ネタかほんとかどうかはわかりませんが、下記記事にて「クレジットカードのリボ払いで新車を購入した」という方が話題になっています。
記事によると36歳のトピ主が126万円の車(ハスラー)をリボ払いで購入し、月額の支払いを6,000円に設定した…という話のようですが、うーん、仮に事実であればかなりの自殺行為ですよね、これ(苦笑)。
ただちょっとおもしろそうな内容だったので、今回は雑談がてら、ほんとうにこの方はリボ払いで新車を購入したのか?そしてどう新車は購入するのがお得なのかについて記事を書いてみたいと思います。
手元にお金がないけどどうしても車が必要なんだ…という方がいたら是非、参考にしてみてくださいね。
新車をリボ払いすることについて:
この条件ではリボ払い自体ができない:
まず月額6,000円の支払いだけで126万円の車を購入できるのかというと、これは100%無理です。
この理由は単純で、記事中にもある通り、月額6,000円の支払いだけでは金利負担のほうが上回ってしまうため。
要するに100年かかっても1万年かかっても、たとえ46億年かかったとしてもリボ払いの完済ができないので、どのクレジットカードでもそんな少ない支払い金額ではリボ払いを使うことはできません。
- 少額な支払いをリボ払いでする:月額6,000円でもOK
- 高額な支払いをリボ払いでする:月額6,000円では永久に払い終えない
残高スライド方式かも?
ではこの話は完全にデマかというとそうでもなく、あくまでトピ主の方が「残高スライド方式のリボ払い」であることを認識していないだけの可能性もありそうな感じ*1。
つまり本当の支払い金額は3万円程度なのに、いくら使ってもリボ払いの返済額は6,000円でもいいと思っている…という話ですね。こういったケースではいきなり3万円の請求が来てビビることが多いので、トピ主もこの先、請求金額の多さに焦ることになるのかもしれません。
- 間違い:リボ払いはいくら使っても支払い額が固定
- 正解:リボ払いは未払い残高が増えると月額支払い金額も増える
わかりやすくイオンカードのリボ払いは、月額、どのくらいになるのかの表も貼っておきます(公式サイトはこちら)。
100万円以上の支払いをリボ払いできるのか?
ちなみに私自身がそこまでリボ払いを活用したことがないためにわからない箇所としては、100万円以上の支払いにリボ払いを使うことって出来るのか?という点*2。
そもそもリボ払いができるショッピング枠が100万円以上あること自体が稀なので、この点を考えると新車をリボ払いで買ったというこのトピ主はデマである可能性が高そうな気もします。
しかも「新車」をリボ払いで購入したということは、スズキの正規ディーラーから購入した可能性が高いということでもあるので、スズキがそんな売り方をするかな?という疑問も残りますね。
中古車ディーラーではリボ払いは多い:
反面、販売価格が数十万円~100万弱の中古車については、リボ払いで購入する方は結構多いという話は聞きます。
これは中古車ディーラーとして、審査に通るかどうかわからないのに面倒なオートローンの手続きを踏むよりも、ササッと購入してくれるクレジットカード払いのほうが楽なケースも多いのでしょう。
そのため、仮にそういった中古車ディーラーがハスラーの新車を取り扱っていたとしたら、今回のトピ主のようにリボ払いで購入する方がいても不思議ではない感じ。
正直、ちょっと不誠実な新車の売り方だなーと思うところはありますが、そういうディーラーは少なくないと思われます(売り主にとっては手続きがカンタンな分だけメリットがある)。
地方都市だと車が必要なのはわかるけど:
今回のトピ主は「どうしても車が必要だった」ために、リボ払いで新車を購入しようですが、個人的にはそもそもここの部分が間違っているように思うんですよね。
私も田舎出身のため「車が必要」なことはよくわかる。しかし、なぜわざわざ新車が必要だったのかというのはよくわからないため、結局は自分の物欲を満たすために返済計画も建てずにリボ払いを使ったことが問題なような気がします。
ほんと、お金が手元にないならまずは30万円前後の10年落ちくらいの車を購入し、その後、お金に余裕が出来てから新車は購入すべき。そうすればリボ払いはリボ払いでも、負担の少ないリボ払いで済んだだけに残念です。
車を買うならオートローン:
こんな感じでこのネタの真偽はよくわかりませんが、少なくともハッキリしているのは「新車をリボ払いで購入してはいけない」という点。これだけは間違いありません。
そもそもリボ払いでいきなり100万円以上の支払いができるような信用力のある方なら、オートローン(自動車ローン)を組もうとしても断られることは稀なはず。
オートローンであればどんなに高くても5~6%の金利負担なので、わざわざ年利15~18%のリボ払いを使う必要性などないのです。
- オートローン:3~6%弱の金利負担
- リボ払い:15~18%の金利負担
払えないなら残価設定型クレジットなども:
『いやいや、オートローンだと月額の負担が多くて困る…』という方は、残価設定型クレジットなどの支払額を抑えられるローンもおすすめ。
こちらならリボ払い並の負担で車を手に入れることも可能なので、お金にほんとうに困っているならそういった買い方も検討してもらえればなと思います(残価設定型のローンの組み方は新車ディーラーにご相談ください)。
以上、126万円するスズキの新車をリボ払いで購入した方が話題に!クレジットカードのリボ払いで車を買うのは自殺行為です…という話題でした。
参考リンク:
とにかくなんでもリボ払い…というクレジットカードの利用をしているという方は、下記記事も参考にどうぞ。ボーナス払いを上手に使えば、リボ払いの発生金利を抑えることが可能ですよ。