クレジットカードの読みもの

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クレジットカード比較サイトの実態を暴露してみる。比較サイトがなぜ存在するのか?といった基本から、どのくらい儲かるかまで。

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『クレジットカード 比較』と検索すると、検索結果に無数に表示されるクレジットカード比較サイト。

これらの比較サイトって今からクレジットカードを作る方にとって非常にありがたい存在なのは間違いないんですが、なぜ無償であれやこれやと役立つ情報を提供してくれるのか、すこし気になる方は多いのではないでしょうか?

そこで今回はクレジットカードの比較サイト業界に詳しい私が、雑談がてらその裏側を詳しく解説。比較サイトの実態が知りたい方は是非、この記事をじっくり読んでみてくださいね。

クレジットカード比較サイトの実態:

比較サイトはなぜ無数に存在するのか?

まず、クレジットカードの比較サイトはなぜ存在するのか…というと、これは十中八九、広告収入を得るためで間違いありません。

収益の仕組みとしては非常にシンプル。

クレジットカードをどんどん作ってもらいたいJCBやセゾンといったカード発行会社と比較サイトは提携をし、カード会社に代わってカードを宣伝することで広告収入を得ている仕組みとなります。

  • 比較サイト
    広告費が貰えるためどんどんカードを紹介する
  • カード発行会社
    広告費を払って比較サイトに自社カードを紹介してもらう

ビジネスモデルは街中で配布されてるフリーマガジンと一緒。広告収入がなければビジネスが成り立ちません。

広告費は成果報酬として支払われる:

気になる広告契約内容は月額○万円といった契約ではなく、クレジットカードを1枚紹介したら○円といった契約をカード会社と結んだ上でカードを紹介することが多いです(多くの場合、カード会社との直接契約ではなくアフィリエイト業者と呼ばれる広告代理店がその仲介している)。

それに加える形で純広告と呼ばれる月額の固定広告がもらえたり、PR表記付きの記事広告作成費をもらえる場合も。

このように広告収入の稼ぎ方は単一的ではなく、多岐にわたります。

紹介するカードによって貰える広告費が違う:

ではクレジットカードはどのカードを紹介しても、同じ金額が貰えるのかというと、これはもちろんバラバラ。

世の中にあふれる保険代理店(ほけんの窓口や保険見直し本舗など)と同じで、紹介する商品によって貰える広告費が異なり、楽天カードは◯円、イオンカードは△円…といった具合に、カード会社ごとに『このくらいの費用であれば広告費が払える』といった金額が指定されています。

  • 間違い:広告料はすべてのカード会社で同じ
  • 正解:広告料はカード会社によって異なる

まぁ広告予算に余裕がある会社であればあるほど報酬は高く、予算が乏しいところほど安い…そんな感じですね。

時期によっても金額は違う:

また、4月や9月といったクレジットカード発行希望者が集まりやすい繁盛期には、貰える広告費が増えることも多いので、常に一定の広告報酬が設定されているわけではありません。

  • カードの繁忙期:広告費が増やされる傾向に
  • 繁忙期以外:広告費は少なめになることも

同様にカード会社の広告費が余ったなどの理由で、月末にかけて急遽、予算を投下した大型キャンペーンがはじまったりすることもあります。

広告費が多いカードを紹介しがち:

そんなこんなで多額の広告費が投入されている比較サイトが効率よく稼ごうと思うなら、やはり広告費が少ないクレジットカードよりも多いクレジットカードを紹介するのは当然の話。

それゆえ、たとえば比較サイトによくある「おすすめカードランキング」も、おすすめカードをお得な順に紹介するのではなく儲かる順に並んでいるだけだったりするほどです。

  • ほとんどない:
    おすすめカードでサイト運営者が良いと思えるカードを紹介
  • 大多数はこちら:
    おすすめカードはサイト運営者が儲かるカードを紹介

本当にお得なカードが1位になっている保証はまったくありません。

自分自身で考えた上で作成する:

そんな状況があるにも関わらず、『このカード、おすすめとして紹介しているからきっと良いカードなんだろう!』とカードを申し込むのは愚の骨頂。

中には本当のおすすめカードを紹介している比較サイトもありますが、そんなことカード初心者には判別のしようがないので、カードを申し込む場合には自分自身でしっかり吟味した上で申し込むようにしてください。

ほんとこれに尽きると思います(他人の推奨は参考程度にするってこと)。

裏付けのないランキングは規制されてる:

『クレジットカードのお得度ランキング』とか、『年会費無料のクレジットカードランキング』などなど、過去、比較サイトでは様々なランキングを独自に作成してクレジットカードを紹介していました。

しかしこういったランキング1位がほんとうにお得かどうかの裏付けがないだけでなく、読者に誤った認識を与えてしまう危険性を含んでいるため、Yahoo! JAPANやGoogleでは根拠のないランキングを規制中。

現在では統計上の裏付けのある場合を除き、ランキング形式でのクレジットカード紹介は出来なくなっていますよ(逆に言えば統計上の裏付けさえあればランキングOKとも言えるので、大手サイトは自社でアンケート調査を実施してランキング紹介している)。

比較サイト同士の競争について:

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続いてクレジットカードの比較サイトを取り巻く環境はどんなものなのか?現状の比較サイト近況についても書いておこうと思います。

比較サイトは1,000以上存在:

現在、日本国内には1,000以上のクレジットカード比較サイトが存在。

まれに運営している人間や&企業が一緒なケースもありますが、ほぼほぼ別の人が運営しているサイトだと考えて間違いありません。

そのくらい絶対数が多いために『儲かりそう!』と思って参入してみたものの、あまりに競争が激しくて1円も儲からない方が多いのも比較サイトの実情ですね。

生活できるほどに広告費を稼げているのはたぶん、上位10~20の比較サイトだけです。

参入自体は非常にカンタン:

ではなぜそこまで比較サイト数が多いのかというと、これはパソコンの初歩知識さえあれば誰でも参入できるため。作るだけなら比較的カンタンに出来てしまうので、それだけ参入者も増えてしまうのです。

しかし前述のように稼げるサイトはごくごく一部のみ。多くの方が労力に見合わないほどの広告費しか稼げていないのが現状でしょう。

  • カンタン:新規に比較サイトを作ること
  • 難しい:比較サイトを作って稼ぐこと

よほどSEO対策(Google検索で上位表示させるテクニックのこと)に自信があるとか、クレジットカード業界に精通しているとか、そういった強みがない限りはおすすめしません。

儲かってる比較サイトはどのくらい稼げてる?

あと、気になる『儲かってる比較サイトの収益』ですが、こちらはもはや青天井。

業界で一番有名な某クレジットカード比較サイト経営者の方が、別ブログでどのくらい稼げたかを晒していましたが、あまりにも刺激が強いため公開を控えようと思うほどに稼げます。

また、過去にはクレジットカードなどの比較サイトを作って株式上場した企業まで存在するので、夢がある世界であるともいえますね(下記は比較コムが上場したニュースから引用)。

総合比較サイト「比較.com」において、旅行商品や自動車をはじめ、引越し、証券会社、通信料金、保険商品などさまざまな分野の商品・サービスをインターネットユーザーの視点に立って整理し、ユーザーニーズにあった比較検索サービスを提供している。

具体的にはIT(情報技術)、旅行、金融、生活、自動車、学びの6つの分野、42のカテゴリーで幅広い商品の価格比較サービスを提供。

収益面では、ほぼ100%が広告収入となっている。比較.comを広告媒体として、参加企業およびアフィリエイト(成功報酬型)広告の広告代理業務を運営するアフィリエイト企業の広告、業務提携しているeマーケットプレイス(ウェブサイトを通じて売り手と買い手を結び付ける電子市場を運営)企業の広告を掲載する業務を行っている。

現在でも価格コムやサイバーエージェントの子会社などがこのジャンルに参入中。自分なら対抗できそうだ…と思える方は、腕試しに挑戦してもらえればなと思います。

比較サイト運営による収入は不安定:

SEO対策やクレジットカードの知識に秀でている方であれば、比較サイト運営によって安定的な収益が稼げるのかといえばこれは無理。

そもそもの話、収入の増減はGoogleからいかに多くのアクセスを集められるのかにかかっているので、Google依存が大きいためです(Googleから好まれれば売上増だが、嫌われれば売上減)。

実際、○年前まで稼いでいた比較サイトがある日突然、検索エンジンから消えてしまったという事例も無数に存在。

当サイト『クレジットカードの読みもの』も明日は我が身です。

蛇足、雑誌やテレビも一緒です:

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最後に。

ここまで読んで『クレジットカード比較サイトなんて広告だらけか!信用できない!』なんて思われるかもしれませんが、これはなにも比較サイトに限った話ではありません。

雑誌やテレビなどで比較されているクレジットカードだって、そのほとんどが広告なためです。

  • 比較サイト:広告で表示場所が決まることが多い
  • 雑誌:広告で露出数が決まることが多い
  • テレビ:番組内でさりげなく紹介されることが多い

そのため前述のように、どのクレジットカードを作るべきなのかはそういった比較サイトや雑誌を読んだ上で、自分自身で決めるのがベスト。

繰り返しになりますがお薦めランキングなどを鵜呑みにするのではなく、自分でしっかりとお得なのかどうかを見極めることこそが大事といえますよ。

なにごとも使い方次第です。

以上、クレジットカード比較サイトの実態を暴露してみる。比較サイトがなぜ存在するのか?といった基本から、どのくらい儲かるかまで…でした。

関連リンク:

こんな文章の最後でアレですが、当サイト『クレジットカードの読みもの』でも、お得なクレジットカード情報はまとめてあるので是非、参考にしてみてください。

少なくとも広告収入の多寡で、間違った情報を掲載していることはありません(ほんとうにおすすめ出来るクレジットカードのみを紹介中)。

カードの選び方は下記記事も参考にどうぞ。

news.cardmics.com

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