費については原則1万円+税がかかりますが、各種割引制度が用意されているので使い方次第で年間4,000円+税まで削減可能。
ただ個人的にはマイ・ペイすリボ(解説はこちら)を年会費割引のために使うのはおすすめしないので、実際には9,000円+税というのが三井住友カード ゴールドの年会費と思っておいたほうが無難です*1。
- WEB明細書+マイ・ペイすリボコース:4,000円+税
- マイ・ペイすリボコース:5,000円+税
- WEB明細書コース:9,000円+税
- いずれもご指定なし:10,000円+税
選べるコース別年会費
お支払い方法のご指定やサービスのお申し込みにより、翌年度以降、年会費割引が適用となります。
下手に使うと、年会費優遇以上の金利手数料を負担することになりかねません。
年齢や年収などの審査基準について:
もうひとつ、気になるのが三井住友カード ゴールドの審査基準かと思いますが、公式サイトより引用するとこちらはこんな感じ。
原則として、満30歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方。ゴールドカード独自の審査基準により発行させていただきます。
まぁざっくりとした審査基準しか公開されていない状況ですが、少なくとも30歳未満(18歳~29歳)の方は三井住友カード ゴールドを作ることが出来ないことは間違いありません。
つまり10~20代の方は、どんなにこのゴールドカードが欲しくても作成を諦めるしかない状況ですね(20代の方は三井住友カード プライムゴールドという20代向けのゴールドカードを作るのがおすすめ)。
- 30代以上:三井住友カード ゴールド
- 20代:三井住友カード プライムゴールド
職業別の審査基準は?:
では、30代以上なら誰でも三井住友カード ゴールドを作れるのかというとそうではありません。
収入のない無職の方は30代であっても作成が出来ませんし、アルバイトやパート勤務の方、そして派遣社員や期間工の方なども作成は難しい可能性大です。
この辺については参考までに当サイト『クレジットカードの読みもの』が独自に表にまとめてみたので下記表を参照に。
正社員の方や士業の方、経営者の方などであれば問題なく作れますが、それ以外の方だと難しい場合も多いと思っておいたほうが良いでしょう。
- 職業&収入が安定している方:審査は問題なし
- 職業&収入が不安定な方:審査が厳しくなりがち
対象者 | 発行可否 | 対象者 | 発行可否 |
---|---|---|---|
正社員 | ○ | 派遣社員 | × |
公務員 | ○ | 団体職員 | ○ |
中小企業経営者 | ○ | 会社役員 | ○ |
個人事業主 | △ | 自由業 | △ |
士業 | ○ | 年金生活者 | △ |
期間工 | × | 大学生 | × |
アルバイト | × | 大学院生 | × |
パート主婦 | × | 専業主婦 | × |
高校生 | × | 無職 | × |
このくらい審査難易度が高めだからこそ、信頼性のあるVISAゴールドカードとしての地位を三井住友カード ゴールドは確立できている…と言うことも出来ますね。
逆に審査が甘くて誰でも入手できるゴールドカードだったら、こうはいきません。
盗難&紛失時にも安心:
あと、三井住友カード ゴールドは紛失時や盗難時にも安心のクレジットカード。
盗難保険と呼ばれる保険がしっかりと完備されているので、仮にあなたが保有している三井住友カード ゴールドを不正利用されたとしても被害額を負担する必要性はありません(正しく保険を申請した場合)。
カード紛失・盗難の際も安心のサポートサービス
三井住友カードは、国内・海外ともに、紛失・盗難のご連絡を24時間年中無休で承ります。お客さまが安心してカードをご利用いただけるよう、不正利用の可能性のある事態を事前に発見できる体制を整えております。
三井住友カード会員保障制度
紛失や盗難によってカードや会員番号・VpassID・パスワードを他人に不正利用されてしまった…。そんな場合でも「三井住友カード会員保障制度」で安心。特別なケースを除き、紛失・盗難の届け出日の60日前から弊社がその損害を補償いたします。
不正利用がないかどうかの監視体制もバッチリ:
また、不正利用があったかどうかの監視体制も三井住友カードではバッチリ。
下記記事のようにAI(人工知能)を利用した不正探索を行っているので、他のクレジットカード会社よりも安全にゴールドカードを使えると思って間違いないでしょう。
信頼性が段違いです。
三井住友カードは日本最大手のVISA発行会社:
三井住友カード ゴールドを含めた、三井住友カード全体のカード発行枚数は実に2,400万枚。
日本人の成人人口は1億人程度なので、それを考えるとだいたい4人に1人が三井住友カードを持っているなんて、さすがはVISAカードの代名詞とも言えるクレジットカードですよね。
そりゃ日本でVISAカードを発行しているのは三井住友カードのみだと勘違いする人が多いのも納得だなぁ…と思います。
三井住友カード ゴールドの保有メリット:
ここから先は三井住友カード ゴールドを保有するメリットについてまとめていきます。ゴールドカードを持つとどんなことが出来るのか興味がある…という方もご覧ください。
ゴールドカードというステータス性の高さ:
三井住友カード ゴールド、最大の保有メリットはやはり「信頼性のあるVISAゴールドカード」であるという点。
MasterCardブランドやJCBブランドのゴールドカードではなく、VISAブランドのゴールドカードであるということが、このゴールドカード最大の魅力なんじゃないかなと個人的には思っています。
他にもVISAゴールドカードはあるけれど:
『いやいや、それだったら別に年会費が安い他のVISAゴールドカードでも充分なんじゃ?』と思われる方は詳しい方ですね。
確かに年会費だけを見れば楽天ゴールドカードやMUFGカード ゴールドのようなカードのほうが圧倒的にお得。むしろ三井住友カード ゴールドを作るべきではないとさえ言うことが出来ると思います。
しかし、前述のように信頼性という面でみるなら、三井住友カード ゴールドはダントツ。このゴールドカード1枚持っていれば、同僚や部下から信頼の目を向けてもらうことが出来ますし、場合によっては意中の恋人からの印象もよくなることでしょう。
つまり三井住友カード ゴールドのメリットは、信頼性そのもの。
多少年会費が高くても、利用する際の印象を重視したいという30代以上の社会人の方であれば、持つ価値があるゴールドカードといえますよ(ゴールドカードに対する周りの印象については下記記事も参考に)。
海外でも快適に支払いに使える:
三井住友カード ゴールドは、海外でも支払いに使えるゴールドカードです。
アメリカ、韓国、ドイツ、スペイン、イギリス、ブラジルなどの主要国から、フィリピン、チュニジア、ウルグアイ、メキシコ、エストニアなどなどの新興国であっても問題なく支払いに使えるので、海外旅行が好きだという方や、海外出張が多いという方に向いています。
日本国内でも支払いに使える:
また、三井住友カード ゴールドは、日本国内での利用についてもおすすめ。
過去、日本ではVISAカードよりもJCBカードのほうが使いやすい状況がありましたが、最近ではそれが逆転してVISAカードのほうが使いやすくなってきたので、日本国内で使えるゴールドカードを探しているという方にも完璧です。
- 海外での支払い:ほとんどの国や地域で使える
- 国内での支払い:ほぼすべてのお店で使える
このように三井住友カード ゴールド1枚あれば、海外でも日本国内でも支払いに困ることはほぼなし。
特に日本国内のクレジットカード払いができるお店なら、限りなく100%に近い確率で支払いに使うことが出来ますよ。
最短翌営業日に発行可能:
三井住友カード ゴールドは『来週から急遽、海外に行くことになった』という方にもおすすめ。
スマホやパソコン等を使って、インターネット経由で申し込めば最短翌営業日に発行可能なので、平日の月曜日申込なら木曜日や金曜日には自宅に届く可能性が高いことでしょう。
反面、発行スピードは最短翌日ではなく翌営業日なので、ゴールデンウィークや夏季休暇中に申し込みをするとちょっと遅くなる可能性もあり(営業日というのは土日や祝日を含めない、平日のみの日数のこと)。
どうしても急ぎでVISAカードが欲しいなら、下記記事で紹介しているような即日発行可能なものを選ぶほうが無難ですね。
こちらなら土日や祝日でも問題なく発行に対応してくれます。
銀聯カードが発行可能:
三井住友カード ゴールド保有者であれば、中国での支払いに便利な銀聯カードを追加カードとして発行可能。
こちらはまぁ、三井住友カード ゴールド固有の特典ではないのですが、出張等で上海や北京、大連といった都市にいく機会が多い…という方は、この銀聯カードが1枚あのとないのとでは中国国内での快適さが違いますよ。
中国内でストレス無く支払いに利用可能です。
銀聯カードについて
- 中国への出張やご旅行で便利に使える店頭ショッピング専用カードです。(クレジット払い)
- 中国の大都市から地方都市まで、2,000万店以上にのぼる圧倒的な数を誇る銀聯加盟店でご利用いただけます。
- カードご利用時には必ず暗証番号の入力による認証、およびご署名の両方が必要になるため、安全性の高いカードです。?
その他、銀聯カードが作れるクレジットカードをもっと知りたいという方は、下記記事もあわせてご覧ください。
家族カード1枚の年会費が無料:
三井住友カード ゴールドでは、配偶者や両親等に発行可能な家族カードが年会費無料で発行可能。
残念ながら最初の1枚目のみが年会費無料となりますが、それでも既婚者の方であれば妻や夫に家族カードを無料で発行できることになるので、夫婦で三井住友カード ゴールドを揃って活用することも可能になります。
- 自分1人で利用:年会費1万円+税
- 夫婦2人で利用:年会費1万円+税(家族カードの年会費は無料)
さらに2枚目、3枚目の家族カードについても年会費の優遇があるため、両親ともども三井住友カード ゴールドを使う…なんてことも可能ですよ。
せっかく年会費を払うなら、利用人数を増やして年会費負担を減らしてもらえればなと思います。
三井住友カード ゴールドのデメリット:
念のため、三井住友カード ゴールドのデメリットについてもいくつか解説していきます。このゴールドカードの申し込みをするなら欠点や落とし穴をしっかり理解してから申請してみてくださいね。
年会費が高めなのがネック:
三井住友カード ゴールド最大のデメリットは年会費の負担が大きいという点です。
言うまでもなく年会費というのは、三井住友カード ゴールドを使っても使わなくてもかかってくる費用なため、あまりこのゴールドカードを使う予定がないのであればそれだけで負担になる可能性大。
1年単位ではたかが知れていますが、3年、5年と長期に渡って保有をつづけていく場合には、結構、大きめの支出になってしまうものと思われます。
ちゃんと使えば高くない費用:
もちろん日々、三井住友カード ゴールドを支払いで使ったり、海外旅行などの際には持っていく…というのであれば年会費負担は決して高いものではありません。
- 使いこなす予定がある:年会費は安いくらい
- 使いこなす予定がない:年会費が負担になってくるかも?
むしろこれだけのサービスが詰まったVISAゴールドカードをこの金額で使えるのは安いとさえ思えますので、この辺はまぁ、みなさんの使い方次第なのかもしれませんね。
年会費1万円も月で考えれば高くない:
ちなみに。
高いと思ってしまいがちな三井住友カード ゴールドの年会費も、1ヶ月あたりの負担で考えるとわずか800~900円程度。
- 1年で考えると:負担は1万円+税
- 1ヶ月単位で考えると:負担は800~900円のみ
働き盛りの30代、40代、50代の方であれば、負担とすら思わない程度の支出に過ぎないので、ステータス目的で三井住友カード ゴールドを保有するなら気にしなくてもOKです。
加えて三井住友カード ゴールドには初年度年会費無料といって、1年目の年会費が無料になる入会特典が存在。
対象はネット申込した場合に限りますが、この特典を利用するとまるまる1年分、三井住友カード ゴールドをお試し利用することができるので、『自分にゴールドカードは必要なんだろうか?』と悩んでいる方にもおすすめ出来ます(ネット申込はこちら)。
その結果、1年使ってみて不要と思えば解約を、いやいや2年目以降も使ってみようかなと思えば継続利用を…といった感じで、三井住友カードを使い続けてもらえればと思います(年会費0円の1年目でも各種サービスや付帯保険はすべて利用可能)。
良くいえば王道、悪くいえば平凡:
年会費が高め…という意外に三井住友カード ゴールドに欠点らしい欠点はないのですが、強いていうなら「特徴があまりない」というのもデメリットかなという感じ。
要するにすべてにおいて無難に素晴らしいゴールドカードなんだけど、どこか尖った特徴があるのかといえばそういったものがない…というのが、デメリットではないのかと思うわけです。
- 良く言えば:王道のゴールドカード
- 悪く言えば:平凡なゴールドカード
そのため、平均的にサービスが充実しているゴールドカードが欲しいなら三井住友カード ゴールドを、いやいや、特徴的なサービス内容が盛り込まれているゴールドカードが欲しいなら楽天プレミアムカードを…といったように、自分の目的にあわせてゴールドカードは選べばOK。
まだ迷っている…という方は、下記記事もあわせて読んでみてくださいね。専門家おすすめのゴールドカードを紹介しています。
他のゴールドカードにあるようなグルメ優待はなし:
最近、他のゴールドカードに付帯されるようになってきた、2名予約で1名分のコース料理料金が無料になるグルメ優待は、三井住友カード ゴールドには今のところ無し。
それゆえ、美味しいものをお得に食べたい…と思ってる方にとっては、その点でもやや物足りない1枚になってしまうかもしれませんね。
- 他のカード:1万円のコース料金が1名分無料になることも
- このカード:そういった優待サービスはなし
どうしても三井住友カード系でそういったサービスを使いたければ、現状だと三井住友カード プラチナを選べばOKとなります(プラチナカードの公式サイトはこちら)。
さぁ、三井住友カード ゴールドを作ろう:
ここまで三井住友カード ゴールドの基礎知識から、メリット&デメリットを紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
前述のように三井住友カード ゴールドは信頼性の高いゴールドカードが欲しいという方に最適な1枚なので、『この機会に自分もゴールドカードを…』と思う方は是非、この機会に申し込みしてみてください。
しかも今なら1年目の年会費が0円になる入会特典付きですよ。作成を悩んでいる方もとりあえず1年、このゴールドカードを使ってもらえればな…と思います。
以上、専門家が三井住友カード ゴールドを解説(2020年版)!海外で使えるVISAゴールドカードが欲しいなら、三井住友カード ゴールドを持とう…という話題でした。
参考リンク:
VISAゴールドカードじゃなくて、自分は年会費の安い普通のVISAカードでいいや…という方は、下記記事も参考に。
専門家が三井住友カードのメリット&デメリットをわかりやすく解説をしています。
*1:2021年2月からは年会費優遇の条件が変更になり、マイ・ペイすリボ設定をした上でリボ払い金利を払うことが優遇の条件となります(マイ・ペイすリボ設定だけをして金利を払わない方は年会費が割引にならないということ)。