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個人信用情報機関であるCICに記録されている、入金状況に関する記号を解説!ドルマーク、Aマーク、Pマークにはどんな意味がある?

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カードの券面画像

今回はちょっとマニア向けな内容ではありますが、個人信用情報機関であるCICに記録されている、入金状況に関するマークを紹介していってみたいと思います。

個人信用情報上にあるドルマークやAマークにはどんな意味があるのか…ということがわからない方は、是非、この記事を参考にしてみてください。

カード会社からあなたがどのような評価を受けているかがわかります。

信用情報開示報告書の見方:

信用情報開示報告書の入金状況はこう見る:

まず、CICなどの個人信用情報機関から信用情報開示報告書を取り寄せた際、入金状況がどこに記載されているのか…というのは下記図を参照に。

基本的にいわゆる「クレヒス(クレジットヒストリー)」はこの入金状況の部分がほとんどなので、自分に信用力があるかどうかを確かめたいなら赤線の枠内をチェックしましょう。

信用情報開示報告書における入金状況の場所

信用情報開示報告書における入金状況の場所

ここに良い情報のみが記録されていれば良好なクレジットヒストリー、逆に悪い情報が並んでいるようだと悪いクレジットヒストリーとなります。

上記画像は私が保有しているビックカメラSuicaカードの利用状況ですが、ご覧いただけるようにドルマーク($)がすべての月に記録済み。これがいわゆる「良いクレジットヒストリー」です。

入金状況に関する記号解説:

ではこのドルマークを始め、この入金状況の欄にはどのような記号やアルファベットが記録されるのでしょうか?

公式サイトから転載するとこんな感じとなります。

記号マーク 解説
$(ドルマーク) 請求どおり(もしくは請求額以上)の入金があった
P 請求額の一部が入金された
R 名義人以外からの入金があった
A 利用者側の都合で、約束の日に入金がなかった(未入金)
B 利用者側の都合とは無関係の理由で入金がなかった
C 入金されていないが、その原因がわからない
-(ハイフン) 請求もないし入金もない
空欄 クレジットカード会社による登録なし

つまり私の信用情報開示報告書にドルマークが並んでいるのは、毎月、ビックカメラSuicaカードの利用があってその代金を正しく払っていますよ…ってこと。

これを他クレジットカード会社の審査部門の人間が見れば、『おお、この利用者は毎月カードを使ってくれるし、しっかり遅延なく支払いをするような優良顧客に違いない』となります。

AやPが並ぶと不良顧客:

反面、信用情報開示報告書にAやPが並んでいるような場合には、著しく金欠で返済が出来ていない方か、もしくはクレジットカード会社との契約を無視して支払いを踏み倒していることの証。

それゆえ、そういう記録が個人信用情報機関に残ってしまうと、その後はどのクレジットカードを申し込んでも審査落ちしてしまうことになりますし、住宅ローンや自動車ローンを組めなくなります。

これがいわゆる、「ブラックリストに掲載された状態」と呼ばれるもの。

実際にはブラックリストと呼ばれる名簿や名鑑が存在するわけではなく、CICなどの個人信用情報機関に悪い記録が残っている状態=ブラックリスト掲載となります(ブラックリスト入りしてしまう事例については下記記事参照)。

news.cardmics.com

BマークやCマークは基本的に見ない:

信用情報開示報告書においてBやCのマークを見ることは基本的にありません。

たぶん銀行が破綻してしまって入金されなかったとか、巨大地震などの天災で入金ができなかった場合などに付けられる可能性があるんだとは思いますが、IT化が進んだ今の時代ではその可能性すら低いものと思われます。

  • Bマーク:ほぼ使われない
  • Cマーク:ほぼ使われない

つまりドルマーク、Aマーク、Pマーク、ハイフンの4つだけ覚えておけば入金状況の見方はバッチリです。

アメックス等、$マークを付けない会社も:

アメックスの画像

最後に。

前述のビューカードのように、クレジットカードを支払いで使ってきちんと支払日に払うことでドルマークを積極的に付けてくれるカード会社もあれば、ドルマークだけでなくハイフンすらも記録してくれないアメックスのようなカード会社もあります。

実際、アメックスの分の信用情報開示報告書を見てみると下記のような感じ。

私は毎月、しっかりとアメックスを支払いに使い、遅延なく銀行振替しているにも関わらず、ドルマークが一切ない状況が続いています。

アメリカン・エキスプレス・カードはドルマークやハイフンをほぼ記録しない

アメリカン・エキスプレス・カードはドルマークやハイフンをほぼ記録しない

PマークやAマークが無ければ大丈夫:

では、だからといってアメックスを使うのは信用力アップに繋がらないのか…というとそんなことはありません。

ドルマークがあるかどうかがクレヒスの良し悪しを決める全てではないので、これはこれでOKなのですね(他のカード会社は「アメックスとはそういうもの」と判断する)。

  • ドルマークがたくさん:最良のクレヒス
  • ドルマーク無し:良いクレヒス
  • ドルマークに加えてAマークが1個:悪くないクレヒス
  • ドルマークに加えてPマークもある:悪くないクレヒス
  • ドルマークに加えて連続しないAマークが複数:やや悪いクレヒス
  • Pマークが並ぶ:やや悪いクレヒス
  • Aマークが並ぶ:悪いクレヒス(ブラック状態)

ご安心ください。

以上、個人信用情報機関であるCICに記録されている、入金状況に関する記号を解説!ドルマーク、Aマーク、Pマークにはどんな意味がある?…という話題でした。

参考リンク:

過去のクレジットカードの利用方法が悪く、信用情報にAがPが並んでしまっている方は、下記記事を参考に信用力アップを狙いましょう。

この他にもソフトバンクやauなどの携帯料金を遅延なく払う行為も、クレヒス改善に効果的ですよ。

news.cardmics.com

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